「放課後等デイサービス, 働くなら実践する必要あり!集団遊び,注意すべき5つのポイント」の文字

放課後等デイサービス

放課後等デイサービスの集団遊びで注意すべき5つのポイント|働くなら実践する必要あり。

  • 放課後等デイサービスで働いているけれど集団遊びが苦手…。
  • 子どもたちをまとめながらみんなで遊ぶことがうまくできない…。
  • 放課後等デイサービスや児童発達支援で働きたいけれど、たくさんの子どもたちとうまく遊べるか不安…。

今回はこのような悩みや疑問を解決します。

 

さっそく結論

集団遊びの注意点を理解してスムーズに子どもの行動をコントロールすることができるようになれば、ストレスを溜めずに楽しく放課後等デイサービスや児童発達支援で働けるようになります。さらに、現場で頼られる存在になれます。

 

集団遊びの注意点をさっそく知りたい方はこちら。

「集団遊びで注意すること」

 

私は放課後等デイサービス(児童発達支援も同時運営)で2年以上働いていました。

本記事の執筆者情報

profile-「kokou」

私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。

  • 元放課後等デイサービス・児童発達支援勤務(未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
  • 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
  • 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のために発達障害の診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)

 

私が放課後等デイサービスで働きはじめたときは、初めての仕事内容にこまることもたくさんありましたが、子どもと遊んでいるときは純粋に楽しみながら仕事をすることができていました。しかし、子どもと遊んでいるときに苦手意識をもっていたこともあります。

 

それが、集団遊びです。

 

子どもが1人、2人、3人、4人…と人数がふえるごとに、子どもとうまく遊ぶことができずにこまっていました。たくさんの子どもたちといっしょに、

  • 体を動かして遊んでいるとき
  • ボードゲームをしているとき
  • 公園で遊んでいるとき

などは、いつも、

kokou
「どうしよう…。」
kokou
「うまく子どもの行動をコントロールできない…。」
kokou
「また、ケンカだ…。」
kokou
「あれ?○○ちゃんはどこ?!」

などと思うことがよくありました。そして、

kokou
「集団遊びがうまくできない…。」

と悩んでいました。

 

※集団遊びがうまくできないことに悩んで、「放課後等デイサービスをやめたい」と考える人もいます。

 

私は、

kokou
「どうしたらうまく集団遊びができるかな…?」

と考えながら子どもたちと集団遊びをくり返していくことで、集団遊びをするときには注意しなければいけないポイントがあることに気づきました。そして、この注意点を意識するようになってから、スムーズに集団遊びができるようになりました。

 

また、子どもといっしょに楽しく遊べるようになっただけではなく、子どもからは好かれるようになって、職場のスタッフからは頼られる存在になることができました。

 

そこで今回は、放課後等デイサービスや児童発達支援の集団遊びで注意するべき5つのポイントについて紹介します。

 

今回の記事を読むことで、

  • 放課後等デイサービスや児童発達支援で集団遊びをするときに注意するべきポイントがわかるようになります。

さらに、注意点がわかることでスムーズに子ども対応ができるようになって、悩んだりストレスを溜めたりすることなく働けるようになります。そして、職場でも頼りになる必要な存在になれます。

 

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放課後等デイサービスや児童発達支援で集団遊びが必要な理由

「放課後等デイサービス,集団遊びが必要な理由」の文字

放課後等デイサービス(児童発達支援)では発達に障害をもっていたり同年代の子どもたちよりも成長に遅れがあったりする子どもたちが利用しています。

もっと詳しく放課後等デイサービスについて知りたい方はこちら→厚生労働省「放課後等デイサービスガイドライン」

 

そのため、放課後等デイサービスを利用する子どもたちは、

相手の気持ちがわからない

自分の気持ちを優先にする

まわりの状況を見て行動できない

などの特性を持っている子もいます。さらに、1度でも、

「イヤだ!」

「できない!」

「キライ!」

などと思ったことに対しては、どうしても苦手意識をもって行動しなくなることもよくあります。

 

子どもと1対1で遊んでいるときならば、子どもの気持ちを優先にしながら支援をすれば良いですが、このような状況が集団で遊んでいるときに起きるとトラブルに発展してしまう可能性があります。

kokou
「集団遊びをしているときに1人の子どもが怒ったり、あばれたり、自分勝手な行動をしてトラブルに発展して遊びどころではなくなることはよくあります。」

そのようなときでも、放課後等デイサービス内で起きるトラブルならば、子どものことを理解したスタッフが多くいるのでうまく対応することができます。そして、集団の中での適切な行動を子どもに教える機会として役立たせることもできます。

 

そのため、放課後等デイサービスを利用する子どもたちにとって集団遊びは、

  • みんなで楽しく遊ぶことのたいせつさを教える
  • コミュニケーション能力を養う
  • 社会に出てからトラブルにならないようにする
  • 自立するきっかけを養う

ことができるので、集団遊びは子どもたちの成長するきっかけをつくれる必要な遊びです。

 

これが、放課後等デイサービスで集団遊びが必要な理由です。つぎの項目では、放課後等デイサービスで集団遊びをするときの注意点について紹介します。

 

放課後等デイサービスや児童発達支援の集団遊びで注意すべき5つのポイント

「放課後等デイサービス,集団遊びで注意すべき5つのポイント」の文字

放課後等デイサービスや児童発達支援で集団遊びをするときに注意すべき5つのポイントがこちらです。

 

参加する子どもたちのことを考える

放課後等デイサービスで集団遊びをするときに気をつけなければいけないことが、集団遊びに参加する子どもたちのことを考えることです。

 

放課後等デイサービスでは幅広い年齢層の子どもたちが利用しています。そして、1人ひとりちがう特性をもった子どもたちが利用しています。そのため、集団遊びをするときは子どもたちの、

できること

できないこと

得意なこと

苦手なこと

年齢

子ども同士の相性

など、さまざまなことを考えながら集団遊びを実施しなければ、すぐにケンカやトラブルが起こって集団遊びが成り立たなくなってしまうことがよくあります。

 

集団遊びをするときは参加する子どもたちのことを考えながら、みんなが楽しめるような内容を考えて実施する必要があります。そして、集団遊びをみんなが楽しめるようにするためにも、子どもたちが「遊び方」や「ルール」をしっかりと理解することができるようにしましょう。

 

集団遊びをするときは事前に参加する子どもたちのことを考えて、どのように説明したら、

  • すぐに「遊び方」や「ルール」をわかってくれるのか
  • みんなが楽しめるようになるのか
  • ケンカやトラブルになることなく最後まで楽しんで遊ぶことができるのか

などを考えるようにしましょう。

 

みんなが遊べる内容を考える

放課後等デイサービスで集団遊びをするときに気をつけなければいけないことが、みんなが遊べる内容を考えることです。

 

放課後等デイサービスでは発達に障害をもっていたり同年代の子どもたちよりも成長に遅れがあったりする子どもが利用しています。さらに、利用する年齢層も幅広く、日によって利用する子どもたちもバラバラです。そのため、集団遊びをするときは子どもたち「みんなができる内容の遊び」を実施する必要があります。

 

たとえば、

集団遊びだからと言って、「オニごっこ」や「かくれんぼ」などをやろうとしても、年齢がバラバラの子どもたちで「オニごっこ」や「かくれんぼ」などの集団遊びをすると、年齢が低い子や発達に遅れがある子は、オニにすぐにタッチされたりすぐに見つかったりして、集団遊びを楽しめずに終わってしまう可能性があります。

 

そのため、集団遊びをするときは、年齢も成長も関係なく、みんなが楽しめるような遊び方で遊ぶ必要があります。

kokou
「集団遊びでは、みんなが楽しめる内容を考えて、ちょっとだけルールを変更して遊ぶことがたいせつです。」

 

集団遊びをみんなが楽しめるようにするためには、基本的に年齢の低い子どもに遊びの内容を合わせることです。しかし、年齢の高い子どもが、

「楽しくない。」

ほっぺを膨らませて怒る女の子

と思わないように、遊び方を2段階に分けて「ちょっとむずかしい内容の遊び方」も取り入れることをオススメします。そして、スタッフが年齢の低い子どものサポートをしながらいっしょに遊んだり、年齢の高い子どもが活躍できる場面を作ったりしながら集団遊びをすることでみんなが楽しめるようになります。

 

こんな方法もあります

今までに実施した「療育」や「活動プログラム」の内容を集団遊びとして活用する方法もあります。事前に療育や活動プログラムとして実施しているので、スタッフはルール説明や遊びを実施しやすくて、子どもたちも遊びの内容を理解しているのでスムーズに集団遊びができるようになります。

 

そのため、成功した集団療育や集団活動のプログラムは、「年齢や発達に関係なく楽しめる遊び」になるので、集団遊びとして取り入れることもできるのでおすすめです。

 

参考

活動プログラムの実践例について知りたい方はこちらの記事を見てください。

 

スタッフで協力する

放課後等デイサービスで集団遊びをするときに気をつけなければいけないことが、スタッフで協力することです。

 

放課後等デイサービスはさまざまな子どもが利用しています。子どもたちの興味関心や好きな遊びなどもバラバラです。そのため、「集団遊びをする」となると、子どもによってはイヤがったり楽しもうとしなかったりすることもよくあります。

 

しかし、そのような状況でも集団遊びを通して、

みんなで1つのことを楽しむ

コミュニケーション能力を向上させる

集団でしか味わえない遊びの経験をふやす

ことも子どもにとっては必要な学びになるので、子どもが遊びに参加しようとしなかったときに、

スタッフA

「やらなくていいよ。」

という判断をするのではなく、

「遊んでみようかな。」

にっこり笑う男の子

と子どもが興味を持てるようにして、子どもが自然と集団遊びに参加できるように工夫しましょう。

 

そのためにも、イヤがって参加しようとしない子どもがいるときに集団遊びを実施するときは、スタッフで協力しながら、

  • メインで遊びの進行をする人
  • 子どもと同じ目線で楽しむ人
  • 特定の子どもに専属で対応する人

など担当を分けて、子どもたちみんなが楽しめるようにスタッフで協力して集団遊びを成功させるようにしましょう。

 

「楽しい♪」

とても嬉しそうな女の子

とちょっとでも子どもが思えば、はじめはイヤがっていたとしても、コロッと気持ちを変えて全力で遊びます。そして、1度遊んだことに対しては次から抵抗なく遊べるようになるので、集団遊びへ参加する機会がふえて、集団遊びでしか得られない経験をたくさんさせてあげられるようになります。

 

注意

友達関係がわるい子どもたち同士をいっしょに集団遊びに参加させようとすると、集団遊びをせずに自分勝手に遊んだりケンカになったりして、気づけば集団遊びではなく個別の遊びになってしまうときがあります。

 

そのため、

  • ケンカ中の子ども(相手)がいる
  • 自分勝手に行動する子がいる

場合は、メンバー構成やスタッフの人数などを工夫しながら、みんなが楽しめるように意識しましょう。

 

時間を決める

放課後等デイサービスで集団遊びをするときに気をつけなければいけないことが、時間を決めることです。

 

集団遊びを実施するときは、子どもたちに、

  • 遊びを始める時間
  • 遊びを終わる時間

をしっかりと伝えるようにしましょう。

 

集団遊びは1人の子どもと遊ぶのではなく、みんなで仲良く遊ぶ必要があります。そして、途中から遊びに加わる子もいます。

 

途中から遊びに参加する子どものなかにはスムーズに遊びに加われる子と、うまく気持ちを伝えられなくて加われない子どもに分かれます。また、最初から参加していた子どもの中には、途中から遊びに加わる子どもに対して、イヤがったり抵抗したりする子もいます。

 

そのため、トラブルに発展することなくスムーズに集団遊びを実施するためにも、集団遊びを始める前に子どもたちみんなへ声かけをしたり、集団遊びをスタートする予定時間を伝えたりするようにして、みんながスムーズに集団遊びに参加できるようにしましょう。

 

注意

スタッフB

「今からみんなで遊ぶよ。」

などの声かけでは、ほかのことに夢中になっている子どもは集団遊びに気づかずに、

「知らなかった!」

イライラして怒っている男の子

と怒りだす子もいるので、事前に集団遊びを始める時間を伝えたり、視覚的にわかるようにみんなが見える場所に「今日のみんな遊びをする時間」などを書いたりしておくことでスムーズに集団遊びを始められるようになります。

kokou
「『タイマーを鳴らす』ことも、子どもにとってはわかりやすくて効果的です。」

 

こっちも大事

集団遊びをするときはスタートの時間を決めるだけではなく、終わりの時間を決めることも重要です。子どもたちは、どうしても楽しみはじめると、遊びをやめることをイヤがって、

「あとすこし!」

「もうちょっと!」

「あと1回!」

などと言って、遊びをやめたがらないことがよくあります。そして、そのようなときは子どもたちのテンションが上がってきて、子どもたちの行動をコントロールすることがむずかしくなることがよくあります。

 

集団遊びを楽しむことは良いことですが、終わりの時間をダラダラと伸ばすことで子どもたちの行動をコントロールできなくなることはトラブルに発展する可能性があります。

 

そのため、「終わる時間」または「遊ぶ回数」などを事前にしっかりと決めて子どもたちへ伝えるようにしましょう。

kokou
「私は、タイマーで終わりの時間を設定したり、回数で終わりを決める場合は、『回数表』に印をつけたりして、終わりの時間や残りの回数がわかるようにしていました。」
kokou
「ほかにも、『送迎の時間まで遊ぼう』などと言って集団遊びの終わりを子どもたちに伝えていました。」

 

特技を活かした遊びを提案する

放課後等デイサービスで集団遊びをするときに気をつけなければいけないことが、できるだけ特技を活かした遊びを提案することです。

 

集団遊びをするときは基本的にこちらが対応できる場合は、子どもが遊びたい内容の集団遊びを優先にすることがたいせつです。

 

その次が、子どもたちに、

自立へ向けて必要な力を身につけさせられる

あたらしく経験させたい

遊びを実施します。

 

たとえば、

例1

友達と協力する集団遊びを通してコミュニケーション能力を養う。

例2

順番を待たなければいけない集団遊びを通してルールを守ることのたいせつさを教える。

 

その次が、集団遊びをしなければいけないけれど「何をして遊ぼうか決まっていないときの遊び」です。たまに、

kokou
「時間があるし、みんなで何をして遊ぼう…。」

と悩むときがあります。

 

そのようなときに実施する集団遊びは、

スタッフC

「みんなで何をして遊びたい?」

と子どもたちに聞かずに、自分が得意としている内容(特技)の遊びを実施するようにしましょう。特技を集団遊びとして実施する良さは、自分が得意なことなので子どもにわかりやすく教えられることです。

 

さらに、お手本として見せることで、

「すごい♪」

「もっと教えてほしい♪」

ガッツポーズの男の子

と子どもが思うようになって素直に言うことを聞いてくれるようになるので、子どもの行動をかんたんにコントロールすることができるようになります。そして、悩んだりストレスを溜めたりすることもなく集団遊びをすることができるようになります。

kokou
「私が放課後等デイサービスで働いているときに特技を活かして集団遊びをしていたスタッフについて、いくつか紹介します。」
kokou
「ちなみに私はサッカーをしていたので、公園でサッカーをしたり、室内で行う集団遊びでも体を動かしたりするような遊びを優先的にしていました。」

 

「ダンス」が得意なスタッフ

「ものまねダンス対決」を集団遊びで実施して子どもたちを楽しませていました。

ボードゲームが得意なスタッフ

定期的に自宅から持って来た「ボードゲーム」を使って子どもが楽しめる集団遊びをしていました。

細かい作業が得意なスタッフ

「編み物」や「ビーズ遊び」などで子どもたちが楽しく遊べるように工夫しながら集団遊びを実施していました。

上記のように、放課後等デイサービスでは特技を活かすことで集団遊びをスムーズに行うことができます。そのため、あなたも自分の特技を優先的に集団遊びで取り入れるようにしましょう。

 

あなたにはどんな特技がありますか?

放課後等デイサービスで活躍できる特技を知っていますか?気になる方はこちらの記事を見てください。

 

まとめ:集団遊びで注意するべき5つのポイントを意識することで、放課後等デイサービスや児童発達支援でストレスを溜めずに働けるようになる

「まとめ」

今回は、放課後等デイサービスや児童発達支援の集団遊びで注意するべき5つのポイントについて紹介しました。

 

放課後等デイサービスでは、子どもたちに集団遊びを提供する必要があります。

 

そして、放課後等デイサービスで集団遊びをするときに注意するべきポイントがこちらです。

この5つの注意すべきポイントを意識することで、放課後等デイサービスや児童発達支援で集団遊びをするときに子どもの行動をスムーズにコントロールできるようになります。

 

そして、悩んだりストレスを溜めたりすることなく働けるようになって、職場でも頼りになる必要な存在になれます。

 

今回の記事が少しでも参考になればうれしいです。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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kokou

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子どもが好きです。子育て、ADHD、発達障害についての専門家。 心理大学卒の元小学校教師、元障害児通所支援事業所勤務、そして、メンタルケア心理士。子ども「に」教えるのは得意にしてきたが、現在、子ども「を」育てる難しさをパパとして勉強&奮闘中。

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