うちの子はADHDです。
ADHD傾向です。
グレーゾーンです。
- 支援学級をすすめられたけれど、どうしたらいいのかわからない…。
- 普通学級と支援学級は子どもにとってどっちが正解なのかわからない…。
- 私の気持ちとしてはこのまま普通学級にいさせたい…。
今回はこのような悩みを解決します。
子どもが普通学級に在籍していて、急に担任から支援学級を勧められてどうしたらいいのか悩んだり、気持ちとしては「このまま普通学級に子どもをいさせたい」と考えても子どもにとって普通学級が合っているのか不安になったりして、
「どうしたらいいの…。」
と悩んで困ることってありますよね。
そこで今回は、グレーゾーンやADHDの小学生の子どもが、支援学級をすすめられたけれど普通学級で過ごしたときの「成功例」と「失敗例」についてそれぞれ5つずつ紹介します。
さっそく「成功例」が知りたい方はこちら。
さっそく「失敗例」が知りたい方はこちら。
今回の記事を読むことで、
- グレーゾーンやADHDの子どもが支援学級をすすめられたけれど、普通学級で過ごしたときの「成功例」と「失敗例」がわかる
さらに、子どもにとって普通学級と支援学級はどっちが良いのかをイメージできるようになることで、いつも悩んでいたあなたの気持ちもスーッと軽くなって後悔しない選択ができるようになります。
※普通学級と支援学級どっちがいいのか悩む気持ちをまとめて解決したい方はこちらの記事をおすすめします。→「普通学級と支援学級で迷ったときの解決法」
本記事の執筆者情報
私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 元障害児通所支援事業所勤務(放課後等デイサービスで、未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のためにADHDの診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
この経験を通して、たくさんの子どもを見てきました。
普通学級から支援学級への入級をすすめられた子
普通学級から支援学級へ入った子
支援学級を勧められたけれど入らなかった子
支援学級を勧められてもすぐには入らずにあとで入った子
そして、そのような子どものお母さんから、
「子どもには支援学級のほうが合っていますか?私は普通学級でも大丈夫だと思うのですがどうしても決めきれないです。どうしたらいいですか?」
と相談を受けて、その子の個性や特徴を考えながらアドバイスをしてきました。
今回は、子どもが支援学級をすすめられたときにどうしたらいいのか困っているあなたの悩みがパッと解決できるように、同じような状況の保護者が支援学級への入級を選ばずに普通学級で過ごしたときの「成功例」と「失敗例」について紹介します。
知らないと今より苦労します!
大丈夫ですか?
子どもは授業でみんなについていけていますか?ちょっとでも心配なら後悔する前にこちらの記事を見たほうがいいかと思います。
目次
支援学級を勧められるグレーゾーンやADHDの子どもの特徴
グレーゾーンやADHDの小学生の子どもが支援学級への入級を勧められるパターンはいろいろあります。
ここでは、私が実際に普通学級の担任をしていたときに支援学級を勧めた子どもの特徴や、特別支援学級の担任をしているときに普通学級の担任の先生から相談されて、支援学級の見学や入級を勧めることになったグレーゾーンやADHD傾向の子どもの特徴について紹介します。
- 授業についていけない
- 友達とトラブルになる
- 授業に参加できない
ひとつずつ説明します。
授業についていけない
普通学級にいるグレーゾーンやADHDの子どもで支援学級への入級をすすめられる子どもの特徴が「授業についていけない子ども」です。
勉強が苦手だったりキライだったりすることで、子どもが授業の学習内容を理解できずに他の子と学習スピードがあわずにどんどん遅れて、
「わからない…。」
と子どもがこまったり、テストの点数が下がったり、授業がわからないことで宿題もできなくなって家で宿題をイヤがったりしてしまうことで、「普通学級よりも支援学級で子どものペースで学習を進めるほうが合っている」と判断されて支援学級への入級をすすめられるのが「授業についていけない子」の特徴です。
授業についていけない
↓
宿題ができない
↓
もっと授業についていけなくなる
↓
宿題や授業の課題が残る
↓
宿題や課題の直しを休憩時間にやらされる
↓
さらに勉強がキライになってみんなから遅れる
↓
授業についていけない
という悪循環になってしまって、担任から支援学級への入級をすすめられるパターンです。
授業中はみんなが何をしているのかわからずにただ座っているだけの状態になる
授業中に友達と話し合い活動をするときに参加できないことでトラブルに発展する
ことも授業についていけない子どもにはよくあります。
そのため、
- ちょっとでも勉強がイヤがらずにできるように
- 勉強に苦手意識を持たないように
- もう1度、学習を基礎から学べる機会を作れるように
- 子どもに合ったペースで勉強ができる環境を用意してあげられるように
することを考えて、普通学級から支援学級への入級をすすめられることがあるのが「授業についていけない子ども」の特徴です。
参考
子どもがすでに授業でほかの子よりも遅れていて「どうにかしたい!」と悩んでいるあなたはこちらの記事を見てください。
友達とトラブルになる
普通学級にいるグレーゾーンやADHDの子どもで支援学級への入級をすすめられる子どもの特徴が「友達とトラブルになる子ども」です。
友達とのトラブルが多いことで支援学級をすすめられるパターンもあります。学校生活の中では子どもが友達とちょっとしたことをきっかけにケンカになったりトラブルになったりすることはよくあります。
- 衝動的にカッとなって友達に手を出してトラブルになる
- ケンカになっても仲直りをしようとしない
- 好き勝手に行動することで友達から避けられる
ことが毎日のようにある子どもは支援学級への入級を担任は考えるようになります。
なぜなら、友達と毎日のようにトラブルになる子どもは、先生や友達から注意されることが多くなってイヤな気持ちになったり、友達から避けられるようになって1人で行動したりすることが増えるようになってしまうからです。そして、
「なんで僕ばっかり怒るの?!」
「どうしていっしょに遊んでくれないの?!」
などと子どもが思うようになって、学校生活の中でイヤな思いや寂しい気持ちになったり、納得できない場面が増えることでストレスを溜めたり学校がキライになったりするきっかけになってしまいます。
そうならないためにも、落ち着いて勉強ができたり子どものペースで友達関係を作ったりできる環境や、カッとなったときに子どもが気持ちをクールダウンできるような安心できる場所が必要だということを考えて支援学級をすすめられることがあるのが「友達とトラブルになる子ども」の特徴です。
授業に参加できない
普通学級にいるグレーゾーンやADHDの子どもで支援学級への入級をすすめられる子どもの特徴が「授業に参加できない子ども」です。
授業に参加できない子どもの特徴とは、
子どもが教室にいても勉強をまったくしようとしない
自分の気持ちを優先にして好き勝手に行動して授業に参加しない
イヤなことや納得できないことがあると教室から勝手に出る
などの行動で、子どもが授業に参加できないパターンです。
このような子どもの場合は、
- 授業に参加できない
- 集団のルールを守れない
- 好き勝手に行動する
ことで、先生や友達から注意されて子どもがイヤな気持ちになったりストレスを溜めたりしないようにするためや、子どもの居場所が教室になくなって学校をイヤがるようになってしまわないようにするために支援学級をすすめられることがあるのが「授業に参加できない子ども」の特徴です。
以上が「支援学級を勧められるグレーゾーンやADHDの子どもの特徴」です。次の項目では、実際に支援学級を勧められたけれど、普通学級での生活を選んだ子どもの「成功例」と「失敗例」について紹介します。
【成功例】グレーゾーンやADHDの子どもが支援学級を勧められたけれど普通学級で過ごして成功した5つの事例
グレーゾーンやADHDの子どもが支援学級を勧められたけれど、そのまま普通学級で過ごして成功した5つの成功例がこちらです。
5つの成功例
担任の対応で子どもが安定する
支援学級を勧められたけれど普通学級で過ごした子どもの成功例の1つ目が、担任の対応で子どもが安定した事例です。
支援学級を勧められるも普通学級への在籍を保護者がこだわったときに、子どもが、
授業についていけるように
友達と仲良くできるように
するためにはどうしたらいいのかを担任がしっかりと考えて、子どもが普通学級にいても、
- わからない
- できない
- イヤだ
- 楽しくない
と思わないように対応を工夫することで、子どもの気持ちが安定して普通学級でもがんばることができた事例がありました。
成功事例1
事例1の子どもは、支援学級への入級をすすめられた1番の原因が「勉強ができないことでクラスに馴染むことができない」ことでした。
特に国語の勉強には遅れがありました。子どもは国語の勉強になるとイヤがったり勉強してもわからないことでイライラして授業中に暴れたり叫んだりして授業中にまわりに迷惑をかけることがよくあって支援学級を勧められました。しかし、支援学級をすすめたことをきっかけに、保護者も子どものことをしっかりと考えて、家でどうやって子どもに支援することがいいのかを担任に相談したり、担任も子どもの実態(ADHD傾向)を理解してどのように支援をしたらいいのかを勉強したりして、担任と保護者がお互いに子どものためにできることを考えながら協力して子どもに根気よく支援をしました。
そして、担任の先生がちょっとずつ子どもの特徴を掴んで、子どもに合った声かけや支援方法ができるようになったことをきっかけに、子どもは国語の授業も落ち着いて受けられるようになって、ほかの教科の授業もみんなといっしょに楽しく参加できるようになってそのまま普通学級でがんばることができました。
1人の友達と仲良くなることでクラスに馴染むことができる
支援学級を勧められたけれど普通学級で過ごした子どもの成功例の2つ目が、1人の友達と仲良くなることでクラスに馴染むことができた事例です。
友達と仲良くできない
教室にうまく馴染めない
友達とすぐにケンカやトラブルになる
ことがきっかけで支援学級を勧められるパターンはよくあります。
成功事例2
事例2の子どもは、友達とトラブルになることが多く、毎日のように学校から「友達とトラブルになりました…。」と保護者に連絡が入るような子どもだったので支援学級を勧められました。しかし、子どもは保護者の考えもあって支援学級に入ることはなく普通学級でがんばることになりました。そのため、子どもが普通学級にいるときはケンカもトラブルも多くありましたが、ちょっとしたきっかけ(たしか運動会の練習だったと思います)で、1人の友達と仲良くなって、それからはその友達と毎日のように行動するようになりました。
そして、今までは友達とケンカやトラブルになったり避けられたりしては1人で行動していた子どもが、1人の友達と仲良くなって常にいっしょに行動することで、ケンカもトラブルも減り、まわりの友達からの「○○ちゃんはすぐに怒るから恐い」という印象もちょっとずつなくなっていきました。そして、友達関係のトラブルがなくなったことでクラスに馴染めて、普通学級でも楽しく授業に参加することができるようになりました。
宿題を確実にやらせることで授業に参加できようになる
支援学級を勧められたけれど普通学級で過ごした子どもの成功例の3つ目が、宿題を確実にやらせることで授業に参加できるようになった事例です。
成功事例3
事例3の子どもは、勉強がキライで授業中にまわりに迷惑をかけたり勝手に教室から飛び出したりすることをくり返すことで支援学級への入級をすすめられました。
子どもは授業でみんなについていけないことで授業が楽しくなくなって、授業中に迷惑をかけるような行動をしていました。しかし、授業ではない休憩時間や給食時間、掃除時間などは友達と楽しそうに過ごしていました。
友達関係は良好だったので、「学校は好きだけど勉強をしなければいけない授業がキライ」という感じでした。
そんな子どもに対して、普通学級でこのまま頑張っていくためにはどうしたら良いのかを担任と保護者は相談をして、「宿題だけは確実にさせる」ことを目標にしました。
宿題ができれば授業にもある程度ついていけるようになることと、子どもに宿題を教えることで子どもがどこの学習内容で躓いているのかを把握できるようにすることが目的でした。
すべての宿題を家でやらせることは子どもにとっても保護者にとっても苦労することになるということで、宿題の半分を学校で担任と一緒にするようにして、残りを保護者ができる範囲でしっかりとやりきらせることを続けたようです。そして、子どもが宿題をできるようになることで、授業の内容もちょっとずつわかるようになって授業中に迷惑をかけずに落ち着いて授業に参加することができるようになりました。
参考
事例3のように、子どもが「授業についていけるようになれば普通学級でもやっていけそう」とちょっとでも考えたあなたは、こちらの記事を見て今すぐ対策することをおすすめします。
1年間は大変だったが進級して変わる
支援学級を勧められたけれど普通学級で過ごした子どもの成功例の4つ目が、1年間は大変だったが進級して変わった事例です。
成功事例4
事例4の子どもは、支援学級への入級をすすめられていましたが、保護者がこのまま普通学級が良いということにこだわった子どもの成功例です。
この子は、勉強はクラスの平均よりもちょっと下ぐらいだったので授業にはついていくことができていました。しかし、授業中にまわりへ迷惑をかけたり授業に参加しなかったり、授業中以外もトラブルを起こすことが何度もあって、担任がお手上げ状態になったことをきっかけに支援学級をすすめられました。しかし、保護者がこのまま普通学級に在籍することにこだわったので、それからもたくさんトラブルはありながらも通常学級で過ごしていました。
それから学年が上がって進級すると、子どもは以前とはちがって気持ちが安定するようになって落ち着いて授業に参加できるようになり、友達とのケンカもちょっとはあるものの毎日のようにトラブルが起きるわけでもなく、気付けば普通学級でもやっていけるようになりました。
この事例は私にとって珍しく、進級して担任が変わったことがよかったのか、クラス替えで友達が変わったことが良かったのか、家庭環境に何か変化があったのかわかりませんが、進級をきっかけに普通学級でも過ごせるようになった珍しいパターンの成功例です。
習い事を始めて急に変わる
支援学級を勧められたけれど普通学級で過ごした子どもの成功例の5つ目が、習い事を始めて急に変わった事例です。
成功事例5
事例5の子どもは、授業に参加するときとしないときの差が激しかったり友達とのトラブルが多かったり、集団のルールを守れなかったりすることで支援学級をすすめられました。
「好きな教科は参加してキライな教科は参加しない」という感じだったので成績にも差が出るようになっていました。
そのため、担任もなんとか早めに対策をするために支援学級への入級をすすめたようです。しかし、保護者は支援学級ではなく普通学級を選びました。
子どもの現状は変わらない日々が続きましたが、習い事を新しく始めることで子どもの学校生活が急に変わって普通学級でもやっていけるようになりました。
習い事をきっかけに子どもが友達とのコミュニケーションはうまく取れるようになって、苦手なことにも努力することができるようになりました。さらに、習い事でストレスを発散したり楽しい経験をしたりすることがきっかけになっているのか、習い事を始めたことで子どもが落ち着いて授業にも参加できるようになったそうです。
この事例から、「子どもに合った習い事さえ見つかれば、子どもの気持ちが安定したり苦手なことでも努力したりできるようになって普通学級でも落ち着いて過ごせるようになる」ことがわかりました。そのため、今、子どもに習い事をさせていないのであれば、子どもに合った習い事を見つけることをおすすめします。
無料体験のある習い事なら損することもないのでやったほうがいいかと思います。
参考
ADHDの子どもやADHD傾向のある子ども(グレーゾーンの子ども)におすすめの習い事について知りたい方はこちらの記事を見てください。
子どもが授業についていけなくて困っているあなたはこちらの記事をまずは見てください。
【失敗例】グレーゾーンやADHDの子どもが支援学級を勧められたけれど普通学級で過ごして失敗した5つの事例
グレーゾーンやADHDの子どもが支援学級を勧められたけれど、そのまま普通学級で過ごして失敗した5つの失敗例がこちらです。
5つの失敗例
授業についていけず教室に入れなくなる
支援学級を勧められたけれど普通学級で過ごした子どもの失敗例の1つ目が、授業についていけず教室に入れなくなる事例です。
失敗事例1
事例1の子どもは勉強をイヤがって授業に参加しなかったりみんなについていけなくなったりしたことをきっかけに支援学級への入級をすすめられました。しかし、保護者は「子どもには普通学級でがんばってほしい」という気持ちがあったので、担任の意見を聞くことなくそのまま普通学級に在籍しました。
そうすることで、子どもはどんどん学習内容がわからなくなってみんなにもついていけなくなって、
「何をしたらいいのかわからない…。」
とほとんどの授業で思うようになりました。そして、
「授業が楽しくない!」
と思うことがどんどん増えて、授業中に関係ないことをしゃべったり勝手な行動をしたりすることで先生や友達から注意される場面が増えました。そして、注意されればすぐに教室を出て行くようになって授業に参加することができなくなってしまいました。そのため、ちょっとずつ教室にいる時間が減って、最終的には給食の時間以外は教室に入れなくなってしまいました。このような状態になってから、ようやく支援学級へ入級することになりました。
「子どもには普通学級でがんばってほしい」という保護者の気持ちはわかります。
実際に成功例でもあるように普通学級でもがんばれる子もいます。しかし、成功例のパターンは担任と保護者が協力して子どもにできることを考えて行動していました。そのため、担任から支援学級への入級を勧められたときは、すぐに入級を決めなくても「今すぐ子どもにできる支援」は何があるか考えて行動することがたいせつです。ちょっとでも子どものためになるようなことを考えてすぐに行動するようにしましょう。
参考
子どものために何ができるのか悩むならば、まずは子どもが授業についていけるようにすることを考えましょう。そのためにもこちらの記事は見て損はないので読むことをおすすめします。
トラブルばかりで友達ができなくなる
支援学級を勧められたけれど普通学級で過ごした子どもの失敗例の2つ目が、トラブルばかりで友達ができなくなる事例です。
失敗事例2
事例2の子どもは、友達とのケンカやトラブルが毎日のようにあったことで支援学級をすすめられましたが、保護者の考えもあってそのまま普通学級の生活を選択しました。
担任の先生はなんとか子どもが友達とうまくコミュニケーションが取れるように授業中や休憩時間をつかって工夫していました。しかし、友達とのトラブルはなくなりませんでした。
この状況も低学年のうちはまだ良かったのですが、小学3年生、4年生などの中学年になるころには、子どもたちの成長とともに友達関係の形が変わってきたことで友達とのトラブルが増えるようになりました。
さらに、ちょっとずつケンカではなくまわりから避けられるようになって、気付けばいつも1人で行動することが多くなっていました。そして、子どもは学校へ行くことをイヤがるようになってから、やっと支援学級へ入級することになりました。
このようなことにならないためにも、子どもが友達関係でトラブルになっていて、支援学級への入級を勧められているのであれば今すぐ対策をするようにしましょう。
参考
子どもが友達関係でトラブルが多い場合はこちらの記事が参考になると思うので見てください。
勉強の遅れを取り戻すことにとっても時間がかかる
支援学級を勧められたけれど普通学級で過ごした子どもの失敗例の3つ目が、勉強の遅れを取り戻すことにとっても時間がかかった事例です。
失敗事例3
事例3の子どもは、勉強をがんばろうとしても授業のスピードについていけずに困っていたことをきっかけに支援学級をすすめられました。
しかし、子どもはおとなしい性格もあって授業中は落ち着いて座って授業を受けて、宿題も家で長い時間をかけて頑張ってやるような子どもだったので、親からすると「まじめにがんばって勉強をしているからこのままでも大丈夫」と思って普通学級にそのまま在籍することになりました。しかし、子どもは授業スピードについていくことができずに、どんどん遅れて、成績もどんどん下がるようになりました。そして、テストの点数や成績がかなり下がったことをきっかけに、「このままではマズイ」と保護者が考えて支援学級へ入級することになりました。
支援学級への入級をすすめられたときに行動しなかったことで、子どもは同年代の友達よりも勉強がとっても遅れてから支援学級へ入級することになりました。
支援学級では子どものペースで勉強はできるものの、学習内容を子どもの学年からかなり下げて基礎から勉強することになってしまい、学習の遅れを取り戻すことにとっても時間がかかるようになってしまいました。
このようなことにならないためにも、「子どもが勉強(授業)についていけない」と思ったときには、自宅でできる対策を考えてすぐに行動するようにしましょう。
参考
子どもが授業についていけなくて困っているならばこちらの記事を見てください。
子どもが勉強をできなくて「支援学級について考えたい」と思う方はこちらの記事を参考にしてください。
学校生活で暴れる場面がふえるようになる
支援学級を勧められたけれど普通学級で過ごした子どもの失敗例の4つ目が、学校生活で暴れる場面がふえるようになる事例です。
失敗事例4
事例4の子どもは、授業に参加できなかったり友達とトラブルになったりすることをきっかけに支援学級への入級をすすめられていました。とくに勉強をイヤがっていたので授業に参加しなかったり、宿題や課題をしなかったりすることがよくありました。
担任は子どもがこまらないようにと、休憩時間などを使って宿題を教えたり授業についていけるようにサポートしたりしてなんとかフォローしていました。しかし、子どもは勉強がキライだったので、授業で勉強、休憩時間も勉強ということにストレスを溜めるようになって気持ちが不安定になってちょっとしたことで怒ったりあばれたりすることが増えるようになってしまいました。
さらに、友達からは、
「こわい…。」
「すぐに怒るからイヤだ…。」
「かかわりたくない…。」
と思われることが増えて避けられるようになりました。そして、子どもが学校へ行くことをイヤがるようになったことをきっかけにようやく支援学級へ入級が決まりました。
支援学級へ入級した子どもは学校で楽しく過ごすことができるようになりました。しかし、今までのイヤな経験から、学校行事はみんなといっしょに参加することができましたが、それ以外の交流学級での授業はイヤがって参加することができなくなってしまいました。
このようなことにならないためにも、子どもに今すぐできること考えてしっかり行動して対策するようにしましょう。
参考
子どもが授業についていけなくて困っているならばこちらの記事を見てください。
子どもが勉強をイヤがったり友達関係に悩んだりしていて「支援学級について考えたい」と思う方はこちらの記事を参考にしてください。
進級したときに成績も友達関係も悪くなる
支援学級を勧められたけれど普通学級で過ごした子どもの失敗例の5つ目が、進級したときに成績も友達関係も悪くなる事例です。
失敗事例5
事例5の子どもは、授業についていけないことと友達とのトラブルが増えてきたことをきっかけに支援学級をすすめられました。しかし、普通学級でもなんとか頑張れる場面もたくさんある子でした。
授業中も得意な教科には意欲的に参加したり、担任のサポートもあって集団で遊ぶことができたり、特定の友達と休憩時間に仲良く遊んだりすることもできていました。けれども、進級して担任や友達が変わるとトラブルが増えるようになりました。
授業でも勉強についていけないことが多くなって得意な教科でさえテストの点数や成績が下がって、友達関係もまわりとの成長に差が出てきて遊び方が合わなくなってケンカやトラブルが増えたり避けられたりするようになりました。そして、子どもは学校をイヤがるようになって、ようやく支援学級への入級が決まりました。
このようなことにならないためにも、子どもの様子を見て「今は大丈夫」と思っても、支援学級への入級をすすめられたことを「子どものことをしっかりと考えるきっかけ」にするようにして、子どもの学年が上がったときに「このままで本当に大丈夫なのか」を考えるようにしましょう。
参考
今、子どもが授業についていけなくて困っているならばこちらの記事を見てください。
「支援学級についてもっと考えたい」と思う方はこちらの記事を参考にしてください。
まとめ:グレーゾーンやADHDの子どもが支援学級をすすめられたけれど普通学級で過ごしたときの「成功例」と「失敗例」がわかることで後悔しない選択ができるようになる
子どもが支援学級をすすめられたけれど、子どもにとって普通学級と支援学級はどっちが良いのか悩まないようにするためには、支援学級を勧められるグレーゾーンやADHDの子どもの特徴について知ることがたいせつです。
支援学級を勧められる子どもの特徴がこちらです。
- 授業についていけない
- 友達とトラブルになる
- 授業に参加できない
そんなグレーゾーンやADHDの子どもが支援学級を勧められたけれど普通学級で過ごした「成功例」と「失敗例」がこちらの5つです。
5つの成功例
5つの失敗例
以上が、グレーゾーンやADHDの子どもが支援学級を勧められたけれど普通学級で過ごした「成功例」と「失敗例」です。
「成功例」と「失敗例」を知ることで、グレーゾーンやADHDの子どもが支援学級をすすめられたときに、子どもにとって普通学級と支援学級はどっちが良いのかをイメージできて、後悔しない選択ができるようになります。
そして、いつも悩んでいた気持ちもスーッと軽くなります。
いつもなやんで、いつも頑張っているあなたの少しでも役に立つ情報になったのなら嬉しいです。ありがとうございました。
保存版
ADHDの子育ての悩みを「まとめて解決」したい方はこちら。
≫【必読・保存版】ADHDの子どもの子育てに悩んだらまず読む記事|幼児から小学生対象。
-
【必読・保存版】ADHDの子どもの子育てに悩んだらまず読む記事|幼児から小学生対象。
続きを見る
子どもに合っていますか?
子どもは放課後等デイサービスを利用していますか?利用しているならば、子どもに合った放課後等デイサービスですか?ADHDの子どもに合った放課後等デイサービスには選び方があります。選び方が気になった方はこちらの記事を見てください。
紹介した記事リスト
-
【どっちも担任経験あり!】普通学級と支援学級で迷ったときの解決法。ADHDやグレーゾーンの子どもの親必見!
続きを見る
-
ADHDやグレーゾーンの子どもに個別療育を受けさせるなら1番に考えるべきはリタリコジュニア。しかし、知らなきゃ後悔するデメリットあり!
続きを見る
-
【成長速度が違う!】ADHDの小学生が授業でみんなについていけるようになる習い事5選!
続きを見る
-
ADHDの子どもにおすすめの習い事「15選」。学習系・運動系・文化系ぜんぶあり!
続きを見る
-
友達とトラブルが多いADHDやグレーゾーンの子が支援学級を考えるタイミング。【学年別で解説】
続きを見る
-
勉強が苦手なADHDやグレーゾーンの子は支援学級を考えるべき?【元小学校教師が解説】
続きを見る