うちの子はADHDです。
ADHD傾向です。
グレーゾーンです。
- カッとなるとすぐ相手に手を出してしまいます…。
- イヤなことやイライラしたときはいつも手を出してトラブルになる…。
- 言葉で相手に伝えようとせずに、叩いたり殴ったり暴力で解決しようとする…。
今回はこのような悩みを解決します。
子どもが自分の気持ちを言葉で言えなくて、相手(友達)にすぐ手を出してトラブルになって、
「どうしたらいいの…。」
と困ったり悩んだりすることってありますよね。
そこで今回は、すぐに手が出る小学生のADHDの子どもにするべき7つの対策方法について紹介します。
さっそく知りたい方はこちら。
今回の記事を読むことで、
- 小学生のADHDの子どもがすぐに手を出さなくなる
さらに、イヤなことがあったりイライラしたりしても、手を出すことなく自分の気持ちを言葉で伝えようとする子どもの姿を見ることで、いつも悩んでいたあなたの気持ちもスーッと軽くなります。
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【悩み解決】ADHDの子どもの「育て方の悩み」をまとめて解決したい方はこちら。
本記事の執筆者情報
私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 元障害児通所支援事業所勤務(放課後等デイサービスで、未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のためにADHDの診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
この経験を通して、たくさんの子どもを見てきました。
イヤなことがあるとすぐに暴力をふるう子
自分の気持ちをうまく表現できずにすぐ相手に手を出してしまう子
気持ちが不安定なときはカッとしやすく、相手にすぐ手を出してしまう子
そして、そのような子どものお母さんから、
「子どもがすぐ友達に手を出してこまっています。トラブルばかりです。このままだと『友達がいなくなるのでは』と心配しています。どうしたらいいですか?」
と相談を受けて、その子の個性や特徴を考えながらアドバイスをしてきました。
今回の支援方法はすぐに手が出るADHDの小学生の子どもにはどうやって支援をしたらいいのか考えて、なやむお母さんにアドバイスして、すぐにつかえて効果のあった方法を紹介しています。
知らないと今より苦労します!
大丈夫ですか?
子どもは授業でみんなについていけていますか?ちょっとでも心配なら後悔する前にこちらの記事を見たほうがいいかと思います。
目次
ADHDの子どもがすぐに手を出してしまう理由
ADHDの子どもがすぐに手を出してしまう理由がこちらです。
理由
すぐに「カッ!」となる
ADHDの特性として「衝動性」があります。
ADHDの特性について詳しく知りたい方はこちら→NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター
ADHDの子どもはすぐに「カッ!」となって手を出してしまいます。
例えば、
イヤなことがあると怒りスイッチが入って手を出す
気持ちが不安定なときはちょっとしたことでカッとなって手を出す
キライな人がいると、ちょっとしたタイミングでイラッとして手を出す
このようにADHDの子どもはちょっとしたことでも衝動性をおさえられずにカッとなって手を出してしまうことがよくあります。また、興奮状態になると自分の気持ちをコントロールできなくなって相手に手を出したり、イヤなことがあっても言葉で表現できなくて手を出したりしてしまうこともよくあります。
これがADHDの子どもがすぐに手を出してしまう理由です。つぎの項目では、そんなADHDの子どもにするべき対策方法について紹介します。
すぐに手が出るADHDの小学生にするべき7つの対策
すぐに手が出るADHDの小学生の子どもにするべき7つの対策がこちらです。
授業中のストレスを減らす
ADHDの小学生の子どもがすぐに手を出さなくなるようにするためには、子どもが授業中にストレスを溜めないように授業中のストレスを減らすことがたいせつです。
子どもが学校で過ごすほとんどの時間は授業です。そのため、授業が楽しくなかったりわからなかったりすれば、子どもにとって楽しくない時間が学校生活の中にたくさんあることになります。
ADHDの子どもは、
イヤなこと
キライなこと
やりたくないこと
わからないこと
楽しくないこと
などには、どうしても苦手意識をつよくもってしまって続けることがなかなかできません。そして、苦手意識をもっていることをムリやりやらされることに対してストレスを溜めてしまうので、気持ちが不安定になってすぐにイライラしたり、勝手に行動したり、ちょっとしたことでイラッとして相手に手を出したりしてトラブルになります。
「わかるわ…。」
ADHDの子どもは授業が楽しくなかったり苦手意識をもっていたりすると、どうしても落ち着きなく行動してしまうので先生や友達から注意されることがふえます。そして、子どもはさらにストレスを溜めてしまいます。ストレスを溜めることで友達の何気ない声かけに対しても敏感に反応して攻撃的になる場面がふえます。
話し合い活動のときには授業内容がわからず話し合いに参加できなかったり、注意や指摘をされたりすることでイラッとして友達に手を出してトラブルになることもふえます。そのため、子どものストレスを減らすためにも、まずは子どもが授業内容を理解して楽しく授業に参加できるようにしてあげることがたいせつです。
授業に楽しく参加できれば子どもは楽しく、そして、穏やかな気持ちで学校生活を送れるようになります。授業でストレスを溜めないことをきっかけに、子どもがすぐにイラッとして友達に手を出してトラブルになってしまう回数をグッと減らすことができます。
今、あなたが子どものことを考えて、「授業についていけていないかも…。大丈夫かな…。」とちょっとでも思ったのであれば、今すぐこちらの記事を見て後悔しないように行動してください。
言葉で表現できるようにする
すぐに手が出てしまうADHDの子どもには、自分の気持ちを言葉で表現できるようにサポートしてあげることがたいせつです。
ADHDの子どもはすぐにカッとなって相手に手を出してしまうことがよくあります。そのため、子どもが、
- イヤだと思うこと
- イライラしたこと
- 納得できないこと
などの気持ちを、相手に暴力で伝えようとするのではなく言葉で伝えられるようサポートしてあげましょう。
子どもが自分の気持ちを言葉で表現して伝えられるようになれば、すぐにカッとなって手を出してしまうADHDの子どもでも相手に手を出すことがなくなります。そのためにも、イヤなことやイライラしたときに、「相手に手を出さないようにするためにはどうしたらいいのか」を子どもといっしょに考えてあげましょう。そして、イライラしたときには手を出さずに「いっしょに決めた対策で解決する」ことを約束しましょう。
「どんな対策をすればいいの?」
たとえば、
イライラしたときの対策
その場から離れる
ちかくにいる大人のところへ行く
などの対策をすることを子どもと約束しましょう。約束をしているだけでも、子どもがイライラしたときに自分なりに考えて手を出さないようにするための行動をしようとすることができるようになります。そして、子どもが約束した行動をしっかりとできたときには子どものことをほめてあげましょう。
さらに、
「どうしてイライラしたのかな?」
「だって○○ちゃんが△△で…」
「そっか。○○ちゃんの△△がイヤでイライラしちゃったんだね。」
と子どもがイライラした理由を言葉にしてあげましょう。このくり返しで、子どもはイライラしたりモヤモヤしたりしたときに手を出さずに言葉で表現できるようになります。
イライラの原因をハッキリさせる
すぐに手が出てしまうADHDの子どもには、手を出してしまうイライラの原因をハッキリとさせることがたいせつです。
衝動的にカッとなって手を出してしまう小学生のADHDの子どもには「自分だけではなく、みんなもイライラすることがある」ことを教えてあげましょう。そして、どんなときにイライラしてしまうのかを子どもと一緒に考えるようにしましょう。
子どもにとってイライラする原因としてハッキリするものがあるなら、その原因をなくすことが重要です。
たとえば、
イライラして手を出してしまう対象が、いつも同じ友達なら、その子と距離をとることを子どもにおしえましょう。また、学校(担任の先生)にも内容を伝えてトラブルにならないように配慮してもらいましょう。
感情的におこらない
すぐに手が出てしまうADHDの子どもには、感情的に怒らないようにすることがたいせつです。
子どもが相手(友達)に手を出してしまったときには、どうしてもきつく怒って、止めて、注意して、反省させようとしてしまいがちですが、
「やめなさい!ダメでしょ!!」
と感情的に子どものことをきびしく怒っても、
「何で!?」
「だって!」
「うるさい!」
「ぼくは悪くない!!」
などと子どもが反抗して、イライラしてカッとなった状態のADHDの子どもにはあまり効果がないことがよくあります。そのため、ADHDの子どもがカッとなって相手に手を出してしまったときは、感情的に怒って子どもの行動を止めるのではなく、子どもや相手がケガをしないようにすることを第一に考えながら子どものことを落ち着かせるようにしましょう。
そして、
- しずかな場所へ連れて行く
- 視界を制限する
- クールダウングッズを利用する
など、ADHDの子どもがすぐにクールダウンできるような対策をしましょう。
持っていますか?
ADHDの子どもに合ったクールダウングッズがあると子どもの気持ちをスムーズに落ち着かせることができます。まだクールダウングッズを持っていないなら、「お守り」として1つは持っておくことをおすすめします。こちらの記事では、1つは持っておくべきおすすめのクールダウングッズを紹介しています。気になる方は見てください。
必ずあやまらせる
すぐに手が出てしまうADHDの子どもには、必ずあやまらせることがたいせつです。
ADHDの子どもがイライラして相手に手を出してしまったときは必ずあやまらせるようことがたいせつですが、ADHDの子どもがカッとなって衝動的に手を出してしまったときは、まず、興奮している子どもを落ち着かせることが先です。
手を出して相手とトラブルになっていても、ADHDの子どもを落ち着かせることを優先に考えましょう。そして、子どもが落ち着いたら、
- どうして手を出したのか
- 何がイヤだったのか
という「子どもの気持ち」を聞いてあげて、その内容を、
「○○ちゃんの△△がイヤで手を出してしまったんだね。」
「本当は△△って思っていたのに、できないことがイヤで手を出したんだね。」
などと子どものイヤだった気持ちを言葉にしてあげるようにしましょう。
そして、
「イヤだったのはわかるけど、手を出すことはダメなことよ。ママも一緒にあやまるから、○○ちゃんにあやまりに行こう。」
と子どもに伝えて、子どもだけにあやまらせるのではなく、あなたも一緒にあやまるようにしましょう。
ADHDの子どもが誰かに手を出してしまったときは、
ポイント
気持ちを落ち着かせる
↓
手を出した理由を聞く
↓
手を出した理由を言葉にして伝える
↓
子どもを納得させて、ダメなことをしたことも理解させる
↓
いっしょに手を出した相手にあやまる
この流れをいつもくり返すことでADHDの子どもは、
「手を出したらダメだ。」
「落ち着かなきゃ。」
「また、ぼくのせいで、ママにあやまらせることになっちゃう。」
ということに子どもが「気づくきっかけ」になるので、すぐに手が出るADHDの子どもでもイライラしてカッとなったからといって相手に手を出すようなことがなくなります。
得意なことで相手より上の立場にする
すぐに手が出てしまうADHDの子どもには、得意なことで相手よりも上の立場になれるようにすることがたいせつです。
感情的、衝動的にカッとなって手が出てしまうADHDの子どもには、得意なことを見つけて「相手よりも上の立場」になれるような状況をつくってあげましょう。
たとえば、
年下の子どもの相手をする
得意なことをおしえる
などの場面では、ADHDの子どもは相手よりも上の立場(得意気)になれるので、イライラすることもなく落ち着いて相手に合わせた行動ができるようになります。そして、カッとなって手が出ることもなくなります。
「うちの子は得意にしていることが何もない…。」
と思ったあなたは、「プログラミング教室」の利用をおすすめします。2020年度より小学校でプログラミングが必修科目になったことで、学校の授業でプログラミングを勉強するようになりました。さらに、小学6年生の「令和4年度全国学力・学習状況調査」では、プログラミングが出題されるようになりました。それだけプログラミングの重要度は増しているので、今後、子どもにとってプログラミングができるようになることは、今以上に必要な能力です。
※小学校でのプログラミングが必修科目なった経緯について詳しく知りたい方はこちら→文部科学省「プログラミング教育」
「知らなかった…。」
プログラミングは子どもにとって、ゲームをするような感覚で楽しみながら学ぶことができます。プログラミングが得意になれば学校の授業でもまわりの子よりも上の立場になれます。そして、子どもも心に余裕をもって授業を受けられるので、カッとなって手を出すことがなくなります。さらに、家で子どもにプログラミングを教えなくてすむようになります。
自分ではプログラミングを教えられないあなたは、今後、子どもにプログラミングを教えることに困らないように「プログラミング教室」の利用を早めに考えたほうがいいかと思います。
参考
こちらの記事では、ADHDの子どもに「プログラミング教室」が必要な理由を説明した内容と、無料体験ができるプログラミング教室をランキング形式で紹介しています。気になる方は見てください。
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[ランキングあり!]ADHDの子どもに習わせるべきプログラミング教室。これで失敗しない。
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そのほかの習い事について知りたいあなたはこちらの記事を見てください。
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ADHDの子どもにおすすめの習い事「15選」。学習系・運動系・文化系ぜんぶあり!
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学校生活を充実させる
ADHDの小学生の子どもがすぐに手を出さなくなるようにするためには、子どもの学校生活を充実させることがたいせつです。
子どもが学校生活を「楽しい!」と思えれば、それだけで子どものストレスを減らすことができます。気持ちが安定します。気持ちが安定すればちょっとしたことですぐにイラッとしたり衝動的に気持ちを抑えられなくなって相手に暴力をふるったりすることがグッと減ります。さらに、「学校生活が楽しい」と思えるようになることで学校の行事にも楽しく参加したり授業にも意欲的に参加したりすることで友達と仲良く関われるようになります。
友達とコミュニケーションを上手に取れるようになればトラブルを防ぐことができます。そのため、子どもが、
- 学校生活を楽しんでいない
- 学校へ行くことをイヤがる
場合は、子どもが学校生活にストレスを溜めている可能性があるので今すぐ対策しましょう。
参考
ADHDの子どもの学校生活を楽しくさせる方法がこちらです。
5つの方法
- 学校への送り出しを意識する
- 学校から帰ってきたら話を聞く
- 明日の学校の話をする
- 学校生活にやりがいを見つける
- 学校へのモヤモヤした気持ちや不満を聞き出す【重要】
もっと詳しく知りたい方はこちらの記事を見てください。
ADHDの小学生の子どもがすぐに手を出してトラブルになった事例【体験談】
私が小学校の担任をしていたときや、放課後等デイサービスで勤務していたときにADHDの子どもがすぐに手を出して友達とトラブルになった事例を10コ紹介します。
すぐに手を出してしまうADHDの子どもがどんなときに手を出してトラブルに発展するのか事例を通して知ることで、今後の子育てに役立ててもらえると嬉しいです。そして、
「うちの子も同じようなことで友達に手を出してトラブルになりそう…。」
と思う事例があれば、今回、紹介した「7つの対策」を実践してください。
授業中に手を出す
授業中に子どもが手を出す場面はたくさんあります。
例えば、
算数
計算問題をADHDの子どもよりも隣の友達が早くできて喜んだことに対してイラッとして手を出す。
国語
音読が遅いことを指摘されたことに対して怒って友達に手を出す。
理科
観察で植物の絵を書いているときに友達が前を通ったことに対して怒って手を出す。
社会
社会科見学で団体行動をしなければいけない場面で勝手な行動をしたことに注意されて、衝動的に怒って周りを気にすることなく暴れて友達にも手を出す。
体育
徒競走をしているときに、いっしょに走った友達に負けたことに対して腹を立てて、関係ない次の順番で走ってきた友達に対してゴールした瞬間に暴力をふるってトラブルになる。
道徳
友達が発表をしているときに、話を聞かずに落ち着きなく騒いでいたことを友達に注意されて怒って手を出す。
習字
ADHDの子どもが集中して習字を書いているときに、となりを友達が通っただけでイラッとして手を出す。
音楽
リコーダーを忘れてリコーダーの練習ができずに他の友達が練習をしている様子を見てイヤな気持ちになって手を出す。
伝えたいことが伝わらずに手を出す
ADHDの子どもが友達としゃべっているときに、自分が伝えたいことがうまく伝わらないことでカッとなって手を出すことがありました。
トラブルになった原因を聞いてみると、ADHDの子どもがしゃべっていた内容を友達は理解していて、それに対して回答しているのにADHDの子どもが友達の解答の意味がわからなくて「ぼくの話が伝わっていない」と勘違いしてイラッとして手を出していました。
チーム分けに納得がいかずに手を出す
休憩時間にドッジボールをしているときに、いっしょのチームになりたかった友達となれなかったことが不満で、「もう1回チームを決め直そう。」と子どもが発言して、友達から「何で?このままでいいよ。」と言われたことに対してカッとなって手を出すことがありました。
テストの点数を自慢されてイラッとして手を出す
授業中のテスト返しのときに、自分よりも良い点数を友達が取ったことを自慢されたことに対してイラッとしてテストをビリビリに破いて、さらに、相手にも手を出してトラブルになりました。
声かけをされただけで手を出す
授業が終わり休憩時間になって外へ遊びに行くときにADHDの子どもが片付けをしている様子を見て、「早く行こう。」と友達から言われたことに対して、「今、片づけているんだよ!!」とカッとなって衝動的に手を出す。
おもちゃの取り合いになって友達に手を出す
私が放課後等デイサービスで勤務しているときに、放課後等デイサービスではたくさんのおもちゃがあります。そして、子どもたちは自由に好きなおもちゃを選んで遊ぶことができます。
あるとき、1人の子どもがおもちゃで遊んでいるときに、あとから来たADHDの子どもが「○○のおもちゃが使いたい!」と言ったので、友達は「ちょっと待って。」と言いました。その言葉に対してADHDの子どもはカッとなって待たされることがイヤで怒り出して相手に手を出してケンカになりました。
トラブルの仲裁に来た友達に手を出す
友達とケンカになったときに、ケンカを止めようと入った友達に対してイラッとして手を出す。
嘘をついたことを認めず手を出す
友達に嘘をついたことがバレて、嘘を認められずにどうしたらいいのかわからなくなって衝動的に友達に手を出してトラブルになる。
約束を破られたことに対して手を出す
いっしょに遊ぶ約束をした友達が遊んでくれなかったことに対して怒りだして、大きな声で怒鳴りつけたあとに手を出してトラブルになる。
イライラした気持ちを関係ない友達にぶつける
やりたくない宿題をやっているときに気持ちがイライラして全く関係ない友達が横を通っただけで友達に対して手を出す。
【学年別】すぐに手を出して友達と仲良くなれないADHDの子どもにすべき支援
「7つの対策」だけではなく、ADHDの子どもの年齢にあわせた対策をいっしょにすることで、小学生のADHDの子どもが相手に手を出さなくなります。
ADHDの子どもの年齢に合わせた学年別の支援方法について紹介します。
小学1年生
小学1年生のADHDの子どもは自分のことだけを考えて行動することが多いです。友達とは遊びたいときに遊んで、遊んでいても「楽しくない」と思ったり「イヤだ」と思ったりするとすぐにカッとなって相手に手を出してしまって、友達と仲良くできないことがよくあります。
そんなADHDの小学1年生の子どもには、
7つの支援
- 友達と遊ぶ約束をするときの方法を教える
- 「提案」や「参加」に気をつけさせる
- 遊びを断られたときの対応を教える
- 公園で友達をつくる
- 相手のことを考えた思いやりのある行動ができるようにする
- 友達と仲良くなるための「きっかけづくり」の方法を教える
- 習い事で友達をつくりやすくする【簡単】
この7つの支援方法を実践することで、カッとなって手を出したり友達と仲良くできなかったりすることを防ぐことができるようになります。
もっと詳しく知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
小学1年生のADHDの子どもが「友達づくり」に困らなくなる7つの方法|今すぐ対策しないと後悔する!
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小学2年生
小学2年生のADHDの子どもは、友達に対して「気持ちをわかってくれない」と思うことがよくあります。そして、イヤなことがあればすぐにカッとなって相手に手を出して友達と仲良くできなくなってしまいます。
そんなADHDの小学2年生の子どもには、
5つの支援
- 友達が傷つく言葉を使わせない
- 勝ち負けへの「こだわり」を減らす
- 「嘘」をつかせないようにする
- 遊びのルールを事前に教える
- 担任に友達とトラブルになった場面を教えてもらう
この5つの支援方法を実践することで、カッとなって手を出したり友達と仲良くできなかったりすることを防ぐことができるようになります。
もっと詳しく知りたい方はこちらの記事を見てください。
-
ADHDの小学2年生が友達と仲良くできるようになる5つの方法|元小学校2年生担任が解説。
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小学3年生
小学3年生のADHDの子どもは友達に合わせた行動がなかなかできずに、友達とトラブルになったりグループに入れなくなったりしてしまうことがよくあります。そして、ちょっとでもイヤなことがあれば感情を抑えられずにカッとなって相手に手を出してしまって友達とトラブルになってしまいます。
そんなADHDの小学3年生の子どもには、
7つの支援
- 授業中のトラブルをなくす
- 友達のことを理解させる
- 友達と遊ぶときの約束を決める
- 友達との関わり方をおしえる
- 学校外に友達をつくる【簡単】
- 環境を変えて友達とのトラブルを減らす
- 支援学級への入級を考える
この7つの支援方法を実践することで、カッとなって手を出したり友達と仲良くできなかったりすることを防ぐことができるようになります。
もっと詳しく知りたい方はこちらの記事を見てください。
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ADHDの小学3年生が友達と仲良くしたり遊んだりできるようになる7つの方法。
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小学4年生
小学4年生のADHDの子どもは「ADHDの特性」をイヤがられて避けられることがよくあります。とくに、グループでの行動が多くなる年代なので、衝動的にカッとなって手を出してしまうADHDの子どもは友達と仲良くできなくなってしまうことがよくあります。
そんなADHDの小学4年生の子どもには、
5つの支援
- 自分の気持ちの伝え方をおしえる
- 衝動的に手を出さないようにする
- 授業中のトラブルをなくす【自宅で対策すべき】
- 学校をイヤがらないようにする
- 友達とのトラブルが多いなら支援学級を考える
この5つの支援方法を実践することで、カッとなって手を出したり友達と仲良くできなかったりすることを防ぐことができるようになります。
もっと詳しく知りたい方はこちらの記事を見てください。
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友達と仲良くできないADHDの小学4年生にするべき5つの支援。
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小学5年生
小学5年生になると成長とともに客観的に友達を見ることができるようになります。そのため、ADHDの子どもが自分勝手に行動したり、とつぜん怒り出したり、イヤなことがあればすぐにカッとなって相手に手を出したりしてしまうことで、友達から避けられるようになって友達と仲良くできなくなってしまうことがあります。
そんなADHDの小学5年生の子どもには、
7つの支援
- 授業内容を理解させる
- 宿題を毎回やりきらせる
- 約束を守るようにする
- 自分の気持ちを伝えられるようにする
- 友達との関わり方をおしえる
- 学校へイヤがらずに行けるようにする
- 学校外で友達をつくる
この7つの支援方法を実践することで、カッとなって手を出したり友達と仲良くできなかったりすることを防ぐことができるようになります。
もっと詳しく知りたい方はこちらの記事を見てください。
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ADHDの小学5年生が友達と仲良く関われるようになる7つの方法|元小学校教師が解説。
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小学6年生
小学6年生になると、子どもたちは自分の立場や友達のことを考えながら上手くコミュニケーションをとって友達との関係を保とうとします。しかし、ADHDの子どもは相手の気持ちを理解することが苦手だったり、ちょっとしたことで衝動的に怒り出して相手に手を出したりしてしまって友達と仲良くできないことがよくあります。
そんなADHDの小学6年生の子どもには、
7つの支援
- 授業内容を理解できるように学習のつまずきを見つける
- 授業のトラブルをなくす
- カッとなって手を出さないようにする
- 気持ちを伝えられるようにする
- 学校生活を楽しくさせる
- あたらしい友達を見つける
- 友達関係がどうしても良くならないなら支援学級への入級を考える
この7つの支援方法を実践することで、カッとなって手を出したり友達と仲良くできなかったりすることを防ぐことができるようになります。
もっと詳しく知りたい方はこちらの記事を見てください。
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ADHDの小学6年生が友達との関係が良くなる7つの支援。元小学校教師が解説。
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以上が小学生のADHDの子どもがすぐに手が出てしまって友達とトラブルにならないようにするための学年別にすべき対策方法です。
参考
対策をしても、ADHDの子どもがすぐに手を出してしまって友達とトラブルになることが続くような場合は、子どもを支援学級に入れることを考えるタイミングかもしれません。しかし、すぐに支援学級への入級を考えるのではなく、こちらの記事を読んでから支援学級への入級を考えることをおすすめします。
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【どっちも担任経験あり!】普通学級と支援学級で迷ったときの解決法。ADHDやグレーゾーンの子どもの親必見!
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まとめ:7つの対策を実践することでADHDの小学生の子どもが相手に手を出さなくなる
ADHDの子どもがカッとなってすぐに手を出さないようにするためには、まず、ADHDの子どもがすぐに手を出してしまう理由について知ることがたいせつです。
理由がこちらです。
すぐに「カッ!」となる
そんなADHDの子どもが相手(友達)に暴力をふるわないようにするためには、
この7つの方法を意識して実践することで、小学生のADHDの子どもがすぐに手を出さなくなります。
さらに、イヤなことがあったりイライラしたりしても、相手に手を出すことなく自分の気持ちを言葉で伝えようとする子どもの姿を見ることで、今まで困っていた悩みがパッとなくなり、日々のストレスがスーッと軽くなります。
いつも悩んで、いつも頑張っているあなたの少しでも役に立つ情報になったのなら嬉しいです。ありがとうございました。
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