うちの子はADHDです。
ADHD傾向です。
グレーゾーンです。
小学校5年生です。
- 友達とトラブルになることが多くてこまる…
- 小学5年生になってから友達の話を家でしなくなった…。
- 仲良しだったはずの友達とも最近はいっしょにいない…。
- 友達と遊ぶことがなくなって心配…。
今回はこのような悩みを解決します。
子どもが小学5年生になってから友達と遊ばなくなったり、担任から「友達とケンカをしました。」と連絡が来るようになったりして、
「どうしたらいいの…。」
と悩んで困ることってありますよね。
そこで今回は、ADHDの小学5年生の子どもが友達と仲良く関われるようになる7つの方法について紹介します。
さっそく知りたい方はこちら。
今回の記事を読むことで、
- 小学5年生のADHDの子どもが友達とうまく関われるようになる
さらに、友達とのトラブルがなくなったりコミュニケーションを上手にとりながら仲良く遊んだりする子どもの姿を見ることで、いつも悩んでいたあなたの気持ちもスーッと軽くなります。
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【悩み解決】ADHDの小学5年生の子どもの「育て方の悩み」をまとめて解決したい方はこちら。
本記事の執筆者情報
私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
※小学5年生の担任経験あり。
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 元障害児通所支援事業所勤務(放課後等デイサービスで、未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のためにADHDの診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
この経験を通して、たくさんの子どもを見てきました。
小学5年生になってから友達と遊ばなくなった子
友達とすぐにトラブルになる子
友達から避けられるようになって1人で行動する子
そして、そのような子どものお母さんから、
「子どもが5年生になってから友達と仲良くできなくなって困っています。どうしたらいいですか?」
と相談を受けて、その子の個性や特徴を考えながらアドバイスをしてきました。
今回の支援方法は、友達と仲良くできない小学5年生のADHDの子どもにはどうやって支援したらいいのか考えて、なやむお母さんにアドバイスをして、すぐにつかえて効果のあった方法を紹介します。
知らないと今より苦労します!
大丈夫ですか?
子どもは授業でみんなについていけていますか?ちょっとでも心配なら後悔する前にこちらの記事を見たほうがいいかと思います。
目次
小学5年生のADHDの子どもが友達と仲良くできない理由
小学5年生のADHDの子どもが友達と仲良くできない理由がこちらです。
理由
避けられるきっかけが増える
小学5年生になると、成長とともに相手(友達)のことを考えた行動をするようになります。また、異性にも関心をもつようになって男女で行動することが少なくなり同性同士で行動することがふえます。さらに、グループでの仲間意識も強くなります。そのため、友達とトラブルやケンカになると、
すぐには仲直りができない
グループに入れてもらえない
仲良くしてもらえない
ということが起きることがよくあります。
そして、ADHDの子どもは特性として「不注意」「多動性」「衝動性」があります。
特性について詳しく知りたい方はこちら。→NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター
ADHDの子どもは友達といるときに、
「不注意」が出てしまって、
話を聞かない
約束をやぶる
「多動性」が出てしまって、
好き勝手に行動する
落ち着きなく騒ぐ
「衝動性」が出てしまって、
すぐに怒り出す
ちょっとしたことでケンカになる
などの行動を、ADHDの子どもはわざとではなくてもしてしまいます。
小学4年生まではそれでも仲良くしてくれていた友達も、5年生になって成長とともに客観的に友達を見ることができるようになることで、自分勝手に行動したり、とつぜん怒り出したりするADHDの子どもを自然と避けるようになります。
そして、気づけばADHDの子どもは1人で行動することがふえるようになってしまいます。これが、小学5年生のADHDの子どもが友達と仲良くできない理由です。つぎの項目では、そんな小学5年生のADHDの子どもが友達と仲良く関われるようになるための方法について紹介します。
小学5年生のADHDの子どもが友達と仲良く関われるようになる7つの方法
小学5年生のADHDの子どもが友達と仲良く関われるようになる7つの方法がこちらです。
7つの方法
1つずつ説明します。
授業内容を理解させる
小学5年生のADHDの子どもが友達とうまく関われるようになるためには、子どもが授業内容をしっかりと理解できるようにすることがたいせつです。
「友達関係を良くしたいのに授業内容?勉強は関係ないでしょ?」
子どもたちが学校生活で過ごす時間のほとんどが授業時間です。そのため、授業の内容を理解できていなければ、ADHDの子どもは授業に集中できなかったり落ち着きがなくなったりして、授業のジャマをするようになって担任の先生に注意されるだけではなく、友達からも注意をされるようになって、
「なんでぼくばっかり…。」
「うるさい!」
「キライ!」
などと、感情的になって友達にイヤなことを言ってしまう場面が増えてしまいます。
そうなると、ADHDの子どもは友達との関係が授業を通して悪くなります。さらに、授業中は話し合い活動があります。小学5年生になると、自分と友達の能力を客観的に見ることができるようになるので、子どもが授業内容をわかっていなければ、友達と話し合いをすることができずに、
友達A
「なんか言ってよ!」
友達B
「どうせ聞いてもムリだ…。」
友達C
「無視しよう。」
などと友達から思われるようになって、仲良くできなくなったりケンカになったりするきっかけになります。
「なるほど…。」
そうならないためにも、子どもが友達とうまく関われるように、まずは学校の授業についていけるように自宅でも学習支援をするようにしましょう。
参考
小学5年生のADHDの子どもが授業でこまらないように自宅で学習支援をする場合の方法を教科別で紹介した記事がこちらです。気になる方は見てください。
注意
すでに子どもが「授業についていけていないかも」と思ったあなたはこちらの記事をみて今すぐ行動したほうがいいかと思います。今ならまだ間に合います!
宿題を毎回やりきらせる
小学5年生のADHDの子どもが友達とうまく関われるようになるためには、宿題は毎回やりきらせることがたいせつです。
「友達と仲良くすることに『宿題』って関係あるの?」
学校の宿題を毎日のようにあります。そして、宿題を家でしなかったり宿題のまちがいなどがあると、学校の休憩時間をつかって宿題をしたり直しをしたりしなければいけません。その場合は、休憩時間に友達と遊べなくなってしまいます。
子どもが友達と仲良くなるためのかんたんな方法は友達と楽しく遊ぶことです。そして、友達と休み時間にキャッキャッと遊ぶことで子どもは友達と上手にコミュニケーションが取れるようになって仲良く関われるようになります。
「なるほど。」
そのため、子どもが休憩時間に友達と楽しく遊べる機会をふやすためにも、宿題は自宅でしっかりとやりきらせるように日頃から意識しましょう。
参考
ADHDの小学5年生の子どもが宿題をイヤがらずにできるようになる方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
約束を守るようにする
小学5年生のADHDの子どもが友達とうまく関われるようになるためには、子どもが約束を守れるようにすることがたいせつです。
ADHDの子どもは、わざとではなくても不注意傾向が出てしまうと約束を忘れたりルールをやぶったりしてしまいます。この「約束を守らない」ということがきっかけで友達とトラブルになることがよくあります。
とくに小学5年生になるとグループでの行動がふえるので、ちょっとしたこと(約束を忘れる)という行動だけで、
- ケンカになる
- トラブルになる
- 避けられる
ことになってグループに入れなくなってしまう可能性があります。
そして、仲のよかったグループから1度外れると、また仲良くしたりグループに戻ったりすることがむずかしくなるので、ADHDの子どもは気づけば1人で行動するようになってしまいます。
そうならないためにも、小学5年生のADHDの子どもが友達と仲良くできるように日頃から子どもに「約束を守るたいせつさ」を教えるようにしましょう。
参考
ADHDの子どもが約束を守れるようにするためには、
5つの方法
- 守れる約束にする
- 約束が視覚的にわかるようにする
- 約束をわすれないようにする
- 計画を立てられるようにする
- 「みんなの約束」を守れるようにする【簡単】
この5つの方法を実践することで、小学5年生のADHDの子どもが約束を守れるようになって、友達とのトラブルを減らすことができるようになります。もっと詳しく5つの方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
自分の気持ちを伝えられるようにする
小学5年生のADHDの子どもが友達とうまく関われるようになるためには、子どもが自分の気持ちを友達にうまく伝えられるようにすることがたいせつです。
ADHDの子どもは自分の気持ちをうまく言葉で表現することが苦手です。さらに、衝動的になって思ったことを自分の感情にまかせたまま言葉にして友達を傷つけてしまうこともあります。
「わかるわ…。」
イヤなことがあっても自分なりに言葉を考えて相手に伝えようとしたり我慢したりすることができるようになるのが小学5年生です。しかし、ADHDの子どもの場合は、ちょっとでもイヤなことがあれば、
「イヤ!」
「やめて!」
「うるさい!」
「ちがう!」
「あっち行け!」
など、感情をコントロールすることなく自分の気持ちを友達に対して言ってしまいます。そして、トラブルになったり避けられたりするようになります。
さらに、小学5年生になるとほとんどの子が思春期に入るので(特に女の子)、今まで以上に気持ちが不安定になりやすくなります。そして、不安定な自分の気持ちを上手く相手に伝えられないことでトラブルになることもふえます。
そうならないためにも、小学5年生のADHDの子どもには、自分の気持ちを相手(友達)にうまく伝えられるように日頃から教えてあげるようにしましょう。
参考
ADHDの子どもが自分の気持ちを伝えられるようになるためには、
5つの方法
- 「今」、自分はどんな気持ちなのかを理解させる
- 感情に合わせた行動ができるようにする
- 言葉ではない伝え方をおしえる
- すぐに手を出さないように対策をする
- 【重要】コミュニケーション能力を身につけさせる
この5つの方法を実践することで、小学5年生のADHDの子どもが自分の気持ちをうまく伝えられるようになって友達と仲良くできるようになります。もっと詳しく5つの方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
友達との関わり方をおしえる
小学5年生のADHDの子どもが友達とうまく関われるようになるためには、子どもに友達との関わり方をおしえることがたいせつです。
小学5年生になると、
- いつも同じ友達と行動する
- グループで行動する
- 男女で意識し合う
- 男女での反発が起きる
など、成長とともに今までの学校生活(1年生~4年生)のときとはちがった友達関係が作られるようになります。
そのため、
自分の気持ちをたいせつにしながら
友達の気持ちを考えながら
友達とちょうどいい関係性をつくらなければ友達とは仲良くできなくなってしまいます。そのため、ADHDの子どもには友達との距離感や関わり方を教えてあげるようにしましょう。
参考
小学5年生のADHDの子どもに友達との関わり方をおしえるためには、
3つの場面
- 学習の場面
- 遊びの場面
- 個性を発揮できる場面
この3つの場面を活かして友達との関わり方をおしえることで、小学5年生のADHDの子どもが友達とうまく関われるようになります。もっと詳しく3つの場面でするべき支援方法について知りたい方はこちらの記事を見てください。
学校へイヤがらずに行けるようにする
小学5年生のADHDの子どもが友達とうまく関われるようになるためには、子どもが学校へイヤがらずに行けるようにすることがたいせつです。
学校を楽しくいけるようになれば子どもは「学校生活を良くしよう」とする気持ちが強くなります。そして、ストレスを溜めずに学校で過ごすことができるようになれば、子どもはちょっとしたことでイライラしたり怒ったりすることがなくなります。
ADHDの特性として衝動性があります。
子どもがストレスを溜めていることが原因で、ちょっとしたことで怒ったりあばれたりすることがあれば、それだけで友達は避けるようになります。
そうなってしまうと友達関係も良くならないので、日頃から、子どもが学校生活を楽しく過ごせるように、ストレスを溜めないように気にかけてサポートしてあげるようにしましょう。
参考
ADHDの子どもが学校へ行くことをイヤがってこまっているならばこちらの記事をみてください。
学校外で友達をつくる
小学5年生のADHDの子どもが友達とうまく関われるようになるためには、学校外で友達をつくることもたいせつです。
すでにクラスの中でグループができていたり、1度、トラブルになったりして、
孤立してしまっている
仲良しの友達がいない
友達をつくるきっかけがわからない
という状態になった子どもの場合は、今から友達関係を修復することがすぐにはできない状況の可能性があります。そして、この状態をそのままにしておくことは子どもにとってはストレスが溜まるだけの学校生活になります。
ストレスが溜まる学校生活は子どもにとっては良くない環境です。
このままの状態で放っておくと子どもが不登校になってあなたはもっと悩んで苦労することになってしまう可能性あります。そうならないためにも、子どもに新しい友達ができるように学校外で友達をつくるきっかけを今すぐに用意しましょう。
学校外で友達ができれば、
「友達がいる。」
という安心感を子どもはもつことができるようになります。さらに、学校では友達との距離感を学べずにこまっていた子どもも、学校外で友達ができることで、もう1度、友達との関わり方を学べるようになります。そして、学校でも友達と仲良くできるきっかけになります。
または、
「友達は○○(学校外)にいるから、学校は勉強をがんばろう!」
と割り切ってストレスなく学校生活を送れるようになる可能性もあります。
すでに学校で友達ができずにこまっているならば、学校外でも友達をつくるきっかけを今すぐに作ってあげましょう。
参考
小学5年生のADHDの子どもに学校外で友達をつくるなら「習い事」を利用することがおすすめです。
なぜなら、習い事で出会う友達は同じ目標や目的をもって集まった子どもたちなので、気の合う友達を見つけやすくなるからです。こちらの記事ではADHDの子どもにオススメの習い事を紹介しています。気になる方は見てください。
まとめ:7つの方法を実践することで、小学5年生のADHDの子どもが友達とうまく関われるようになる
小学5年生のADHDの子どもが友達とうまく関われるようになるためには、小学5年生のADHDの子どもが友達と仲良くできない理由について知ることがたいせつです。
理由がこちらです。
避けられるきっかけが増える
そんな小学5年生のADHDの子どもが友達と仲良く関われるようになる7つの方法がこちらです。
7つの方法
この7つの方法を意識して実践することで、小学5年生のADHDの子どもが友達とうまく関われるようになります。
さらに、友達とのトラブルがなくなったりコミュニケーションを上手にとりながら仲良く遊んだりする子どもの姿を見ることで、今まで困っていた悩みがパッとなくなり、日々のストレスがスーッと軽くなります。
そのためにも、できるだけ、そっと、気づかれないように、子どもが気持ちよく次の行動へ動けるようにサポートしましょう。いつもなやんで、いつも頑張っているあなたの少しでも役に立つ情報になったのなら嬉しいです。ありがとうございました。
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