うちの子はADHDです。
ADHD傾向です。
小学校6年生です。
グレーゾーンです。
- 小学6年生の子育て方法が知りたい…。
- 子どもへの接し方で気をつけることを知りたい…。
- 勉強、友達関係、反抗期、子育ての悩みがいっぱいでイヤ…。
- もっとおだやかに過ごしたい…。
今回はこのような悩みを解決します。
子どもが小学6年生になってから、
- ぜんぜん言うことを聞かない!
- 悩みがどんどん増える!
- 子育てがしんどい!
と思うことがふえて、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
そこで今回は、ADHDの小学6年生の子どもの育て方であなたが悩まないために、知らないと後悔する「11の対応」方法について紹介します。
さっそく知りたい方はこちら。
今回の記事を読むことで、
- 小学6年生のADHDの子どもへの対応に悩まず、楽しくおだやかな気持ちで安心して子育てができるようになる
さらに、ADHDの小学6年生の特徴や、さまざまな場面で子どもに必要な接し方や支援方法などがわかることで、今までのモヤモヤしていた悩みがパッとなくなり、最近、感じていなかった、おだやかな気持ちで子育てができるようになります。
なぜなら、私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
※小学6年生の担任経験あり。
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 元障害児通所支援事業所勤務(放課後等デイサービスで、未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のためにADHDの診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
小学6年生になってから、
勉強をイヤがるようになった子
宿題をやらなくなった子
友達とのトラブルが増えた子
人の話が聞けなくなった子
約束が守れなくなった子
気持ちの切りかえができなくなった子
急に怒り出すようになった子
人と関わろうとしなくなった子
そして、そのような子どものお母さんから、
「子どもが小学校6年生になってから子育てで悩むことがふえました。接し方でこまっています。どうしたらいいですか?」
と相談を受けて、その子の個性や特徴を考えながらアドバイスをしてきたからです。
今回の支援方法は、ADHDの小学6年生の子どもへの接し方や対応方法について、なやむお母さんにアドバイスして、すぐにつかえて効果のあった方法を紹介しています。
知らないと今より苦労します!
大丈夫ですか?
子どもは授業でみんなについていけていますか?ちょっとでも心配なら後悔する前にこちらの記事を見たほうがいいかと思います。
目次
ADHDの特性について
ADHDは「Attention-Deficit / Hyperactivity Disorder」の略で、日本語では「注意欠如・多動症(注意欠如・多動性障害)」とよばれています。
注意欠如・多動症(ADHD)とは、年齢あるいは発達に不相応に、不注意、落ちつきのなさ、衝動性などの問題が、生活や学業に悪影響を及ぼしており、その状態が6ヶ月以上持続していることと定義されています。
ADHDの特性には3つあります。
それぞれの特性の代表的な事例がこちらです。
不注意
- まわりが気になって集中できない
- 忘れ物がおおい
- 片づけられない
多動性
- 落ち着きがない
- 気になるとすぐに動き出す
- ずっとしゃべり続ける
衝動性
- すぐに怒りだす
- ルールを守れない
- 我慢ができない
そして、3つの特性がすべて子どもに現れるわけではありません。
不注意傾向が強くでる子
多動性と衝動性が一緒にでる子
など、さまざまです。
※ADHDは生まれつきの脳機能のかたよりが原因となって起こると考えられていますが、ハッキリとはわかっていません。
ADHDの子どもは自分で感情をコントロールすることが苦手で、
- 注意力
- 集中力
- 抑制力
を、うまくコントロールすることができずに、本人の意志ではどうしようもなくなってしまうことがよくあります。
そのため、まわりから見ると、
「我慢できない子」
「落ち着きがない子」
「悪い子」
と、決めつけられることがあります。
さらに、理解してくれない大人からは、
「甘やかしている」
「育て方が悪い」
など、子どもだけではなく、親も誤解を受けることがあります。
ADHDの小学6年生の特徴【出会った子の事例あり】
ADHDの小学6年生の特徴がこちらです。
ADHDの小学6年生の子どもには上記の「特徴」があります。また、成長とともにそれぞれの特徴が目立つようになります。
【事例1】
すぐに集中が切れる。とくにキライな勉強になると数秒でやらなくなる。てきとうにしようとするので漢字や文字などが枠に入らない。
【事例2】
急に怒りスイッチが入る。相手の年齢関係なくトラブルになる。
【事例3】
「やりたい」と思ったことができないと怒り出す。自分がしたい気持ちを大きな声でずっと伝えようとする。
【事例4】
「注意」「否定」をされるとかんしゃくを起こして数分は止められなくなる。
【事例5】
大きな声を出したり暴れたりすることで、その場をなんとかごまかしてイヤなことから逃げようとする。
【事例6】
学習には真面目に取り組むことができるけれど、こだわりが強い。学校で訂正されることをひどくイヤがる。
【事例7】
相手の話を聞かずに自分の話ばかりするので同年代の友達から避けられる。
【事例8】
衝動的に怒り出すと気持ちをコントロールできずに、「暴力」「器物破損」などの行動をとってしまう。
【事例9】
勝ち負けへのこだわりが強く、負けると怒ったりあばれたりする。
【事例10】
忘れ物が多く、確認作業をいつも一緒にしないと何か忘れる。
【事例11】
落ち着きがなく常に動き回る。落ち着かないことを注意されると怒りだして止められなくなる。
【事例12】
イヤな事があるとすぐに大きな声で怒る。暴れる。衝動的になると自分では気持ちを抑えることができなくなる。
【事例13】
遊びに夢中になり興奮してくるとまわりが見えなくなる。
【事例14】
あいまいな言葉の表現で伝えると「自分なりの解釈」をする。そして、トラブルになる。
小学6年生の特徴
小学6年生の子どもの特徴がこちらです。
上記の小学6年生の特徴を理解して、できるだけ子どもの良いところを見つけて伸ばしたり、苦手なことに対してサポートしたりするように意識することがたいせつです。
注意
「小学6年生の特徴」を見て、
「うちの子はぜんぜんできていない!」
「はやくなんとかしなきゃ!」
「このままでうちの子は大丈夫かしら…。」
と悩んだり心配したりせずに、まずは次の項目で紹介する小学6年生のADHDの子どもへの効果的な「接し方」や「支援方法」を実践するようにしましょう。
プチ情報
小学6年生の平均「身長」と「体重」がこちらです。
(令和3年度)全国平均
男子
年齢 | 身長 | 体重 |
11歳 | 145.9㎝ | 39.6㎏ |
12歳 | 153.6㎝ | 45.2㎏ |
女子
年齢 | 身長 | 体重 |
11歳 | 147.3㎝ | 39.8㎏ |
12歳 | 152.1㎝ | 44.4㎏ |
引用 文部科学省 学校保健統計調査-令和3年度(確報値)の結果の概要
【ADHDの小学6年生の育て方】知らないと後悔する11の対応
ADHDの小学6年生の子どもの対応方法について「場面別」でそれぞれ紹介します。
「場面別」対応方法
1つずつ説明します。
勉強をイヤがらずにさせる
悩み
- 子どもが勉強をしなくてこまる…。
- 何を言ってもイヤがって勉強をしようとしない…。
- 勉強ができないまま中学生になって大丈夫なのか心配…。
子どもが小学6年生になってから勉強をイヤがってやろうとしなかったり、勉強をしないことでどんどん授業についていけなくなったりして、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
小学6年生のADHDの子どもが勉強をキライになる理由は「 勉強のむずかしさがイヤになる」からです。
小学校生活の中でもっとも学習内容がむずかしくなるのが6年生です。そのため、子どもが勉強をイヤになるきっかけもたくさんあります。
勉強をイヤになる原因
- 今まで学んできた知識を総合的に使わなければいけない。
- 調べ学習では資料から必要な情報を読み取らなければいけない。
- 授業中は「自分の考え」をしっかりと発表しなければいけない。
- 授業中はノートに学習内容をたくさん書かなければいけない。
- 宿題では量が多くてむずかしい内容の勉強を自宅でやらなければいけない。
- etc.
上記のように子どもが勉強をイヤがるきっかけはたくさんあります。
そのため、どうやって勉強したり授業に参加したりすればいいのか困って戸惑う子どもが増えるのが小学6年生の時期です。そして、ADHDの子どもの場合は、「イヤだ」「できない」と思ったことを頑張ったり続けたりすることが苦手なので、上記の原因に対して、
「むずかしい…。」
「わからない。」
「どうしよう。」
「できない。」
などと1度でも決めつけてしまうと、
「わかるようになろう。」
「もっと頑張ろう。」
と思うことができなくなってしまいます。そして、学習意欲が低下して、ますます授業にはついていけなくなって勉強がキライになってしまいます。
これが小学6年生のADHDの子どもが勉強をキライになる理由です。
ポイント
小学6年生のADHDの子どもが勉強をイヤがらないようにするために実践すべき7つの支援方法がこちらです。
7つの支援
- 学習理解のチェックをする
- 苦手な教科のつまずきをサポートする
- 授業の内容についていけるようにする
- 集中できる環境を整える
- 担任に相談する
- 習い事を利用する
- 支援学級への入級を考える
この7つの方法を実践することで、小学6年生のADHDの子どもがイヤがらずに勉強をするようになります。
もっと詳しく7つの方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
勉強をイヤがるADHDの小学6年生に今すぐ実践すべき7つの支援。
続きを見る
自宅で教科別の学習支援をする
悩み
- 子どもにどうやって勉強を教えたらいいのかわからない…。
- 小学6年生の子どもの勉強は何を優先にして教えたらいいのか知りたい…。
- 自宅でするべき学習支援の方法を教科別で知りたい…。
子どもが小学6年生になってから、
- 勉強をイヤがる
- テストの点数が悪くなる
- 成績が下がる
ようになって、なんとか家で「子どもの学習をサポートしたい」と考えても、何を教えたらいいのかわからなくて、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
小学6年生のADHDの子どもにとって家庭学習が大事な理由がこちらです。
- 小学校生活の総復習をする最後のチャンス
- 中学生になってから苦労しないようにするため
小学6年生の時期は、子どもが中学生になるまでに「今までの学習内容をしっかりと復習して理解する」ための最後のチャンスです。学習につまずいた学年の勉強は、6年生の授業の中では復習をしてもらえないので自宅でサポートしてあげる必要があります。
さらに、中学校は教科担任制です。小学校のときのように先生が子どものことを深く理解して、子どもへの適切な支援をしたりコミュニケーションをしっかりととって学習を教えたりすることが中学校ではできなくなります。そのため、授業でわからなかったところを自分で質問したり、自分でわかろうと自主的に学習したりする習慣を子どもに身につけさせる必要があります。
そして、自主的に学習する習慣を子どもに身につけさせるためには、自宅で勉強をする習慣を小学6年生の今のうちに定着させて、子どもが勉強でこまらないように支援してあげることがたいせつです。
これが小学6年生のADHDの子どもにとって家庭学習が大事な理由です。
ポイント
小学6年生のADHDの子どもに自宅でするべき「教科別」学習支援の方法がこちらです。
「教科別」家庭学習方法
- 国語
- 算数
- 理科
- 社会科
- 体育
- 音楽
- 図画工作(図工)
- 家庭科
- 外国語(英語)
- プログラミング
- 総合的な学習
この「教科別」学習支援の方法を意識して実践することで、小学6年生のADHDの子どもに自宅でやるべき教科別の学習支援の方法がわかって子どもが勉強でこまらなくなります。
もっと詳しく「教科別」学習支援の方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
ADHDの小学6年生に自宅でするべき「教科別」学習支援|元小学校教師が解説。
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宿題をしっかりとさせる
悩み
- 宿題をしない…。
- 子どもに宿題をさせる方法がわからない…。
- 何度言っても聞かないから「もう宿題はしなくてもいいかな。」と考えるようになった…。けど、やっぱり子どもに宿題をさせる方法があるなら知りたい…。
子どもが小学6年生になってから宿題をしなくなって、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
小学6年生のADHDの子どもが宿題をやらなくなると大変になる理由は「『中学生になったら苦労する』ことになる」からです。
ADHDの子どもはイヤなことやキライなことを続けることが苦手です。そして、自分の興味関心があることを優先にして行動してしまうことがよくあります。
そのため、ADHDの子どもが宿題をキライな場合は、
宿題にダラダラと時間がかかる
宿題をやらないように逃げようとする
などの行動をとってしまいがちです。
「よくあるわ…。」
しかし、宿題をすることは、
約束を守る
学校で決められた提出物を出す
授業でわからないことをそのままにしない
という習慣を子どもに身につけさせるためにとてもたいせつなことです。
この習慣を身に付けさせなければ、中学生になってから子どもは苦労します。そして、子どもに対して今までのように怒ったり注意したりしながらムリやり頑張らせていたようなことは、本格的に反抗期に入った中学生の子どもには通用しなくなってあなたも苦労することになります。
さらに、ADHDの子どもは衝動的になると怒ったり暴れたりすることもあるので、体の大きくなった子どもを抑えることにとても苦労してしまう可能性があります。そうならないためにも、子どもが中学生になるまでに「宿題をイヤがらずにできる習慣」を身につけさせるようにしましょう。
これが小学6年生のADHDの子どもが宿題をやらなくなると大変になる理由です。
ポイント
小学6年生のADHDの子どもが宿題をするようになるために実践すべき7つの支援方法がこちらです。
7つの支援
- 学習のつまずきを見つける
- 苦手な教科をサポートする
- 勉強をイヤがらないようにする
- 担任に相談する
- 宿題の時間を徹底する
- 宿題に集中できる環境をつくる
- ムリに宿題のサポートをしない
この7つの方法を実践することで、小学6年生のADHDの子どもが宿題をするようになります。
もっと詳しく7つの方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
宿題をしないADHDの小学6年生に効果的な7つの支援方法。
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友達との関係を良くする
悩み
- 子どもが友達と仲良くできない…。
- 友達関係が原因なのか学校へ楽しそうに行かない…。
- もっと友達と仲良くできるようなきっかけを作る方法が知りたい…。
子どもが小学6年生になってから友達と仲良くできずにすぐトラブルになったり、友達と遊ばずに1人で行動することがふえたり、友達の話を家でまったくしなくなったりして、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
小学6年生のADHDの子どもが友達と仲良くできない理由は「仲良くなるタイミングがわからなくなる」からです。
小学6年生になると成長とともに友達関係が変化します。そして、子どもたちは自分の立場や友達のことを考えながら上手くコミュニケーションをとります。しかし、ADHDの子どもは相手の気持ちを理解することが苦手だったり、ちょっとしたことで衝動的に怒り出したりすることがあるので、友達とのトラブルが多くなることがよくあります。
例えば、
大人のような振る舞いをする友達とはなかなかコミュニケーションがとれずに仲良くなれない。
男女で行動することが少なくなって異性の友達とはあまり仲良くできない。
決まった友人と行動していても、ちょっとしたことで衝動的に怒り出してトラブルになる。
トラブルが増えれば、まわりで見ている友達とも仲良くなれずにグループに入れてもらえない。
さらに小学6年生の子どもの場合は、1度、トラブルになると仲直りをするタイミングを見つけることがむずかしくなるので、気付けば子どもは1人で行動することが多くなってしまいます。
これが小学6年生のADHDの子どもが友達と仲良くできない理由です。
ポイント
小学6年生のADHDの子どもが友達との関係が良くなる7つの支援方法がこちらです。
7つの支援
- 授業内容を理解できるように学習のつまずきを見つける
- 授業のトラブルをなくす
- カッとなって手を出さないようにする
- 気持ちを伝えられるようにする
- 学校生活を楽しくさせる
- あたらしい友達を見つける
- 友達関係がどうしても良くならないなら支援学級への入級を考える
この7つの方法を実践することで、小学6年生のADHDの子どもが友達と仲良くできるようになります。
もっと詳しく7つの方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
ADHDの小学6年生が友達との関係が良くなる7つの支援。元小学校教師が解説。
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気持ちの切りかえができるようにする
悩み
- 6年生になってから気持ちの切りかえができなくなった…。
- スムーズに気持ちを切りかえられたことがほとんどない…。
- 反抗期のせいなのか、もっと素直に言うことを聞いてほしい…。
子どもがちょっとしたことで怒ったり泣いたり反抗したり、声かけをしても気持ちの切りかえがスムーズにできないことがよくあって、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
小学6年生のADHDの子どもが気持ちの切りかえができない理由は「頭で理解しないと行動できない」からです。
ADHDの子どもが気持ちの切りかえができずに、
- 怒る
- 泣く
- あばれる
- すねる
- 反抗する
などの行動をするときは、子どもの頭の中で、
「イヤだ!」
「何で!?」
「だって!」
「どうして?」
という感情が強くなっているときです。
そして、小学6年生になると自分のしたいことを優先にして行動することが増えたり、反抗期と重なることで、注意されたり指示されたり声かけをされたりする1つ1つの言動に対してイヤがる場面がふえるようになります。そして、言われたことに対してちょっとでも、
- イヤだ
- やりたくない
- 納得できない
と思ってしまうと、子どもはすぐに気持ちを切りかえることができずに次の行動ができなくなってしまいます。
これが小学6年生のADHDの子どもが気持ちの切りかえができない理由です。
ポイント
小学6年生のADHDの子どもがスムーズに気持ちを切りかえて行動できるようになるためにやるべき5つの支援方法がこちらです。
5つの支援
- スムーズに気持ちを切りかえられるように「事前告知」をする
- 行動の「おわり」を自分で決めさせる
- 気持ちを切りかえられるように「伝え方」を工夫する
- 「次にすること」を伝える
- 気持ちを切りかえて行動できたら「ほめる」
この5つの方法を実践することで、小学6年生のADHDの子どもが気持ちの切りかえをスムーズにできるようになります。
もっと詳しく5つの方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
ADHDの子どもが気持ちの切りかえができないときにするべき5つの対策。
続きを見る
コミュニケーション能力を養う
悩み
- 小学6年生になってから人見知りをするようになった…。
- 友達と遊ばなくなった…。
- コミュニケーションを取ることが苦手でトラブルになる…。
子どもが小学6年生になってから人とコミュニケーションを取ろうとしなかったり、友達と関わろうとしなかったりすることが増えて、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
小学6年生のADHDの子どもがコミュニケーションをとることが苦手な理由がこちらです。
- 人のきもちを理解することが苦手
- すぐに対応できない
ADHDの子どもは自分の気持ちを優先にして行動することがよくあります。そして、相手の気持ちを理解することが苦手なこともあって上手にコミュニケーションが取れずに友達とトラブルになることがよくあります。
さらに、小学6年生になると成長とともに、
男女での行動がなくなる
グループで行動する
友達のことを客観的に見る
ようになるので、友達から注意されたり批判的なことを言われたり陰口を言われたりする場面もふえます。そのようなときにADHDの子どもはうまく対応できずにトラブルになることがよくあります。そして、友達と上手く接することができずにトラブルや不満が増えることでADHDの子どもはコミュニケーションを取ることに自信がなくなって人見知りになったり、人とコミュニケーションを取ろうとしなくなったりしてしまいます。
これが小学6年生のADHDの子どもがコミュニケーションをとることが苦手な理由です。
ポイント
小学6年生のADHDの子どもが、上手に相手とコミュニケーションが取れるようになるためにやるべき5つの支援方法がこちらです。
5つの支援
- 「経験」と「体験」の場を用意する
- はじめてのことは「見せる」
- 子どものやりたいように「やらせる」
- チャレンジしたことを「ほめる」
- コミュニケーション能力を上げる「環境」を用意する
この5つの方法を実践することで、ADHDの子どもがコミュニケーションをとることが得意になります。
もっと詳しく5つの方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
ADHDの子どものコミュニケーション能力を上げる5つの方法。【年代別の対策あり】
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話を聞けるようにする
悩み
- 小学6年生になってから人の話を聞かなくなった…。
- 反抗期なのか何を言っても聞かない…。
- もっと話を聞けるようになってほしい…。
子どもが反抗期なのか素直に言うことを聞かなかったり話しかけても無視したり聞いているようで聞いていなかったりする場面がふえて、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
小学6年生のADHDの子どもが人の話を聞けなくなる理由がこちらです。
- 興味のあることに夢中になって話が聞けなくなる
- 話を聞いていても集中が続かなくなって話が聞けなくなる
小学6年生のADHDの子どもは成長とともに自分の興味があることや好きなことを優先に行動するだけではなく、
- 興味がないこと
- やりたくないこと
- 苦手なこと
などに対しては、てきとうにやったりやろうとしなかったりすることがよくあります。
また、自分が興味のあることや好きなことに対しては、まわりの音が聞こえなくなるぐらい集中して人の話が聞けなくなることもよくあります。さらに、ADHDの子どもは興味がないことをしているときは、すぐにほかのことに興味が向いてしまうので集中が続かないこともよくあります。
「わかるわ…。」
これは、会話をしているときも同じで、自分が、
興味のない話
どうでもいい話
などの話を聞いているときは、すぐに集中が切れて話が聞けなくなってしまうことがよくあります。
これが小学6年生のADHDの子どもが人の話を聞けなくなる理由です。
ポイント
小学6年生のADHDの子どもが人の話を聞けるようになるためにやるべき5つの支援方法がこちらです。
5つの支援
- 視覚的な工夫をする
- 聴覚的な工夫をする
- 興味をもたせる
- ほめる
- 達成させる【重要】
この5つの方法を実践することで、小学6年生のADHDの子どもが人の話をしっかりと聞けるようになります。
もっと詳しく5つの方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
[話を聞かない]ADHDの子どもの対応方法。簡単にできる5つの支援。
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約束を守れるようにする
悩み
- 小学6年生になってから約束を守らなくなった…。
- 約束を忘れることがよくある…。
- 何度、注意しても約束を守らない…。
子どもが小学6年生になってから、やらなければいけない約束(勉強・宿題・片づけなど)や、約束として伝えたことを忘れることが増えて、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
小学6年生のADHDの子どもが約束を守れない理由は「興味があることを見つけると忘れてしまう」からです。
小学6年生になると自分の好きなこととキライなことがハッキリと分かれます。
そのため、
- 興味関心があること
- 好きなこと
- やりたいこと
- いつも楽しみにしていること
などを、どうしても優先にして行動してしまいます。そして、今までなら注意されれば守っていたような約束も、反抗期の時期と重なることで、子どもの気持ちが不安定になることが多くなって怒ったり抵抗したりすることがふえて、やらなければいけない約束さえも守らなくなることがあります。
ほかにも、好きなことに夢中になるとやらなければいけないこと(約束)をうっかり忘れてしまうこともよくあります。
これが小学6年生のADHDの子どもが約束を守れない理由です。
ポイント
小学6年生のADHDの子どもが、約束を守れるようになるためにやるべき5つの支援方法がこちらです。
5つの支援
- 守れる約束にする
- 約束が視覚的にわかるようにする
- 約束をわすれないようにする
- 計画を立てられるようにする
- 「みんなの約束」を守れるようにする【簡単】
この5つの方法を実践することで、小学6年生のADHDの子どもが約束を守れるようになります。
もっと詳しく5つの方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
【簡単】ADHDの子どもが約束を守れるようになる5つの方法。
続きを見る
原因のわからない怒りに対応する
悩み
- 6年生になってからすぐ怒るようになった…。
- ときどき何で怒っているのかわからない…。
- どうして怒っているのかわからなくて対応にこまる…。
子どもが小学6年生になってから、とつぜん怒ったり暴れたりして、落ち着かせようとしても怒った理由がわからなくて、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
小学6年生のADHDの子どもには「原因がわからない怒り」があります。その理由は、「感情をおさえられずに怒りスイッチが入ると止められない」からです。
ADHDの子どもには「衝動性」という特性があります。そのため、子どもの気持ちが不安定なときにちょっとでもイヤなことがあればすぐに「怒りスイッチ」が入ってしまうことがあります。そして、小学6年生になると成長期と反抗期の時期が重なり、親からの干渉や指示されることに対してイヤがる場面も増えます。
成長期と反抗期の時期が重なることで、ADHDの子どもはちょっとしたことで気持ちが不安定になって感情をコントロールできずに怒ったりあばれたりするようになってしまいます。
これがADHDの子どもには「原因がわからない怒り」がある理由です。
ポイント
小学6年生のADHDの子どもが、どうして怒っているのかわからないときに気をつけなければいけない5つの支援方法がこちらです。
5つの支援
- 「原因のわからない怒りがある」ことを理解する
- 安全を確保する
- 見守りながら考える
- クールダウンさせる
- 怒ったときの「きっかけ」をメモに残す【重要】
この5つの方法を実践することで、小学6年生のADHDの子どもが急に怒りだしてもスムーズに対応できるようになります。
もっと詳しく5つの方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
ADHDの子どもがどうして怒っているのかわからない。5つの対応で解決。
続きを見る
習い事をさせる【まだ間に合う!】
悩み
- 小学6年生の子どもに今からでも始めるべき習い事が知りたい…。
- ADHDの小学6年生の子どもにおすすめの習い事が知りたい…。
- 習い事を小学6年生から始めるなら何がいいのか知りたい…。
子どもが小学6年生になったことをきっかけに習い事をはじめさせようとしたり、ADHDの子どもに合った新しい習い事をさせようと考えたりしたときに、
「何を習わせればいいのかしら…。」
と困ることってありますよね。
まず、小学6年生のADHDの子どもに習い事をさせるときには「注意点」があります。
注意点
子どもの気持ちを優先にして選ばせる
小学6年生にもなれば好きなことキライなことがハッキリと分かれます。そして、自分の考えをしっかりと持つようになります。さらに、小学6年生では反抗期の時期とも重なるので、まわりから(特にママから)言われることや指示されることに対して、自分の考えとちょっとでも違うと思えば反抗的な態度をとることが多くなります。
そのため、小学6年生のADHDの子どもに習い事をさせるときは、子どもの気持ちを優先にしながら子どもが自分で習い事を選べるようにすることがたいせつです。
「そんなことしたら私が習い事を考える意味がないわ。」
ここで対策
小学6年生のADHDの子どもに、好き勝手「やりたい習い事」を決めさせないための対策がこちらです。
対策
step
1習い事として子どもに「やらせたい」「やってもいい」と思う習い事を3~5つ選ぶ
step
2子どもにどの習い事がいいか選ばせる
この対策で、子どもは自分で習い事を選んだ気持ちになって、あなたは「子どもにやらせたいと考える習い事」をさせることができるようになります。
「なるほど!」
そのためにも、まずは、あなたのオリジナル「習い事リスト」を作るようにしましょう。
参考
小学6年生のADHDの子どもにおすすめの習い事がこちらです。習い事リストに入れて損はないと思います。
おすすめの習い事
- オンライン家庭学習教材
- 家庭教師
- 英会話教室
- プログラミング教室
- サッカースクール
おすすめ理由
※スマホの方は横にスクロールして見てください→
習い事 | おすすめ理由 | 詳細記事 |
オンライン家庭学習教材 | すでに子どもが勉強をイヤがっていて「今すぐなんとかしたい!」と考える人におすすめ。 | 記事をみる |
家庭教師 | 子どもの学習時間を利用して「自分の時間をふやしたい」と考える人におすすめ。 | 記事をみる |
英会話教室 | 子どもが成長するにつれて「重要度が増していく英語で苦労したくない」と考える人におすすめ。 | 記事をみる |
プログラミング教室 | 「プログラミング?プログラミングなんて子どもに教えられない」と考えた人におすすめ。 | 記事をみる |
サッカースクール | 「元気いっぱい体を動かしながら集団行動ができるようになってほしい」と考える人におすすめ。 | 記事をみる |
この5つの習い事のどれか(または複数)に子どもが興味が持てそうな習い事があるならばすぐに利用することで、小学6年生のADHDの子どもが、「得意なこと」「夢中になれること」を見つけて、毎日の生活を充実した日々に変えられるようになります。
特別支援学級を考えるとき
なやみ
小学6年生になってから、
- まわりの友達と成長に差が出てきた…。
- 勉強ができなくなった…。
- 友達とのトラブルが増えた…。
- 集団行動ができない…。
小学6年生のADHDの子どもが
- 学習面
- 生活面
- 人間関係
- 集団行動
などで困ることやトラブルがふえて、
「普通学級ではなく支援学級に入級させたほうがいいのかしら…。」
と、悩むことがあります。
小学6年生のADHDの子どもを「支援学級に入れるべきかどうか」について考えるときには、注意しなければいけないことがあります。
注意ポイント
支援学級に入れるかどうかは「担任の意見を1番」に考える
小学6年生のADHDの子どもの場合、
- みんなと成長に差が出てきた
- 勉強をイヤがるようになった
- トラブルが増えてきた
ときは、担任の意見を参考にして支援学級への入級について考えるようにしましょう。
なぜなら、今までとはちがい、小学6年生のADHDの子どもが勉強についていけない場合は、学習のつまずきが6年生よりも「前の段階」からあることが考えられるので子どもに合ったペースの学習支援が必要な可能性があります。
また、小学6年生にもなれば男女での交流が少なくなったり、グループとしての絆が強くなったりするので、1度、友達とトラブルになるとグループに戻るきっかけを見つけることが難しくなります。
そのような状態のときは、担任から支援学級への入級について相談があるはずなのでしっかりと考えるようにしましょう。
参考
もっと詳しく「支援学級への入級」について
考えたい
知りたい
と考える方はこちらの記事をみてください。
-
【どっちも担任経験あり!】普通学級と支援学級で迷ったときの解決法。ADHDやグレーゾーンの子どもの親必見!
続きを見る
まとめ:11の対応方法を実践することで、小学6年生のADHDの子どもへの接し方に悩まず楽しくおだやかな気持ちで安心して子育てができるようになる
小学6年生のADHDの子どもへの対応や接し方に悩んだり困ったりしないためには、まず、「ADHDの特徴」「ADHDの小学6年生の特徴」「小学6年生の特徴」をそれぞれ理解することがたいせつです。
それぞれの特徴こちらです。
ADHDの小学6年生の特徴
-
学習への集中がすぐに切れる
-
好きな教科だけをして、キライな教科はやらなくなる
-
テンションが上がると落ちつかせるのに時間がかかる
-
衝動的に興奮すると自分では落ちつくことができない
-
友達とトラブルが増えて1人で行動することがふえる
-
物をなくしたり忘れ物をしたり「うっかり忘れ」がある
-
親に反抗したり無視をしたりする
-
自己肯定感が低下しやすくなる
-
学校の規律やルールを守れなくなる
-
人の話を聞かずにしゃべり続ける
-
ルールが守れず、自分勝手に行動する
-
生活リズムがくずれやすくなる
-
かんしゃくを起こしやすく、機嫌が悪いときが増える
-
提出物を守れなくなる
-
苦手な課題を最後までやりとげられない
-
好きなこと(ゲームなど)に夢中になってやめられない
-
イヤなことがあればかんしゃくを起こしたり暴力で解決しようとしたりする
※特徴としての「一例」です。必ずしもすべての子どもに該当するわけではありません。
小学6年生の子どもの特徴
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大人のような発言をするようになる
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大人や友達への批判力が強くなる
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まわりを気にした行動をする
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恥ずかしい思いや失敗を避ける
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女の子はオシャレに気を使うようになる
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物事を論理的に考えられるようになる
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反抗したり口答えをしたりすることが多くなる
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ほとんどの子が思春期に入る
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異性への関心が強くなる
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成長に個人差があらわれる
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「ぼく(私)はこんな人間だ。」と自分について理解するようになる
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体と心の変化で不安定になってイライラしやすくなる
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友達との絆が強くなる
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子どもの成長に配慮した支援をしなければ気持ちが不安定になりやすくなる
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中学生に向けて不安と期待で不安定になる
※特徴としての「一例」です。必ずしもすべての子どもに該当するわけではありません。
そんなADHDの小学6年生の子どもの育て方で知らないと後悔する「11の対応」方法がこちらです。
「場面別」対応方法
この11の対応方法を意識して実践することで、小学6年生のADHDの子どもへの対応に悩まず、楽しくおだやかな気持ちで安心して子育てができるようになります。
さらに、ADHDの小学6年生の特徴や、さまざまな場面で子どもに必要な接し方や支援方法などがわかることで、子育てに対する「このままでいいのかな?」と不安になる気持ちや、「どうしたらいいの!」とイライラする気持ちがなくなって、最近、感じていなかった、おだやかな気持ちで子育てができるようになります。そして、いつも悩んでいた気持ちもスーッと軽くなります。
ぜひ、それぞれの対応方法を試してみてください。いつも頑張っているあなたの少しでも役に立つ情報になったのなら嬉しいです。ありがとうございました。
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ADHDの子育ての悩みを「まとめて解決」したい方はこちら。
≫【必読・保存版】ADHDの子どもの子育てに悩んだらまず読む記事|幼児から小学生対象。
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