- 放課後等デイサービスで療育グッズを作るときに気をつけることが知りたい…。
- 療育グッズを失敗せずに作りたい…。
- かんたんに療育グッズを作りたい…。
今回はこのような悩みや疑問を解決します。
さっそく結論
子どもが楽しめる、学べる、経験できる療育グッズを悩まずに作れるようになれば、あなたは失敗することもストレスを溜めることもなく放課後等デイサービスで働けるようになります。
療育グッズを作るときに意識すべきことについてさっそく知りたい方はこちら。
私は放課後等デイサービス(児童発達支援も同時運営)で2年以上働いていました。
本記事の執筆者情報
私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
- 元放課後等デイサービス・児童発達支援勤務(未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のために発達障害の診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
私が放課後等デイサービスで働き始めたときは療育グッズについて悩むことはありませんでした。しかし、放デイで働き始めて、ちょっとずつ療育グッズについて悩むことがふえて、そして、悩みがストレスになるようになりました。
放課後等デイサービスで働き始めたときは、
先輩A
「今日はこの療育グッズを使ってね。」
と先輩にわたされて、
と思いながらも、療育グッズは子どもの支援につかう道具であることを教えてもらい、そして、使い方や注意点を教えてもらいながら子どもに療育グッズを使って支援をしていました。
このときは、子どもに療育グッズを使って支援をするだけだったので、
と思うぐらいでした。しかし、そのあとは、
先輩B
「何かみんなで使えるような療育グッズがないか調べて。」
上司
「手作りできそうな療育グッズがあったら作って。」
などと先輩や上司から言われるようになって、どんな療育グッズがあるか調べて購入したり作ったりするようになりました。このときは、
と思うぐらいでした。しかし、その後は、
先輩C
「○○ちゃんに使えそうな療育グッズがないか調べて作って。」
と言われるようになり、1人の子ども専用に「個別の療育グッズ」を考えなければいけなくなりました。このときは、
と悩む時間がふえるようになりました。そして、せっかく調べて、悩んで、がんばって療育グッズを用意しても、子どもの反応が悪くて失敗したときには、
と後悔したり、
先輩A
「もうちょっと子どものことを考えて。」
と言われて、
と悔しい気持ちになったりすることが多くなりました。さらに、勤務時間内は子ども対応に追われて、療育グッズを調べたり作ったりする時間をあまりとることができませんでした。
毎回のように仕事が終わったあとに考えたり家で作ったりしなければいけなくて、仕事の疲れをリフレッシュすることができずに、
と悩んでいました。
※仕事をため込んでイヤになって「放課後等デイサービスを辞めたい」と考える人もいます。
私は、
療育グッズを作ることに対して悩まないように
家に仕事を持ち帰ることなく効率的に療育グッズが作れるように
するためにはどうしたらいいのかを必死に考えることで、私は効率的に療育グッズを短時間で用意することができるようになって持ち帰りの仕事を減らすことができました。
そして、自分の時間(プライベートの時間)を前よりもたくさん作り出すことができて、仕事の疲れやストレスを減らすことに成功しました。
そこで今回は、放課後等デイサービスで療育グッズを作るときに意識すべき3つのことについて紹介します。
さっそく知りたい方はこちら。
今回の記事を読むことで、
- 放課後等デイサービスで療育グッズを作るときに意識すべきことがわかって、作業時間を効率化できるようなる
さらに、療育グッズを作ることに悩んだり、失敗したり、ストレスを溜めたりすることなく働けるようになります。そして、子どもが療育グッズを使って楽しそうに学んだり参加したりする姿を見たり、職場のスタッフからは頼られるようになったりすることで、楽しく放課後等デイサービスでやりがいをもって働けるようになります。
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目次
療育グッズの製作時間を短くできれば、ストレスが減って評価が上がる
療育グッズの製作時間を短くすることができれば仕事のストレスを減らすことができて職場での評価を上げることができます。
放課後等デイサービスは、発達に障害をもっていたり同年代よりも発達に遅れがあったりする子どもが利用しています。
もっと詳しく放課後等デイサービスについて知りたい方はこちら→厚生労働省「放課後等デイサービスガイドライン」
そのため、さまざまな療育グッズを使って子どもたちに支援をします。
たとえば、
- 手先の訓練用で「糸通し」や「ペットボトルキャップ入れ」
- 言葉の遅れを改善するための「ことばの発音表」
- 行動管理としての「タイムスケジュール表」
などです。そして、このような療育グッズは、基本的に子どもがいないときに製作することが多いです。しかし、放課後等デイサービスでは、子どもが利用していない時間帯は、事務作業や活動プログラムの用意、送迎ルートの確認、学習教材の準備などもしなければいけないので、
どんな療育グッズを作るのかを考える時間
療育グッズを製作する時間
は、自分で時間を見つけて作る必要があります。また、誰かに手伝ってもらう場合も、自分の時間だけではなく相手(先輩や同僚)の時間も使うことになるので、療育グッズを作るだけでも相手に迷惑がかかることがあります。
そのため、療育グッズを作る時間がうまく作れなかったり、製作に時間がかかったりしてしまうと、家に仕事を持ち帰かえらなければいけなくなるので、療育グッズを作るだけでも仕事の疲れとストレスが増えることになります。
さらに、療育グッズを作る時間を短縮して子どもたちの為になるようなグッズを作ることができるような人は、まわりのスタッフから評価されるようになります。
さらに、療育グッズが作れるだけではなく、療育グッズを製作するためにとっていた時間を、そのまま子ども対応への時間に使うことができるようになるので、子ども対応がメインの仕事である放課後等デイサービスの職場では、必要な存在になって評価を一気に上げることができます。
これが、療育グッズの製作時間を短くできれば、ストレスが減って評価が上がる理由です。つぎの項目では、放課後等デイサービスで療育グッズを作るときに意識すべきことについて紹介します。
放課後等デイサービスで療育グッズを作るときに意識すべきこと「3選」
放課後等デイサービスで療育グッズを作るときに意識すべきこと「3選」がこちらです。
1つずつ説明します。
基本的な考えを守る
放課後等デイサービスで療育グッズを作るときに意識すべきことは、療育グッズをつくるときに気をつけなければいけない基本的な考えを守ることです。
基本的な考えを守らなければ、療育グッズをがんばって作っても、
子どもが楽しまない
ほかのスタッフから評価されない
ことになってしまいます。そうならないためにも、療育グッズをつくるときに気をつけなければいけない基本的な考えを守るようにしましょう。
基本的な考え方
みんなが楽しめる
療育グッズをつくるときは、放デイを利用する子どもたちみんなが楽しめるような内容にする必要があります。
放課後等デイサービスを利用する子どもたちの年齢層には幅があります。
児童発達支援と放課後等デイサービスの対象年齢
放課後等デイサービス
就学児(6歳~18歳)
児童発達支援
未就学児(6歳まで)
※スタッフの数や子どもの状態などで受け入れ対象年齢はそれぞれの放課後等デイサービスによって異なる可能性があります。
年齢が高い子だけにしか使えないような療育グッズをつくってしまうと、療育グッズをつかって支援をしているときに、年齢の低い子どもが療育グッズを見つけて、
「やりたい♪」
と言ったときに、
- 療育グッズが使えない
- 使っても楽しめない
ことになってしまって、子どもが怒って暴れたり、
「たのしくない!」
と言って放課後等デイサービスへ来なくなったりするきっかけになってしまいます。そうならないためにも、放課後等デイサービスを利用する子どもみんなが使えるような療育グッズを考えるようにしましょう。
目的をはっきりさせる
療育グッズをつくるときは目的をはっきりさせることがたいせつです。
子どもが楽しめるだけの内容で療育グッズをつくってしまうと、療育グッズをつかって子どもに支援をする意味がなくなります。そして、保護者に療育グッズをつかって支援をしたことを伝えるときにも、
保護者
「それって遊んだだけでは…。」
と思われてしまいます。
そうならないためにも、療育グッズを利用する目的をしっかりと決めることで、子どもへの支援がしっかりとできて、そして、保護者にも療育グッズを利用する目的をハッキリと伝えられるようになるので、保護者との信頼関係を深められるきっかけになります。
ほかのスタッフが使えるようにする
療育グッズをつくるときは、すべてのスタッフが使えるようにすることがたいせつです。
- 療育グッズを作った人しか使い方を知らない
- 特定のスタッフしか療育グッズが使えない
場合だと、療育グッズを使える人がいないときは、子どもに療育グッズをつかって支援をすることができなくなってしまいます。
さらに、子どもが、
「この前やった○○(療育グッズ)が使いたい!」
と言ったときに、せっかく子どもへの支援ができるチャンスなのに、療育グッズの使い方がわかる人がその場にいないことで、子どもへ療育ができなかったり、
「何で?!」
「やりたいの!!」
と子どもが怒ってあばれたりするきっかけになってしまいます。
そうならないためにも、療育グッズを作るときは使い方の説明書や手順表などもいっしょに作るようにして、すべてのスタッフが使えるように意識しましょう。
効率的につくる
放課後等デイサービスで療育グッズを作るときに意識すべきことは、療育グッズを効率的につくることです。
放課後等デイサービスの仕事のメインは子ども対応なので、療育グッズを作る時間を後回しにすることがよくあります。そのため、効率的に療育グッズを作製しなければ、ストレスを溜めたり、家に仕事を持ち帰って療育グッズを作ったりしなければいけなくなってしまいます。
そうならないためにも、療育グッズは効率的に作るようにしましょう。
効率的につくる方法
作業時間を用意する
療育グッズを効率的に作るためには作業時間を考えて用意することがたいせつです。
作業時間を考えることで、療育グッズ作製から完成までの見通しがもてるようになります。そうすることで、療育グッズをつくるために必要な時間もわかるようになるので、仕事を溜めることなく療育グッズを作ることができるようになります。
そして、
「療育グッズはできた?」
「まだ作っていないの?」
などと同僚や先輩に言われたときにも、完成までに必要な作業時間をすぐに伝えられるようになるので、「仕事ができない」と思われなくなります。
また、完成までに必要な作業時間を伝えることで、優しいスタッフの場合は手伝ってくれるようになるので、より早く療育グッズを完成させることができるようになります。
計画的につくる
療育グッズを効率的に作るためには計画的につくることがたいせつです。
療育グッズを計画的に作れるように「作業工程」をしっかりと決めるようにしましょう。
メモに書いて用意することで、ちょっとしたスキマ時間ができたときに、「何をしよう?」と考えることなくメモを見てすぐに療育グッズを作る作業に取りかかれるようになります。
また、ほかのスタッフに手伝ってもらうときにも、内容をすぐに伝えられるようになるので効率的に療育グッズをつくることができます。
子どもに手伝ってもらう
療育グッズを効率的に作るためには、子どもに手伝ってもらうこともおすすめです。
とくに、
放課後等デイサービスの利用時間が長い子
療育グッズを作ることに興味をもっている子
などは、声かけを工夫することで楽しんで療育グッズ作りを手伝ってくれます。
- 絵を描く
- 色を塗る
- 紙を切る
- クシャクシャに丸める
など、子どもがかんたんにできるような内容を手伝ってもらうようにしましょう。
子どもに手伝ってもらえれば、療育グッズを効率的に作ることができるようになるだけではなく、手伝ってくれた子どものことを褒めることができるので、子どもが喜んだり成長したりするきっかけを作ることができます。
情報を集める
放課後等デイサービスで療育グッズを作るときに意識すべきことは、情報を集めることです。
療育グッズを作るときは、子どものためにどのような療育グッズを用意したり作ったりすればいいのか悩むことがあります。
そのようなときに、
- どうしよう…。
- 何をつくろう…。
- また後で考えよう…。
などと、療育グッズをつくり始める前の段階でつまずかないようにするためにも、どのような療育グッズを作れば良いのか情報を集めてスムーズに療育グッズを作り始められるようにしましょう。
先輩に過去の療育グッズの内容を聞く
療育グッズを効率的につくるための情報を集めるには、先輩に過去の療育グッズの内容を聞くことです。
先輩に、今まで作ってきて「子どもたちから人気だった療育グッズ」について聞くことで、子どもの支援に役立つ療育グッズの内容をかんたんにイメージできるようになります。また、先輩が今までに療育グッズをつくって手応えがあった内容を教えてもらうだけでも、「何をつくろう…。」と悩む時間を短縮できるようになります。
今までに子どもたちから人気があった療育グッズや、先輩が手応えを感じた内容に似たような療育グッズをちょっとだけ良い物に変えて作ることで失敗する可能性を減らせます。
活動プログラムを利用する
療育グッズを効率的につくるための情報を集めるには、過去に実施してきた活動プログラムの道具などをさらに良いものに変えて療育グッズとして活用することです。
たとえば、
- 活動プログラムで「かるた大会」をしたときの「かるたカード」をフラッシュカードとして療育グッズにつかう
- クッキングで作った工程表などをバラバラにして「クイズ形式の手順表」などの療育グッズに活用する
上記のように、活動プログラムで実施した内容を、ちょっとだけ手を加えたり工夫したりして療育グッズとして利用することがおすすめです。
過去にやってきた活動プログラムをふり返って、「療育グッズとして活かせないか」を考えてみましょう。
参考
私が放課後等デイサービスで実践した活動プログラムについて紹介した記事がこちらです。失敗談も合わせて紹介しています。気になる方は見てください。
インターネットやSNSを利用して情報を集める
療育グッズを効率的につくるための情報を集めるには、インターネットやSNSを利用して情報を集めることです。
インターネットやSNSを利用すればかんたんに療育グッズの情報を集めることができます。そして、調べた情報の中から、
- 自分でも作れそう
- 子どもに合っていそう
と思えるような療育グッズを選ぶことで、療育グッズを効率的につくることができるようになります。
まとめ:3つのことを意識するだけで、放課後等デイサービスで療育グッズを作る作業時間を効率化できて仕事のストレスを減らせる
今回は、放課後等デイサービスで療育グッズを作るときに意識すべき3つのことについて紹介しました。
放課後等デイサービスでは、療育グッズの製作時間を短くすることができれば、仕事のストレスを減らすことができて職場での評価を上げることができます。
そして、放課後等デイサービスで療育グッズを作るときに意識すべきこと「3選」がこちらです。
この3つの意識すべきことを実践することで、子どもが楽しめる、学べる、経験できる療育グッズを悩まずに作れるようになって、作業時間を効率化できて放課後等デイサービスでストレスを溜めずに働くことができるようになります。
さらに、子どもが療育グッズを使って楽しそうに学んだり参加したりする姿を見たり、職場のスタッフから頼られたりすることで、楽しく放課後等デイサービスで働けるようになります。
今回の記事が少しでも参考になればうれしいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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