うちの子はADHDです。
ADHD傾向です。
グレーゾーンです。
- 遊びはじめるとやめることができない…。
- 遊びをやめさせるためにいつも怒らないといけないから疲れる…。
- もっと子どもが遊びをスムーズにやめられるようになってほしい…。
今回はこのような悩みを解決します。
子どもが遊びに夢中になってしまうと、途中で遊びをやめられずに、注意すると怒ったり泣いたりして、
「どうしたらいいの…。」
と悩んで困ることってありますよね。
そこで今回は、遊びはじめるとやめられないADHDの子どもにするべき4つの支援方法について紹介します。
すぐに知りたい方はコチラ。
→「遊びはじめるとやめられないADHDの子どもにするべき4つの支援方法」
今回の記事を読むことでADHDの子どもが、
- 気持ちをすぐに切りかえて遊びをやめられるようになる
- 遊びをやめてスムーズに次の行動ができる
さらに、約束の時間になると遊びをやめて気持ちを切りかえたり、「もう遊ぶのは終わりよ。」と声かけをすると、すぐに遊びをやめて次の行動に移ったりする子どもの姿を見ることで、今までのママの悩みやストレスがパッとなくなります。
なぜなら私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 元障害児通所支援事業所勤務(放課後等デイサービスで、未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のためにADHDの診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
この経験を通してたくさんの子どもを見てきました。
遊びはじめるとやめられない子
遊んでいるときに、やめるように注意されて泣いてあばれる子
遊び時間をいつも守らずに遊び続ける子
そして、そのような子どものお母さんから、
「子どもがいつも遊びはじめると途中でやめられないです。やめさせようにも、泣いてあばれてこまっています。どうしたらいいですか?」
と相談を受けて、その子の個性や特徴を考えながらアドバイスをしてきたからです。
今回の支援方法は、遊びはじめるとやめられないADHDの子どもにはどうやって支援したらいいのか考えて、なやむお母さんにアドバイスして、すぐにつかえて効果のあった方法を提案しています。
知らないと今より苦労します!
大丈夫ですか?
子どもは授業でみんなについていけていますか?ちょっとでも心配なら後悔する前にこちらの記事を見たほうがいいかと思います。
目次
ADHDの子どもが遊びはじめるとやめられない理由
ADHDの子どもが遊びはじめるとやめられない理由がこちらです。
理由
遊びはじめると気持ちの切りかえができなくなる
ADHDの子どもは自分がすきなことや興味があることにはすぐ夢中になってしまいます。
とくに、
すきな遊びに対しては
まわりが見なくなるぐらい夢中になって遊ぶことがよくあります。
そのため、
遊びをとちゅうでやめさせられると、
「どうしてジャマするの!?」
「まだ遊びたいのに!」
「うるさい!まだ遊びたいの!」
と、泣いたりあばれたりして「遊びをやめさせられる」ことをとてもイヤがります。
なぜなら、
ADHDの子どもは、好きなことをしているときは夢中になっている状態なので、
約束の時間(遊びをやめる時間)がきても、
「もう遊びをやめる時間だ。やめなきゃ。」
と考えることや、
「もうそろそろ遊びをやめなさい。」
と声かけをされて
「ママに言われたから遊びをやめなきゃ。」
と考えて、
- 片づけ始める
- 次の行動をする
などの遊びをやめる行動がすぐにはできないからです。
そして、
「わかった。片づける。」
「わかった。もう遊びをやめる。」
と言いながらダラダラとそのまま遊び続けてしまうので、
結局、
「はやく遊びをやめなさい!!」
と怒られてしまうことになります。
「うちも一緒だわ。いつも私が子どもを怒鳴って遊びをやめさせるの…。」
これが、ADHDの子どもが遊びはじめるとやめられない理由です。
つぎの項目では、そんなADHDの子どもが、遊びに夢中になったときにスムーズに遊びをやめさせるための方法について説明します。
遊びはじめるとやめられないADHDの子どもにするべき4つの支援方法
遊びはじめるとやめられないADHDの子どもにするべき4つの支援方法がこちらです。
1つずつ説明します。
短時間の遊びをふやす
遊びはじめるとやめられないADHDの子どもには、
遊ぶ回数を増やして、
- 「たくさん遊べた♪」
- 「いろんなことをして遊んだ♪」
と子どもが思えるようにすることがたいせつです。
そのためには、短時間の遊びをふやして、ADHDの子どもを満足させてあげることを意識するようにしましょう。
ADHDの子どもが遊びをやめて、
スムーズに気持ちを切りかえられるようにするためには、
「遊ぶ」→「やめる」→「遊ぶ」→「やめる」
をくり返して、
すこしの時間の遊びを何度もすることで、
「まだ遊びたい!」
と子どもが思うのではなく、
「楽しかった♪」
「次は何をしよう♪」
と遊びをやめて、
すぐに気持ちを切りかえられるようすることで、
ADHDの子どもは、すこしずつ気持ちの切りかえができるようになって、遊びはじめて夢中になったとしても、スムーズに遊びをやめられるようになります。
あそび時間を毎日つくる
遊びはじめるとやめられないADHDの子どもには、子どもが遊ぶことに対して満足できるように、あそび時間を毎日つくることがたいせつです。
そして、
あそび時間をつくるときは、子どもだけが遊ぶのではなく、短時間でもいいので子どもと一緒に遊んであげるようにしましょう。
「毎日、子どもと遊ぶ時間なんて作れるかしら…。」
いつも忙しいママにとっては、子どもと毎日遊ぶ時間を用意することは大変かもしれませんが、
ADHDに子どもにとってもママにとっても、
短時間でも毎日、遊ぶ時間をつくることのメリットは大きいです。
「?」
ADHDの子どもが夢中になって遊んでいることを、ママがやめさせたいときは「子どもに何か次のことをさせたい」ときです。
たとえば、
- 勉強の時間になったから遊びをやめさせる
- 出かけるから遊びをやめさせる
- 晩ごはんの時間だから遊びをやめさせる
- おフロの時間だから遊びをやめさせる
- etc.
次の予定がなければ、ADHDの子どもが楽しそうに遊んでいることをやめさせることはないはずです。
「たしかにそうだわ。」
「次の予定がある」から子どもに遊びをやめさせたいママは、子どもが言うことを聞かずに遊び続けていると、
イライラしてしまって、
最後には、
子どもを怒ってでも遊びをやめさせようします。
「はい。いつも怒って疲れます。」
ADHDの子どもを怒らずに遊びをやめさせるためには、
短時間でもいいので、
毎日子どもと一緒に遊ぶようにすることで、ママの理想的なタイミングで子どもに遊びをやめさせられることができるようになります。
そして、
遊びをやめないADHDの子どもと遊ぶときのポイントとして、毎日の遊び時間をママが決めることがたいせつです。
今から
- 「5分間」
- 「15分間」
- 「30分間」
など、遊んでもいい時間をママが考えるようにしましょう。
これをくり返すことで、
毎日のちょっとした遊びを通して、
「ママから言われた時間内で遊ぼう。」
と子どもは考えて行動できるようになります。
注意
注意点として、
遊びをすぐにやめられないADHDの子どもがスムーズに気持ちを切りかえられるようになるまでは、
- 「5分」
- 「10分」
- 「15分」
など、
短時間の遊びをくり返すようにしましょう。
そして、
遊びをやめて気持ちを切りかえられたときに、子どものことをしっかりとほめてあげましょう。
「なるほど。わかったわ。けど、どうして、毎日なの?」
遊びをすぐにやめられないADHDの子どもに「毎日、遊ぶ時間」をつくってあげていると、
「今、遊ぶのをやめても、また遊べる♪」
と子どもは思えるようになります。
しかし、
これが毎日ではなかったら、
「次、いつ遊べるかわからないからイヤだ!だから、今あそびたい!」
とADHDの子どもは思うようになってしまいます。
そうなると、
「また次、遊んだらいいから。今はもうおわりよ。」
と子どもに伝えても、ADHDの子どもは気持ちを切りかえて遊びをやめることができません。
「なるほど。まいにち遊ぶ時間を作ることがたいせつなのね。」
「毎日、遊べる時間がある」とわかることで、遊びをやめられないADHDの子どもでも、
「また遊べる♪」
と思えて、
すぐに気持ちを切りかえられるようになって遊びをやめられるようになります。
事前告知をして遊ばせる
遊びはじめるとやめられないADHDの子どもへの支援として、子どもに事前告知をして遊ばせることがたいせつです。
- 「もう終わりよ。」
- 「そろそろ遊びをやめなさい。」
と子どもに急に伝えても、遊びに夢中になっているADHDの子どもは、かんたんには気持ちを切りかえて遊びをやめることができません。
そのため、
「はやく遊びをやめなさい!」
と子どもを注意すると、
「まだ遊びたいのに!」
と、子どもが怒ったりあばれたりしてしまうので、
子どもにとってもママにとってもストレスを溜めることになってしまいます。
お互いにストレスを溜めないためにも、
- 遊びをやめるまでの「時間」や「回数」
- 遊びをやめたあとにすること
などを、
ADHDの子どもが遊び始めるまえに、しっかりと伝えるようにしましょう。
事前告知をADHDの子どもにすることで、
遊びの「時間」や「回数」なども子どもが理解すれば、納得して遊び始められるようになるので、ADHDの子どもが遊びに満足できるようになります。
そして、
遊びをスムーズにやめられるようになります。
参考
ADHDの子どもに事前告知をしてスムーズに子どもの行動を変えるための方法について知りたい方はこちらの記事で詳しく書いています。気になる方は見てください。
ルールのある遊びができるようにする
遊びはじめるとやめられないADHDの子どもへの支援として、子どもに「ルールのある遊び」ができるように支援してあげることがたいせつです。
ルールのある遊びを通して、
「ルールを守って遊ぶことが楽しい」と思ったり、「ルールを守ることのたいせつさ」を理解したりすることができるようになります。
そして、
- 「もう遊びをやめる時間よ。」
- 「まだ遊びたい気持ちはわかるけどやめる時間だよ。約束したでしょ。」
- 「あと3回で遊びは終わりだよ。ルールだよ。」
という声かけを、子どもが素直に受け入れられるようになります。
そして、
遊びはじめるとやめられないADHDの子どもが
「ルールは守らなきゃ。」
と思えるようになって、「まだ遊びたい」という気持ちを我慢できるようになります。
そのためにも、
「ルールのある遊び」を子どもと一緒にたくさんするようにしましょう。
私にはできない!
- 子どもと遊ぶ時間が作れない
- ルールを上手に教えながら遊べない
という方も多くいます。
そんなあなたは、
まずは、
子どもがルールを守れるようにサポートしてあげましょう。
なぜなら、
子どもがルールを守れるようになれば、遊び時間をルール(約束)として伝えれば、子どもが約束を守って遊びをやめられるようになるからです。
おすすめ
忙しくて子どもと遊ぶ時間も、ルールを教える時間も無いなら、
ADHDの子どもに合った習い事をさせて、習い事を通して「ルールを守る」たいせつさを教えることをおすすめします。
習い事を利用すればママが忙しくても、
ADHDの子どもに「ルールの大切さ」を簡単に教えられるようになります。
これ以上、
遊びはじめるとやめられない子どもの対応に、
- イライラしたくない!
- 疲れたくない!
- 今、すぐなんとかしたい!
と考えるあなたは、
ADHDの子どもに合った「習い事」をこちらの記事で見つけることをおすすめします。
-
ADHDの子どもにおすすめの習い事「15選」。学習系・運動系・文化系ぜんぶあり!
続きを見る
まとめ:4つの支援方法を実践することで、ADHDの子どもが気持ちを切りかえてすぐに遊びをやめられるようになる
ADHDの子どもが夢中になっている遊びをやめられるようになるためには、
まずは、ADHDの子どもが遊びはじめるとやめられない理由を知ることがたいせつです。
それは、
遊びはじめると気持ちの切りかえができなくなる
という理由があるからです。
そして、
そんなADHDの子どもが、遊びはじめても「約束の時間」がくるとすぐに気持ちを切りかえて次の行動ができるようになるためには、
支援方法
- 短時間の遊びをふやす
- あそび時間を毎日つくる
- 事前告知をして遊ばせる
- ルールのある遊びができるようにする
という4つの方法を意識して実践することで、
ADHDの子どもが遊びはじめて夢中になっていても、気持ちをすぐに切りかえて遊びをやめられるようになります。
さらに、
遊んでいることに対して満足することができて、約束の時間になると遊びをやめて次の行動へスムーズに移ることができるようになった子どもの姿を見ることで、
今までのママの悩みやストレスがパッとなくなり、日々のストレスがスーッと軽くなります。
そのためにも、
できるだけ、そっと、気づかれないように、
子どもが気持ちよく次の行動に動けるように、サポートしましょう。
いつもなやんで、
いつも頑張っているあなたの少しでも役に立つ情報になったのなら嬉しいです。
ありがとうございました。
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