うちの子はADHDです。
ADHD傾向です。
グレーゾーンです。
- 読書がキライで本を読んでくれない…。
- 読んでもマンガだけ…。
- 子どもが読書をすきになる方法が知りたい…。
今回はこのような悩みを解決します。
子どもに読書をしてほしいのに何を言っても本を読まなくて、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
そこで今回は、本を読まないADHDの子どもが読書をすきになる5つの方法について紹介します。
さっそく知りたい方はこちら。
今回の記事を読むことで、
- ADHDの子どもが読書をすきになって本を読むようになる
さらに、本に興味をもつようになって、何も言わなくても静かに集中して自分から読書をする子どもの姿を見ることで、今までのあなたの悩みやストレスがパッとなくなります。
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本記事の執筆者情報
私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 元障害児通所支援事業所勤務(放課後等デイサービスで、未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のためにADHDの診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
この経験を通して、たくさんの子どもを見てきました。
本をまったく読もうとしない子
読書になるとイヤがって動き回って逃げだす子
本を読んでも1分で集中がきれる子
そして、そのような子どものお母さんから、
「子どもが読書をしません。ちょっとは本を読んでほしいです。どうしたらいいですか?」
と相談を受けて、その子の個性や特徴を考えながらアドバイスをしてきました。
今回の支援方法は、読書が苦手なADHDの子どもには、どうやって支援をしたらいいのかを考えて、なやむお母さんにアドバイスをして、すぐにつかえて効果のあった方法を紹介します。
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目次
ADHDの子どもが本を読むことが苦手な理由
ADHDの子どもが本を読むことが苦手な理由がこちらです。
理由
本を読むことの楽しさを知らない
ADHDの子どもが、
- 読書をしない
- 読書をしてもすぐにやめる
のは、本を読むことの楽しさを知らないからです。
興味関心がパッパッパッとすぐに変わるADHDの子どもは、本を読んだとしても、
- TVや動画の音
- 遊んでいる声
- 気になる物音
など、ちょっとした音や声が聞こえると、
「何の音?」
と、本を読んでいることに集中できなくなって読書をすることをやめてしまいます。
「ちいさいころは絵本がすきだったのに…。」
と考えるママもいますが、ADHDの子どもが幼いころに楽しんでいた絵本は、ページが変わるごとに「ちがう絵になる」ことに興味をもって楽しんでいる状態です。しかし、読書は文字を読まなければならず、本を読んでいても途中で、
どこを読んでいるのかがわからなくなる
読めない漢字が出てきてイヤになる
「楽しくない」と思う
集中できなくて他のことが気になる
ことで読書をやめてしまいます。そのため、じっくりと本を読む経験ができないことで、「本を読むことの楽しさ」に気づくまえに読書をキライになってしまいます。
これがADHDの子どもが本を読むことが苦手な理由です。つぎの項目では、そんなADHDの子どもが読書をすきになる方法について紹介します。
ADHDの子どもが読書をすきになる5つの方法
本を読むことがキライな ADHDの子どもが読書をすきになる5つの方法がこちらです。
読みたい本を選ばせる
ADHDの子どもが読書をするようになるためには、子どもに「読みたい本」を選ばせることがたいせつです。
子どもが本をすきになるきっかけを作るためには、子どもが「読みたい本」を見つけて、本を読む経験をふやす必要があります。そのためには、ADHDの子どもに読みたい本(すきな本)を選ばせて読ませるようにしましょう。
注意
「マンガを読みたい!」
と子どもが言うならば、本とマンガの両方を選ばせるようにしましょう。
「そんなことをしたら『マンガ』を先に読んでずっとマンガを読み続けるわ。」
子どもがマンガばかり読まないようにするためにも、「最初に本(絵本)を10分間読んで、次にマンガを10分間読む」と決めて、まいにち決まった時間だけ「読みたい本」と「マンガ」を選んで読ませるようにしましょう。
自分で読もうとするまでは読んであげる
ADHDの子どもが読書をするようになるためには、子どもが本を自分で読もうとするまでは読んであげることがたいせつです。
ADHDの子どもが「読みたい本」を決めることができたら、子どもが自分から本を読もうとするまでは、ママが本を読んであげましょう。本を読んでもらったり絵を見て楽しんだりすることが、本をすきになるきっかけです。そして、子どもが本の楽しさに気づくことができれば、
「もっと読みたい!」
と子どもは思うようになります。そうなれば、子どもが本をすきになって読書をするようになります。
補足
本の読み聞かせをしたあとに、子どもが読んだ本に興味をもっていれば、一緒に読むこともおすすめです。
たとえば、
- 会話文とそれ以外の文を分担して読む
- 会話文を順番に読む
- 役を決めて会話文を読む(カメは子ども、うさぎはママなど)
- 1文ずつ順番に読む
- 1ページずつ順番に読む
上記のような読み方を子どもと一緒にすることでADHDの子どもは、
本を読む楽しさ
ママと一緒に読む楽しさ
を同時に味わえるようになるので、もっと読書をすることがすきになって自分から本を選んで読むようになります。
本を見える場所に置く
ADHDの子どもが読書をするようになるためには、本を見える場所にいつも置いておくことがたいせつです。
ADHDの子どもが読書に苦手意識がなくなったら、ちょっとした時間にいつでも本が読めるような環境をつくってあげましょう。そのためには、本をいつも見える場所に置いておく必要があります。
本棚があっても、
- リビングから遠くにある
- 自分の部屋にしかない
- いつも生活する空間にはない
など、「わざわざ本を取りに行かなければ読書ができない環境」だと、ADHDの子どもは本を読まずに、ほかに興味があること(ゲームやおもちゃ)を見つけて遊んでしまいます。近くに本を置いていなくても、本を読もうとするのは「読書が大すきな子ども」だけです。
「たしかに。」
そのため、
「ひまだな~。」
「本でも読もうかな。」
と子どもが思ったときにサッと本を手に取って読めるように、
- いつも過ごしている場所に本がある
- 家の中のいろいろなところに本がある
という環境をつくるように意識しましょう。
宿題をしたあと
ゲームをやめたあと
ヒマなとき
など、ちょっとした時間にADHDの子どもがサッと本を手に取って読めるように、いつも本を見える場所に置いておくようにしましょう。
本の内容を聞いて読む
ADHDの子どもが読書をするようになるためには、子どもが読んだ本の内容を聞いて実際に読むことがたいせつです。
ADHDの子どもが読書をすることに対して苦手意識がなくなって、本にも興味をもったり、数分でも読書をしたりできるようになったら、「ADHDの子どもがもっと読書をするようになる」きっかけ作りとして、子どもに読んだ本の内容を聞くようにしましょう。
たとえば、
「○○ちゃん、この本は読んだ?」
「うん。」
「どんなお話だった?」
「□□だよ。たのしかったよ。」
「○○ちゃんが楽しかった本ならママも読んでみようっと♪」
↓
本を読む。
↓
「○○ちゃんが言ったとおり、ほんとうに楽しかった♪教えてくれてありがとう♪」
「うん♪」
このようなやりとりを子どもとすることで、
「新しい本を読めばママに教えられる♪」
「本を紹介したらママに喜んでもらえる♪」
「もっと本を読もう!そして、ママに教えよう♪」
と子どもは思うようになって、もっと読書をするようになります。そして、読書をイヤがっていたはずのADHDの子どもが、本を読むことが大すきになって、自分からすすんで本を読むようになります。
集中できる読書環境をつくる
ADHDの子どもが読書をするようになるためには、子どもが本を読むことに集中できる読書環境をつくることがたいせつです。
ADHDの子どもが読書に興味をもって「本を読もう」とする気持ちになることができるようになったら、最後は、本を最後まで読み切ることをたくさん経験させるようにしましょう。
「読書の良さ」は本を読んで、
「たのしかった♪」
「最後まで読めた♪」
「もっとたくさん本を読みたい♪」
と子どもが思うことです。そのためにも、最後まで子どもが本を読めるような集中できる読書環境を意識的につくるようにしましょう。
参考
ADHDの子どもはちょっとしたことで興味関心が移りやすく、集中が続かないことがよくあります。そのような子どもへの対策方法について紹介した記事がこちらです。勉強ができる環境ということは、集中して読書をできる環境にもなるので参考になるはずです。気になる方は見てください。
読書をすきになったADHDの子どもへの注意点
本を読むことがキライだったADHDの子どもが読書をすきになったときに注意しなければいけないことがこちらです。
注意ポイント
たくさんの本を用意する
読書がすきになったADHDの子どもは、どんどん本を読もうとします。そのときに、
- 読める本
- 読みたい本
が無かったら、また読書をしない子どもに戻ってしまいます。
「たしかに…。」
子どもが本を読むことに抵抗がなくなって興味をもっているチャンスを逃さないためにも、子どもが「読みたい」と思える本をたくさん用意しましょう。
まとめ:5つの方法を実践することで、本を読まないADHDの子どもが読書をすきになる
ADHDの子どもが読書をするようになるためには、まず、ADHDの子どもが本を読むことが苦手な理由について知ることがたいせつです。
理由がこちらです。
本を読むことの楽しさを知らない
そんなADHDの子どもが、本を読むことがすきになって読書をするようになるためには、
この5つの方法を意識して実践することで、ADHDの子どもが読書をすきになって本を読むことができるようになります。
さらに、本に興味をもつようになって、何も言わなくても静かに集中して自分から読書をする子どもの姿を見ることで、今まで困っていた悩みがパッとなくなり、日々のストレスがスーッと軽くなります。
そのためにも、できるだけ、そっと、気づかれないように、子どもが気持ちよく次の行動に動けるように、サポートしましょう。いつもなやんで、いつも頑張っているあなたの少しでも役に立つ情報になったのなら嬉しいです。ありがとうございました。
子どもに合っていますか?
子どもは放課後等デイサービスや児童発達支援を利用していますか?利用しているならば、子どもに合った放課後等デイサービス(児童発達支援)ですか?ADHDの子どもに合った放課後等デイサービス(児童発達支援)には選び方があります。選び方が気になった方はこちらの記事を見てください。
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