「ADHDの子ども,朝起きられない,5つの対策」の文字

ADHD

朝起きられないADHDの子どもに効果的な5つの対策|これで余裕のある朝を迎えられる!

うちの子はADHDです。

ADHD傾向です。

グレーゾーンです。

  • 朝が苦手ですぐには起きられない…。
  • 起きても準備をしない…。
  • もっとスムーズに朝の用意をしてほしい…。

今回はこのような悩みを解決します。

 

子どもが朝すぐに起きなかったり起きても準備をしなかったりして、

「どうしたらいいの…。」

ストレスが溜まっている女性

と困ることってありますよね。

 

そこで今回は、朝起きられないADHDの子どもに効果的な5つの対策方法について紹介します。

さっそく知りたい方はこちら。

「朝起きられないADHDの子どもに効果的な5つの対策」

 

今回の記事を読むことで、

  • ADHDの子どもが寝坊することなく朝起きられるようになる

さらに、子どもがサッと起きて準備ができるようになることで、朝の時間に余裕ができて今までのバタバタとした朝とはまったくちがうものになります。

 

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【悩み解決】ADHDの子どもの「育て方の悩み」をまとめて解決したい方はこちら。

≫【必読・保存版】ADHDの子どもの子育てに悩んだらまず読む記事|幼児から小学生対象。

 

本記事の執筆者情報

私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。

  • 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
  • 元障害児通所支援事業所勤務(放課後等デイサービスで、未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
  • 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のためにADHDの診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)

この経験を通して、たくさんの子どもを見てきました。

 

いつも起きるのが遅くて朝からバタバタと忙しくなる子

朝起きても準備をしなくて、いつも怒られている子

朝が苦手で起きることにいつも抵抗して困らせる子

そして、そのような子どものお母さんから、

「子どもが朝起きないことが1番の悩みです。私も仕事で朝はバタバタして忙しいのに。どうしたらいいですか?」

白旗を上げて困っている女性

と相談を受けて、その子の個性や特徴を考えながらアドバイスをしてきました。

 

今回の支援方法は、朝起きられないADHDの子どもにはどうやって支援をしたらいいのか考えて、なやむお母さんにアドバイスをして、すぐにつかえて効果のあった方法を紹介します。

 

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ADHDの子どもが朝起きられない理由

「ADHDの子ども,朝起きられない理由」の文字

ADHDの子どもが朝起きられない理由がこちらです。

理由

いろいろなことが重なって起きられない

 

ADHDの子どもが朝起きられない理由はたくさんあります。

  • 学校が楽しくないことで、どうしても朝が起きられない
  • 親が遅くまで仕事を頑張っていることで、寝るのが遅くなって起きられない
  • 土日の休みで生活リズムがくずれて、十分な睡眠時間がとれずに月曜日の朝が起きられない
  • 朝のテレビを楽しみに起きるけれど、テレビだけ見て準備をしない

など、さまざまな理由でADHDの子どもは朝が起きられなかったり起きても準備ができなかったりしてしまいます。

「うちの子もいっしょだわ…。」

ゾッとして汗をかくママ

生活リズムがくずれる

寝るのが遅い

朝起きても楽しみがない

十分な睡眠時間がとれていない

起きてもすぐに行動できない

など、朝起きられない理由がさまざまなパターンで重なることで、ADHDの子どもは朝をスムーズに起きられなくなってしまいます。

 

これがADHDの子どもが朝起きられない理由です。つぎの項目では、そんなADHDの子どもが朝起きられるようになって、朝の準備もスムーズにできるようになる方法について紹介します。

 

朝起きられないADHDの子どもに効果的な5つの対策

「ADHDの子ども,朝起きられない,効果的な5つの対策」の文字

朝起きられないADHDの子どもに効果的な5つの対策方法がこちらです。

 

生活リズムを見直す

朝起きられないADHDの子どもには生活リズムを見直すことがたいせつです。

 

ADHDの子どもが朝起きられるようにするためには、まず、子どもの生活リズムを見直す必要があります。知っていますか?米国睡眠医学会(AASM)の発表では、子どもの理想的な睡眠時間は、

  • 4~12カ月:12~16時間(昼寝の時間も含む)
  • 1~2歳:11~14時間(同)
  • 3~5歳:10~13時間(同)
  • 6~12歳:9~12時間
  • 13~18歳:8~10時間

引用 読売新聞の医療・健康・介護サイト「yomiDr.」 子供の睡眠時間、足りてる?―米国睡眠医学会から指針

とされています。

 

まずは子どもの理想的な睡眠時間を頭に入れて、子どもの寝る時間が遅いならば、はやく子どもが寝られるように子どもの生活リズムを改善するためにはどうしたらいいのかを、今回の記事をきっかけにもう1度考えてみましょう。そして、子どもの寝る時間だけではなく、寝るまえの行動も意識することがたいせつです。

 

ADHDの子どもは自分の興味があることに「ガッ」と集中したり楽しんだりしてすぐにテンションが上がってしまいます。そうなると、子どもを寝かせるのに苦労します。できるだけ寝る前は子どものことを興奮させないように、

本を読む

音楽を聴く

ちょっとした会話をする

など、おだやかに子どもが過ごせるようにしましょう。

 

参考

働いているママの中には、仕事が忙しくて子どもをはやく寝かせたくても寝かせられない場合があると思います。その場合は、

  • 生活リズムを変える
  • ストレスを減らしてイライラしない

ようにする必要があります。まずはこちらの記事を読んで、1日の過ごし方を考えてみることをおすすめします。

 

朝の楽しみを作って寝坊させない

朝起きられないADHDの子どもには朝の楽しみを作って寝坊させないようにすることがたいせつです。

 

ADHDの子どもが朝をスムーズに起きられるようにするためには、

「はやく明日の朝にならないかな?」

ガッツポーズの男の子

と子どもが「つぎの日の朝が楽しみ」になるようなことを考えさせる必要があります。

 

たとえば、

  • 朝ごはんをリクエスト制にする
  • 朝に見たいテレビや動画を見せる
  • 朝にちょっとだけ遊べる時間をつくる

などです。

 

注意

この方法はとても効果的です。しかし、朝起きることができてもそれだけが目的になって朝やらなければいけない用意をしないということにつながってしまう可能性があります。そうならないためにも、

ココに注意

「朝のすること」が全部できたら

という条件を付けることを忘れないようにしましょう。

「朝のすること」が全部できたら、明日の朝ご飯をリクエストできる

「朝のすること」が全部できたら、見たいテレビや動画を見たりちょっとだけ遊んだりできる

などの条件にすることで、子どもが寝坊することなく朝起きたあともスムーズに朝の用意ができるようになります。

 

疲れさせる【重要】

朝起きられないADHDの子どもには、子どものことを適度に疲れさせることがたいせつです。

 

ADHDの子どもが寝坊することなく朝起きられるようにするためには、夜にぐっすりと寝られるようにしなければいけません。子どもが就寝時間になると次の日に備えてすぐに寝られるように適度な運動をしたり考えさせたりして子どものことを疲れさせるようにしましょう。

 

ADHDの子どもは常に動き回ったり衝動的に何かをしたりとほかの子どもよりも体力があります。

※この「体力」に関しては私が出会ったADHDの子どもの平均とそのほかの子どもの平均から考えてイメージしています。

 

子どもが学校でエネルギーを発散できて、適度に疲れて夜に寝られるならいいですが、ここまで読んだあなたは、学校だけでは子どもに体力がありあまっていて、子どもが夜にすんなり寝なくて悩んでいるはずです。そのようなときの対策は2つです。

子どもを疲れさせる対策

  • あなたが子どもの相手をする
  • 習い事を利用して疲れさせる

あなたが子どもの相手をしっかりとして子どもを適度に疲れさせることで、子どもは夜にすんなりと寝てくれるようになります。おすすめは公園で体力を使う遊びです。しかし、

  • 毎日、体力を使う遊びはできない
  • 忙しくて子どもの相手ができない
  • 子どもよりも私が疲れてイヤだ

と思うならば、子どもに「習い事」をさせて子どもを適度に疲れさせるようにしましょう。

 

好きなことには夢中になってがんばるADHDの子どもは、興味をもって夢中になれる習い事さえ見つかれば一生懸命がんばるので、適度に疲れさせることができて夜にすんなりと寝てくれるようになります。そして、朝もスムーズに起きられるようになります。

 

習い事を利用するには費用がかかりますが、子どもが習い事をすることで、

子どもが適度に疲れて夜にぐっすりと寝てくれる

十分な睡眠が取れて朝もスムーズに起きられる

子どもが習い事で「得意」を見つけられる

子どもが「習い事」をしている間はひさびさにゆっくりとした自由な時間が手に入る

など、子どもにとってもあなたにとっても大きなメリットがたくさんあるので、ぜひ、習い事を利用して子どもが朝起きられるように対策をしましょう。さらに、習い事を週に1回だけ子どもにさせたとしても、子どもが夢中になれば、習い事のない日も練習をするようになって、あなたが子どもの相手をすることなく子どもが自分から適度に疲れてくれるようになります。

 

知っていますか?

ADHDの子どもにおすすめの習い事を知っていますか?気になる方はこちらの記事を見てください。

 

休日の過ごし方に気をつける

朝起きられないADHDの子どもには「子どもの休日の過ごし方」に気をつけることがたいせつです。

 

休日はどうしても子どもの生活リズムが崩れてしまいやすくなるので、次の日の朝が起きられないことがよくあります。

「わかるわ…。うちの子も月曜日は特に起きられない…。」

悩む顔のママ

 

休日の夜は「明日、学校へ行くのがイヤだな…。」と子どもは思いながら寝ることで、朝スムーズに起きらないことがよくあります。これは大人も同じです。さらに休日の場合は、どうしても前日の金曜日、または土曜日などに夜更かしをしてしまったり、休日だからといって学校があるときとは違ってゆっくり寝てしまったりして、子どもの生活リズムが崩れやすくなります。そうすることで、子どもがスムーズに寝ることができずに就寝時間が遅くなって朝が起きられなくなってしまいます。

「うちの子といっしょだわ…。」

ゾッとして汗をかくママ

そのようなことにならないためにも、子どもが休日を上手に過ごして、次の日も気持ちよく朝を迎えられるように休日の過ごし方を意識して生活するようにしましょう。

 

参考

こちらの記事ではADHDの子どもの休日を充実させる過ごし方について紹介しています。気になる方は見てください。

 

朝の時間活用を見直す

朝起きられないADHDの子どもには朝の時間活用を見直すことがたいせつです。

 

子どもが朝起きなくてイライラする原因として、あなたが朝バタバタしてあせっていませんか?朝が苦手な子どもをゆっくり起こしたとしても、

「おはよう。まずは顔をあらっておいで。」

「朝ご飯できているから食べてね。」

「服をそろそろ着替えてね。」

にっこり笑う女性

など、子どもの朝の行動1つひとつにしっかりと声かけをすることができれば、朝からバタバタすることなく、スムーズに子どもを幼稚園や保育園へ連れて行けたり、学校へ行く子どもを玄関でしっかりと送り出したりすることができます。

 

けれども、あなたもいっしょに朝からバタバタしていると、子どもに対して十分な声かけや時間をとることができずに、すぐに起きない子どもにイライラしながらなんとか早く起こそうとしたり、朝の支度を子どもだけでさせたりすることになるので、子どもはダラダラして、あなたはバタバタして、そして、最後は子どもの行動にイライラして朝から子どものことを怒ることになってしまいます。

「よくあるわ…。」

悩む顔のママ

そうならないためにも、朝の時間に余裕をもてるように、子どもだけではなく、あなたも朝の時間の使い方を見直すようにしましょう。

 

まずは1つでもいいので、朝にしている行動を減らす。または、短縮できる方法を考えるようにしましょう。そして、そのあまった時間を子どものために使うようにしてみましょう。ちょっとのことですが、それだけで、朝起きない子どもに対してのイライラがなくなって子どもの朝の行動もスムーズになります。

 

補足

ここでは伝えきれなかった時間を短縮してあなたの子育てや家事を今よりも楽にする方法についてこちらの記事で紹介しています。気になる方は見てください。

 

まとめ:5つの対策を実践することで、ADHDの子どもが寝坊することなく朝起きてスムーズに準備ができるようになる

「まとめ」の文字

ADHDの子どもが朝起きられるようになるためには、ADHDの子どもが朝起きられない理由について知ることがたいせつです。

ADHDの子どもが朝起きられない理由がこちらです。

理由

いろいろなことが重なって起きられない

 

そんな朝起きられないADHDの子どもに効果的な5つの対策方法がこちらです。

この5つの方法を意識して実践することで、ADHDの子どもが寝坊することなく朝起きてスムーズに準備ができるようになります。

 

さらに、子どもがサッと起きて準備ができるようになることで、朝の時間に余裕ができて今までのバタバタとした朝とはまったくちがうものになります。そして、今まで困っていた悩みがパッとなくなり、日々のストレスがスーッと軽くなります。

 

そのためにも、できるだけ、そっと、気づかれないように、子どもが気持ちよく次の行動へ動けるようにサポートしましょう。いつもなやんで、いつも頑張っているあなたの少しでも役に立つ情報になったのなら嬉しいです。ありがとうございました。

 

子どもに合っていますか?

子どもは放課後等デイサービスや児童発達支援を利用していますか?利用しているならば、子どもに合った放課後等デイサービス(児童発達支援)ですか?ADHDの子どもに合った放課後等デイサービス(児童発達支援)には選び方があります。選び方が気になった方はこちらの記事を見てください。

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  • この記事を書いた人
kokou

kokou

子どもが好きです。子育て、ADHD、発達障害についての専門家。 心理大学卒の元小学校教師、元障害児通所支援事業所勤務、そして、メンタルケア心理士。子ども「に」教えるのは得意にしてきたが、現在、子ども「を」育てる難しさをパパとして勉強&奮闘中。

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