うちの子はADHDです。
ADHD傾向です。
グレーゾーンです。
- 学校からの手紙や配布物がいつもランドセルからグチャグチャになって出てくる…。
- 期限ギリギリの手紙が出てきたときには、ドッと疲れる…。
- 学校からの連絡物は忘れずにしっかりと管理したり渡したりしてほしい…。
今回はこのような悩みを解決します。
子どもが学校からもらってくる手紙や配布物をすぐに出さなくて、期限ギリギリになって渡してきたり、ランドセルの奥のほうからごっそり出てきたりして、
「どうしたらいいの…。」
と困ることってありますよね。
そこで今回は、ADHDの子どもが学校からの手紙や配布物をわすれないようにする5つの対策方法について紹介します。
さっそく知りたい方はこちら。
今回の記事を読むことで、
- ADHDの子どもが学校からの手紙や配布物を忘れずに渡せるようになる
さらに、学校からもらってきた手紙や配布物がグチャグチャになることなく、キレイな状態で、配布された日に、忘れずにわたそうとする子どもの姿を見ることで、いつも悩んでいたあなたの気持ちもスーッと軽くなります。
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【悩み解決】ADHDの子どもの「育て方の悩み」をまとめて解決したい方はこちら。
本記事の執筆者情報
私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 元障害児通所支援事業所勤務(放課後等デイサービスで、未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のためにADHDの診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
この経験を通して、たくさんの子どもを見てきました。
学校からの手紙をいつもわたさない子
期限ギリギリになって手紙をわたして怒られる子
配布物をキレイに管理できなくていつもグチャグチャな子
そして、そのような子どものお母さんから、
「子どもが学校からの手紙をすぐに出さなくてこまっています。どうしたらいいですか?」
と相談を受けて、その子の個性や特徴を考えながらアドバイスをしてきました。
今回の支援方法は、学校からもらった手紙や配布物を忘れてしまうADHDの子どもには、どうやって支援をしたらいいのか考えて、なやむお母さんにアドバイスをして、すぐにつかえて効果のあった方法を紹介します。
知らないと今より苦労します!
大丈夫ですか?
子どもは授業でみんなについていけていますか?ちょっとでも心配なら後悔する前にこちらの記事を見たほうがいいかと思います。
目次
ADHDの子どもが学校からもらう手紙や配布物をわすれてしまう理由
ADHDの子どもが学校からもらう手紙や配布物をわすれてしまう理由はこちらです。
理由
いろいろ気になって忘れる
ADHDの子どもの特性として「不注意」があります。ちょっとしたことでも気になると、そっちに興味がパッと向いてしまいます。
ADHDの特性について詳しく知りたい方はこちら→NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター。
そのため、学校でわたされた手紙や配布物も、先生から受け取ると、
- 連絡袋
- 机
- ランドセル
の中にとりあえずガサッと入れて、すぐに自分の興味があることや好きなことを始めてしまいます。
「想像できるわ…。」
学校では、基本的に手紙や配布物を「朝の会」などに配ります。
ADHDの子どもは、いろいろことが気になったり、行動したりしながら学校生活を過ごすので、朝の会で「手紙をもらったこと」をうっかり忘れてしまうことがよくあります。
子どものことを理解している先生の場合は、
学級担任
「今日のプリント(手紙)、ちゃんとママにわたしてね♪」
と下校のときに声かけをしてくれますが、それでも、学校から家へ帰るまでのあいだに何か気になることを見つけたり、興味のあることに夢中になったり、友達とキャッキャと遊んだりしながら帰るので、そのあいだに、ADHDの子どもは学校でもらった「手紙」や「配布物」のことをまた忘れてしまいます。
さらに、家に帰っても
「はやく△△してあそびたいな♪」
「ゲームをはやくしたい!」
「宿題イヤだな…。」
などと、いろいろ考えてしまうことで、学校からの手紙や配布物のことをすっかり忘れてしまいます。そして、そのままになってしまいます。
これが、ADHDの子どもが学校からもらう手紙や配布物をわすれてしまう理由です。つぎの項目では、そんなADHDの子どもに今からやるべき対策方法について紹介します。
ADHDの子どもが学校から受け取った「手紙」や「配布物」をわすれないようにする5つの対策
ADHDの子どもが学校から受け取った「手紙」や「配布物」をわすれないようにするための対策方法がこちらです。
5つの対策
1つずつ説明します。
学校から帰ったらすることリストに「手紙」や「配布物」を加える
ADHDの子どもが学校から受け取った手紙や配布物をわすれないようにするためには、学校から帰ったらすることリストに「手紙」や「配布物」を加えることがたいせつです。
- 手洗い・うがい
- ランドセルをなおす
- 学校でもらった手紙を出す
- 今日の宿題のじゅんび
- etc.
ADHDの子どもから、学校からの手紙や配布物をわすれることなく受け取るためには、学校から帰ってきたらすることとして、「学校からもらった手紙をランドセルから出す」ことをルールにしましょう。
「学校からの手紙はちゃんと出しなさい!」
とADHDの子どもに伝えても、家に帰ってから時間が経ったり、宿題や興味があることなどを始めたりしてしまうと、ADHDの子どもは、わざとではなくてもうっかり忘れてしまうことがあります。
このようなことを防ぐためにも「学校から帰ってきたらすることリスト」に、
手紙
配布物
を加えて、子どもが学校から帰ってきたら「手紙(配布物)を出す」ということが習慣としてできるように意識させましょう。
確認してください
子どもが学校からもらってくる手紙や配布物を入れるための袋(連絡袋など)がこわれていないか、または、無くしていないかを必ずチェックしましょう。さらに、手紙や配布物を入れるための袋は「子どもがプリントを入れやすいか」どうかも考えましょう。
こんなかんじです。
↓
学校からの手紙や配布物を子どもの手から受け取らない
ADHDの子どもが学校から受け取った手紙や配布物をわすれないようにするためには、学校からの手紙や配布物を子どもの手から受け取らないことがたいせつです。
子どもが家に帰ったら「学校からの手紙や配布物を出す」という習慣(意識)ができたら、次に気をつけることが、学校からの手紙や配布物を「子どもの手から受け取らない」ようにしましょう。
「どうして?」
せっかく子どもが家に帰ってきたら「学校からのお手紙を出す」という習慣ができても、ママに直接、手渡しをすることになると、
「ただいまー。」
「今日は学校から手紙もらったよー。」
「あれ?」
「ママー?」
「なに!?今、忙しいからちょっとまって!」
「ママは、今、いそがしそうだな…。」
「あとで、手紙はわたそうっと。」
↑
これです!
これでADHDの子どもは手紙をわたすことを忘れてしまいます。
「学校から帰ってきたら手紙を出す」という習慣ができても、ちょくせつママにわたせなかったときに、「またあとでわたそう」と子どもが思って他のことを始めてしまうと、ADHDの子どもはそのまま手紙のことを忘れてしまいます。
そして、
「どうして、すぐにわたさないの!」
と子どもを怒ることになります。
「なるほど。」
そうならないためにも、「手紙や配布物を入れるボックス(箱)」を用意するようにしましょう。そして、子どもが学校から帰ってきたら、毎回、そのボックスの中に学校からもらってきた手紙や配布物を入れるようにすることで、子どもがしっかりと習慣として学校でもらってきた配布物をカバンから出すようになります。
そして、ボックスの中を確認して何も入っていなければ、
「今日は学校からのお手紙はないのね?」
と子どもに言うだけで、「本日の配布物」をかんたんにチェックすることができるようになります。
たいせつな手紙や配布物は学校(担任)に頼る
ADHDの子どもが学校から受け取った手紙や配布物をわすれないようにするためには、たいせつな手紙や配布物は学校(担任)に頼ることもたいせつです。
学校からの手紙や配布物は毎日のようにたくさんあります。
その中でも、子どもが学校からもらってきた手紙でわたすことを忘れてほしくないものがこちらです。
すぐに受け取りたい配布物!
期限があるもの
準備が必要なもの
お金がかかるもの
上記の配布物を期限ギリギリになって「こんなプリントを学校からもらっていたよ。」とわたされると、「はぁ!?」とイラッとしてドッと疲れます。
「はい…。」
そのようなことがないように、たいせつな手紙や配布物については、学校(担任の先生)に子どもに配布したことを連絡帳や電話でおしえてもらうようにしましょう。
特に、「期限がある内容」や「お金がかかる内容」の手紙に関しては、子どもが忘れたり、期限ギリギリになったりしてあわてないようにするためにも保護者に伝えていました。
ほかにも、
運動会のダンスではどの位置でおどっているのか
徒競走では何番目に何コースを走るのか
など、親にとって重要なことは手紙を配布するだけではなく連絡をしていました。
このように、学校の担任の先生を頼りながら、たいせつな手紙や配布物が期限ギリギリにならないように確実に子どもから受け取れるようにしましょう。
そうすることで、
「なんで今わたすの!?」
「明日までって、この手紙いつもらったのよ!?」
などとイライラしてストレスを溜めなくて済むようになります。
受け取った手紙や配布物を管理できるようにさせる
ADHDの子どもが学校から受け取った手紙や配布物をわすれないようにするためには、子どもが受け取った手紙や配布物をしっかりと管理できるようにさせることがたいせつです。
ADHDの子どもは、学校で配られたプリントや配布物などを、そのままグチャグチャッと机の中やランドセルの中へ入れてしまうことがあります。そして、グチャグチャッとてきとうに片づけてしまうことで、机やカバンの奥にギュッと埋まってしまって、そのまま渡されることなく配布物の存在を子どもが忘れてしまうことがあります。
「わかるわ…。」
そうならないためにも、子どもが自分で受け取った配布物や手紙などを管理できるように、または、せっかく配布されたプリントなどがグチャグチャにならないようにするためにも、子どもが受け取った手紙や配布物をしっかりと自分で管理できるようにさせましょう。
「どうやって子どもに配布物などを管理させたらいいの?」
ADHDの子どもが自分の持ち物を管理できるようになるための方法がこちらです。
7つの対策
- 自分の引き出しを作る
- 持ち物を最小限にする
- 置き場所をきめる
- 必要な物は早めに用意する
- 集団行動ができるようにする
- 雑な行動を改善する
- 伝えたことをすぐにできるようにする
この7つの方法を実践することで、ADHDの子どもが手紙や配布物などの持ち物を管理できるようになります。もっと詳しく7つの方法について知りたい方はこちら。
「手紙や配布物を忘れない」という目標をつくる
ADHDの子どもが学校から受け取った手紙や配布物をわすれないようにするためには、「手紙や配布物を忘れない」という目標をつくることがたいせつです。
ADHDの子どもが配布物をしっかりと忘れずに渡せるようにするための習慣として、
「学校で先生からもらった物はしっかりとママにわたさなきゃ!」
と子どもが思えるようにすることがたいせつです。そうすることで、ADHDの子どもは毎日の配布物を忘れることなくママにわたせるようになります。
「それはわかるけど、どうやって子どもに意識させればいいの?」
ADHDの子どもが手紙や配布物をしっかりとわたせるようになるためには、子どもに「1週間、手紙や配布物を忘れずにわたす」という目標を作りましょう。そうすることで、子どもが毎日、「学校で配られたプリントなどを忘れずに渡そう」と意識できるきっかけになります。
そして、毎日、子どもが配布物を忘れずにわたすことができるたびに褒めてあげて、目標にした1週間を子どもが達成することができるようにサポートしてあげましょう。
「目標を達成するために努力する」→「褒められる」
をくり返すことで、気づけば、子どもが毎回の配布物をていねいに扱いながら、忘れることなくしっかりとママにわたすことができるようになります。
参考
ADHDの子どもに目標を決めて達成させるための支援方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
まとめ:5つの対策を実践することで、ADHDの子どもが学校からの手紙や配布物を忘れずに渡せるようになる
ADHDの子どもが学校からの手紙や配布物をわすれないようにするためには、ADHDの子どもが学校からもらう「手紙や配布物」をわすれてしまう理由について知ることがたいせつです。
理由がこちらです。
いろいろ気になって忘れる
そんなADHDの子どもが学校から受け取った「手紙」や「配布物」をわすれないようにするための対策方法がこちらです。
5つの対策
この5つの方法を意識して実践することで、ADHDの子どもが学校からの手紙や配布物を忘れずに渡せるようになります。
さらに、学校からもらってきた手紙や配布物がグチャグチャになることなく、キレイな状態で、配布された日に、忘れずにわたそうとする子どもの姿を見ることで、今まで困っていた悩みがパッとなくなり、日々のストレスがスーッと軽くなります。
そのためにも、できるだけ、そっと、気づかれないように、子どもが気持ちよく次の行動へ動けるようにサポートしましょう。いつもなやんで、いつも頑張っているあなたの少しでも役に立つ情報になったのなら嬉しいです。ありがとうございました。
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