うちの子はADHDです。
小学校4年生です。
グレーゾーンです。
- 身だしなみがわるいことを何とかしたい…。
- もうちょっと人の目を気にしてほしい…。
- 何回、注意しても身だしなみを良くしようとしない…。
今回はこのような悩みを解決します。
子どもが小学4年生になったのに身だしなみを気にすることなく生活をしたり何度注意しても服装が変になったりして、
「どうしたらいいの…。」
と悩んで困ることってありますよね。
そこで今回は、ADHDの小学4年生の子どもの身だしなみを良くするためにするべき5つの対策方法について紹介します。
さっそく知りたい方はこちら。
今回の記事を読むことで、
- 小学4年生のADHDの子どもが身だしなみを意識した行動ができるようになる
さらに、声をかければ素直に身だしなみを良くしたり、まわりのことを気にして身だしなみに気をつけたりする子どもの姿を見ることで、いつも悩んでいたあなたの気持ちもスーッと軽くなります。
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【悩み解決】ADHDの小学4年生の子どもの「育て方の悩み」をまとめて解決したい方はこちら。
本記事の執筆者情報
私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
※小学4年生の担任経験あり。
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 元障害児通所支援事業所勤務(放課後等デイサービスで、未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のためにADHDの診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
この経験を通して、たくさんの子どもを見てきました。
小学4年生になってから身だしなみがわるくなった子
注意されてもすぐには身だしなみを良くしない子
いつもシャツが出ていたりボタンがはずれていたりする子
そして、そのような子どものお母さんから、
「子どもが小学4年生になったので、もっと自分の身だしなみを気にしてほしいです。何回も注意していますがなおりません。どうしたらいいですか?」
と相談を受けて、その子の個性や特徴を考えながらアドバイスをしてきました。
今回の支援方法は、身だしなみがわるいADHDの小学4年生の子どもにはどうやって支援したらいいのか考えて、なやむお母さんにアドバイスをして、すぐにつかえて効果のあった方法を紹介します。
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目次
小学4年生のADHDの子どもの身だしなみが悪くなってしまう理由
小学4年生のADHDの子どもの身だしなみが悪くなってしまう理由がこちらです。
理由
- 1つのことに集中して気づかない
- 「あとで直そう」と思ってわすれる
小学4年生になると、子どもはまわりから見られていることをちょっとずつ意識するようになります。そして、保護者も同じように「そろそろ身だしなみはちゃんとしてほしい」と思うようになります。
「はい…。」
しかし、ADHDの子どもの場合は、気づけば服が汚れていたりシャツがズボンから出ていたり、服のボタンが止まっていなかったり、髪の毛がボサボサになっていたりすることがよくあります。
「はい…。」
それなのにADHDの子どもは注意をされても気にせずに直すこともなく自分の好きなことをやろうとします。
「はい…。」
小学4年生のADHDの子どもが身だしなみをキレイに保つことができないのは、ADHDの子どもは好きなことに集中すると、夢中になって「他のことが気にならない」という特徴があるからです。ADHDの子どもは自分の好きなことにはとっても夢中になります。
そして、他のことが気にならなくなります。そのため、「まわりからどのように思われているか」を気にせず行動することがよくあります。さらに、
「ちゃんと身だしなみを良くしなさい!」
と注意されても、
「あとでしよう。」
と思うので、気づけば「身だしなみを整える」ということを忘れてしまいます。
これが、小学4年生のADHDの子どもの身だしなみが悪くなってしまう理由です。つぎの項目では、そんな小学4年生のADHDの子どもの身だしなみを良くするためにするべき支援方法について紹介します。
小学4年生のADHDの子どもの身だしなみを良くする5つの対策
小学4年生のADHDの子どもの身だしなみを良くする5つの対策方法がこちらです。
1つずつ説明します。
注意するのではなく視覚支援
小学4年生のADHDの子どもが身だしなみを意識した行動ができるようになるためには、
「ちゃんと服を着なさい!」
「クツをしっかりと履きなさい!」
「シャツが出ているわよ!」
などと声かけだけで注意するのではなく、身だしなみがわるくなっていることに子どもがパッと見て気づけるように視覚支援をしてあげることがたいせつです。
ADHDの子どもは不注意傾向がつよく出ると、どうしても自分の興味があることを優先にしたり夢中になったりしてしまいます。そのため、ADHDの子どもには声かけだけで身だしなみについて注意しても、
ほかのことに夢中で聞こえない
「あとでする」と思ってやらない
などの行動をとってしまうので、身だしなみがなかなか改善されません。
そして、
「話を聞きなさい!」
「ちゃんとしなさい!」
と怒られてから、子どもはやっと身だしなみを整えようとします。
「うちの子も同じだわ。」
子どもが身だしなみを注意されたことに気づいて、そして、すぐになおせるようにするためにも、「声かけだけではなく視覚支援」をいつも意識するようにしましょう。
そのためには「鏡」です。
身だしなみをチェックして整えなければいけないところを子どもが目で見てわかるように鏡をつかって視覚支援をしてあげましょう。
声かけで子どものことを呼び止めて、鏡を使ってすぐに直すべきところを子どもに教えて、サッと身だしなみを子どもに整えさせるようにすることがたいせつです。
確認する習慣を身につけさせる
小学4年生のADHDの子どもが身だしなみを意識した行動ができるようになるためには、子どもに身だしなみを確認する習慣を身につけさせることがたいせつです。
毎回、子どもの身だしなみで気になったところを見つけて注意をしていると、あなたが疲れます。そして、注意される子どももイヤな気持ちになります。
そのため、子どもの身だしなみについていつも注意しなくてもいいように、日頃から身だしなみをチェックする習慣を子どもに身につけさせるようにしましょう。
身だしなみを確認する習慣さえできれば、
「身だしなみを良くしよう!」
という気持ちに子どもはなれるので、自分から見た目を良くしようとしたり服装を確認したりするようになります。
そのためにも、ADHDの子どもが簡単にできるような「身だしなみチェックシート」をつくって毎回確認させることをおすすめします。
注意
身だしなみについてチェック項目が多いと、ADHDの子どもはイヤがるようになるので最低限の数にしましょう。
身だしなみチェックシート
- 寝グセ
- 服の汚れ
- ボタンの留め方
- シャツは出ていないか
- クツの履き方
上記の内容に、あなたが子どもにチェックしてほしいことを加えるようにしてください。
服を着ることを最後にする
小学4年生のADHDの子どもが身だしなみを意識した行動ができるようになるためには、服を着ることを最後にすることがたいせつです。
子どもの身だしなみで1番気になることが服装です。毎朝、子どもに「行ってらっしゃい。」と言おうとしたときに、
「どうして、玄関を出るときからもう身だしなみがグチャグチャなのかしら…。」
と思うことがあると思います。
「はい。」
それは、ADHDの子どもはいつも落ち着きなく動き回ったり興味のあることを見つけると夢中になったりして、自分の身だしなみに気を向けることができなくなってしまうからです。
そして、いざ、学校へ行く時間になったときには、
服は汚れている
シャツは出ている
髪の毛はボサボサ
など、身だしなみがグチャグチャになってしまいます。
「なるほど…。」
そうならないためにも、小学4年生のADHDの子どもに朝の用意をさせるときは、学校へ行く直前に服を着替えさせるようにしましょう。そうすることで、子どもの服装が乱れることをできるだけ防ぐことができます。さらに、「服を着替えたあとは鏡を見る」ことを習慣にすれば、もっと子どもの身だしなみが良くなります。
身だしなみについてほめる
小学4年生のADHDの子どもが身だしなみを意識した行動ができるようになるためには、子どもの身だしなみについてほめることがたいせつです。
ADHDの子どもは素直なので褒められればほめられるだけ嬉しくなって行動します。これは、身だしなみについても同じです。
「キレイな服だね。」
「ちゃんとシャツがズボンに入ってかっこいいね。」
「ボタンが外れていることに気づいてすぐに直してえらかったね♪」
「今日も身だしなみ満点だね♪」
などと子どものことをほめれば、
「ほめられてうれしい♪」
「これからも身だしなみを良くしよう♪」
と子どもは思うようになるので「身だしなみを整えよう」と意識するようになります。
しかし、子どもの身だしなみについては、どうしてもほめることよりも注意することが増えてしまいます。
「たしかに。身だしなみをちゃんとすることは当たり前だと思っているから、子どもには注意ばかりしているわ。」
子どもの身だしなみを良くしたいならば、注意するために気になるところを見つけようとするのではなく、ちゃんとできているときを見つけてほめてあげるように意識することがADHDの子どもの身だしなみが良くなる近道です。
まわりを意識できるようにさせる
小学4年生のADHDの子どもが身だしなみを意識した行動ができるようになるためには、まわりを意識できるようにさせることがたいせつです。
小学4年生になればまわりを意識した行動ができるようになります。さらに、ちょっとずつ異性を意識するようになるので、子どもたちは身だしなみに気を使うようになります。
しかし、ADHDの子どもは、
「身だしなみに気をつけよう」
「友達によく思われたい」
と考える前に、自分の興味関心があることに夢中になってしまいます。
そのため、まわりと自分を比べて「もっと身だしなみに気をつけなきゃ」と子どもが思えるようにすることがたいせつです。
子どもが、
「みんなと同じようにしなきゃ。」
「ちゃんとしなきゃ。」
と思えるようになれば、あなたが子どもの身だしなみついて気にかけなくても、子どもが自分から身だしなみをチェックしたり直そうとしたりするようになります。
かんたんな方法
小学4年生のADHDの子どもがまわりを意識した行動ができるようになる簡単な方法が「習い事を利用する」ことです。
なぜなら、習い事を利用すれば、習い事の先生やコーチが子どもの身だしなみについて注意したり気づかせたりしてくれるからです。
さらに、
ほかの子を意識できる
まわりに合わせようとする
集団行動ができるようになる
きっかけにもなるのでおすすめです。そして、子どもの身だしなみについて意識させるためには「ユニフォームがある習い事」を利用することをおすすめします。
なぜなら、ユニフォームがあることで子どもはさらに身だしなみについて意識できるようになるので、自然とまわりに合わせて身だしなみを良くしようとするからです。
おすすめ
ユニフォームのある習い事で、小学4年生のADHDの子どもにおすすめの習い事は「サッカー」です。ADHDの子どもにおすすめのサッカースクールについて知りたい方はこちらの記事を見てください。
その他の習い事について知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
まとめ:5つの対策を実践することで、小学4年生のADHDの子どもが身だしなみを意識した行動ができるようになる
小学4年生のADHDの子どもが身だしなみを意識した行動ができるようになるためには、小学4年生のADHDの子どもの身だしなみが悪くなってしまう理由について知ることがたいせつです。
理由がこちらです。
- 1つのことに集中して気づかない
- 「あとで直そう」と思ってわすれる
そんな小学4年生のADHDの子どもの身だしなみを良くする5つの対策方法がこちらです。
この5つの方法を意識して実践することで、小学4年生のADHDの子どもが身だしなみを意識した行動ができるようになります。
さらに、声をかければ素直に身だしなみを良くしたり、まわりのことを気にして身だしなみに気をつけたりする子どもの姿を見ることで、今まで困っていた悩みがパッとなくなり、日々のストレスがスーッと軽くなります。
そのためにも、できるだけ、そっと、気づかれないように、子どもが気持ちよく次の行動へ動けるようにサポートしましょう。いつもなやんで、いつも頑張っているあなたの少しでも役に立つ情報になったのなら嬉しいです。ありがとうございました。
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