うちの子はADHDです。
ADHD傾向です。
グレーゾーンです。
- 注射をあばれてイヤがる…。
- 注射を受けに病院へ連れていくときはいつも大変…。
- 待合室ではまわりの視線が気になって、いつも以上に変な疲れがある…。
今回はこのような悩みを解決します。
子どもに注射を打たせるために病院へ連れて行こうとしても、子どもがイヤがってあばれて抵抗されて、やっとの思いで病院に着いたと思っても、そこからまた注射をすることを泣いてイヤがって、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
そこで今回は、注射をイヤがるADHDの子どもに必要な5つの対策方法について紹介します。
さっそく知りたい方はこちら。
今回の記事を読むことで、
- ADHDの子どもが注射をイヤがらなくなる
さらに、イヤがらずに注射を打ちに病院へ行けて、イヤがったりあばれたりせずに注射をしてもらえるようになった子どもの姿を見ることで、いつも悩んでいたあなたの気持ちもスーッと軽くなります。
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【悩み解決】ADHDの子どもの「育て方の悩み」をまとめて解決したい方はこちら。
本記事の執筆者情報
私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 元障害児通所支援事業所勤務(放課後等デイサービスで、未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のためにADHDの診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
この経験を通して、たくさんの子どもを見てきました。
「注射」と聞くだけであばれる子
病院へ連れて行こうにも泣き叫んだり逃げ回ったりする子
何度も「行きたくない」と言って抵抗する子
そして、そのような子どものお母さんから、
「子どもが注射になると逃げたり、あばれたり、いつも、いつも、つかれます。どうしたらいいですか?」
と相談を受けて、その子の個性や特徴を考えながらアドバイスをしてきました。
今回の支援方法は、注射をイヤがるADHDの子どもにはどうやって支援をしたらいいのか考えて、なやむお母さんにアドバイスして、すぐにつかえて効果のあった方法を紹介します。
知らないと今より苦労します!
大丈夫ですか?
子どもは授業でみんなについていけていますか?ちょっとでも心配なら後悔する前にこちらの記事を見たほうがいいかと思います。
目次
ADHDの子どもが注射をイヤがる理由
ADHDの子どもが注射をイヤがる理由がこちらです。
理由
イヤなこと、イヤな思い出があることは抵抗する
ADHDの子どもは興味がないことや「キライ」と思っていることを我慢してまですることをイヤがります。
ADHDの特性についてもっと知りたい方はこちら→NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター
それだけではなく、イヤな思い出があることについては、さらにイヤがって抵抗します。そして、ちょっとでも「イヤだ」と思えば、まわりの状況を気にすることなく、あばれたり、泣いたり、叫んだりします。そして、子どもを落ち着かせることに苦労します。
「はい…。」
とくに「注射は痛い」ということを知っているので、ADHDの子どもはとてもイヤがって抵抗します。
「はい…。」
それだけではなく、注射は病院で打ってもらわなければいけません。待合室では静かに落ち着いて待たなければならず、静かにしたり順番を待ったりすることが苦手なADHDの子どもにとっては、病院へ行くことだけでもイヤがって抵抗するきっかけになります。このように、注射をすることには、
注射はイタイ
病院は静かに待たなければいけない
というADHDの子どもにとって「イヤなこと」や「イヤな思い出」がたくさんあるので、どうしても子どもはイヤがって抵抗するようになります。
これが、ADHDの子どもが注射をイヤがる理由です。つぎの項目では、そんなADHDの子どもにやるべき対策方法について紹介します。
注射をイヤがるADHDの子どもにやるべき5つの対策
注射をイヤがるADHDの子どもにやるべき5つの対策方法がこちらです。
前もって「注射」のことを伝える
ADHDの子どもが注射をイヤがらないようにするためには、子どもに前もって「注射」のことを伝えるようにすることがたいせつです。
ADHDの子どもはイヤなことやキライなことを我慢してでもすることが苦手です。そのため、スムーズに子どもをコントロールするためには、子どもがイヤがりそうなことは早めに伝えて子どもに理解させる必要があります。
とくに注射はADHDの子どもにとって、とってもイヤなことなので、泣いて、あばれて、抵抗したり逃げようとしたりすることがよくあります。
「はい…。」
それだけではなく、注射をすることをイヤがってかなり抵抗するので、子どもの動きを止めたり落ち着かせたりすることに苦労します。
「はい…。」
そうならないためにも、ADHDの子どもには前もって「注射」のことを伝えるようにしましょう。前もって注射のことを言うと、
「子どもがイヤがるから…。」
と、病院へ着く直前などに子どもへ伝えるママがいますが、それでは逆効果です。子どもはさらに注射をイヤがるようになります。くれぐれも、
「きょうは注射の日よ。」
と、当日(直前)に伝えないようにしましょう。
注射を受けるまえにイヤなことは済ませる
ADHDの子どもが注射をイヤがらないようにするためには、注射を受けるまえにイヤなことは済ませておくことがたいせつです。
ADHD の子どもがキライな注射を受けるときは、注射を受けたあとにイヤなことを残さないように先に済ませるようにしましょう。
ADHDの子どもにとっては注射をするだけでもイヤなことなので、子どもはすぐに気持ちが不安定になります。それなのに、注射のあとも子どもにとって「イヤなことが待っている」となると、さらに、子どもはイヤがって抵抗するようになります。そうならないためにも、子どもがイヤがりそうなことは注射を受ける前に終わらせるようにしましょう。
たとえば、
ADHDの子どもがイヤがることとして勉強があります。とくに宿題をすることをイヤがる子どもは多いので、注射を受ける前に宿題はおわらせるようにしましょう。
注射はイヤ
宿題もキライ
だと、
「注射がおわっても、宿題があるからイヤ!」
と子どもは思うようになるので、さらに注射を受けることをイヤがるようになってしまいます。そうならないためにも、注射の前に宿題はおわらせるようにしましょう。
大事!
注射を受ける時間によっては学校から直接行く場合や、どうしても宿題の前には注射を打たなければいけない場合があります。そのようなときでも、スムーズに子どもが注射を受けられるように、日頃から、
「宿題はイヤ!」
と子どもが思わないように、
「宿題はむずかしいけど、教えてもらえるからだいじょうぶ。」
「宿題でわからないところは聞けばすぐにやり方を教えてもらえるからだいじょうぶ。」
と子どもが思えるように宿題のサポートは日頃からしっかりとするようにしましょう。
参考
ADHD の子どもが宿題をイヤがらずにできるようになるための方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
パニックになったときの対策を用意する
ADHDの子どもが注射をイヤがらないようにするためには、子どもがパニックになったときの対策を用意することがたいせつです。
ADHDの子どもが注射をイヤがったときは、子どもが暴れて抵抗してパニックになることがあります。
「はい…。」
ADHDの子どもは、
「今度、注射を受けるよ。」
「今日は注射の日よ。」
と言われたときや、注射を受ける当日の朝、病院に着いてから、または、注射を受けたあとなど、さまざまな場面で衝動的にパニックになることがあります。そのため、子どもがパニックにならないように対策しましょう。
パニックになった子どもを落ち着かせることは大変です。ドッと疲れます。さらに、病院などの人の目が気になるような場所で暴れられるとよけいに疲れます。イライラします。
「はい…。」
そして、
「静かにしなさい!」
「がまんしなさい!」
「みんなもしているの!」
などと子どもは怒られるようになるので、「注射をすることのイヤな経験」に「怒られる経験」も加わって、よけいに注射をすることをイヤがるきっかけになります。そうならないためにも、ADHD の子どもが注射をきっかけでパニックになってもすぐ対応できるようにしましょう。
参考
ADHDの子どもがパニックになったときの対応策について知りたい方はこちらの記事を見てください。
注射がおわったあとの楽しみをきめる
ADHDの子どもが注射をイヤがらないようにするためには、注射がおわったあとの楽しみをきめることがたいせつです。
ADHDの子どもに注射をすることを前もって伝えるときには、
「明日は病院へ行って注射を打つ日だからね。」
と伝えるだけでは、
「イヤだー!!」
と子どもは暴れたり抵抗したりするようになってしまうので、「注射がおわったあとの楽しみ」をセットで子どもに伝えるようにしましょう。
さらに、その楽しみも子どもに選ばせるようにしましょう。
「?」
たとえば、
「明日は注射がおわったら、○○と△△どっちがしたい?」
という伝え方を意識しましょう。そうすれば子どもは、
「えー!?注射?イヤだー!」
「?」
「○○と△△?」
「それなら○○かな。」
と子どもはキライな注射のあとに楽しみがあって、しかも、どちらかすきな方を「自分で選べる」と思えれば頑張れます。
コレがおすすめ
- 本を買う
- DVDを借りる
- 100均ですきなものを1つ買う
- すきなおやつを買う
- すきな文房具を買う
この中でどれか2つの「楽しみ」を選んで、そして、子どもに決めさせるようにすることを保護者には提案していました。
こんな方法で対策する保護者もいました!
「注射のあとの楽しみとして、子どもが興味をもちそうな習い事の体験へ連れて行く」という方法を活用している保護者もいました。体験なら無料で受けられて、さらに、病院で子ども相手に疲れた気持ちを、子どもが体験を受けている時間を使ってリフレッシュすることができるようになるので、「なるほど!」と思ったことを覚えています。
参考
ADHDの子どもが興味をもちそうな習い事で、無料体験が受けられる習い事について知りたい方はこちらの記事を見てください。
ほめてすぐにリセットする
ADHDの子どもが注射をイヤがらないようにするためには、ほめてすぐに子どもの気持ちをリセットすることがたいせつです。
ADHDの子どもが頑張ってイヤがらずに注射ができたときには、すぐに子どものことをほめるようにしましょう。そして、
「注射がんばったねー♪」
「もうおわったよ♪」
「えらかったねー♪」
など、プラスの言葉だけを子どもに伝えるようにしましょう。そのかわり、
「イタかったねー。」
「イタイのによく我慢できたね。」
「イタイのわかるよ。」
と子どもに共感するような言葉はつかわないようにしましょう。本当は、子どもに共感してあげることはとてもたいせつなことですが、注射のときだけはグッと我慢しましょう。
「イタイ」などの子どもがイヤだったことを思い出すような言葉を使わずに、子どもの「注射がイタかった」というイヤな気持ちを早く忘れさせるためにも、
ほめて
↓
ほめて
↓
はい!つぎの楽しみへ行こう!
という感覚で、子どものことをほめて、すぐにイヤな気持ちをリセットさせることがたいせつです。そうすることで、子どもが次に注射をするときも、注射がイタかった記憶を思いだしてイヤがってあばれたり泣いて抵抗したりすることなく、「注射のあとに楽しいことがあった」という記憶を思い出すようになるので、ADHDの子どもが注射を打つことをイヤがらなくなります。
まとめ:5つの対策を実践することで、ADHDの子どもが注射をイヤがらなくなる
ADHDの子どもが注射をイヤがらなくなるためには、ADHDの子どもが注射をイヤがる理由について知ることがたいせつです。
ADHDの子どもが注射をイヤがる理由がこちらです。
イヤなこと、イヤな思い出があることは抵抗する
そんな注射をイヤがるADHDの子どもにやるべき5つの対策方法がこちらです。
この5つの方法を意識して実践することで、ADHDの子どもが注射をイヤがらなくなります。
さらに、イヤがらずに注射を打ちに病院へ行けて、イヤがったりあばれたりせずに注射をしてもらえるようになった子どもの姿を見ることで、今まで困っていた悩みがパッとなくなり、日々のストレスがスーッと軽くなります。
そのためにも、できるだけ、そっと、気づかれないように、子どもが気持ちよく次の行動へ動けるようにサポートしましょう。いつもなやんで、いつも頑張っているあなたの少しでも役に立つ情報になったのなら嬉しいです。ありがとうございました。
子どもに合っていますか?
子どもは放課後等デイサービスや児童発達支援を利用していますか?利用しているならば、子どもに合った放課後等デイサービス(児童発達支援)ですか?ADHDの子どもに合った放課後等デイサービス(児童発達支援)には選び方があります。選び方が気になった方はこちらの記事を見てください。
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