うちの子はADHDです。
ADHD傾向です。
グレーゾーンです。
小学校1年生です。
- 1人で学校の用意をしてほしい…。
- 学校へ行く準備にいつも時間がかかる…。
- 朝から怒ったり何かさがしたりする毎日でイヤになる…。
今回はこのような悩みを解決します。
子どもには自分で学校へ行く準備をしてほしいのに、いつも1人で用意をすると忘れ物があったりダラダラと準備に時間がかかったりして、「早くしなさい!」と朝から大声で怒らなければいけなくて、
「どうしたらいいの…。」
と困って疲れることってありますよね。
そこで今回は、ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意ができずに朝の時間がバタバタと忙しくならないようにする7つの方法について紹介します。
さっそく知りたい方はこちら。
今回の記事を読むことで、
- ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意をスムーズにできるようになる
さらに、忘れ物をしないように気をつけながら学校の用意をしたり朝からテキパキと支度を始めてスムーズに学校へ行ったりする子どもの姿を見ることで、いつも悩んでいたあなたの気持ちもスーッと軽くなります。
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【悩み解決】ADHDの小学1年生の子どもの育て方の悩みをまとめて解決したい方はこちら。
本記事の執筆者情報
私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 元障害児通所支援事業所勤務(放課後等デイサービスで、未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のためにADHDの診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
この経験を通して、たくさんの子どもを見てきました。
学校の用意に時間がかかる子
いつも時間ギリギリになってバタバタと用意する子
毎回、何か1つは忘れ物をする子
そして、そのような子どものお母さんから、
「子どもが学校の用意ができなくて困っています。いつも朝から怒って疲れます。どうしたらいいですか?」
と相談を受けて、その子の個性や特徴を考えながらアドバイスをしてきました。
今回の支援方法は、小学1年生のADHDの子どもが学校の用意ができるようになるためには、どうやって支援したらいいのかを考えて、なやむお母さんにアドバイスして、すぐにつかえて効果のあった方法を紹介します。
知らないと今より苦労します!
大丈夫ですか?
子どもは授業でみんなについていけていますか?ちょっとでも心配なら後悔する前にこちらの記事を見たほうがいいかと思います。
目次
ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意ができない理由
ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意ができない理由がこちらです。
理由
- 先のことを考えられない
- すぐに忘れてしまう
ADHDの子どもは先のことを考えて行動することが苦手なので、
- 「はやめに用意しておこう。」
- 「今、準備すればあとで困らない。」
と思うことがなかなかできません。また、事前に準備をしないことでバタバタと忙しくなったときに、
「次からは気をつけよう。」
とその場では思っても、時間が経てば「次からは気をつけよう」と思ったことを忘れて、事前に準備をせずにまた同じことをくり返して後悔することがよくあります。
たとえば、
学校の用意をしていなくて朝からバタバタと用意をしたり、準備しなければいけない物を当日の朝に伝えたりして、
「どうして昨日の夜に準備しないの?!」」
「何でもっと早く言わないの?!」
と怒られて、
「次から気をつけよう…。」
と反省しても、また数日後(ときには翌日)には、
「なんでまた同じことで怒らせるの!」
と注意されることがよくあります。
「わかるわ…。」
これはADHDの特性でもある不注意傾向が関係しているので、子どももわざとではなくうっかり忘れてしまっている状態です。
ADHDの特性についてもっと詳しく知りたい方はこちら→NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター
さらに、ADHDの子どもは自分の興味があることを見つけたときや、すでに何かを楽しんでいるときはまわりが見えなくなることもあります。そして、1つのことに夢中になるとほかのことを考えられなくなって、
「あとでやろう。」
「これが終わったらしよう。」
などとやらなければいけないことを先延ばしにしてしまうと、子どもはそのまま「やること」さえもうっかり忘れてしまいます。
たとえば、
「○○ちゃん、明日の学校の用意をはやくしなさいよ。」
「はーい。」
「用意しなきゃ。けど、今は○○をしているから、用意はこれが終わったらやろうっと。」
と考えてしまうと、そのまま学校の用意をしなければいけないことをうっかり忘れてしまいます。そして、
「どうして言ったことをやらないの!」
と怒られることがよくあります。
「うちの子もよくあるわ…。」
このように、ADHDの子どもは先のことを考えた行動ができなかったり、すぐに忘れてしまったりすることで学校の用意ができなくなってしまいます。
これが、ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意ができない理由です。つぎの項目では、そんなADHDの子どもにするべき7つの方法について紹介します。
ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意ができるようになる7つの方法
ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意ができるようになる7つの方法がこちらです。
7つの方法
1つずつ説明します。
用意はいっしょにする
ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意ができるようになるためには、用意は子どもといっしょにすることがたいせつです。
ADHDの小学1年生の子どもが、学校の用意ができるようになるためには、
「学校の用意をしなきゃ!」
と子どもが思えるようになることです。そのため、子どもが「学校の用意をしなきゃ」と思って準備を始められるようになるまでは子どもといっしょに用意をするようにしましょう。
「もう幼稚園(保育園)を卒業して小学生になったんだから…。」
と考えて子どもに1人で学校の用意をやらせたい気持ちもわかります。しかし、この時期のADHDの子どもにはまだまだサポートは必要です。
小学1年生の子どもは小学生になっていろいろなことを理解しながら学校生活に慣れようとしている段階です。まずは、子どもが自分1人で学校の用意ができるようになるまでは、いっしょに学校の用意をしながら、子どもに「学校の用意の仕方」を教えてあげるようにしましょう。
月曜日に気をつける
ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意ができるようになるためには、月曜日に気をつけることがたいせつです。
ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意ができるようになるためには、「月曜日(週はじめ)」に気をつけなければいけません。
「どうして月曜日なの?」
月曜日は基本的に祝日や振替休日がないかぎり、子どもにとって「休み明けの学校スタートの日」になります。そして、子どもは前日の休みで生活リズムをくずしているので、学校へ行くための朝の動作がおそくなったり、学校へ行くことをイヤがったりすることがよくあります。
また、学校の持ち物が多くなるのも月曜日(週はじめ)です。
たとえば、
- いつもとはちがう宿題(日記など)
- 体操服
- エプロン
- 上靴
- 鍵盤ハーモニカ
など、平日では持って行かないような物を学校へ持っていかなければいけません。そのため、忘れ物をしたり荷物の用意に時間がかかったりしてしまいます。そして、週はじめの学校スタートを、
- バタバタしながら登校
- 持って行く物をさがす
- 家に忘れ物をする
- 準備が遅いことを怒られる
などを朝から経験して登校することになれば、子どもは楽しい気持ちではなくイヤな気持ちから1週間の学校生活がスタートすることになります。そして、ママにとっても慌ただしくて疲れる1週間の始まりになってしまいます。そうならないためにも、月曜日(週のはじめ)はスムーズに子どもが登校できるように意識しましょう。
朝の流れをきめる
ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意ができるようになるためには、朝の流れをきめることがたいせつです。
ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意ができるようになるためには、朝起きてから学校へ行くまでの流れをしっかりと決めるようにしましょう。
子どもと最初から最後までいっしょに持ち物を確認しながら学校の用意をすませて学校へ送り出すことが、子どもが忘れ物もせずに用意ができてスムーズに学校へ行けるようになる1番の方法です。しかし、朝は子どもの用意以外にも、ママも何かと忙しくバタバタしています。
「そう。だから子どもに1人で用意ができるようになってほしいの。」
子どもが学校へ行くための用意(支度)を自分1人でできるようになるためには、
「アレしなさい。」
「コレしなさい。」
「○○はできた?」
などと、子どもに1つずつ確認しなくてもいいように、子どもが朝起きてから、ぼーっとしながらでも子どもが自分で行動(用意)できるように朝の流れ(ルーティン)を決めることです。
たとえば、
- 起きたら顔をあらう
- 朝ご飯を食べる
- 歯をみがく
- 服を着替える
- 学校の持ち物で忘れ物がないか確認をする
など、朝の流れをいつも同じようにして、最後の持ち物だけ「いっしょに確認して送り出す」という流れを作ることができれば、子どもがスムーズに学校へ行けるようになって朝のバタバタがちょっとは解消されます。
こんな方法もあります
朝、子どもの好きなTVがあるならば、そのTVが始まるまでにすべての用意を済ませるようにすれば、子どもはテキパキ行動できます。ほかにも、好きな動画があるならば、
「○時までに用意ができたら見てもいいよ。」
と伝えることでスムーズに準備ができるようになります。動画以外にも「全部用意ができたら」という条件をつけられるようなことがあれば、子どもはスムーズに朝の用意ができるきっかけになります。
前日の「持ち物確認」は1人でやらせない
ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意ができるようになるためには、前日の「持ち物確認」は子ども1人ではやらせないようにしましょう。
ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意ができるようになるためには、前日の夜に学校の用意をおわらせて、「朝は確認するだけ」という状態にすることがたいせつです。そして、前日の「持ち物確認」は子どもといっしょに確認しながらすぐに終わらせるようにしましょう。ADHDの子どもはいろいろなことに興味をもったり、すぐに集中が切れたり、うっかり忘れたりすることがよくあります。
そのため、
「明日の学校の用意をはやくしなさいよ。」
と声かけをして、
「はーい。」
と子どもが返事をしたとしても、
「あとでやろう。」
「これがおわったらやろう。」
「すぐに用意できるから今はいいや。」
と思って学校の用意を後回しにすると、そのまま忘れて翌日の朝にバタバタと用意をすることになります。
「よくあるわ…。」
ほかにも、子どもに声かけをしてすぐに学校の用意を子どもが始めたとしても、準備をしている途中で何か気になることを見つけると、学校の用意を後回しにして気になったことをやり始めてしまいます。
さらに、用意したとしても、しっかりと確認せずに「できたつもり」になって、結局、朝、必要な物がそろっていないことに気付いてバタバタと探したり、そのまま見つからずに落ち込んだ表情で登校したりすることになってしまいます。
「これもよくあるわ…。」
そうならないためにも、前日の用意は、子どもといっしょに連絡帳を見ながら「持ち物チェック」をいっしょにするようにして、すぐに準備が終わるようにサポートしてあげましょう。
宿題はすぐに片づける
ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意ができるようになるためには、宿題はすぐに片づけるようにすることがたいせつです。
ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意をするときに、気をつけなければいけないことが「宿題」です。宿題をしっかりとやっても片づけること忘れて、せっかくやったのに学校へ持って行かずに忘れてしまうことがADHDの子どもはよくあるので注意しましょう。
宿題は毎日のように出ます。そして、宿題をするためには、毎回、宿題をランドセルから出して机の上で宿題をするので、子どもが宿題をやったあとは、
「やっと宿題ができた♪」
「あそぼうっと♪」
という気持ちになって、そのまま「宿題」をランドセルに片づけることなく遊び始めて、結局、忘れてしまうことにつながります。
そして、前日の夜や当日の朝に、
「宿題がない!」
と宿題をさがしたり、そのまま見つからずに学校へ行くことになったりしてしまいます。
「わかるわ…。」
そうならないためにも、「宿題をしてランドセルに片づけたらママに言う」ということを子どもと約束するようにしましょう。
注意
ADHDの小学1年生の子どもで宿題をイヤがっている場合はすぐに対策をする必要があります。
今の段階で宿題をイヤがっていると、今後、ますます宿題をイヤがるようになって苦労することになります。今、子どもが宿題をイヤがっているならばこちらの記事を参考にしてすぐ対策してください。
持ち物を管理できるようにして準備に時間をかけないようにする
ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意ができるようになるためには、持ち物を管理できるようにして準備に時間をかけないようにすることがたいせつです。
小学1年生の子どもが学校の用意をスムーズにできるようになるためには、物がどこにあるのかを子どもが自分で把握できるようにして、学校の用意をスムーズに終わらせられるようにすることです。そして、子どもの集中が切れないようにするためにも時間をかけずに学校の用意を終わらせられるようにサポートしてあげることがたいせつです。
なぜなら、ADHDの子どもは不注意傾向が強くなってしまうと準備をしていても、他に気になることを見つけると、学校の用意を後回しにしてしまうことがよくあるからです。そして、学校の用意をしていたことを忘れて、翌朝にバタバタと用意をしたり、用意をしたつもりになってそのまま登校したりしてしまうことにつながります。
ほかにも、日頃から持ち物をいろいろなところに置きっぱなしにしたり、
「片づけなさい」
「掃除をしなさい」
と言われたときに、「とりあえず視界から見えなくなればいい」と考えて適当に片づけたりすることもあります。
そして、いざ、学校の用意をしようとしたときには、物がどこにあるのかわからなくなって「物を探すことから始める」ことになって、必要な物を探すことに時間をかけてしまって学校の用意にとても時間がかかるようになってしまいます。
「わかるわ…。」
そして、時間がかかることで不注意傾向が出て、また、学校の準備ができなくなってしまいます。そうならないためにも、子どもが日頃から持ち物を自分で管理できるようにサポートしてあげるようにしましょう。
参考
ADHDの子どもが持ち物を管理できるようになるための方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を見てください。
子どもが好きになれる習い事をみつける
ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意ができるようになるためには、子どもが好きになれる習い事をみつけることがたいせつです。
上記で紹介した方法を実践することで、子どもは自分で学校の用意をすることができるようになると思います。しかし、それでも子どもが用意をできない場合は、「子どもが自分で用意をしなければいけない状況」をつくって対策をしてみましょう。
「どうやって?」
かんたんな方法が「子どもに好きな習い事をさせる」ことです。習い事も持ち物があれば忘れ物をしないように用意する必要があります。子どもが習い事を好きなら「早く行きたい」と思って自分から用意を始めます。そして、子どもが自分から用意をしている姿をみれば、子どものことをほめることができます。
ADHDの子どもは素直です。褒めればほめるだけ良い行動をするようになります。ここがかわいいポイントです。
「用意をする」→「褒められる」という経験を積み重ねることで、子どもはいろいろな場面でしっかりと準備ができるようになります。そして、学校の用意も自分からできるようになります。そのためにも、子どもが好きになれる習い事を今すぐ見つけてあげましょう。
参考
ADHDの小学1年生の子どもにおすすめの習い事について知りたい方はこちらの記事を見てください。
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【はやい方がいい!】ADHDの小学1年生におすすめの習い事「4選」。
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まとめ:7つの方法を実践することで、ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意をスムーズにできるようになる
ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意ができるようになるためには、ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意ができない理由について知ることがたいせつです。
ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意ができない理由がこちらです。
- 先のことを考えられない
- すぐに忘れてしまう
そんなADHDの小学1年生の子どもが学校の用意ができるようになる7つの方法がこちらです。
7つの方法
この7つの方法を意識して実践することで、ADHDの小学1年生の子どもが学校の用意をスムーズにできるようになります。
さらに、忘れ物をしないように気をつけながら学校の用意をしたり朝からテキパキと支度を始めてスムーズに学校へ行ったりする子どもの姿を見ることで、今まで困っていた悩みがパッとなくなり、日々のストレスがスーッと軽くなります。
そのためにも、できるだけ、そっと、気づかれないように、子どもが気持ちよく次の行動へ動けるようにサポートしましょう。いつもなやんで、いつも頑張っているあなたの少しでも役に立つ情報になったのなら嬉しいです。ありがとうございました。
子どもに合っていますか?
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