- 放課後等デイサービスで子どもに学習支援をするときってどんな感じなのかな…。
- 発達障害やグレーゾーンの子どもに勉強を教えられるか不安…。
- 学習支援をするときに気をつけることは何か知りたい…。
- 子どもにうまく学習支援をする方法が知りたい…。
今回はこのような悩みや疑問を解決します。
さっそく知りたい方はこちら。
かんたん結論
今回の記事を読むことで、
- 放課後等デイサービスで子どもたちに学習支援をするときに気をつけるべきことがわかる
さらに、学習支援がスムーズにできるようになることで、困ったりストレスを溜めたりせずに放課後等デイサービス(放デイ)で働けるようになります。そして、自分に自信がもてるようになるだけではなく、保護者や同僚からも頼られるようになって、放課後等デイサービスの現場で必要な存在になることができます。
私は放課後等デイサービス(児童発達支援も同時運営)で2年以上働いていました。
本記事の執筆者情報
私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
- 元放課後等デイサービス・児童発達支援勤務(未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のために発達障害の診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
私が放課後等デイサービスで働き始めるまえは、
と不安でした。
それでも、小学校の教師をしていたので、
と思って放課後等デイサービスで働きはじめました。そして、いざ、子どもたちに学習支援をすると、
と困って、そして、驚きました。
※「子どもに勉強をさせないといけない」のに、学習支援がスムーズにできない状況が続くことで、放デイをやめる人もいます。
私は放課後等デイサービスで働き始めて、子どもたちに勉強を教えるたびに失敗や後悔をくり返しました。それでも、いろいろ考えながら学習支援をすることで、放課後等デイサービスを利用する子どもたちに学習支援をするときには「気をつけなければいけないことがある」ことに気づきました。
そして、この「気をつけること」を意識することで、
「kokou先生と勉強したい!」
「はやくいっしょに宿題しよう!」
などと子どもたちから言われるようになったり、まわりのスタッフからも、
「どうやって子どもに学習支援をしたらいいですか?」
と相談されたりするようになりました。
学習支援がうまくできるようになっただけで「現場でとても頼られる存在」になりました。
そこで今回は、ストレスなく穏やかな気持ちで子どもに対応しながら、同僚のスタッフから頼られる存在になることができた「放課後等デイサービスで子どもたちに学習支援をするなら気をつけるべき7つのこと」について紹介します。
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目次
放課後等デイサービスの子どもたちへの学習支援はどんなことをするの?
放課後等デイサービスで子どもたちに提供する学習支援はいろいろありますが、日頃から実施している学習内容はこちらです。
放デイの学習内容
- 宿題の学習支援
- 子どものキライな教科の学習支援
- 保護者が要望する学習支援
- 放課後等デイサービスで用意する教材の学習支援
※それぞれの放課後等デイサービスによって内容は異なります。
放課後等デイサービスでは、ほとんどの子どもたちに宿題の学習支援をします。基本的に、学校が終わって家に帰るまでの時間を子どもたちは放課後等デイサービスで過ごすので、学校から出される宿題を終わらせることで、子どもが自宅へ帰ったあとに保護者が、
- 宿題をやらせなきゃ…。
- 今から宿題を見なきゃ…。
- 勉強をイヤがる子どもに宿題をさせるのって大変…。
- ほかにもやることいっぱいあるのに…。イライラする…。
などと考えなくてすむようにするためです。さらに、子どもも家に帰ってから、やりたくない宿題に対してストレスを感じたり、苦手な勉強を1人の力でしなければいけなかったりしないようにするためにも、放課後等デイサービスでは「宿題の学習支援」をほとんどの子どもに対して行います。
宿題以外の学習支援は、個別の支援計画などを見ながら子どもがキライだったり苦手だったりする教科の学習サポートをしたり、保護者から要望があった教科の勉強をしたりします。さらに、休日などの宿題がない場合は、子どもに合った学習内容の教材を用意して学習支援をすることもあります。
ほかには、通信教育、公文、家庭教師、塾などの課題や宿題、または、市販の教材なども子どもが持ってきた場合は学習支援をします。
これが放課後等デイサービスで実施している学習支援の内容です。次の項目では、そんなさまざまな学習内容の支援を子どもたちにするときに気をつけなければいけないことについて紹介します。
放課後等デイサービスで子どもに学習支援をするときに気をつけること7選
放課後等デイサービスで子どもに学習支援をするときに気をつけること7選がこちらです。
学習支援で気をつけること
子どもの様子をみる
放課後等デイサービスで子どもに学習支援をするときに気をつけることは、子どもの様子を見ることです。
放課後等デイサービスを利用する子どもたちは、苦手なことやキライなことをするのをイヤがります。さらに、やりたくないことはすぐに集中が切れてしまいます。そのため、子どもの様子をしっかりと確認しながら学習支援をすることで、子どもに集中して勉強をさせたりスムーズに学習支援ができたりするようになります。
たとえば、
子どもが、
苦手な教科の勉強をイヤがっている
気持ちが不安定になっている
宿題をやりたくない気持ちでいっぱいになっている
などの様子ならば、休憩時間を多く取ったりスモールステップで勉強をしたり、ちょっとでもできたら大袈裟に褒めたりすることを意識することがたいせつです。子どもが常に勉強に対してやる気になれるように様子を見ながら学習支援をするようにしましょう。
学習の流れをいつも同じにする
放課後等デイサービスで子どもに学習支援をするときに気をつけることは、学習の流れをいつも同じにすることです。
勉強をイヤがる子どもはちょっとしたことで、
「イヤ!」
「もうやりたくない!」
「できない!」
などと言って勉強をやろうとしなくなります。
たとえば、
「宿題しよう。」
「いや!」
「国語の宿題できたね。次は算数がんばろう。」
「国語だけしかやらない!もうやりたくない!」
「この間違ったところ、消しゴムで消してやりなおそう。」
「もうイヤ!やらない!」
「勉強する時間になったよ。遊びはやめよう。」
「イヤ!やらない!」
など、ちょっとしたことをきっかけに勉強をやらないことがよくあります。このような状況にならないためにも、毎回、勉強の流れを同じにすることで、子どもに「勉強はイヤ!」と言われるようなきっかけを作らないようにすることがたいせつです。
たとえば
- 宿題を用意する
- 鉛筆はピンピンか(削ってあるか)見る
- 国語の宿題
- 算数の宿題
- 音読の宿題
- 宿題を片づける
- すきな遊びをする「トランプ」
など、子どもが視覚的に学習の流れがわかるように支援することもおすすめです。
私は子ども1人ひとりにあった学習の流れを作るために、毎回、勉強を始めるまえにホワイトボードを用意して子どもと勉強の流れを決めるようにしていました。これで、子どもは見通しをもって最後まで勉強に集中することができるようになりました。
子どものペースを考える
放課後等デイサービスで子どもに学習支援をするときに気をつけることは、子どもの学習ペースを考えることです。
放課後等デイサービスで学習支援をしていると、子どもたちの利用時間がバラバラなので、ちょっとずつ子どもの数がふえたり勉強がおわって遊びだす子がふえたりして、子ども1人だけにつきっきりになって勉強を教えられないことがよくあります。
さらに、送迎の予定があれば、送迎へ行くまでに子どもの学習支援を終わらせようとあせって、じっくり教えた方がいいところも雑に教えて子どもが勉強に集中できない環境をつくってしまうことがあります。そのようなことをしてしまうと子どもは勉強の内容がハッキリと理解できずに、
「わからない。」
「教え方が下手だからほかの先生がいい!」
などと思うようになって、次から子どもへの学習支援がむずかしくなります。そのため、時間に追われてあせって子どもに合ったペースで勉強を教えられないときは、うまく時間管理をして子どものペースで勉強ができるようにしたり、ほかのスタッフと連携したりすることがたいせつです。
「かんたん」を強調する
放課後等デイサービスで子どもに学習支援をするときに気をつけることは、「かんたん」を強調することです。
学習支援をするときは、
「えー!イヤだ!やりたくない。」
「めんどくさい。」
「宿題なんてしたくない!」
などと子どもが言って勉強をすることをイヤがって抵抗することが毎日のように起こります。これは、子どもが宿題や勉強に対して苦手意識を持っているからです。そのため、子どもに学習支援をするときは「勉強をしなければいけない」という気持ちのハードルを下げてあげることがたいせつです。
そして、
「ここ(放デイ)で勉強(宿題)をすればかんたんに終わる♪」
と子どもが思えるように、「かんたん」という言葉を強調するように意識しながら学習支援をしましょう。
「一緒にやればできる」と思わせる
放課後等デイサービスで子どもに学習支援をするときに気をつけることは、「一緒にやればできる」と思わせることです。
「勉強するよー。」
「イヤだ!」
このようなやり取りになってしまうのは、
「教えてもらってもわからない。」
「すぐに終わらない。」
と子どもが思っているからです。子どもに対してスムーズに学習支援をするためには、
「○○先生といっしょに勉強をすればかんたんにできる。」
と思わせることです。そうすることで、子どもがイヤがることなく勉強をはじめられるようになります。日頃から子どもの学習支援をするときは子どもに合ったペースで、そして、わかりやすい支援方法を考えながら学習支援をするように意識しましょう。
学習後のことを決める
放課後等デイサービスで子どもに学習支援をするときに気をつけることは、学習後のことを決めることです。
子どもが勉強に対してのやる気スイッチが入っているときは、すぐに学習を始めて、そして、集中してすぐに終わらせることができます。子どものやる気スイッチを押すかんたんな方法が、子どもに「勉強が終わるとできる楽しいこと」を教えて学習後の見通しを持たせることです。
「宿題がおわったら○○ができる♪」
「勉強のあとは公園へ遊びに行ける♪」
などと子どもが思うことができれば、自然と勉強に対してのやる気スイッチが入るようになってスムーズに学習支援をすることができるようになります。
参考
私が放課後等デイサービスで働いていたときも、
この言葉はかなりの確率で子どものやる気スイッチを押すことに成功しました。
小学校の中学年以上の場合は、6時間目まで授業がよくあるので、おやつの時間よりも遅く放デイを利用することになります。そのため、おやつのあとに宿題をする子どももいます。その場合は、宿題がおわったあとに遊ぶ内容を具体的に決めて「やる気スイッチ」を押すようにしていました。
スタッフ同士で協力する
放課後等デイサービスで子どもに学習支援をするときに気をつけることは、スタッフ同士で協力することです。
放課後等デイサービスでは学習支援をするときに同じタイミングで勉強をはじめる子どもが複数いたり、学習支援をしている近くでほかの子どもが遊んでいたりして、勉強に集中できる環境を作りにくい場面があります。そのようなときは、スタッフ同士で協力して子どもが勉強に集中できる環境をつくってスムーズに学習支援ができるようにしなければいけません。
たとえば、
- 学習支援のサポートをするスタッフの数を増やす
- 勉強を教えるスタッフ、答え合わせをするスタッフに分かれる
- 集中できる環境をつくるために勉強がおわった子どもたちを近くの公園へ連れて行ってもらう
など、子どもがイヤがることなく、そして、集中できるような学習環境をスタッフ同士で協力してつくることを意識するようにしましょう。
まとめ:学習支援をするときに気をつけるべき7つのことを意識するだけで、放課後等デイサービスで働いたときに頼れる存在になれる
今回は、放課後等デイサービスで学習支援をするときに気をつけるべきこと7選について紹介しました。
放課後等デイサービスで行っている学習支援にはいろいろあります。
放デイの学習内容
- 宿題の学習支援
- 子どものキライな教科の学習支援
- 保護者が要望する学習支援
- 放デイで用意する学習支援
※それぞれの放課後等デイサービスによって内容は異なります。
そして、放課後等デイサービスで子どもたちに学習支援をするときに気をつけなければいけないことがこちらです。
学習支援で気をつけること
上記の、子どもたちに学習支援をするときに気をつけるべき7つのことを意識するだけで、あなたは放課後等デイサービスでこまらずに働けるようになります。
さらに、子どもたちへの学習支援がうまくできるようになれば、ストレスを溜めずに仕事ができるようになって、自分に自信がもてるようになるだけではなく、保護者や同僚からも頼られるようになって、放課後等デイサービスの現場で必要な存在になることができます。
今回の記事が、すこしでも参考になればうれしいです。最後まで、読んで頂きありがとうございます。
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