うちの子はADHDです。
ADHD傾向です。
グレーゾーンです。
小学校5年生です。
- 自宅で子どもに学習支援をする方法がわからない…。
- 小学5年生の勉強は何がたいせつなのか知りたい…。
- 家で勉強を教えるなら、どの教科の、何を教えるのがいいのか知りたい…。
今回はこのような悩みを解決します。
子どもが小学5年生になってから勉強をキライになったり成績がわるくなったりして、家で学習サポートをしようとしても方法がわからなくて、
「どうしたらいいの…。」
と悩んで困ることってありますよね。
そこで今回は、ADHDの小学5年生の子どもに自宅でするべき「教科別」学習支援の方法について紹介します。
さっそく知りたい方はこちら。
→「小学5年生のADHDの子どもにするべき「教科別」学習支援」
今回の記事を読むことで、
- 小学5年生のADHDの子どもに自宅でやるべき教科別の学習支援の方法がわかって子どもが勉強でこまらなくなる
さらに、勉強や宿題をイヤがらずにスムーズにはじめたり、学校の授業がわかるようになって「たのしい♪」と言ったりする子どもの姿を見ることで、いつも悩んでいたあなたの気持ちもスーッと軽くなります。
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【悩み解決】ADHDの小学5年生の子どもの「育て方の悩み」をまとめて解決したい方はこちら。
本記事の執筆者情報
私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
※小学5年生の担任経験あり。
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 元障害児通所支援事業所勤務(放課後等デイサービスで、未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のためにADHDの診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
この経験を通して、たくさんの子どもを見てきました。
小学5年生になってから勉強がキライになった子
苦手意識をもっている教科の勉強をまったくしなくなった子
テストの点数がどんどんわるくなる子
そして、そのような子どものお母さんから、
「子どもが5年生になってから勉強ができなくなったことが気になります。家で勉強を教えたいけれど教え方がわかりません。どうしたらいいですか?」
と相談を受けて、その子の個性や特徴を考えながらアドバイスをしてきました。
今回の支援方法は、ADHDの小学5年生の子どもにするべき自宅学習の方法についてどうやって支援したらいいのか考えて、なやむお母さんにアドバイスをしてすぐにつかえて効果のあった方法を紹介します。
知らないと今より苦労します!
大丈夫ですか?
子どもは授業でみんなについていけていますか?ちょっとでも心配なら後悔する前にこちらの記事を見たほうがいいかと思います。
目次
小学5年生のADHDの子どもに「家庭学習」が大切な理由
小学5年生のADHDの子どもに「家庭学習」が大切な理由がこちらです。
理由
学校だけに頼ると子どもは学習を理解できなくなる
小学5年生になると学習内容がむずかしくなります。そのため、今までのように「勉強は学校に任まかせればいい」と思うことは、
子どもが勉強を、
キライになる
できなくなる
やろうとしなくなる
きっかけになる可能性があります。
さらに、小学5年生の子どもは「友達との関係」を優先にして行動することがよくあります。そのため、
- 勉強がわからなくても友達と遊べたらいい
- 授業でわからなかったところを先生に聞く時間があるなら友達と遊びたい
と子どもは思うようになって、勉強のつまずきをそのままにしてしまうことがよくあります。
ADHDの子どもは自分の興味があることを優先にすることがよくあるので、ほかの子以上に友達と遊ぶことを優先にしたりキライな勉強や宿題の直しなどを避さけたりする場面がふえるようになります。そして、ますます勉強がわからなくなって授業についていけなくなってしまいます。
ほかにも、小学5年生になると勉強以外に「高学年」として、学校での役割がふえます。
たとえば、
小学5年生になると委員会活動があります。休み時間に委員としての活動をしなければならないことで、
- 授業でわからなかったところを質問できずに勉強が理解できないままになる
- 宿題やテストの直しができずに学習内容を理解できなくなる
ことがあるので、学習スピードのはやい小学5年生の授業についていけずに、どんどん勉強ができなくなってしまうと、ADHDの子どもは勉強がキライになってますます勉強をやらなかったりできなくなったりして子どももあなたも悩んで苦労することになります。
そうならないためにも、自宅でもしっかりと子どもが勉強にこまらないように支援してあげることがたいせつです。これが、小学5年生のADHDの子どもに家庭学習が大切な理由です。
つぎの項目では、そんなADHDの子どもに自宅で実践すべき学習支援の方法を教科別で紹介します。
小学5年生のADHDの子どもに自宅でするべき「教科別」学習支援
小学5年生のADHDの子どもに自宅でするべき「教科別」学習支援がこちらです。
1つずつ説明します。
国語
小学5年生のADHDの子どもの自宅学習として「国語」でするべき学習内容がこちらです。
- 漢字
- 文章問題
- 伝える力・語彙力
- 古文・漢文
※その他の「国語の学習」について知りたい方はこちらの記事を見てください。
漢字
小学5年生では4年生のときよりも新しく覚える漢字の量は少なくなります。しかし、覚える量は減っても覚える漢字の内容はむずかしくなります。
※小学5年生で新しく覚える漢字について知りたい方はこちら→文部科学省「学年別漢字配当表」
さらに、小学5年生になると授業の内容がむずかしくなるので「漢字学習」の時間をじっくりと用意することが減ります。
そのため、漢字の覚え方を知らなかったり今まで学習した漢字を覚えていなくて漢字の勉強に対して苦手意識を持ったりしている子どもの場合は漢字を覚えられなくなってしまいます。そうならないためにも、自宅でしっかりと漢字の学習支援は子どもにするようにしましょう。
ADHDの子どもへの漢字の学習支援の方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
文章問題
ADHDの子どもは文章問題に取り組むことをイヤがることがよくあります。そして、小学5年生になると、教科書やテスト、ワーク、問題集などの「文字の大きさ」が小さくなったり、「文字の量」がふえたりするので、今まで以上に文章問題をイヤがるようになります。
私が出会った小学5年生のADHDの子どもは文章問題の勉強になるとぼーっとし始めて、
と思う場面がよくありました。
子どもが国語の文章問題に苦手意識を持つことなく取りくめるように、自宅でもしっかりとサポートすることを意識するようにしましょう。
子どもが文章問題への苦手意識がなくなれば、授業中や宿題に対してもスムーズに勉強をしようとするだけではなく、テストの問題にも意欲的に取りくめるようになります。
ADHDの子どもへの国語の文章問題に対しての学習支援の方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
伝える力・語彙力
小学5年生になると国語の授業内容(学習内容)はむずかしくなります。
国語の学習内容
- 授業の内容を理解する
- 資料を読み取る
- ノートへの書き込みがふえる
「聞くだけでもむずかしそうね。」
それだけではなく、授業で学習した内容を友達と話し合ったり自分の考えを発表したりすることもふえます。そのため、学習内容を理解するだけではなく、自分の考えを伝えられるように内容を要約する力や、相手に伝えるための語彙力をふやすように自宅でも支援してあげなければ、子どもが国語の授業中にこまることになってしまうので注意しましょう。
参考
子どもの要約力や語彙力をふやすためには「読書」がおすすめです。そして、ADHDの子どもに読書をさせるための方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
古文・漢文
小学5年生になると国語の授業で「古文」「漢文」の学習をすることになります。
「むずかしそうね…。」
自宅で「古文」「漢文」の学習支援をするときは、ムリに意味や内容を教えようとするのではなく、子どもが興味を持てるように支援するだけでも自宅学習として効果があります。
とくにADHDの子どもは、1度、苦手意識をもつと学習への意欲がなくなってしまうことがよくあるので、「古文」「漢文」の学習内容や意味理解などは学校の授業にまかせるようにしましょう。
古文の代表例
「竹取物語」「平家物語」「枕草子」
漢文の代表例
「春暁」「春望」
参考
ADHDの子どもに「古文」「漢文」などの昔の言葉に慣れさせるためには「百人一首」がおすすめです。
百人一首ならば、カルタやボードゲームの感覚で子どもは楽しんで勉強することができるので、ぜひ、自宅で実践してみてください。
算数
小学5年生のADHDの子どもの自宅学習として「算数」でするべき学習内容がこちらです。
- 計算
- 文章問題
- 分数
- 割合
※その他の「算数の学習」について知りたい方はこちらの記事を見てください。
計算
小学5年生になっても算数の学習でたいせつなことは「計算」です。
- たし算
- ひき算
- かけ算
- わり算
など、小学5年生の算数の勉強で子どもたちが計算をする場面はたくさんあります。
そのため、計算問題に対して苦手意識をもってしまうと、算数の授業のほとんどが子どもにとって「やりたくない楽しくない時間」になってしまいます。そうなってしまうと子どもに算数の勉強をさせることで苦労するようになって、これから難しくなる算数の問題ができずにまわりの友達に授業でついていけなくなって今以上に悩むことになってしまうので注意しましょう。
そうならないためにも、苦手意識を持つとなかなか頑張ることができないADHDの子どもには、
自宅で計算問題がスラスラとできるように
苦手意識を持たずに勉強することができるように
今すぐにサポートしてあげましょう。
参考
ADHDの子どもが算数の計算問題をできるようにするための具体的な方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
文章問題
小学5年生のADHDの子どもが算数の勉強をイヤがるきっかけになりやすい学習内容が「文章問題」です。
文章問題は計算をして答えを出すまでに、
- 文章を読む
- 問題を読む
- 計算方法を考える
- 答えを考える
という作業があります。そして、1つでもできなければ「文章問題の答えは間違い」になってしまいます。
そのため、苦手なことには集中がすぐに切れてしまうADHDの子どもは、文章問題の答えを出すまでにイヤになることがよくあります。
「わかるわ…。うちの子もすぐに『できない!』と言ってあきらめるの。」
そうならないためにも、文章問題ができるように自宅で学習支援をしっかりとしてあげましょう。
ADHDの子どもが文章問題をイヤがらずにできるようになるための学習支援の方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
分数
小学5年生の算数の学習では「分数の計算」があります。
分数の計算は
「2分の1」+「3分の1」=
など、ADHDの子どもにとって、問題の内容をイメージすることがむずかしくてイヤがることがよくあります。
そのため、自宅で学習支援をするときは、
「どうしてわからないの?!」
と怒ったり、
「分母を同じにして考えるのよ。」
と言葉だけで説明したりするのではなく、子どもが「通分」をイメージできるように、絵に描いてあげたり実際に入れ物をつかって見せてあげたりして子どもが苦手意識をもたずに楽しみながら分数の勉強ができるようにサポートしてあげましょう。
そうすることでADHDの子どもは、「分数の計算」や「通分の意味」を理解できるようになるので算数の学習でこまらなくなります。
割合
小学5年生の算数の学習で子どもが苦手意識をもつことが多い学習内容が「割合」です。
割合の学習でよく使う表
割合 | 比べられる量÷もとにする量 |
比べられる量 | もとにする量×割合 |
もとにする量 | 比べられる量÷割合 |
割合の学習は、文章を読んで問題の意味を読み取ったり抽象的な思考が必要になったりするので算数がキライになる子どもが多い学習内容です。
そのため、ADHDの子どもに自宅で「割合」の学習支援をする場合は、子どもに1人で割合の勉強を考えさせるのではなく、はじめから学習のサポートをしてあげて、
「むずかしい。」
「わからない。」
と子どもが思うことなく、スムーズに割合の勉強を終わらせることができるように支援してあげましょう。
「できる!」
「できた!」
「かんたん♪」
と思えるきっかけをつくることがADHDの子どもの学習支援においてたいせつなことです。
理科
小学5年生のADHDの子どもの自宅学習として「理科」でするべき学習内容がこちらです。
- 興味をもった学習
- 実験
子どもが理科の授業に、
- ついていけるように
- 苦手意識をもたないように
かんたんに自宅でできる学習支援の方法をそれぞれ紹介します。
興味をもった学習
小学5年生の理科の学習で勉強する内容がこちらです。
理科の学習内容
- 物の溶け方
- 振り子の運動
- 電流の働き
- 植物の発芽、成長、結実
- 動物の誕生
- 流水の働き
- 天気の変化
※お住まいの地域や学校、使用する教科書によって異なる場合があります。
「いっぱいあるわね…。」
理科の学習にはいろいろなジャンルがあります。そのため、自宅で学習支援をする場合は、子どもが興味のある学習内容を優先に教えてあげるようにしましょう。
ADHDの子どもは興味関心のあることは意欲的に取り組むことができるので、理科の勉強が好きになるきっかけになります。
参考
子どもが興味をもって、
「理科の勉強をもっとしたい!」
と思っても、理科の勉強は自宅で教えるにはむずかしい学習内容があります。
「はい…。」
そのような場合は、「YouTube」の動画を見せてあげることをおすすめします。「YouTube」の動画を利用することで、子どもが興味をもっている理科の学習内容をより深く学べるようになります。
「YouTubeはちょっと…。」
子どもに動画を好き勝手見せることに抵抗があるあなたは、理科の勉強ができなくなって子どもに教えることに苦労する前に、「オンライン家庭学習教材」や「家庭教師」を利用して自宅での学習支援を充実させることをおすすめします。
実験
小学5年生になると理科の授業では「実験」が多くあります。そして、ADHDの子どもは実験に対して、「どんなことをするんだろう?」と興味をもったり、初めて見る実験道具などに夢中になったりすることがあるので、
- 好き勝手に行動する
- 先生の話を聞かない
ことがよくあります。
「想像がつくわ…。」
しかし、小学5年生の理科の実験では、火を使ったり薬品を使ったりすることがあるので、子どもたちに危険がないように先生も実験のときはいつも以上に厳しく注意することがふえます。
そのため、ADHDの子どもが自分勝手に行動したときに注意されることが多くなってしまってイヤな気持ちになる可能性があるので、そうならないためにも、理科の授業で実験をすることがわかった場合は、授業のまえに家でも同じような実験をしたり動画を見せたりして、子どもが理科の授業で実験する学習内容がイメージできるようにサポートしてあげましょう。
社会科
小学5年生のADHDの子どもの自宅学習として「社会科」でするべき学習内容がこちらです。
- 国土学習
- 地図帳
- 調べ学習
子どもが社会科の授業に、
- ついていけるように
- 苦手意識をもたないように
かんたんに自宅でできる学習支援の方法をそれぞれ紹介します。
国土学習
小学5年生の社会科の学習は「国土学習」がメインになります。中学年(3年生・4年生)のときのような自分たちが住んでいる地域や身近な人々の暮らしについて学ぶのではなく、日本全体として大きな視点で学習を深めることが小学5年生の社会科(国土学習)です。
学習の対象が全国になるので、子どもが実際にその場所へ行って見たり聞いたり調べたりすることがあまりできないので、子どもにとっては学習内容を理解することがむずかしくなって、社会科に苦手意識をもつ子どもが小学5年生になると多くなります。
そのため、
「この地域では、場所を活かして○○しているんだぁ。」
「車や船、飛行機、いろんな乗り物をつかっていろんな所から物が運ばれているんだなぁ。」
「住む場所によってこんなに違うんだ。環境を守るために工夫がされているなぁ。」
などと子どもがイメージできるように、自宅で社会科の学習支援をするときは、教科書や資料集だけではなく、テレビや動画など、子どもが具体的にイメージできるようにサポートしてあげましょう。
地図帳
小学5年生の社会科では4年生のときよりも地図帳をつかう回数がふえます。
そのため、自宅でも地図帳をつかった学習をすることで、子どもが苦手意識をもつことなく社会科の授業に参加できるようになります。そして、地図帳をつかうときには、すぐに知りたい情報を見つけられるように「索引」のページをうまく使えるように子どもに教えてあげることをおすすめします。
「毎日1つだけ調べる」などの簡単な学習でも、ADHDの子どもは地図帳を使うことへの苦手意識をなくすきっかけになります。
調べ学習
小学5年生の社会科の授業でこまらないようにするためには、「気になったことを調べる」という学習の習慣を身につけることが、今後、社会科の勉強をするときに役立つようになります。
日頃からテレビや本、動画、または誰かと話をしたときに気になったことをサッと自分で調べられるようになることで、子どもが将来、自立したときに必要な力を身につけるきっかけになります。
体育
小学5年生の子どもは体育の授業に対して、
- 楽しんで参加する子
- 苦手意識をもってイヤイヤ参加する子
にわかれます。
そのため、ムリに自宅で体育の学習支援をする必要はありませんが、小学5年生のADHDの子どもに体育の授業につながる学習支援を自宅でするならばこの2つです。
- マット運動
- 基礎体力づくり
1つずつ説明します。
マット運動
小学5年生の体育の授業で子どもが苦手意識をもちやすい内容が器械運動です。
- 器械運動
- マット
- 鉄棒
- 跳び箱
- etc.
小学5年生のADHDの子どもが楽しんで体育の授業に参加できるようにするためにも、器械運動を自宅で練習することをおすすめします。そして、器械運動の練習をする場合は、自宅でも簡単にできる「マット運動」がおすすめです。
限られた場所でしか練習ができない跳び箱や鉄棒とはちがい、マット運動は自宅でも布団やカーペットの上など安全なスペースを活用すれば練習ができます。
すこしでもいいので子どもが体育をイヤがらずに楽しめるようなきっかけを自宅でもつくるようにしてあげましょう。
基礎体力づくり
小学5年生のADHDの子どもが体育を楽しんで参加できるようにするためには、基礎体力を養うことがたいせつです。そのためには、日頃から体を十分に動かすようなことを意識して、
「体育は疲れるからイヤだ!」
と子どもが言い出さないように基礎体力を高めるようにしましょう。
参考
忙しくて時間がない
子どもが外で遊びたがらない
ゲームばかりして家から出ない
など、子どもに基礎体力をつけるきっかけを用意できずに悩むあなたは、習い事を利用して子どもが体力を付けられるようにすることをオススメします。
ADHDの子どもにおすすめの「運動系の習い事」はサッカーです。ADHDの子どもにはどうして「サッカー」がおすすめなのか気になる方はこちらの記事を見てください。
ADHDの子どもにおすすめのサッカースクールについて知りたい方はこちらの記事を見てください。
そのほかの習い事について知りたい方はこちらの記事を見てください。
音楽
小学5年生の子どもは音楽の授業に対して、
- 楽しんで参加する子
- 苦手意識をもってイヤイヤ参加する子
にわかれます。
そのため、ムリに自宅で音楽の学習支援をする必要はありませんが、小学5年生のADHDの子どもに音楽の勉強を自宅学習として支援するならばこの3つです。
- 歌
- リコーダー
- 「鑑賞」対策
1つずつ説明します。
歌
小学5年生の音楽の授業ではさまざまな歌をうたいます。しかし、小学5年生になると成長とともに楽しんで歌をうたうことよりも、まわりを気にしながら歌をうたったり、「たのしくない。」「つまらない。」と考えながらてきとうに歌ったりする子どもがふえます。
また、男の子の場合は声変わりをする子もいるので、歌いたくても上手く音程が取れずに、
「はずかしい。」
「歌いたくない。」
と思う子も出てきます。
そのため、子どもが自宅でも「歌」を上手に歌えるようにするためには、子どもが楽しんで歌う気持ちをもてるようにすることがたいせつです。子どもが家で楽しく音楽を聴いているときや歌をうたっているときは、
「とっても楽しそうだね。」
「歌うのがうまくなったね。」
などとサラッとほめてあげるようにしましょう。
または、声をかけられることに対して恥ずかしがったりイヤがったりする子どもに対しては、何も声かけをせずに見守ることも自由に楽しんで歌を歌えるきっかけになるのでそっと見守ってあげましょう。
リコーダー
小学5年生でも音楽の授業ではリコーダーを使います。そして、さまざまな曲を練習するようになります。さらに、リコーダーはテストがあります。
合格しなければ休み時間や放課後をつかってテストを受けなければいけません。そのため、友達と遊びたくても、
「リコーダーのテストがあるから遊べない!」
ということになると、ADHDの子どもは自分がやりたいことを我慢しなければいけなくなってイライラしたりストレスを溜めたりするきっけかになってしまいます。
そうならないためにも、自宅学習としてリコーダーの宿題が出たときにはしっかりとサポートしてあげるようにしましょう。
「鑑賞」対策
小学5年生の音楽の授業では「鑑賞」のテストがあります。
そして、鑑賞は成績につながります。
しかし、自分の気持ちをうまく表現したり、考えたことを上手に文字にしたりすることが苦手な場合は、音楽の「鑑賞」の時間をイヤがる子どもは多くいます。
そのため、自宅でも鑑賞のテスト対策として、自分が思ったことをうまく言葉で表現したり文字にしたりすることができるようにしましょう。
日頃から、テレビや動画、スーパーやコンビニの店内音など、子どもが音楽に触れたときに「音楽を聴いて思ったこと」を言葉で表現できるような場面をつくってあげることをおすすめします。また、自分の考えをうまく文字で表現できるように国語力を養うこともたいせつです。
図画工作(図工)
小学5年生の子どもは図画工作(図工)の授業に対して、
- 楽しんで参加する子
- 苦手意識をもってイヤイヤ参加する子
にわかれます。
そのため、ムリに自宅で図画工作の学習支援をする必要はありませんが、小学5年生のADHDの子どもに図画工作の勉強を自宅学習として支援するならばこの2つです。
- 制作を楽しむ
- 「鑑賞」対策
1つずつ説明します。
制作を楽しむ
小学5年生の図画工作でも制作(物作り)がメインになります。そのため、子どもが楽しんで制作にとりくめる気持ちを育てることがたいせつです。
小学5年生になると、これまでの経験をもとに自分の作りたい物を「自分らしく表現」するようになります。そのため、自宅では子どもが「自分らしさ」を持って作った作品を、
「変だよ。」
「もっとここは○○したほうがいいよ。」
などと否定しないよう気をつけることがたいせつです。
ADHDの子どもは、自分が楽しんでいることを否定されることをとってもイヤがります。
子どもが作った物に対して声かけをするときは、
良いところ
工夫したところ
頑張ったところ
を見つけてほめてあげるようにしましょう。そうすることで、ADHDの子どもは楽しんで物作りができるようになるので、図画工作の授業をイヤがらずに参加することができるようになります。
「鑑賞」対策
小学5年生の図画工作の授業では「鑑賞」のテストがあります。
そして、鑑賞は成績につながります。
しかし、自分の気持ちをうまく表現したり、考えたことを上手に文字にしたりすることが苦手な場合は、図画工作の「鑑賞」の時間をイヤがる子どもは多くいます。
そのため、自宅でも鑑賞のテスト対策として、自分が思ったことをうまく言葉で表現したり文字にしたりすることができるようにしましょう。
思ったことを文字で表現できるように国語力を養うことがたいせつです。
家庭科
小学5年生になると家庭科の授業が始まります。そして、小学5年生の家庭科の授業でメインとして学ぶ内容は「家庭生活と家族」についての学習です。その中でも自分の成長と家族について理解を深めることを目的にしています。
小学5年生のADHDの子どもに家庭科の勉強を自宅学習として支援するならばこの2つです。
- 家庭生活の中に興味をもたせる
- 調理実習でつかう器具を事前につかう
1つずつ説明します。
家庭生活の中に興味をもたせる
家庭科の授業では家族や家庭生活について学びます。
そのため、日頃から、家での生活についてどんなことをしているのかを考えたり、掃除や片づけ、日頃の生活の中で工夫していることはどんなことがあるのかなどを考えたりするだけでも、ADHDの子どもは家庭科の授業内容をイメージしたり授業中に発表したりすることができるようになります。
調理実習でつかう器具を事前につかう
家庭科の授業では調理実習があります。子どもたちはいつもとちがう環境にテンションが上がったり喜んだりして参加します。
私が担任をしたときも、給食前の3・4時間目に家庭科の調理実習で、ご飯を炊いたり、お味噌汁を作ったり、サラダを作ったりしたときは、「給食時間の前に食べられる」といういつもとはちがう状況に子どもたちは喜んでいました。そして、調理実習後の給食時間には「もうお腹いっぱいで食べられない~。」とニコニコ笑いながら話す子どもがいるなど、子どもたちは調理実習に楽しんで参加します。
しかし、調理実習では、
- 包丁
- ガスコンロ
などの危険な道具をつかいます。
そのため、自宅では子どもが調理実習でテンションが上がって危険な道具の使い方をまちがえないように事前に練習しておくようにすることをおすすめします。
外国語(英語)
英語は2020年の教育改革により、
- 小学3年生から必修化
- 小学5年生からは教科化
されて、小学生から本格的に英語の勉強をするようになりました。
詳しく知りたい方はコチラ→文部科学省「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」について
そして、小学校5年生からは「教科」として、英語は週3コマ程度の授業があります。
そのため、小学5年生のADHDの子どもには、教科として本格的に授業がスタートした英語学習に苦手意識をもったり、まわりの友達についていけなくなってイヤな気持ちになったりしないように気をつける必要があります。
「けど、どうやって英語なんて教えればいいの…。」
小学5年生のADHDの子どもに自宅で英語学習を教える場合は、子どもが「英語に慣れるようにする」ことを意識するだけでも効果があります。
日頃から、
こんにちは→「Hello」
うれしい→「happy」
おいしい→「delicious」
など、かんたんな英単語をつかったり、子どもの好きな歌に出てくる英単語の意味を調べたりするだけでも、子どもは英語に興味をもつようになって苦手意識を持たずに英語の授業に参加できるようになります。
はやめに対策すべき!
英語は子どもが6年生→中学生→高校生と、これから成長するにつれてどんどん重要度が増していく教科です。
そのため、今の時期から対策をすることで、
- 子どもが将来、英語の勉強でこまらない
- 将来の選択肢がふえる
- 家で英語を子どもに教えなくてすむ
- 英語の成績が良くなる
- まわりの子よりも英語ができることを自慢できる
ようになります。
そのため、英語の重要性を理解して子どもの将来を考えているママほど「英会話教室」を利用しています。行動がはやいまわりの保護者に遅れをとらないためにも、英会話教室の利用を今すぐ考えたほうがいいかと思います。
参考
こちらの記事ではADHDの子どもにおすすめの英会話教室を3つ紹介しています。気になる方は見てください。
プログラミング
2020年度より小学校でプログラミングが必修科目になったことで学校の授業でプログラミングを勉強するようになりました。
さらに、小学6年生の「令和4年度全国学力・学習状況調査」では、プログラミングが出題されるようになりました。それだけプログラミングの重要度は増しているので、今後、子どもにとってプログラミングができるようになることは、今以上に必要な能力です。
※小学校でのプログラミングが必修科目なった経緯について詳しく知りたい方はこちら→文部科学省「プログラミング教育」
今では1人ひとりにタブレットやノートパソコンを配布している学校が増えています。そして、さまざまな授業でタブレットやノートパソコンを利用して勉強をしています。そのため、今後、さらにプログラミングの理解や技術が必要になるので、今以上にプログラミングは重要度が増していきます。
「知らなかった…。」
あなたがプログラミングを子どもに教えることができるなら問題はありませんが、
はてな
- 教え方がわからない。
- プログラミングって何?
と考えているあなたは、はやめに「プログラミング教室」を利用して、
- 子どもがプログラミングの授業で将来こまらないように
- プログラミングを子どもにどうやって教えればいいのか悩まないように
後悔しないためにも今すぐ対策をしたほうがいいかと思います。
注意
プログラミング教室を利用するときは、
子どもに合っているか
どんなカリキュラムなのか
をしっかりと確認することがたいせつです。
そのためにも、無料体験のあるプログラミング教室を利用して、後悔や失敗を避けるようにしましょう。プログラミングの重要性をわかっている保護者ほど早めに対策として子どもにプログラミング教室を利用しています。
ADHDの子どもにおすすめのプログラミング教室について紹介した記事がこちらです。気になる方は見てください。無料体験だけでも受けて損はないかと思います。
総合的な学習
小学5年生のADHDの子どもに「総合的な学習」を自宅学習として支援できることはあまりありません。なぜなら、「総合的な学習」は学校によって内容がちがうからです。
総合的な学習(探究)の時間は、変化の激しい社会に対応して、探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目標にしていることから、これからの時代においてますます重要な役割を果たすものである。
「それなら学校にまかせればいいのね。」
基本的には学校にまかせてもいいですが、自宅でできることとしては日頃の生活の中で気になったことを、
- 調べる
- 調べた内容を整理する
- 調べたことを考える・分析する
- 調べたことを伝える
などの総合的な学習の土台となるような活動を自宅でも実践することをおすすめします。
たとえば、
- テレビ
- 動画
- 会話
などを通して気になったことを自分なりに調べられるように、
本や資料を用意してあげる
ネットを使った調べ方を教えてあげる
などのサポートをしてあげましょう。そして、調べたことをじっくりと聞いてあげることで子どもの探究心を養うことができるので、総合的な学習の授業にも役立つきっかけになります。
忙しくて教科別の学習支援を小学5年生のADHDの子どもにしてあげられないときに今すぐやるべき対策
上記の「教科別」学習支援の方法を理解しても、
学習支援をしようとすると1つ1つに時間がかかりすぎる
忙しくてすべての教科をサポートしてあげられない
と悩むあなたが今すぐやるべき対策がこちらです。
重要
小学4年生までの学習内容を理解させる
小学5年生のADHDの子どもに自宅で学習支援をしようとしても時間がかかって大変なのは、子どもが小学4年生までの学習内容を理解していないことが原因で、勉強することにダラダラと時間がかかっている場合があります。
まずは、子どもが集中して学習にとりくめるように「勉強への苦手意識」をなくすようにしましょう。そのためには、小学4年生までに勉強してきた学習内容につまずきがないかを確認して、理解していない学習内容を優先的に支援するようにしましょう。
子どもがもう1度、苦手な教科の基礎から学ぶ機会をつくってあげることで、勉強してわかる喜びをもう1度味わえて学習意欲を高めることができるので、イヤがらずに勉強ができるきっかけになります。
国語が苦手な子で、毎回、宿題をすることに長い時間がかかっていた子どもがいました。イヤな学習内容なので集中もすぐに切れて大変でした。
その子は今までに学んだ漢字をしっかりと覚えることができていないことで、5年生の問題や文章を読むことができずにイヤがっていたことがわかりました。
調べると小学3年生からの漢字を覚えていないことがわかったので、毎日、3つずつ、子どもがイヤがらないように気をつけながら小学3年生の漢字の勉強からやりなおすことにしました。
そうすることで、いつも宿題を終わらせることに1時間はかかっていた子どもが、最後まで集中してすぐに宿題を終わらせられるようになりました。
上記のように、子どもの学習の遅れやつまずきを見つけてサポートしてあげることで、子どもがイヤがらずに勉強をするようになって、最後まで1人で集中して勉強ができるようになります。そして、あなたは悩んだり苦労したりすることがなくなります。
そのためにも、今すぐ、子どもの学習のつまずきを見つけてサポートしてあげるようにしましょう。
参考
子どもの学習のつまずきを見つけるなら「すらら」をオススメします。なぜなら、すららは「無学年式家庭学習教材」というおすすめポイントがあるからです。
無学年式なので、子どもがつまずいた学年の学習から、もう1度勉強することができます。さらに、子どもの苦手をAIが判断して子ども専用の問題や対策を用意してくれるのでとても助かります。
「すらら」についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をみてください。
-
すららをADHDの子どもが利用する5つのメリット2つのデメリット|元小学校教諭の体験レビューあり!
続きを見る
まとめ:「教科別」学習支援の方法を実践することで、小学5年生のADHDの子どもが勉強でこまらなくなる
小学5年生のADHDの子どもが勉強でこまらなくなるためには、小学5年生のADHDの子どもにとって「家庭学習」が大切な理由について知ることがたいせつです。
理由がこちらです。
学校だけに頼ると子どもは学習を理解できなくなる
そんな小学5年生のADHDの子どもに自宅でするべき「教科別」学習支援がこちらです。
この「教科別」学習支援の方法を意識して実践することで、小学5年生のADHDの子どもに自宅でやるべき教科別の学習支援の方法がわかって子どもが勉強でこまらなくなります。
さらに、勉強や宿題をイヤがらずにスムーズにはじめたり、学校の授業がわかるようになって「たのしい♪」と言ったりする子どもの姿を見ることで、今まで困っていた悩みがパッとなくなり、日々のストレスがスーッと軽くなります。
そのためにも、できるだけ、そっと、気づかれないように、子どもが気持ちよく次の行動へ動けるようにサポートしましょう。いつもなやんで、いつも頑張っているあなたの少しでも役に立つ情報になったのなら嬉しいです。ありがとうございました。
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