うちの子はADHDです。
ADHD傾向です。
小学校5年生です。
グレーゾーンです。
- 小学5年生の子育て方法が知りたい…。
- 子どもへの接し方で気をつけることを知りたい…。
- 勉強、友達関係、反抗期、子育ての悩みがいっぱいでイヤ…。
- もっとおだやかに過ごしたい…。
今回はこのような悩みを解決します。
子どもが小学5年生になってから「子育てがしんどい!」と思うことがふえて、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
そこで今回は、ADHDの小学5年生の子どもの育て方であなたが悩まないために、知らないと後悔する「11の対応」方法について紹介します。
さっそく知りたい方はこちら。
今回の記事を読むことで、
- 小学5年生のADHDの子どもへの対応に悩まず、楽しくおだやかな気持ちで安心して子育てができるようになる
さらに、ADHDの小学5年生の特徴や、さまざまな場面で子どもに必要な接し方や支援方法などがわかることで、今までのモヤモヤしていた悩みがパッとなくなり、最近、感じていなかった、おだやかな気持ちで子育てができるようになります。
本記事の執筆者情報
私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
※小学5年生の担任経験あり。
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 元障害児通所支援事業所勤務(放課後等デイサービスで、未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のためにADHDの診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
小学5年生になってから、
勉強をイヤがるようになった子
宿題をやらなくなった子
友達とのトラブルがふえた子
人の話を集中して聞けなくなった子
約束が守れなくなった子
かんしゃくを起こすようになった子
ゲームばかりするようになった子
人のせいにすることがふえた子
そして、そのような子どものお母さんから、
「子どもが小学5年生になってから子育てで悩むことがふえました。接し方でこまっています。どうしたらいいですか?」
と相談を受けて、その子の個性や特徴を考えながらアドバイスをしてきました。
今回の支援方法は、ADHDの小学5年生の子どもへの接し方や対応方法について、なやむお母さんにアドバイスして、すぐにつかえて効果のあった方法を紹介しています。
知らないと今より苦労します!
大丈夫ですか?
子どもは授業でみんなについていけていますか?ちょっとでも心配なら後悔する前にこちらの記事を見たほうがいいかと思います。
目次
ADHDの特性について
ADHDは「Attention-Deficit / Hyperactivity Disorder」の略で、日本語では「注意欠如・多動症(注意欠如・多動性障害)」とよばれています。
注意欠如・多動症(ADHD)とは、年齢あるいは発達に不相応に、不注意、落ちつきのなさ、衝動性などの問題が、生活や学業に悪影響を及ぼしており、その状態が6ヶ月以上持続していることと定義されています。
ADHDの特性には3つあります。
それぞれの特性の代表的な事例がこちらです。
不注意
- まわりが気になって集中できない
- 忘れ物がおおい
- 片づけられない
多動性
- 落ち着きがない
- 気になるとすぐに動き出す
- ずっとしゃべり続ける
衝動性
- すぐに怒りだす
- ルールを守れない
- 我慢ができない
そして、3つの特性がすべて子どもに現れるわけではありません。
不注意傾向が強くでる子
多動性と衝動性が一緒にでる子
など、さまざまです。
※ADHDは生まれつきの脳機能のかたよりが原因となって起こると考えられていますが、ハッキリとはわかっていません。
ADHDの子どもは自分で感情をコントロールすることが苦手で、
- 注意力
- 集中力
- 抑制力
を、うまくコントロールすることができずに、本人の意志ではどうしようもなくなってしまうことがよくあります。そのため、まわりから見ると、
「我慢できない子」
「落ち着きがない子」
「悪い子」
と決めつけられることがあります。さらに、理解してくれない大人からは、
「甘やかしている」
「育て方が悪い」
など、子どもだけではなく親も誤解を受けることがあります。
ADHDの小学5年生の特徴【出会った子の事例あり】
ADHDの小学5年生の特徴がこちらです。
ADHDの小学5年生の子どもには上記の「特徴」があります。また、成長とともにそれぞれの特徴が目立つようになります。
【事例1】
キライな漢字の学習で文字をうまく枠の中に書けないことにイライラして衝動的にノートをビリビリにやぶく。
【事例2】
一方的に話し続けるため、友達から「話を聞いてくれないからイヤ」と避けられる。
【事例3】
ちょっとでも気にいらないことがあれば、仲良しの友達に対しても暴言を吐いてしまう。
【事例4】
自分の好きなことを常にやろうとする。ちょっとでも注意されると怒って暴れる。
【事例5】
苦手な教科の勉強は30秒も集中が続かない。そして、「集中して。」と何度も声かけをされることに対して、最終的には怒りだしてしまう。
【事例6】
キライなことや苦手なことは、なんとかしてやらないように逃げようとする。
【事例7】
急な予定変更をイヤがる。自分の思ったことと違うとパニックになって「もう何も考えられない!」と言ってトイレや机の下に隠れる。
【事例8】
衝動性が強くてすぐに手が出てしまう。友達と仲良くなってもちょっとしたことですぐに暴力をふるうので、すぐに友達から避けられる。
【事例9】
気にいらないことがあったりイライラしたりすると、すぐに近くの物を壊そうとする。
【事例10】
わざとではなくても「物を無くす」「忘れ物をする」「約束を忘れる」などの行動をとってしまうことで友達からイヤがられるようになる。
【事例11】
感情的にカッとなって怒り出すと相手が年下でも関係なく大きな声で怒鳴る。
【事例12】
1度好きなことを始めるとなかなかやめられない。途中でやめさせようとすると怒り出すので、「やめるまで待とう」とするとビックリするぐらい集中してやめない。
小学5年生の特徴
小学5年生の子どもの特徴がこちらです。
上記の小学5年生の特徴を理解して、できるだけ子どもの良いところを見つけて伸ばしたり、苦手なことに対してサポートしてあげたりするように意識することがたいせつです。
注意
「小学5年生の特徴」を見て、
「うちの子はぜんぜんできていない!」
「はやくなんとかしなきゃ!」
「このままでうちの子は大丈夫かしら…。」
などと悩んだり心配したりせずに、まずは次の項目で紹介する小学5年生のADHDの子どもへの効果的な「接し方」や「支援方法」を理解して実践しましょう。
プチ情報
小学5年生の平均「身長」と「体重」がこちらです。
(令和3年度)全国平均
男子
年齢 | 身長 | 体重 |
10歳 | 139.3㎝ | 35.1㎏ |
11歳 | 145.9㎝ | 39.6㎏ |
女子
年齢 | 身長 | 体重 |
10歳 | 140.9㎝ | 35.0㎏ |
11歳 | 147.3㎝ | 39.8㎏ |
引用 文部科学省 学校保健統計調査-令和3年度(確報値)の結果の概要
【ADHDの小学5年生の育て方】知らないと後悔する11の対応
ADHDの小学5年生の子どもの対応方法について「場面別」でそれぞれ紹介します。
「場面別」対応方法
1つずつ説明します。
イヤがらずに勉強をさせる
悩み
- 小学5年生になってから勉強をイヤがるようになった…。
- このままでは授業でみんなについていけなくなるのではないかと心配…。
- どうやったら勉強をイヤがらずにやってくれるのか知りたい…。
子どもが小学5年生になってから、どんな声かけをしても、
「イヤだ!」
「やりたくない!」
「勉強なんてできなくてもいい!」
などと反抗的な態度で勉強をイヤがるようになって、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
小学5年生のADHDの子どもが勉強をキライになる理由は「『勉強はできない』と決めつけている」からです。
小学5年生になると4年生までの学習内容と比べて勉強がさらにむずかしくなります。そのため、子どもが小学4年生までの学習内容を理解していないと授業の内容を理解することがむずかしくなります。
ADHDの子どもは、1度「勉強はわからない」と思い込んでしまうと、勉強へのやる気スイッチを自分では押すことができずに、「よし!勉強をがんばろう!」と思うことができなかったり集中して学習することができなくなったりしてしまうことがよくあります。そして、「勉強はできない」と決めつけて勉強をしようとしなくなってしまいます。
これが小学5年生のADHDの子どもが勉強をキライになる理由です。
ポイント
小学5年生のADHDの子どもが勉強をイヤがったときにするべき7つの支援方法がこちらです。
7つの支援
- 学習のつまずきを見つける
- 「苦手」「キライ」な勉強を見つける
- 勉強しようとしない学習(教科)はサポートする
- 集中して勉強ができるようにする
- 勉強ができる環境を用意する
- ちょっとでも抵抗するなら「習い事」を利用する【重要】
- 学校生活を楽しくさせる
この7つの方法を実践することで、小学5年生のADHDの子どもが勉強をするようになります。
もっと詳しく7つの方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
ADHDの小学5年生が勉強をイヤがったときにするべき7つの支援|元小学校教師が解説。
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教科別の学習支援をする
悩み
- 自宅で子どもに学習支援をする方法がわからない…。
- 小学5年生の勉強は何がたいせつなのか知りたい…。
- 家で勉強を教えるなら、どの教科の、何を教えるのがいいのか知りたい…。
子どもが小学5年生になってから勉強をキライになったり成績がわるくなったりして、家で学習サポートをしようとしても方法がわからなくて、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
小学5年生のADHDの子どもにとって自宅学習がたいせつな理由は「学校だけに頼ると子どもは学習を理解できなくなる」からです。
小学5年生になると学習内容がむずかしくなります。そのため、今までのように「勉強は学校に任まかせればいい」と思うことは、
子どもが勉強を、
キライになる
できなくなる
やろうとしなくなる
きっかけになります。ADHDの子どもは自分の興味があることを優先にすることがよくあるので、ほかの子以上に友達と遊ぶことを優先にしたりキライな勉強や宿題の直しなどを避さけたりする場面がふえます。そして、ますます勉強がわからなくなって授業についていけなくなってしまいます。
ほかにも、小学5年生になると勉強以外に「高学年」として学校での役割がふえます。
たとえば、
小学5年生になると委員会活動があります。休み時間に委員としての活動をしなければならないことで、
- 授業でわからなかったところを質問できずに勉強が理解できないままになる
- 宿題やテストの直しができずに学習内容を理解できなくなる
ことがあるので、学習スピードのはやい小学5年生の授業についていけずにどんどん勉強ができなくなってしまうと、ADHDの子どもは勉強がキライになってますます勉強をやらなかったりできなくなったりして子どももあなたも悩んで苦労することになります。そうならないためにも、自宅でもしっかりと子どもが勉強にこまらないように支援をしてあげることがたいせつです。
これが、小学5年生のADHDの子どもにとって自宅学習がたいせつな理由です。
ポイント
小学5年生のADHDの子どもにするべき「教科別」学習支援の方法がこちらです。
「教科別」家庭学習方法
- 国語
- 算数
- 理科
- 社会科
- 体育
- 音楽
- 図画工作
- 家庭科
- 外国語(英語)
- プログラミング
- 総合的な学習
この「教科別」学習支援の方法を意識して実践することで、小学5年生のADHDの子どもに自宅でやるべき教科別の学習支援の方法がわかって子どもが勉強でこまらなくなります。
もっと詳しく「教科別」学習支援の方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
【教科別!】ADHDの小学5年生に自宅でするべき学習支援|元小学校教師が解説。
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スムーズに宿題をさせる
悩み
- 宿題をやらなくなった…。
- 声かけやサポートをしても宿題をやらない…。
- 子どもに宿題をさせるための方法が知りたい…。
子どもが小学5年生になってから宿題をイヤがってやらなかったり集中することなくダラダラと宿題をしたり、担任の先生から、
「宿題をやらせてください。」
「宿題の直しがいっぱい溜まっています。」
などと連絡がきて、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
小学5年生のADHDの子どもが宿題をイヤがってやらない理由は「宿題に対して『イヤだ』と思うことがたくさんある」からです。
小学5年生になると学習内容がむずかしくなります。
宿題がむずかしくてやりたくない
宿題がわからないからイヤ
1人では宿題ができない
宿題は時間がかかる
など、宿題の内容がむずかしいことで、
「宿題はやりたくない!」
と子どもは考えてしまい、「宿題」と聞くだけで「イヤ!」と抵抗したり「やりたくない!」と反抗したりします。
さらに、小学5年生になれば宿題がむずかしくなったり宿題の量や種類がふえたりして、
「宿題がわからない…。」
「ぜんぜん宿題がおわらない…。」
と子どもが思うことが多くなって、1人では宿題を終わらせることができなかったり、「むずかしい…。」と考えて集中できなかったりしてしまうことがよくあります。そのため、宿題を終わらせることに時間がかかって、
「もうこんな時間…。遊べなかった…。」
「宿題のせいでちょっとしか遊べない!」
「もう、宿題なんてイヤだ!やりたくない!!」
などと子どもが思うようになってますます宿題をすることをイヤがるようになります。
これが小学5年生のADHDの子どもが宿題をイヤがってやらない理由です。
ポイント
小学5年生のADHDの子どもが宿題をするようになる7つの支援方法がこちらです。
7つの支援
- 苦手な教科の学習を見つける
- 「授業内容を理解しているか」チェックする
- 宿題は決まった時間にする
- 「量が多い」「むずかしい」宿題は共感する
- 担任に相談する
- サポートしてすぐに終わらせる
- どうしても宿題をイヤがるなら支援学級を考える
この7つの方法を実践することで、小学5年生のADHDの子どもが宿題をイヤがらずにできるようになります。
もっと詳しく7つの方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
【実践すべき!】ADHDの小学5年生が宿題をイヤがらずに今からするようになる7つの支援。
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友達と仲良くできるようにする
悩み
- 友達とトラブルになることが多くてこまる…
- 小学5年生になってから友達の話を家でしなくなった…。
- 仲良しだったはずの友達とも最近はいっしょにいない…。
- 友達と遊ぶことがなくなって心配…。
子どもが小学5年生になってから友達と遊ばなくなったり、担任から「友達とケンカをしました。」と連絡が来るようになったりして、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
小学5年生のADHDの子どもが友達と仲良くできない理由は「避けられるきっかけが増える」からです。
小学5年生になると成長とともに相手(友達)のことを考えた行動をするようになります。また、異性にも関心をもつようになって男女で行動することが少なくなり同性同士で行動することがふえます。さらに、グループでの仲間意識も強くなります。
そのため、友達とトラブルやケンカになると、
すぐには仲直りができない
グループに入れてもらえない
仲良くしてもらえない
ということが起きることがよくあります。
そして、ADHDの子どもは特性として「不注意」「多動性」「衝動性」があります。
ADHDの子どもは友達といるときに、
「不注意」が出てしまって、
話を聞かない
約束をやぶる
「多動性」が出てしまって、
好き勝手に行動する
落ち着きなく騒ぐ
「衝動性」が出てしまって、
すぐに怒り出す
ちょっとしたことでケンカになる
などの行動を、ADHDの子どもはわざとではなくてもしてしまいます。
小学4年生まではそれでも仲良くしてくれていた友達も、5年生になって成長とともに客観的に友達を見ることができるようになることで、自分勝手に行動したり、とつぜん怒り出したりするADHDの子どもを自然と避けるようになります。そして、気づけばADHDの子どもは1人で行動することがふえるようになってしまいます。
これが小学5年生のADHDの子どもが友達と仲良くできない理由です。
ポイント
小学5年生のADHDの子どもが友達と仲良く関われるようになる7つの支援方法がこちらです。
7つの支援
- 授業内容を理解させる
- 宿題を毎回やりきらせる
- 約束を守るようにする
- 自分の気持ちを伝えられるようにする
- 友達との関わり方をおしえる
- 学校へイヤがらずに行けるようにする
- 学校外で友達をつくる
この7つの方法を実践することで、小学5年生のADHDの子どもが友達とうまく関われるようになります。
もっと詳しく7つの方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
ADHDの小学5年生が友達と仲良く関われるようになる7つの方法|元小学校教師が解説。
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話を聞けるようにする
悩み
- 5年生になってから人の話をあまり聞かなくなった…。
- 人の話を聞かなくてこまる…。
- 自分のことに夢中になると人の話をまったく聞こうとしない…。
小学5年生のADHDの子どもが人の話を聞かなくて、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
ADHDの小学5年生の子どもが話を聞かない理由がこちらです。
- 興味のあることに夢中になって話が聞けなくなる
- 話を聞いていても集中が続かなくなって話が聞けなくなる
小学5年生のADHDの子どもは成長とともに、
自分の
興味があること
興味がないこと
がハッキリと分かれるようになります。そして、興味があることや好きなことには、まわりの音が聞こえなくなるぐらい集中してしまうので人の話が聞けなくなることがよくあります。
さらに、ADHDの子どもは話を聞いていても、ほかのことにすぐ興味が向いてしまうので集中して話を聞くことも苦手で、ほかに気になることや興味があることを見たり聞いたりしてしまうと、集中できずに話を聞くことができなくなってしまいます。
これがADHDの小学5年生の子どもが話を聞かない理由です。
ポイント
小学5年生のADHDの子どもが話を聞くようになる5つの支援方法がこちらです。
5つの支援
- 視覚的な工夫をする
- 聴覚的な工夫をする
- 興味をもたせる
- ほめる
- 達成させる【重要】
この5つの方法を実践することで、小学5年生のADHDの子どもが人の話をしっかりと聞けるようになります。
もっと詳しく5つの方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
[話を聞かない]ADHDの子どもの対応方法。簡単にできる5つの支援。
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約束を守れるようにする
悩み
- 小学5年生になってから約束を守れなくなった…。
- 注意してもすぐに約束を忘れてしまう…。
- 何度言っても約束を守らない…。
子どもが小学5年生になってから、今までなら何も言わなくてもしていた約束(勉強・宿題・片づけなど)を守らなくなったり忘れたりして、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
小学5年生のADHDの子どもが約束を守れない理由は「興味があることを見つけると忘れてしまう」からです。
小学5年生になると、
- 興味
- 関心
- 好きなこと
- キライなこと
- やりたくないこと
がハッキリします。そして、ADHDの子どもは「好きなことを我慢してまでやりたくないことをする」ことが苦手なので、どうしても自分の気持ちを優先にして行動することが多くなって「やらなければいけない約束」をやぶってしまうことがよくあります。
さらに、小学5年生になると今までなら注意されれば約束を守っていたことも「反抗期」の時期と重なることで、やらなければいけない約束を守らないことが増えてしまいます。
これが小学5年生のADHDの子どもが約束を守れない理由です。
ポイント
小学5年生のADHDの子どもが約束を守れるようになる5つの支援方法がこちらです。
5つの支援
- 守れる約束にする
- 約束が視覚的にわかるようにする
- 約束をわすれないようにする
- 計画を立てられるようにする
- 「みんなの約束」を守れるようにする【簡単】
この5つの方法を実践することで、小学5年生のADHDの子どもが約束を守れるようになります。
もっと詳しく5つの方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
【簡単】ADHDの子どもが約束を守れるようになる5つの方法。
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かんしゃくを起こさないようにする
悩み
- 小学5年生になってからすぐにかんしゃくを起こしてこまる…。
- 1度、怒りだすと落ち着かせることに時間がかかってすごく疲れる…。
- 子どもがかんしゃくを起こしたときの対応方法がわからない…。
小学5年生のADHDの子どもがちょっとしたことでかんしゃくを起こしたり、怒りだすと落ち着くまでに時間がかかったりして、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
ADHDの小学5年生の子どもがすぐに「かんしゃく」を起こす理由は「感情の『怒りスイッチ』が入りやすい」からです。
ADHDの子どもの特性には「衝動性」があります。そのため、ADHDの子どもは「感情のスイッチ」が入りやすく、自分の気持ちをおさえることができずに急に怒ったりあばれたり、すぐにかんしゃくを起こしたりしてしまいます。
さらに、小学5年生になると自分の気持ちを優先にしたり、大人に対して反抗や批判をするようになったりすることも重なって、ちょっとでもイヤなことがあればすぐにかんしゃくを起こして怒り出すようになってしまいます。
これがADHDの小学5年生の子どもがすぐに「かんしゃく」を起こす理由です。
ポイント
かんしゃくを起こした小学5年生のADHDの子どもにするべき3つの支援方法がこちらです。
3つの支援
- かんしゃくを起こした理由を見つける
- 怒りの対象をなくす
- 気持ちを言葉にさせる
この3つの方法を実践することで、小学5年生のADHDの子どもがすぐにかんしゃくを起こさなくなります。
もっと詳しく3つの方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
かんしゃくをすぐ起こすADHDの子どもにするべき対応は3つ!この手順でおだやかになる。
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ゲームばかりさせないようにする
悩み
- 小学5年生になってからゲームばかりして困る…。
- ゲームをやめさせることが大変…。
- ゲームばかりせずに宿題だけでもしてほしい…。
小学5年生のADHDの子どもがゲームばかりに夢中になって何を言っても聞かなかったり、ゲームの時間を決めていても平気で約束をやぶってずっとゲームをしたりして、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
ADHDの小学5年生の子どもがゲームをやめられない理由は「好きなことはやめられない」からです。
小学5年生になると自分が、
- したいこと
- したくないこと
がハッキリと分かれます。そして、「やらなければいけないこと」だとわかっていても、好きなことを優先にして行動することがふえます。
たとえば、「宿題をしなければいけない」とわかっていても、
「宿題をするまえに、ゲームをちょっとだけしよう。」
と思うと、「ゲームをしたい」という気持ちを我慢できなくなって宿題をしないことがよくあります。
ほかにも、ゲームの時間が『1日「○○分」』と決まっていても、
「あとちょっと!」
と言って、中途半端なところでゲームをやめることができなくてずっとゲームをしてしまいます。
「うちの子といっしょだわ…。」
これがADHDの小学5年生の子どもがゲームをやめられない理由です。
ポイント
ゲームばかりする小学5年生のADHDの子どもにするべき3つの支援方法がこちらです。
3つの支援
- はじめる前に「いつもすること」を決める
- 「おわり」が早めにわかるようにする
- ゲームをしたあとの「行動」をきめる
この3つの方法を実践することで、小学5年生のADHDの子どもがゲームをすぐにやめられるようになります。
もっと詳しく3つの方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
ゲームばかりするADHDの子どもにするべき3つの対策|なやみを今すぐ解決できる。
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人のせいにしないようにする
悩み
- 5年生になって人のせいにすることが増えた…。
- すぐに人のせいにして困る…。
- 何度言っても自分が悪いことをしたことや失敗したことを認めず人のせいにして逃げようとする…。
子どもが小学5年生になってから失敗したりダメなことをしたりしたときに、すぐに人のせいにして自分を守ろうとすることが増えて、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
小学5年生のADHDの子どもが人のせいにする理由は「自分を守るために人のせいにする」からです。
小学5年生になれば成長とともに、
何が良くて何が悪いか
怒られたらどうなるか
どうやってイヤな気持ちにならないようにするか
などを自分なりに考えられるようになります。そして、1度でも誰かのせいにしてイヤなことを回避することができた経験があると、どうしても同じような状況になったときに自分を守るために人のせいにしてしまいます。
これが小学5年生のADHDの子どもが人のせいにする理由です。
ポイント
人のせいにする小学5年生のADHDの子どもにやるべき7つの支援方法がこちらです。
7つの支援
- 人間関係を良くする
- 「これからどうするか」を考えさせる
- あやまることを教える
- 責任のある仕事をまかせる
- ウソをつかせないようにする
- 雑な行動を改善する
- 失敗してもあきらめない気持ちを育てる
この7つの方法を実践することで、小学5年生のADHDの子どもが自分のミスやまちがいを認められるようになります。
もっと詳しく7つの方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
人のせいにするADHDの子どもにやるべき7つ対策|自分のミスやまちがいを認められるようになる!
続きを見る
習い事をさせる
なやみ
- 小学5年生の子どもに合った習い事が知りたい…。
- ADHDの子どもにおすすめの習い事を知りたい…。
- 習い事を小学5年生から始めるなら何がいいのか知りたい…。
子どもが小学5年生になったことをきっかけに習い事をはじめさせようとしたり、ADHDの子どもに合った新しい習い事をさせようと考えたりしたときに、
「何を習わせればいいのかしら…。」
と悩むことってありますよね。
まず、小学5年生のADHDの子どもに習い事をさせるときには「注意点」があります。
注意点
子どもがやる気をもてない習い事はさせない
そして、小学5年生のADHDの子どもにおすすめの習い事がこちらです。
※スマホの方は横にスクロールして見てください→
習い事 | おすすめ理由 | 詳細記事 |
オンライン家庭学習教材 | すでに子どもが勉強をイヤがっていて「今すぐなんとかしたい!」と考える人におすすめ。 | 記事をみる |
家庭教師 | 子どもの学習時間を利用して「自分の時間をふやしたい」と考える人におすすめ。 | 記事をみる |
英会話教室 | 子どもが成長するにつれて「重要度が増していく英語で苦労したくない」と考える人におすすめ。 | 記事をみる |
プログラミング教室 | 「プログラミング?プログラミングなんて子どもに教えられない」と考えた人におすすめ。 | 記事をみる |
サッカースクール | 「元気いっぱい体を動かしながら集団行動ができるようになってほしい」と考える人におすすめ。 | 記事をみる |
この5つの習い事のどれか(または複数)を利用することで、小学5年生のADHDの子どもが、「得意なこと」「夢中になれること」を見つけて、毎日の生活を充実した日々に変えられるようになります。
特別支援学級を考えるとき
なやみ
小学5年生になってから、
- まわりの友達と成長に差が出てきた…。
- 勉強ができなくなった…。
- 友達とのトラブルがふえた…。
- 集団行動ができない…。
小学5年生のADHDの子どもが、
- 学習面
- 生活面
- 人間関係
- 集団行動
などで困ることやトラブルがふえて、
「普通学級ではなく支援学級に入級させたほうがいいのかしら…。」
と悩むことってありますよね。
小学5年生のADHDの子どもを「支援学級に入れるべきかどうか」について考えるときは、注意しなければいけないことがあります。
注意ポイント
支援学級に入れるかどうかは「担任の意見を1番」に考える
小学5年生のADHDの子どもの場合は、
- みんなと成長に差が出てきた
- 勉強をイヤがるようになった
- トラブルが増えてきた
ときに、
「今までも同じようなことで悩んだり困ったりしたけど、大丈夫だったわ。」
と考えずに、担任の意見を参考にして支援学級への入級についてしっかりと考えるようにしましょう。
なぜなら、今までとはちがい、小学5年生のADHDの子どもが勉強についていけない場合は、学習のつまずきが「5年生」よりも前の段階からあることが考えられるので、子どもに合ったペースの学習支援が必要な可能性があるからです。
ほかにも、友達とのトラブルが多かったり集団行動が苦手だったりする子どもの場合は、小学5年生にもなれば友達グループの絆が強くなっているので、1度でもトラブルになるようだと、子どもが自分で友達と仲直りをしてグループに戻ることが難しくなります。そして、そのような状態の場合は、担任から支援学級への入級についての相談があるはずなので、しっかりと考えるようにしましょう。
参考
もっと詳しく「支援学級への入級」について
考えたい
知りたい
と考える方はこちらの記事を見てください。
-
【どっちも担任経験あり!】普通学級と支援学級で迷ったときの解決法。ADHDやグレーゾーンの子どもの親必見!
続きを見る
まとめ:11の対応方法を実践することで、小学5年生のADHDの子どもへの接し方に悩まず楽しくおだやかな気持ちで安心して子育てができるようになる
小学5年生のADHDの子どもへの対応や接し方に悩んだり困ったりしないためには、まず、「ADHDの特徴」「ADHDの小学5年生の特徴」「小学5年生の特徴」をそれぞれ理解することがたいせつです。
それぞれの特徴こちらです。
ADHDの小学5年生の特徴
-
学習への集中がすぐに切れる
-
好きな教科だけをして、キライな教科はやらなくなる
-
テンションが上がると落ちつかせるのに時間がかかる
-
衝動的に興奮すると自分では落ちつくことができない
-
友達とトラブルが増えて1人で行動することがふえる
-
イヤなことがあればかんしゃくを起こしたり暴力で解決しようとしたりする
-
物をなくしたり忘れ物をしたり「うっかり忘れ」がある
-
人の話を聞かずにしゃべり続ける
-
ルールが守れず、自分勝手に行動する
-
生活リズムがくずれやすくなる
-
苦手な課題を最後までやりとげられない
-
雑な行動がふえる
-
好きなこと(ゲームなど)に夢中になってやめられない
-
わがままや反抗することが多くなる
※特徴としての「一例」です。必ずしもすべての子どもに該当するわけではありません。
小学5年生の子どもの特徴
-
上級生としての自覚をもった行動ができる子が増える
-
物事を抽象的、客観的に考えられるようなる
-
ほとんどの児童が思春期に入る(特に女子)
-
思春期前期で気持ちが不安定になりやすい
-
男女で意識し合うようになることで、男女の反発が多くなる
-
同性で行動することがふえる
-
女の子はグループ化して結束が強くなる
-
他人の目を気にするようなる
-
反抗的な態度をとるようになる
-
子どもの成長に配慮した支援をしなければ気持ちが不安定になりやすくなる
-
まわりの友達とちがうことに敏感になる
-
「苦手」「嫌い」「合わない」と思う友達を避ける
-
親や教師に対して不満をもつようになって批判することがふえる
-
反抗したり口答えをしたりすることが多くなる
-
「ぼく(私)はこんな人間だ。」と自分について考えるようになる
※特徴としての「一例」です。必ずしもすべての子どもに該当するわけではありません。
そんなADHDの小学5年生の子どもの育て方で知らないと後悔する「11の対応」方法がこちらです。
「場面別」対応方法
この11の対応方法を意識して実践することで、小学5年生のADHDの子どもへの対応に悩まず、楽しくおだやかな気持ちで安心して子育てができるようになります。
さらに、ADHDの小学5年生の特徴や、さまざまな場面で子どもに必要な接し方や支援方法などがわかることで、子育てに対する「このままでいいのかな?」と不安になる気持ちや、「どうしたらいいの!」とイライラする気持ちがなくなって、最近、感じていなかった、おだやかな気持ちで子育てができるようになります。そして、いつも悩んでいた気持ちもスーッと軽くなります。
ぜひ、それぞれの対応方法を試してみてください。いつも頑張っているあなたの少しでも役に立つ情報になったのなら嬉しいです。ありがとうございました。
保存版
ADHDの子育ての悩みを「まとめて解決」したい方はこちら。
≫【必読・保存版】ADHDの子どもの子育てに悩んだらまず読む記事|幼児から小学生対象。
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【必読・保存版】ADHDの子どもの子育てに悩んだらまず読む記事|幼児から小学生対象。
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子どもに合っていますか?
子どもは放課後等デイサービスを利用していますか?利用しているならば、子どもに合った放課後等デイサービスですか?ADHDの子どもに合った放課後等デイサービスには選び方があります。選び方が気になった方はこちらの記事を見てください。
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