うちの子はADHDです。
ADHD傾向です。
グレーゾーンです。
- 泣き出すとかんたんには泣きやまなくてこまっています…。
- 1度泣き出すと、何を言ってもずっと泣き続けるので疲れます…。
- どうやったら子どもがすぐに泣きやむようになるのかな…。
今回はこのような悩みを解決します。
子どもが泣き出したときに泣いている理由を知りたくてもずっと泣いていてわからない。何を言っても泣きつづけて、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
そこで今回は、泣きやまないADHDの子どもへの5つの対応方法について紹介します。
さっそく知りたい方はこちら。
場面別の対処方法が知りたい方はこちら。
今回の記事を読むことで、
- 泣きやまないADHDの子どもがすぐに泣きやむようになる
さらに、泣き出してもすぐに気持ちを切りかえて笑顔になったり素直に言うことを聞いたりする子どもの姿を見ることで、いつも悩んでいたあなたの気持ちもスーッと軽くなります。
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【悩み解決】ADHDの子どもの「育て方の悩み」をまとめて解決したい方はこちら。
本記事の執筆者情報
私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 元障害児通所支援事業所勤務(放課後等デイサービスで、未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のためにADHDの診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
この経験を通して、たくさんの子どもを見てきました。
1度泣き出すとなかなか泣きやまない子
泣き出すと疲れるまでずっと泣きつづける子
まわりの目を気にすることなく大声で泣きあばれる子
そして、そのような子どものお母さんから、
「子どもが1度泣き始めるとかんたんには泣きやまなくてこまっています。疲れます。イライラします。どうしたらいいですか?」
と相談を受けて、その子の個性や特徴を考えながらアドバイスをしてきました。
今回の支援方法は、泣きやまないADHDの子どもにはどうやって支援をしたらいいのか考えて、なやむお母さんにアドバイスをして、すぐにつかえて効果のあった方法を紹介します。
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目次
ADHDの子どもが泣きやまない理由
ADHDの子どもが泣きやまない理由がこちらです。
理由
衝動的に泣き出すと自分の感情をおさえられない
ADHDの子どもはイヤなことや納得できないことがあったときに、自分なりに考えて気持ちを落ち着かせたり気持ちを切りかえて我慢したりすることがなかなかできずに衝動的に泣き出してしまうことがよくあります。そして、ADHDの子どもが衝動的に泣いてしまったときは興奮状態になっていることが多いので、まわりのことを考える余裕もなく、自分の気持ち(感情)をコントロールできないまま泣き続けてしまいます。
【場面1】
スーパーで実施した「買い物学習」のときに、子どもは自分で商品をレジでピッとしたかったのにできなくて、まわりの目を気にすることなく大声であばれながら泣きつづける。
【場面2】
授業を始めるとすぐに友達とトラブルになって1時間ずっと泣きあばれる。
【場面3】
外であそぼうとしたら雨が降ってきて、「外で遊べない」とわかると暴れて泣きつづける。
上記のように、ADHDの子どもはイヤなことや納得できないことがあると、自分自身でも感情をうまくコントロールできずに泣いてしまいます。そして、こちらの声かけがあまり耳に入らないことがよくあります。
これが、ADHDの子どもが泣きやまない理由です。つぎの項目では、そんな泣きやまないADHDの子どもにやるべき対応方法について紹介します。
泣きやまないADHDの子どもへの5つの対応方法
泣きやまないADHDの子どもへの5つの対応方法がこちらです。
場面を変える
ADHDの子どもがすぐに泣きやむようにするためには、子どもが泣いているときは場面を変えることがたいせつです。
泣いている子どもは、場面(その場の状況)を変えてあげることで泣きやむことがよくあります。
ADHDの子どもは自分の気持ちをおさえられずに興奮して衝動的に怒って泣いたり、1つのことにこだわって泣いたりしてしまうことが多いです。
感情を自分でコントロールできない状態の子どもを、その場で泣きやませることはとても大変です。そのようなときは、子どもを移動させることができるならば、ちがう場所へ連れて行って場面を変えるようにしましょう。
「なるほど。けど、どうしても子どもを動かせないときもあるわ。」
泣きやまないADHDの子どもを動かせない状況のときは、子どもではなく、まわりの環境を変えるように意識しましょう。
「?」
子どもの見ている景色を変える
子どもが興味をもっている物を見せる
気になる音を出して興味を引きつけて目線を変える
など、ADHDの子どもが感情をコントロールできないくらい興奮して泣いているなかでも、
「ん?」
「何?」
などと、ちょっとでも意識を他のところへ向けられる「きっかけ」を作ってあげるようにしましょう。
泣く理由を考えてメモに残す
ADHDの子どもがすぐに泣きやむようにするためには、子どもの泣く理由を考えてメモに残すことがたいせつです。
ADHDの子どもは場面を変えることで泣きやむことが多くあります。しかし、それは、
- その日
- そのとき
の子どもの感情によるものなので、他のことでイヤなことや納得ができないことがあると、また泣き出してしまいます。そうならないためにも、
- 泣いてしまいそうになる場面はどんなときか
- 泣き出してこまった場面はどんなときか
という「子どもが泣くきっかけとなる理由」をいつも考えるようにすることがたいせつです。そして、子どもが泣く理由をリストとしてメモに残すようにしましょう。
どんなときに子どもが泣くのかをメモに残すことで、ちょっとずつ子どもが泣くときの場面や理由がわかるようになります。泣く理由さえわかれば事前に対応ができます。そして、ADHDの子どもが衝動的に泣き出してしまっても対応にこまらなくなります。
気持ちを伝えられるようにする
ADHDの子どもがすぐに泣きやむようにするためには、自分の気持ちを伝えられるようにすることがたいせつです。
自分でも感情をコントロールできなくなって衝動的に泣き出してしまった ADHDの子どもの場合は、
- 何がイヤだったのか
- どうして泣いているのか
- 不満だったことは何か
などをうまく伝えられないときがあります。そのため、自分の気持ちをしっかりと伝えられるようにサポートしてあげる必要があります。子どもが自分の気持ちを相手に伝えられるようになれば、子どもの泣く理由がわかるようになるので、
「どうして泣いているの…。」
「泣いていてもわからないわ!ちゃんと何がイヤなのかいいなさい!」
などと、子どもへの対応に困ったりイライラしたりせずに対応ができるようになります。そして、こちらの思い込みで子どもを泣きやませようと声かけをして、内容が的外れで、もっと暴れたり泣き続けたりするきっかけにならないようにすることもできるようになります。そのため、泣き出すとかんたんには泣きやまないADHDの子どもには、自分の気持ちをしっかりと言葉で表現できるように教えましょう。
参考
ADHDの子どもが自分の気持ちを相手に伝えられるようになる方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を見てください。
かんしゃくを起こしたときはすぐ対処する
ADHDの子どもがすぐに泣きやむようにするためには、子どもがかんしゃくを起こしたときにはすぐ対処することがたいせつです。
かんしゃくを起こして泣き始めて、どうして泣いているのかわからず、そして、すぐに泣きやまないADHDの子どもはよくいます。
「うちの子もよくあるわ…。」
ADHDの子どもは自分の感情をコントロールできずに衝動的にかんしゃくを起こして泣き出すことがよくあります。
かんしゃくを起こした状態の子どもは、1度泣き始めてしまうとすぐには泣き止むことがありません。さらに、子どもを落ち着かせようと声かけをしても、声をかけられるだけで、さらに怒りだしてまわりの状況など気にすることなく泣き叫ぶこともあります。
「はい…。」
このような状態を防ぐためにも、ADHDの子どもがかんしゃくを起こしたときには、子どもをスムーズに泣き止ませるためにも、かんしゃくを起こした原因を見つけたり気持ちを落ち着かせたりするための対応をしっかりとするように意識しましょう。
参考
ADHDの子どもがかんしゃくを起こしたときの対応方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を見てください。
クールダウンさせる
ADHDの子どもがすぐに泣きやむようにするためには、子どものことをクールダウンさせることがたいせつです。
泣いている理由がわかり、上記の対応をしても泣きやまないADHDの子どもにはクールダウンが必要です。衝動的に泣き出したり、感情を自分でもコントロールできずに泣いたりしているADHDの子どもには、クールダウンをさせて気持ちを落ち着かせることで泣きやみます。そのため、子どもが落ち着ける「クールダウングッズ」を用意しておくようにしましょう。
クールダウングッズを持っているだけで、子どもが泣き出したときにクールダウングッズをサッとわたすことで、子どもが気持ちを切りかえてかんたんに泣きやむようになります。
参考
ADHDの子どもにおすすめのクールダウングッズを知っていますか?気になる方はこちらの記事を見てください。
ADHDの子どもがよく泣く「場面」の対処方法
ADHDの子どもがよく泣き出してしまう場面がこちらです。
よく泣く場面
勉強をイヤがる
勉強をすることをイヤがって泣きやまないADHDの子どもは多いです。そのような子どもには、勉強をイヤがらずにできるようなサポートが必要です。
勉強への苦手意識がなくなれば、子どもはイヤがらずに勉強ができるようになるので泣かなくなります。
参考
子どもが勉強に対してイライラして、イヤがって泣き出す場合の対応方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
子どもの学習環境を整える方法が知りたい方はこちらの記事を見てください。
忙しくて子どもの勉強を見てあげられないあなたは「習い事」で解決しましょう。気になる習い事の記事を選んで見てください。
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友達とトラブルになる
ADHDの子どもは相手(友達)の気持ちがわからなくてトラブルになることがあります。そして、感情的に泣いてしまい、トラブルがもっと大きくなってしまうこともよくあります。そうならないためにも、ADHDの子どもに「友達との上手な関わり方」を教えてあげて、トラブルになって泣き出してしまう場面を事前に防ぐようにしましょう。
ADHDの子どもに友達との関わり方を教えるなら活用すべき3つの場面があります。気になる方はこちらの記事を見てください。
学校へ行こうとしない
学校がイヤで泣いてしまうADHDの子どもには注意が必要です。なぜなら、子どもが泣く理由をしっかりと判断して対応しなければ、不登校になってしまう可能性があるからです。
ADHDの子どもが学校へ行きたがらないときの支援方法と対策について知りたい方はこちらの記事を見てください。
ゲームがやめられない
ADHDの子どもでゲームが大すきな子は多いです。そして、ゲームがすきでやめることができずに、ムリやりゲームをやめさせられて泣き出してしまう子はたくさんいます。
「うちの子もいっしょです…。」
そして、そのような子どもを泣きやませるには時間がかかります。
「はい…。」
そのため、スムーズに気持ちを切りかえて子どもがゲームをやめられるように対応しましょう。
ゲームばかりするADHDの子どもへの支援方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
まとめ:5つの対応方法を実践することで、ADHDの子どもがすぐに泣きやむようになる
ADHDの子どもが泣いてもすぐに泣きやむようにするためには、まず、ADHDの子どもが泣きやまない理由について知ることがたいせつです。
理由がこちらです。
衝動的に泣き出すと自分の感情をおさえられない
そんなADHDの子どもがすぐに泣きやむようになるための方法がこちらです。
この5つの方法と「ADHDの子どもがよく泣く『場面』の対処方法」を意識して実践することで、泣きやまないADHDの子どもがすぐに泣きやむようになります。
さらに、泣き出してもすぐに気持ちを切りかえて笑顔になったり素直に言うことを聞いたりするようになった子どもの姿を見ることで、今まで困っていた悩みがパッとなくなり、日々のストレスがスーッと軽くなります。
そのためにも、できるだけ、そっと、気づかれないように、子どもが気持ちよく次の行動に動けるように、サポートしましょう。いつもなやんで、いつも頑張っているあなたの少しでも役に立つ情報になったのなら嬉しいです。ありがとうございました。
子どもに合っていますか?
子どもは放課後等デイサービスや児童発達支援を利用していますか?利用しているならば、子どもに合った放課後等デイサービス(児童発達支援)ですか?ADHDの子どもに合った放課後等デイサービス(児童発達支援)には選び方があります。選び方が気になった方はこちらの記事を見てください。
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