うちの子は小学生です。
ADHDです。
ADHD傾向です。
グレーゾーンです。
- 支援学級を考えたほうがいいのかな…。
- このまま普通学級でも大丈夫なのかな…。
- 支援学級への入級のタイミングがよくわからない…。
今回はこのような悩みを解決します。
さっそく普通学級と支援学級で迷ったときの解決法について知りたい方はこちら。
子どもが授業についていけずに勉強ができなかったり、友達とトラブルになることが多かったり、集団行動が苦手だったりして、このまま普通学級でがんばってほしい気持ちはあるけれど、
「支援学級に入れたほうがいいのかな…。」
と悩むことや、普通学級と支援学級では子どもにとってどっちがいいのかわからなくて、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
そこで今回は、普通学級と支援学級どっちも担任した経験があるからこそわかる筆者が、普通学級と支援学級で迷ったときの解決方法について紹介します。
さっそく知りたい方はこちら。
今回の記事を読むことで、
- ADHDやグレーゾーンの子どもにとって普通学級と支援学級はどっちが合っているのかわかる
さらに、子どものために支援学級を考えるタイミングやポイントがわかることで、このまま普通学級でも、
ほかの子と同じように授業でついていけるようになるのか
授業中に好き勝手に行動しないか
友達とケンカをしたりトラブルになったりしないか
まわりに迷惑をかけずにみんなと過ごせるのか
などと悩んでいた気持ちもスーッと軽くなります。
本記事の執筆者情報
私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 元障害児通所支援事業所勤務(放課後等デイサービスで、未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のためにADHDの診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
この経験を通して、たくさんの子どもを見てきました。
普通学級の担任時代
- 勉強のストレスが
- 友達とのトラブルが
- 集団行動での問題が
支援学級に入ってなくなる子
- 勉強ができなくて
- 友達と仲良くできなくて
- みんなと同じことができなくて
支援学級に入れるか保護者が悩んでいたけれど普通学級で頑張れた子
支援学級の担任時代
- 勉強ができなくて
- 友達とのトラブルが多くて
- 集団行動が苦手で
1年生のときから支援学級に通う子
- 勉強がみんなについていけなくて
- 友達とのトラブルが増えて
- みんなと同じことができなくて
途中から支援学級に入級する子
そして、子どもを支援学級に入れるべきかどうか悩んでいるお母さんから、
「うちの子は支援学級に入れたほうがいいですか?」
と相談を受けて、その子の個性や特徴を考えながらアドバイスをしてきました。
今回は、ADHDの子どもやグレーゾーンの子どもが「普通学級」ではなく「支援学級」に入るべきかどうか簡単にわかる方法について紹介します。
知らないと今より苦労します!
大丈夫ですか?
子どもは授業でみんなについていけていますか?ちょっとでも心配なら後悔する前にこちらの記事を見たほうがいいかと思います。
目次
特別支援学級って?
特別支援学級
小学校、中学校等において以下に示す障害のある児童生徒に対し、障害による学習上又は生活上の困難を克服するために設置される学級。
【対象障害種】
知的障害者、肢体不自由者、病弱者及び身体虚弱者、弱視者、難聴者、言語障害者、自閉症・情緒障害者
特別支援学級(以下、支援学級)をかんたんに説明すると、発達に障害のある子どもやグレーゾーンの子どもが、普通学級では勉強がみんなについていけなかったり、友達とのコミュニケーションがうまくできなかったり、集団の中で学校生活を過ごすことで子どもがイヤな気持ちになったり、まわりに合わせられなかったりすることで、
勉強ができない
友達とトラブルになる
学校がキライになる
ことがないように、子どものペースに合わせて適切な支援をしてもらうための学級です。
※「特別支援学級」「支援学級」の名称はお住まいの県や市区町村、学校によって呼び方が異なる場合があります。
【支援学級】知っておきたいプチ情報「1」
通知表が普通学級の子どもたちとはちがう。(学校によって異なります。)
「普通学級」と「支援学級」のちがい
3つの項目がこちらです。
学習環境
普通学級
普通学級の場合は登校から下校まで、みんなと同じようにクラスでいっしょに授業を受けて勉強をします。時間割もみんなと同じです。そして、時間割通り、または、担任の指示通りに学習を進めていきます。
支援学級
支援学級では、まわりの子どもや学年に合わせるのではなく、子どものレベルに合わせた学習内容の勉強をします。
たとえば、
普通学級なら低学年のときに勉強をしていた「生活」が3年生からは「理科」と「社会科」に変わりますが、支援学級の場合はそのまま「生活」というネーミングだったり、「自立」や「あそび」という科目があったりします。※これは都道府県やお住まいの市区町村の小学校で「内容」や「ネーミング」にちがいがあるかもしれません。
ほかにも、普通学級の小学3年生の子どもたちは算数の時間に「わり算」を勉強していたとしても、支援学級では、子どもにあった学習支援をするために、
かけざん
たしざん
ひきざん
などを学習することもよくあります。そのため、支援学級では、まわりの子どもや学年に合わせるのではなく、子ども自身のレベルに合わせた学習内容の勉強をすることがほとんどです。さらに、学校に設置された支援学級の教室数や子どもの数、担任やサポートしてくれる指導員の数などでも支援学級の学習環境は変わります。
私が支援学級の担任をしていたときは複数の学年の子どもを担任していたので、いっしょに勉強したり、席を行ったり来たりしながら子どもに教えたり、指導員(補助)の先生に子どもたちの学習を見てもらっているあいだに別の子に勉強を教えたり、または、交流学級へいっしょについて行ったりもしていました。
※交流学級とは、支援学級に在籍している子どもが、同じ学年の普通学級の特定のクラスで、同年代の子どもたちといっしょに行事へ参加したり、授業を受けたり、給食を食べたりするときに利用する学級です。
【支援学級】知っておきたいプチ情報「2」
学校によっては支援学級の担任と交流学級の担任2人との「家庭訪問」や「面談」がある。
トラブルになるきっかけ
普通学級
普通学級の場合は、学校生活のほとんどの時間をみんなで勉強したり行動したりするので、ちょっとしたことや、ささいな会話からトラブルが起きます。
たとえば、
授業中
友達に注意されてトラブルになる
友達にイヤなことを言われてトラブルになる
友達が話を聞いてくれなくてトラブルになる
友達に物をとられてトラブルになる
休み時間
友達が遊んでくれなくてトラブルになる
友達とコミュニケーションがうまくとれなくてトラブルになる
自分のやりたいことができなくてトラブルになる
など、上記のようなさまざまな場面で普通学級の場合は友達とトラブルになります。
ほかにも、
- 給食時間
- そうじ時間
- 登下校
など、普通学級では毎日のようにいろいろなところで子どもたちは友達とちょっとしたトラブルになります。
支援学級
支援学級の場合は、
教室での会話や行動からトラブルになる
交流学級でのちょっとしたことがきっかけでトラブルになる
自分のやりたいことができなくて友達とケンカになってトラブルになる
行事でみんなと同じことをしなければいけなくてトラブルになる
静かにしなければいけない場面で友達に注意されてトラブルになる
などの場面で友達とトラブルに発展することがよくあります。
普通学級の場合は、みんなで勉強したり行動したりするので、ちょっとしたことや、ささいな会話からトラブルが起きますが、支援学級の場合は、基本的に先生がそばにいるので、友達とのトラブルが大きくなるまえに対応してもらえることが多いです。
そして、支援学級に所属していることで普通学級の友達も配慮してくれることが多いので、支援学級の子どもと普通学級の子どもがケンカになったりトラブルになったりすることはあまりありません。また、交流学級へ行くことをイヤがったときには、「交流学級には参加しない」ということも支援学級の場合は判断ができるのでトラブルの回数も少なくなります。
【支援学級】知っておきたいプチ情報「3」
クラスの人数によっては、普通学級とちがって懇談会で担任と話す時間がたっぷりある。
集団行動の内容
普通学級
学校生活のほとんどを集団の中で子どもたちは勉強をしたり活動をしたりして過ごします。
支援学級
支援学級は普通学級に比べて集団行動が少ないです。支援学級では子どもの様子に合わせて「個別」と「集団」を選ぶので、1日の学校生活の中でも個別行動と集団行動を切りかえながら授業を受けたり活動に参加したりします。
そのため、支援学級では在籍する子どもが複数いたとしてもいつも集団で行動したり活動したりするわけではありません。
ほかにも、子どもがすきな教科や交流学級でみんなといっしょに参加できるような授業があるときは、子どもの意志で参加するかしないかを判断して、交流学級へ行って「集団で学習する」こともあります。
ほかにも、支援学級の場合は子どものことを優先に考えるので、交流学級で参加できそうな授業があったとしても子どもの状態によっては「参加しない」ことを判断することもよくあります。
以上が、普通学級と支援学級の「集団行動」のちがいです。
【支援学級】知っておきたいプチ情報「4」
地域によっては別の学校の支援学級との交流がある。運動会や卒業生を送る会などの行事が、子どもの「通っている学校」と、さらにもう1回、地域の支援学級の子どもたちだけで集まって行われるので、年に2回、同じような行事がある。
普通学級と支援学級で迷ったときの解決法「9選」
ADHDやグレーゾーンの子どもを普通学級と支援学級、どっちが合っているのか、または、どっちに入級させたほうがいいのか迷ったときの解決法がこちらの9つです。
迷ったときの解決法「9選」
「勉強ができない」子どもを支援学級へ入れるタイミング
勉強ができないADHDの子どもやグレーゾーンの子どもが支援学級への入級を考えるときのポイントがこちらです。
(もっと詳しく知りたい方はこちら→「詳しい内容」)
低学年
未就学児
保育園・幼稚園の先生の意見
ADHDの診断を受けているならば担当医の意見
小学校の意見
低学年
ADHDの診断を受けているならば担当医の意見
家で宿題をイヤがってやらない
担任から支援学級をすすめられたとき
取り出しの教科指導がない
小学1年生や2年生の子どもの場合は、ADHDの診断を受けていても、
「うちの子はADHDだから支援学級に入れなきゃ!」
とすぐには判断しないようにしましょう。そして、担当医が支援学級をすすめない場合は「普通学級」を選ぶことをおすすめします。また、保育園や幼稚園の先生(担任)が、
担任
「絶対に支援学級です。」
などとアドバイスをくれなかった場合も、小学校では普通学級からスタートして子どもの様子を見るようにしましょう。
学校によって異なりますが、低学年の場合は補助の先生がつくことがあるので、担任以外の先生からも授業中にサポートをしてもらえることがあります。サポートしてもらえることで子どもが普通学級の授業についていける可能性があります。
ほかにも、子どもがまだ低学年ということもあって、「学校の生活リズムに慣れていないことで勉強ができない」ことも考えられるので、普通学級に所属しながら子どもの様子を見て、今後、支援学級に入級させるべきかを考えることをおすすめします。
それでも、子どもの勉強が気になったり授業にもついていけていない気がして心配になったりする場合は、担任に「取り出しの指導(通級指導)」ができるのか確認してみましょう。
※「取り出し(通級指導)」とは、苦手な教科だけを個別で教えてもらう支援方法です。学校によっては導入していない場合があります。
もっと詳しい内容が知りたい方はこちら→「勉強が苦手な子は支援学級を考えるべき?」
中学年
中学年
宿題ができない
テストの結果がわるい
教科によって「できる」「できない」の差が激しい
取り出しの教科指導がない
担任の意見
小学3年生や4年生になると、子どもは学校の生活リズムもわかってきて学校での過ごし方や行事の内容についても慣れてきます。
「学校に慣れないことが原因で勉強ができない」ということは低学年に比べて少なくなります。そのため、
宿題ができない
テストの結果がわるい
場合は、子どもを支援学級へ入級させるかどうかを考えるタイミングかもしれません。しかし、
「勉強ができない!支援学級に入れなきゃ!」
と決めつけてすぐに行動するのではなく、まずは、子どもの「学習について気になること」を担任に相談するようにしましょう。
もっと詳しい内容が知りたい方はこちら→「勉強が苦手な子は支援学級を考えるべき?」
高学年
高学年
担任の意見
テストの結果がわるい
宿題ができない
授業中のトラブル
授業に参加しない
取り出しの教科指導がない
小学5年生や6年生になると、支援学級に入れるかどうかは「担任の意見を1番に考える」ようにしましょう。なぜなら、学習のつまずきが、5年生、6年生よりも前の段階からあることで、
授業についていけない
クラスでトラブルになる
テストや宿題ができない
という可能性があるからです。この場合は、子どもに合った学習ペースで勉強させることが1番必要な学習支援の方法の可能性があります。そして、それを判断できるのが担任です。そのため、子どものことを考えるなら担任の意見を優先に考えるようにしましょう。
以上が、学年別の「勉強ができない子どもを支援学級へ入れるタイミング」です。もっと詳しい内容や具体的な対策方法などについて知りたい方はこちらの記事を見てください。
【全学年共通】こんな方法もあります
子どもを支援学級に入れるタイミングはわかったけれど、まだ、支援学級に入れることを決めきれない…。
けど、
- 学校だけに任せたくない…。
- 担任が頼りない…。
と考えて悩む保護者はたくさんいます。
しかし、すぐに子どもを支援学級へ入級させないとしても、このまま何もせずに「もうちょっとだけ子どもの様子を見る」という判断だけはしないようにしましょう。そして、今よりも子どもが勉強でこまらないように、授業でみんなと同じようについていけるようにするためにも習い事を利用して、今すぐ子どもの環境を変えることおすすめします。
子どもが授業についていけるようになれば、支援学級へ入級させることを子どもの様子を見ながら判断することができるようになります。
「学習のコツ」さえわかればすぐに勉強ができるようになる子はたくさんいます。利用しないと後悔します。
参考
子どもが授業についていけるようになるために今から対策したほうがいい習い事について知りたい方はこちらの記事を見てください。
「友達とのトラブルが多い」子どもを支援学級へ入れるタイミング
友達とのトラブルが多いADHDの子どもやグレーゾーンの子どもが支援学級への入級を考えるときのポイントがこちらです。
(もっと詳しく知りたい方はこちら→「詳しい内容」)
低学年
未就学児
保育園・幼稚園の先生の意見
ADHDの診断を受けているなら担当医の意見
低学年
授業に参加しない
よくケガをする
ケンカが多い
担任の意見
小学1年生や2年生の子どもの場合は、ADHDの診断を受けていても担当医が支援学級をすすめないときは普通学級に在籍することをおすすめします。
なぜなら、学校にもよりますが低学年の場合は補助の先生がつくことがあるからです。補助の先生がついている学校の場合は、担任以外の先生からも授業中にサポートをしてもらえるので、トラブルが起きたとしてもトラブルが大きく発展するまえに対応してもらえるようになります。
そのため、低学年のADHDの子どもやグレーゾーンの子どもの場合は、ADHDの診断を受けた担当医から支援学級をすすめられたり、学校の担任から支援学級をすすめられたりするまでは、基本的に支援学級への入級をすぐには判断せず、普通学級に在籍したまま子どもの様子を見ることをおすすめします。
もっと詳しい内容が知りたい方はこちら→「友達とトラブルが多い子は支援学級を考えるべき?」
中学年
中学年
担任の意見
友達の話をしない
トラブルで興奮して授業に参加しない
ケガが多い
小学3年生や4年生の子どもの場合は、ちょっとずつまわりとの成長に差が出てきます。相手の気持ちを考えて行動できる子どもや、友達がどんな性格なのかを理解して接することができる子どももいます。
イヤなことをする友達や苦手な友達を避ける子も出てくるのがこの年代の子どもです。そのため、子どもが低学年のときとはちがって家で友達の話をしなくなったときは気をつけて子どもの様子を見ることをおすすめします。
ダメなことやイヤなことをする友達がいると避けるのではなく「注意する」子もいます。その場合もADHDやグレーゾーンの子どもは注意されたことに対して衝動的にカッとなって感情をコントロールできずにトラブルへ発展することがよくあります。
子どもが友達と仲良くできずにストレスや不満を溜めることで、ちょっとしたことをきっかけにイライラしたり勉強に集中できなくなったりトラブルに発展したりすることや、ケガをすることが増えたりしたときは支援学級を考えるタイミングかもしれません。
そして、このような学校生活の子どもの様子は「担任が1番わかっている」ことなので、支援学級について相談されるはずです。担任から支援学級についてすすめられた場合はしっかりと子どものことを考えて、場合によっては支援学級へ入級させることを考えるようにしましょう。
もっと詳しい内容が知りたい方はこちら→「友達とトラブルが多い子は支援学級を考えるべき?」
高学年
高学年
担任の意見
授業に参加しない
友達がいない
担任からの連絡が増える
学校へ行きたがらない
小学5年生や6年生の子どもの場合は、学校生活の中でトラブルが多くなったり授業に参加しなくなったりすることが増える子どもは支援学級への入級を考えたほうがいいかもしれません。また、学校生活でトラブルが多い子どもは担任からの連絡も増えるようになります。
ほかにも、
「学校へ行きたくない…。」
と子どもが言って学校へ行こうとしなくなることもあります。学校へ行きたがらない子どもの場合は「学校に居場所がない」ことが考えられるので注意が必要です。
子どもが不登校になってしまわないように、担任に相談してすぐに対応してもうことをおすすめします。そして、高学年の子どもの場合は支援学級に入ることについて担任に相談されたときは、
学年が変わったら
学期が変わったら
などの区切りを気にすることなく、担任が「今からでも」と言うのであれば「すぐに支援学級へ入級させる」ことを考えることをおすすめします。
以上が、学年別の「友達とのトラブルが多い子どもを支援学級へ入れるタイミング」です。もっと詳しい内容や具体的な対策方法などについて知りたい方はこちらの記事を見てください。
【全学年共通】こんな方法もあります
子どもを支援学級に入れるタイミングはわかったけれど、まだ、支援学級に入れることを決めきれない…。
けど、
- 学校だけに任せたくない…。
- 担任が頼りない…。
と考えて悩む保護者はたくさんいます。
しかし、すぐに子どもを支援学級へ入級させないとしても、このまま何もせずに「もうちょっとだけ子どもの様子を見る」という判断だけはしないようにしましょう。
今からできる対策をしっかりとして後悔しないようにしましょう。
子どもが学校生活の中で友達とトラブルにならないようにするためには、子どもが授業で困らないようにすることも重要な対策の1つです。
なぜなら、学校生活のほとんどが授業だからです。そして、授業中は友達との話し合い活動やコミュニケーションをとる場面がたくさんあります。そのようなときに、授業内容がわからなければ子どもは話し合いに参加できなかったりうまく授業に参加できなかったりして友達から避けられるようになったりトラブルに発展したりしてしまいます。そのため、これ以上悩みが大きくなって後悔しないためにも、子どもが授業についていけるように今すぐ対策することをおすすめします。
参考
子どもが授業についていけるようになるために今から対策したほうがいい習い事について知りたい方はこちらの記事を見てください。
「集団行動ができない」子どもを支援学級へ入れるタイミング
集団行動ができないADHDの子どもやグレーゾーンの子どもが支援学級への入級を考えるときのポイントがこちらです。
(もっと詳しく知りたい方はこちら→「詳しい内容」)
低学年
未就学児
保育園・幼稚園の先生の意見
ADHDの診断をされているならば担当医の意見
低学年
授業に参加しない
みんなでの行動をイヤがる
担任の意見
未就学児や小学1年生、2年生の子どもの場合は、学校生活の中でいろいろなことが初めてだったり慣れなかったりすることを体験するので、学校生活にうまく慣れずにソワソワしたり、今から何をするのか理解するのに時間がかかったりして行動が遅れることがあります。そのため、子どもが「集団での行動が苦手」なのか、やることを「理解していないだけ」なのかがハッキリとわからないことがあります。
この時期の子どもには「集団で行動ができない理由」についてまずはしっかりと見極めるようにしましょう。
担任
「支援学級に入ったほうがいいです。」
と担任から言われないかぎりはそのまま普通学級で様子を見ることをおすすめします。
もっと詳しい内容が知りたい方はこちら→「集団行動ができない子は支援学級を考えるべき?」
中学年
中学年
授業に参加しない
集団行動をイヤがる
トラブルはいつも集団行動のとき
担任の意見
小学3年生や4年生になれば学校生活にも慣れてきて、
- 学校での過ごし方
- 授業のながれ
- 行事の内容
などを理解できるようになります。それでも、子どもがみんなと同じような行動ができなかったり参加しなかったりイヤがったりするときは「支援学級」について考えてもいいかもしれません。
集団行動の中で友達とトラブルになることが増えてくるのもこの年代です。
「集団行動」や「誰かに合わせた行動」をしなければいけないときにいつもトラブルが起こっているのであれば、担任に相談して「支援学級」に入れるべきかどうなのかをしっかりと考えることをおすすめします。
もっと詳しい内容が知りたい方はこちら→「集団行動ができない子は支援学級を考えるべき?」
高学年
高学年
担任の意見
授業に参加しない
集団行動をイヤがる
トラブルはいつも集団行動のとき
学校に行きたがらない
小学5年生や6年生で支援学級を考えなければいけない子どもは、集団行動が苦手なことで友達といっしょに行動できなかったり、まわりに合わせた行動をするとトラブルになったりすることが増える子どもです。そのため、
- 集団行動ができずに好き勝手に行動することで授業に参加できない
- 集団で生活していると子どもが気持ちを落ち着かせることができない
- 集団行動が必要な行事では友達とすぐトラブルになる
などの目立つ行動が増えると、「支援学級を考えましょう。」と担任から提案されるはずです。そのときには、できるだけ早く支援学級へ入級させることをおすすめします。
集団行動ができないことで子どもがストレスを溜めたり学校生活の中でイヤな経験をしたりすることが多くなると、
「学校に行きたくない!」
と子どもが言い出すかもしれません。そのようなときは、子どもが不登校になってしまわないように早めに担任へ相談して現状を変えるように対策しましょう。
以上が、学年別の「集団行動ができない子どもを支援学級へ入れるタイミング」です。もっと詳しい内容や具体的な対策方法などについて知りたい方はこちらの記事を見てください。
【全学年共通】こんな方法もあります
子どもを支援学級に入れるタイミングはわかったけれど、まだ、支援学級に入れることを決めきれない…。
けど、
- 学校だけに任せたくない…。
- 担任が頼りない…。
と考えて悩む保護者はたくさんいます。
しかし、すぐに子どもを支援学級へ入級させないとしても、このまま何もせずに「もうちょっとだけ子どもの様子を見る」という判断だけはしないようにしましょう。
今からできる対策をしっかりとして後悔しないようにしましょう。
授業中はだいじょうぶ?
子どもは授業についていけていますか?学校生活のほとんどが授業です。そのため、集団行動をする時間が多いのも授業中です。
子どもが授業内容を理解しているならば、子どもは「わからない」「楽しくない」と思うことがなくなるので、落ち着いて授業に参加することができます。しかし、授業内容がわからないと、子どもは落ち着きがなくなったり集中できなくなったりしてまわりに迷惑をかけるきっかけになります。そのため、
「うちの子は集団の中だと落ち着きがなくなる…。迷惑をかける…。勉強もしない…。」
と思っていても、本当は、授業がわからなくてただ困っているだけの可能性もあります。その場合は、子どもが授業についていけるようになれば自然と集団の中でも落ち着いて行動ができるようになるかもしれません。ちょっとでも子どもが授業についていけているのか心配になったのならばこちらの記事を見てください。
担任に相談する方法
ADHDやグレーゾーンの子どもを普通学級と支援学級どっちが合っているのか、または、どっちに入級させたほうがいいのか迷ったときに、担任へ相談したくても、
「どうやって相談すればいいかわからない…。」
と悩んで困ることってありますよね。
担任に相談するならこちらの3つの方法がおすすめです。
- 懇談や参観などで会って相談する
- 連絡帳に悩みを書いて相談する
- 電話で悩みを相談する
担任に相談するならば、懇談や参観などで担任と直接会って相談することが1番あなたの気持ちが担任へ伝わりやすいと思います。しかし、担任に直接会って相談することが恥ずかしい、相談しにくい、相手のペースに流されるのがイヤと考える人もいます。
「はい…。」
そのため、この3つの担任に相談する方法の中でも、緊張することなく軽い気持ちで相談できる方法としては「連絡帳に悩みを書いて相談する」ことがおすすめです。連絡帳なら、担任の顔を見ることなく相手のペースに合わせることもなく悩みを相談できるはずです。
連絡帳に悩みを書くときも、
- 最近、子どもが授業についていけていない気がします。
- このまま普通学級でも大丈夫なのか不安です。
- 宿題をすることにとっても時間がかかるようになりました。
- 友達とトラブルになることが多い気がします。
- 子どもが友達と遊んでいない気がします。
- 集団行動はちゃんとできていますか?
など、どんなことでもいいので、今、あなたが気になっていることを連絡帳に書いて相談してみましょう。悩んでいることを連絡帳に書くだけでもあなたの悩みが解決する1歩につながります。
担任は連絡帳を見ることで、あなたに「今後、どうするべきか」を教えてくれます。そのときに、
支援学級への入級について考えている
支援学級へ入級させたほうがいいのか悩んでいる
ことを担任に伝えることが簡単な方法だと思います。
担任がダメなら教頭か校長
- 担任に相談したけれど何も行動してくれない
- そもそも担任が頼りない
と悩んでいる場合は、教頭か校長に相談してみましょう。
学校の都合によって支援学級への入級がむずかしい場合や、担任が支援学級への入級の手続きについてあまり詳しくなくて話がすすまない場合などもあります。そのようなときは校長や教頭に直接相談することで、何か行動してくれるはずです。
「どうやって教頭や校長に相談するの?」
校長や教頭に相談するためには電話相談が1番です。または、参観日に学校へ行ったときに相談することをおすすめします。そして、校長や教頭に相談する場合は、悩みをじっくりと伝えなくても、
「うちの子を支援学級に入れるべきか悩んでいます。」
と校長や教頭にサラッと伝えるだけでも何か行動してくれるはずです。
子どものことを考えるならば「何もしない」という判断だけはせずに行動するようにしましょう。たいせつなことは行動しながら考えることです。
支援学級をすすめられたけれど普通学級に在籍する子どもの「成功例」と「失敗例」を知る
ADHDやグレーゾーンの子どもを普通学級と支援学級どっちが合っているのか、または、どっちに入級させたほうがいいのか迷うパターンとして、いきなり担任から支援学級をすすめられるパターンがあります。
子どもが普通学級に在籍していて、急に担任から支援学級をすすめられてどうしたらいいのか悩んだり、気持ちとしては「このまま普通学級に子どもをいさせたい」と考えても子どもにとって普通学級が合っているのか不安になったりして、普通学級と支援学級は子どもにとってどっちが正解なのかわからずに、
「どうしたらいいの…。」
と悩んで困ることもあります。そのようなときの解決策として、支援学級をすすめられたけれど普通学級に在籍する子どもの様子について知ることで悩みが解決できるはずです。
まず、支援学級を勧められるグレーゾーンやADHDの子どもの特徴がこちらです。
授業についていけない
友達とトラブルになる
授業に参加できない
そして、グレーゾーンやADHDの子どもが支援学級をすすめられたけれど普通学級に在籍した子どもの「5つの成功例」と「5つの失敗例」がこちらです。
5つの成功例
- 担任の対応で子どもが安定する
- 1人の友達と仲良くなることでクラスに馴染むことができる
- 宿題を確実にやらせることで授業に参加できようになる
- 1年間は大変だったが進級して変わる
- 習い事を始めて急に変わる
5つの失敗例
- 授業についていけず教室に入れなくなる
- トラブルばかりで友達ができなくなる
- 勉強の遅れを取り戻すことにとっても時間がかかる
- 学校生活で暴れる場面がふえる
- 進級したときに成績も友達関係も悪くなる
以上が、グレーゾーンやADHDの子どもが支援学級を勧められたけれど普通学級で過ごした「成功例」と「失敗例」です。
「成功例」と「失敗例」を知ることで、子どもが支援学級をすすめられたときに、子どもにとって普通学級と支援学級はどっちが良いのかをイメージできて後悔しない選択ができるようになります。もっと詳しくそれぞれの「成功例」と「失敗例」について知りたい方はこちらの記事を見てください。
記事をみる
「あるある」を知って支援学級をイメージする
ADHDやグレーゾーンの子どもを普通学級と支援学級どっちが合っているのか、または、どっちに入級させたほうがいいのか迷ったときの解決方法として、「支援学級あるある」を知ることで支援学級のことや子どもが支援学級へ入ったときの様子などをイメージできるようになります。
- 支援学級がどんなところなのか知りたい…。
- 「子どもを支援学級へ入れたい」と思うけれど支援学級のことがよくわからない…。
- 支援学級について子どもに教えたいけれどうまく教えられない…。
- 担任に聞いてもいまいちわからない…。
- 自分で支援学級について調べてもむずかしくてわからない…。
などの悩みを「支援学級あるある」を知ることで楽しくかんたんに解決できるようになります。
とくに担任から支援学級をすすめられたときに、支援学級について「担任から説明されてもよくわからない」ことがあると思います。それは、普通学級の担任の経験しかない先生だと支援学級についてよくわかっていない可能性があるからです。
支援学級あるある
- 学年も学力もバラバラな子どもたちの担任をしていると、参観日のときに苦労する
- 支援学級に在籍する子どもにやさしく接してくれる子は多い。何かトラブルになりそうだとすぐに教えてくれる。そして、感謝する
- 集団行動をイヤがる子どもが、交流学級の行事に意欲的に参加しようとしたことに喜ぶも、いざ、連れていくと数秒でイヤがり「え?!」と戸惑う
- 交流学級の時間割が急に変更されると、対応にこまる
- 子どもとのコミュニケーション能力だけではなく、教師間でのコミュニケーション能力も試される
- 学校それぞれのクラス名のちがいに初めはおどろく。そして、覚えられない
- 保護者・交流学級担任と3人で面談をするときは、いつもとちがう緊張感がある
- 交流学級で給食を食べるときは「にぎやかな環境」に圧倒される
- 宿題の「丸付け」に対して気合いを入れることがない
- 運動会は忙しくてヘトヘトになる
- チョークの減りが、普通学級担任よりもとっても遅い
- いろいろな先生のクラス経営が見られる
- 週案通りにいったら奇跡
- 体育の授業のあとは大変
- 名前がわからないけれど見たことある子が増える
- 通常学級の子が時間割を見て「何コレ?」と言う
- 教室が広く使えていろいろ置ける
- 給食の時間は日によって、にぎやかさが変わる
- 掃除時間に見失うと、見つけるのが大変
- 学校の隅々までわかる
- いつも帰るときは忘れ物がないか「声かけ」「確認」は必須
- 訓練系はしっかりと伝える
- 廊下を通る人影が見えると、たまに授業が中断する
- はじめて学習する内容の国語の音読は他の子も聞き入る
- 金曜日の下校には気をつかう
- 急に静かになると先生同士で目を合わせる
- 休憩時間に運動場(グラウンド)で子どもをさがすのは大変
- 図工の作品によって制作にかかる時間の差が激しい
もっと詳しく「支援学級あるある」について知りたい方はこちらの記事を見てください。
記事をみる
支援学級を見学する
ADHDやグレーゾーンの子どもを普通学級と支援学級どっちが合っているのか、または、どっちに入級させたほうがいいのか迷ったときには、子どもが支援学級に入るとどんな感じになるのかイメージできるように支援学級を見学することをおすすめします。
- 支援学級の担任を見る
- すでに支援学級に在籍している子どもの様子を見る
- 支援学級での授業風景を見る
ことで、子どもが実際に支援学級へ入級するとどんな感じになるのかイメージができて安心できるようになるはずです。
「どうやって支援学級を見学すればいいの?」
担任に「支援学級を見学したい」と伝えれば日程調整をしてくれると思うので、まずは軽い気持ちで相談してみましょう。相談しても担任が何も行動してくれないときは、
支援学級の先生に「見学したい」ことを伝える
教頭や校長に相談する
ことでも、支援学級を見学できるようになるはずなので、あなたの相談しやすい方法を選んで見学してみましょう。
こんな方法もあります
「いきなり『見学したい』なんて言いにくい…。」
「もっとさりげなくコソっと見学したい…。」
と悩む場合は、参観日のときに「支援学級」の授業をさりげなく見に行くことをおすすめします。
私が、支援学級の担任をしていたときも、普通学級に在籍していて支援学級に入れるべきか悩んでいた保護者が、自分の子どもの教室を参観するついでに支援学級がどんなところなのか様子を見に来ていました。
「なるほど!」
第3者に相談する
ADHDやグレーゾーンの子どもを普通学級と支援学級どっちが合っているのか、または、どっちに入級させたほうがいいのか迷ったときの解決法として第3者に相談することもおすすめです。
子どもにとって「普通学級」と「支援学級」どっちがいいのか悩んだときに、
担任には相談しにくい
担任が頼りない
と考えて悩んだままで行動できないあなたは、第3者に相談することでも「1つの行動」になるので、モヤモヤした気持ちがスッキリするはずです。
- 家族
- 親戚
- ママ友
など、気軽に相談できる人に今の気持ちをサラッと言葉にして伝えてみましょう。何もせずに悩み続けるよりもあなたにとっても子どもにとっても良いきっかけになるはずです。
こんな方法もおすすめ
第3者に相談するときに、すでに「支援学級に在籍している子どもの親」に話を聞くこともおすすめです。
- 支援学級の担任
- 子どもの変化
などを聞くことで、今よりも支援学級についてよりハッキリとイメージができるようになるはずです。ほかにも、習い事の先生に聞くこともおすすめです。担任から聞く子どもの様子だけではなく、子どものことについて「客観的」に知ることができるようになります。
習い事をまだ利用していないならば、まずは、軽い気持ちで習い事を利用してみましょう。習い事をきっかけに子どもが支援学級に入らなくてもいいぐらい成長したり、あなたの悩みを相談できる人がふえたりするきっかけになるかもしれません。
参考
ADHDの子どもにおすすめの習い事について知りたい方はこちらの記事が参考になります。
療育関係に相談することもおすすめ
すでに子どもが療育(児童発達支援や放課後等デイサービスなど)に通っていたり関わっていたりするならば、子どもが通う療育施設の先生に相談することもおすすめです。
実際に私も放課後等デイサービス(児童発達支援もいっしょに運営)で勤務していたときには、普通学級にいた子どもの保護者から相談されることがありました。
療育関係をすでに利用しているならば、1度、担任には言えない悩みなどを相談してみることをおすすめします。
子どもに合っていますか?
子どもは放課後等デイサービスや児童発達支援を利用していますか?利用しているならば、子どもに合った放課後等デイサービス(児童発達支援)ですか?ADHDの子どもに合った放課後等デイサービス(児童発達支援)には選び方があります。選び方が気になった方はこちらの記事を見てください。
支援学級への入級を決めるまえに確認すること
ADHDやグレーゾーンの子どもを普通学級と支援学級どっちが合っているのか、または、どっちに入級させたほうがいいのか迷ったときの解決法として支援学級への入級を決めるまえに確認することがあります。
確認すること
支援学級に入級できるのか
担任はどんな先生か
授業はどんな感じか
支援学級に入級できるのか
子どもを「支援学級に入級させたい」と考えても、学校によってはすぐに入級させてもらえない場合があります。
子どもには普通学級よりも支援学級のほうが合っていそうだから支援学級への入級を考えているのに入れなかったり、担任に相談しても「この子は普通学級でも大丈夫です。」と言われて対応してくれなかったりして、
「どうしたらいいの…。」
と困ることもあります。
「そうなの?!」
ADHDやグレーゾーンの子どもを支援学級に入級させたくても入れないパターンとしてよくあるのがこちらです。
- 子どもが支援学級への入級をイヤがる
- 担任の考えで普通学級に在籍する
- 支援学級の人数がいっぱいで入級できない
そして、支援学級に入れないときにやるべき3つの対策方法がこちらです。
3つの対策
- 担任に悩みを伝える
- 授業で困らないようにする
- 支援学級の実態を知る
この3つの方法を意識して実践することで、ADHDやグレーゾーンの子どもを支援学級に入級させられないことに悩まず、子どもの将来に対して不安になることなく安心して子育てができるようになります。
もっと詳しく3つの対策について知りたい方はこちらの記事を見てください。
記事をみる
担任はどんな先生か
支援学級の入級を考えるときには、支援学級の担任はどんな先生なのか確認することをおすすめします。
支援学級の担任は子どもに合っているのかどうかを確認することも支援学級への入級を決めるときにたいせつなことです。なぜなら、支援学級は基本的に担任の先生と1対1、または担任と数人の子どもと過ごす時間が多くなるので、普通学級の担任よりも距離感が近くなるからです。そのため、担任との相性が悪いと、子どもがさらに勉強をしなくなったり不安定になりやすくなったり学校へ行かなくなったりしてしまう可能性があるので注意しましょう。
参考
支援学級への入級を考えたときに、担任が子どもには合っていないと思ったときにどうすればいいのか悩む場合の対策がこちらです。
5つの対策
- 学力を上げる
- 交流学級の担任に相談する
- 校長や教頭に相談する
- 療育施設に相談する
- 不登校にならないように気をつける
この5つの対策を知っていれば、何かあったときに対応できるようになるので安心です。
もっと詳しく5つの対策について知りたい方はこちらの記事を見てください。
記事をみる
授業はどんな感じか
支援学級に入級させようと考えたときには、支援学級での授業の様子を確認するようにしましょう。
なぜなら、支援学級の授業は学校や担任によって変わることがあるからです。あなたの子どもが通っている学校の支援学級の授業スタイルは子どもに合っていない場合もあるので注意しましょう。
たとえば、
- 支援学級に在籍している子どもが多くて交流学級で授業することが多い
- 支援学級に在籍している子どもの実態があなたの子どもと合っていない
- 補助の先生がいなくて他学年の子どもたちと一緒に授業をすることが多い
- 個別の学習サポートがしっかりとされていない
- etc.
このような場合は、子どもをすぐに支援学級へ入級させることを決めずに、しっかりと子どもにとって支援学級が合っているのか考えることをおすすめします。
注意
子どもにとって支援学級が合っているのか考えるときに、すぐに子どもを支援学級へ入級させないとしても、このまま何もせずに「もうちょっとだけ子どもの様子を見る」という判断だけはしないようにしましょう。
今からできる対策をしっかりとして後悔や失敗を避けましょう。そのためには、子どもがこれ以上まわりから遅れないように授業についていけるように今すぐ対策をすることです。子どもが授業についていけるようになるためにも、あとで大変になって後悔しないためにもこちらの記事を見て今すぐ行動してください。
たいせつなことは行動しながら考えることです。
それでも支援学級に入れるべきか悩んだら
上記の「普通学級と支援学級で迷ったときの解決法」を実践したり理解したりしても、それでもまだ子どもを支援学級に入れるべきか悩む場合は、担任に「支援学級への入級について悩んでいる」ことを相談して、そして、時間を決めて普通学級で様子を見るようにしましょう。
まずは、悩んでいるだけで何もしないままにするのではなく、ちょっとでも子どものためになる行動を今すぐするようにしましょう。
そのためにも、期間を決めてあなたと担任で子どもを観察することがたいせつです。
「担任と私は何をすればいいの?」」
それぞれがやるべきおすすめの行動がこちらです
- 担任「子どもの気になる行動と変化を記録に残す」
- 保護者「自宅学習または習い事を充実させる」
担任「子どもの気になる行動と変化を記録に残す」
担任には期間を決めて、そのあいだの子どもの様子で気になる点やトラブルの内容、支援をすることで変わった内容などを日頃から記録に残すようにしてもらいましょう。
期間を決めることで、担任は今まで以上に意識的に子どもを見てくれたり必要な支援や新たな支援をしたりしてくれるはずです。それをきっかけに子どもが普通学級でも頑張れるようになる可能性があります。また、期間を決めることで、期間を過ぎたときには、今後は「普通学級」「支援学級」どっちが子どもにとって合っているのかをしっかりと答えてくれるようになるはずです。
保護者「自宅学習または習い事を充実させる」
期間を決めて子どもの様子をしっかりと見るためにあなたができることは自宅学習の充実です。
自宅学習で子どもに学習支援をすることで子どもの苦手な教科や好きな教科、どんなときに集中が切れるのかなどがハッキリとわかるようになります。
宿題は毎日のように出るので、子どもに学習支援をするきっかけになりやすいです。そして、宿題をいっしょにすることで子どもが授業についていけているのかをハッキリとわかるようになります。
まったく宿題ができないのであれば、子どもが授業についていけていない証拠です。
「授業についていけていない」ということは、
- 今すぐ対策をして子どもが授業についてけるようにする
- 支援学級への入級へ向けてすぐに行動する
このどちらかを選択するようにしましょう。
忙しくてムリ!
忙しくて毎日子どもの宿題を見ることができない
すでに宿題をイヤがってやらない
子どもが言うことを聞かない
などと悩んで困っているあなたは、今すぐ子どもが授業でみんなについていけるように、1人でも宿題ができるようにするためにも「学習系の習い事」を利用するようにしましょう。
参考
子どもが授業についていけるようになるための習い事について紹介した記事がこちらです。後悔しないためにも今すぐ対策したほうがいいかと思います。
途中から支援学級へ子どもを入れるときに注意するべきポイント
ADHDやグレーゾーンの子どもを普通学級から支援学級へ途中から在籍を変えることになったときに、このまま何もせずに支援学級へ入れても大丈夫なのかと不安になったり、子どもの気持ちが今よりも不安定にならないかと心配になったりして、
「どうしたらいいの…。」
と悩んで困る保護者はたくさんいます。
そのような状況のときにあなたが、子どもを途中から支援学級へ入れることに不安になったり後悔したりしないために注意するべきポイントが3つあります。
ADHDの子どもを途中から支援学級へ入れるときに意識すべき3つの注意点がこちらです。
3つの注意
- 子どもへの配慮
- 支援学級の様子を知る
- 1人で抱え込まないようにする
この3つの注意点を意識して実践することで、ADHDの子どもやグレーゾーンの子どもを途中から支援学級に入れることへの不安がなくなります。
もっと詳しく3つの注意点について知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
ADHDの子どもを途中から支援学級へ入れるときに意識すべき3つの注意ポイント。
続きを見る
【支援学級へは子どもを入れたくない!】子どもをそのまま普通学級に在籍させるときに親がやるべきこと
- 支援学級ではなく普通学級に在籍させたい…。
- 普通学級でもみんなと同じように学校生活を過ごしてほしい…。
- 支援学級を勧められたけれど普通学級にいさせたい…。
と考える保護者はたくさんいます。
しかし、このように考えながらも、このまま何もせずに普通学級にいさせてもいいのかと不安になったり、子どもの気持ちが今よりも不安定にならないか心配になったりして、
「どうしたらいいの…。」
と悩んで困る保護者もたくさんいます。
そのような状況のときに、「支援学級へ入らず普通学級に在籍するADHDの子どもやグレーゾーンの子どもの親が今すぐやるべき支援」についてわかればあなたの悩みは解決するはずです。そして、子どもが支援学級ではなく普通学級で楽しく学校生活を過ごせるようになって友達と仲良くしたりテストの点数が良くて喜んだりしている子どもの姿を見るためにあなたがやるべき支援は3つです。
支援学級へ入らず普通学級に在籍するADHDの子どもやグレーゾーンの子どもに親がやるべき3つの支援方法がこちらです。
3つの支援
- 学校の様子について把握する
- 宿題をしっかりとさせる
- 習い事を利用する
この3つの方法を意識して実践することで、ADHDの子どもが支援学級ではなく普通学級で楽しく学校生活を過ごせるようになります。
もっと詳しく3つの注意点について知りたい方はこちらの記事を見てください。
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支援学級へ入らず普通学級に在籍するADHDの子どもに親がやるべき3つの支援。
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まとめ:普通学級と支援学級で迷ったときの解決法「9選」を知ることで、ADHDやグレーゾーンの子どもにとって普通学級と支援学級はどっちが合っているのかわかる
今回は、普通学級と支援学級どっちも担任した経験があるからこそわかる私が、普通学級と支援学級で迷ったときの解決法について紹介しました。
まず、子どもにとって普通学級と支援学級はどっちが合っているのかわかるためには、「支援学級についての理解」と「普通学級と支援学級のちがい」について知ることがたいせつです。そして、ADHDやグレーゾーンの子どもを普通学級と支援学級、どっちが合っているのか、または、どっちに入級させたほうがいいのか迷ったときの解決法がこちらです。
迷ったときの解決法「9選」
この解決法「9選」を意識して実践することで、ADHDやグレーゾーンの子どもにとって普通学級と支援学級はどっちが合っているのかわかるようになります。
さらに、子どもに「支援学級を考えるタイミングやポイント」がわかることで、
このまま普通学級でも、
ほかの子と同じように授業でついていけるようになるのか
授業中に好き勝手に行動しないか
友達とケンカをしたりトラブルになったりしないか
まわりに迷惑をかけずにみんなと過ごせるのか
などと今まで困っていた悩みがパッとなくなり、日々のストレスがスーッと軽くなります。
それでも悩む場合は、期間を決めて普通学級で子どもの様子を見るようにしましょう。そして、何もせずにそのまま子どもをほったらかしにすると今以上に大変になって後悔するので、あなたと担任それぞれができる対策をするようにしましょう。それぞれがやるべきおすすめの行動がこちらです
- 担任「子どもの気になる行動と変化をメモする」
- 保護者「自宅学習または習い事を充実させる」
いつもなやんで、いつも頑張っているあなたの少しでも役に立つ情報になったのなら嬉しいです。ありがとうございました。
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