- 放課後等デイサービスで働いているけれど、暴れる子どもの対応が苦手…。
- 最近は子どもが怒って暴れないかばかり気にして、子ども対応に自信がなくなってきている…。
- 落ち着いて子ども対応ができるようになりたい…。
- 暴れる子どもへの対応方法が知りたい…。
- 放課後等デイサービスで働きたいけれど、暴れる子どもにうまく対応できるか心配…。
今回はこのような悩みを解決します。
さっそく結論
暴れる子どもに落ち着いて対応できるようになれば、子どもの様子をいつも気にしてストレスを溜めたり不安になってビクビクしたりすることなく放課後等デイサービスで働けるようになります。
暴れる子どもへの対応方法をさっそく知りたい方はこちら。
私は放課後等デイサービス(児童発達支援も同時運営)で2年以上働いていました。
本記事の執筆者情報
私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
- 元放課後等デイサービス・児童発達支援勤務(未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のために発達障害の診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
私が放課後等デイサービス(放デイ)で働きはじめたときは、子どもが、
- 勉強(宿題)をしてくれない
- 友達とケンカになる
- 好き勝手に行動する
- 活動プログラムに参加してくれない
- 送迎の車に乗ってくれない
- 帰りの準備をしてくれない
などの、ちょっとしたトラブルが毎日のように起きて、
と思いながら働いていました。また、月に1回、いや、2回、場合によっては数回、放課後等デイサービスを利用する子どもの誰かが、感情を自分ではコントロールできないくらいに興奮して暴れることがありました。そのたびに、
「どうしよう…どうしよう…。」
と心の中で焦りながら必死に子ども対応をしていました。そして、暴れる子どもの対応をしたあとは、
と子どもの様子や顔色をうかがいながら接していたので、いつもドッと疲れていました。
このような暴れる子どもへの対応がイヤで「放課後等デイサービスをやめたい」と考える人もいます。
私は、暴れる子どもへの対応を何度も経験したり先輩にアドバイスをもらったりすることで、暴れる子どもへの対応がスムーズにできるようになりました。
そして、そのときに私が後輩たちに教えていた暴れる子どもへの対応方法が今回紹介する5つの方法です。この5つの方法を教えることで、
後輩A
「○○ちゃん(暴れる子ども)への対応がうまくできました。」
後輩B
「すぐに○○ちゃん(暴れる子ども)を落ち着かせることができました。」
後輩C
「早く相談すればよかったです。もっと早く教えてくださいよ(笑)。」
などと後輩から言われたときに、
と思ったことを今でも覚えています。そして、私は後輩たちから一気に尊敬される存在になれた気がしました。
そこで今回は、放課後等デイサービスで働くなら知っておくべき暴れる子どもに効果的な5つの対応方法について紹介します。
今回の記事を読むことで、
- 放課後等デイサービスで働くときに暴れる子どもへの対応がスムーズにできるようになります。
さらに、暴れる子どもへの対応方法を知ることで、落ち着いて子ども対応ができるようになって、日々の不安やストレスをグッと減らすことができるようになります。そして、先輩や同僚から頼られるようになって、一気に職場での評価が上がります。
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目次
放課後等デイサービスで暴れる子どもへの対応は重要
放課後等デイサービスの仕事内容のメインは子ども対応です。
放課後等デイサービスの主な仕事内容について知りたい方はこちら。≫放課後等デイサービスの仕事内容
放課後等デイサービスで働くなら暴れる子どもへの対応はとても重要です。放課後等デイサービスでは、発達に障害をもっていたり同年代よりも成長に遅れがあったりする子どもたちが利用しています。そのため、ちょっとしたことで、
- 怒る
- 泣く
- 叫ぶ
- かんしゃくを起こす
- 暴れる
子どもはよくいます。その中でも、子どもが怒って暴れたり興奮して暴れたりしているときは、しっかりと子ども対応をして子どもを落ち着かせなければいけません。なぜなら、衝動的になって自分の気持ちをコントロールできずに感情的に怒って暴れている子どもの場合は、子ども自身に危険があったりまわりの子どもたちやスタッフに危険があったりする可能性があるからです。
さらに、暴れる子どもは自分でも気持ちをコントロールすることができないので、手当たり次第にまわりにあるものを壊したり、関係のないまわりの友達に暴言を吐いたり暴力を振るったりすることもあるので注意が必要です。
暴れる子どもの対応をスムーズにしなければ、暴れる子どもの影響で放課後等デイサービスの環境が悪くなって、暴れる子どもの気持ちが不安定になるだけではなく、その他の子どもたちもイヤな気持ちになって放課後等デイサービスの利用をやめることにつながる可能性が出てきます。そして、あなたは暴れる子どもへの対応にドッと疲れることになってしまいます。そうならないためにも、暴れる子どもへの対応がしっかりとできるようになる必要があります。
これが放課後等デイサービスで暴れる子どもへの対応が重要な理由です。つぎの項目では、放課後等デイサービスで暴れる子どもに効果的な対応方法について紹介します。
放課後等デイサービスで暴れる子どもに効果的な5つの対応方法
放課後等デイサービスで暴れる子どもに効果的な5つの対応方法がこちらです。
発達障害についての知識をふやす
放課後等デイサービスで暴れる子どもの対応をスムーズにできるようになるためには、発達障害の子どもについての知識をふやすことがたいせつです。
放課後等デイサービスを利用する子どものほとんどが、発達に障害をもっていたり同年代よりも成長に遅れがあったりするグレーゾーンの子どもたちです。そのため、放課後等デイサービスを利用する子どもは、ちょっとしたことで気持ちが不安定になって感情がコントロールできずに暴れだしてしまうことがよくあります。
そのようなときに、スムーズに子どもを落ち着かせたり子どもの行動をコントロールしたりするためには、発達障害の子どもについての知識をしっかりと持っておく必要があります。
参考
「本」を読むことで発達障害の子どもについての知識を増やすことができます。こちらの記事では、放課後等デイサービスで働くなら読むべき本を3冊紹介しています。気になる方は見てください。
子どもの怒りスイッチを把握する
放課後等デイサービスで暴れる子どもの対応をスムーズにできるようになるためには、子どもの怒りスイッチを把握することがたいせつです。
放課後等デイサービスを利用する子どもはさまざまな特性をもっています。そのため、子どもが怒って暴れだす怒りスイッチもいろいろです。
「例」子どもの怒りスイッチ
- 遊びたいおもちゃがなくて暴れだす
- おもちゃを友達に取られて暴れだす
- キライな教科の宿題を見て暴れだす
- 友達が遊んでくれなくて暴れだす
- 好きなおやつがなくて暴れだす
- 服の袖が汚れていることに気づいて暴れだす
- 遊び時間がちょっとしかなくて暴れだす
- トイレに誰かが入って待たなければいけないことに暴れだす
- いつもランドセルを置く場所に他の子が置いていて暴れだす
- 遊ぶ約束をしていた友達が欠席で暴れだす
- etc.
上記のように、放課後等デイサービスを利用する子どもたちはさまざまな理由で暴れだします。そして、子どもによって「怒りスイッチ」が違います。そのため、子どもが暴れないように事前に対策をするためにも、子どもが何に怒って暴れだすのかという「子どもの怒りスイッチ」をしっかりと把握するようにしましょう。
事前告知をする
放課後等デイサービスで暴れる子どもの対応をスムーズにできるようになるためには、事前告知をすることがたいせつです。
放課後等デイサービスを利用する子どもたちは、ちょっとしたことで気持ちが不安定になって暴れることがよくあります。とくに、
自分が思っていなかったこと
考えていなかったこと
知らなかったこと
初めてのこと
予定になかったこと
などをきっかけに怒って暴れだすことがよくあります。そのため、すぐに怒って暴れだすような子どもに対しては、
- 今日のやること
- 次回すること
- 今後の予定
などを事前に伝えるようにして、
「聞いてない!」
「何で?!」
「やりたくない!」
などと子どもが怒って暴れ出さないように事前告知をして、スムーズに子ども対応ができるようにしましょう。
安全確認をする
放課後等デイサービスで暴れる子どもの対応をスムーズにできるようになるためには、安全確認をいつもすることを心がけることがたいせつです。
放課後等デイサービスを利用する子どもの中には、自分でも気持ちをコントロールできずに怒ったり泣いたり暴れたりしてしまう子どもがいます。そのため、「暴れる」ということを事前に防ぐことができないこともあります。そのようなときに、スムーズに、そして、落ち着いて対応するためにも、暴れる子どもだけではなく、まわりの子どもや物などの「安全をいつも確認する」ことを意識しましょう。
「安全確認」とは、たとえば、
- えんぴつやボールペン、ハサミなどの危険な物が子どもの手の届く範囲にないか確認する
- ちいさい子どもが1人で遊んだり行動したりしていないか確認する
などです。
安全を確認することが自然とできるようになれば、暴れた子どもの対応だけに集中することができるようになるので、落ち着いて子ども対応ができるようになります。
注意できる立場になる
放課後等デイサービスで暴れる子どもの対応をスムーズにできるようになるためには、子どもとの信頼関係をしっかりと築いて、注意できる立場になることがたいせつです。
暴れる子どもをすぐに落ち着かせたり暴れないように行動をコントロールしたりするためには、子どもに対してしっかりと注意ができるようになる必要があります。そして、注意したときに子どもが言うことを聞くような関係性になることが重要です。
子どもとの信頼関係がしっかりとできていないと、子どもに注意しても言うことを聞いてくれなかったり、もっと怒りだして暴れ方がひどくなったりしてしまう可能性があります。そのため、暴れる子どもの対応をスムーズにするためにも、日頃から子どもとの信頼関係を築くように意識して接するようにしましょう。
参考
放課後等デイサービスを利用する子どもとの信頼関係を築くためには、子ども対応がしっかりとできるようになることです。こちらの記事では、放課後等デイサービスで意識すべき子ども対応の方法について紹介しています。気になる方は見てください。
放課後等デイサービスで働いているときに「暴れる子どもへの対応」がどうしても苦手なときの対処法
上記の5つの対応を意識しても、どうしても暴れる子どもへの対応に苦手意識を持ってしまって、
- うまく対応できない
- 働くのがしんどい
- ストレスが溜まる
などと思っているあなたは、今すぐこちらの対処方法からどちらかを選んで後悔しないように行動してください。
スタッフに相談する
どうしても暴れる子どもへの対応に苦手意識を持ってしまう場合は、はやめにスタッフに相談しましょう。
子ども対応はむずかしいです。そして、放課後等デイサービスを利用するような子どもが暴れたときの対応はとくにむずかしいです。
そのため、自分だけでなんとか解決しようとするのではなく、スタッフに相談して助けてもらうようにしましょう。
経験豊富な先輩ならスムーズに暴れる子どもに対しても対応ができます。そして、子どもが暴れたときには、暴れる子どもへの対応は別のスタッフに任せて、その他の子どもの安全を確保したり、複数の子どもの対応をしたりして、暴れる子どもへの対応だけに別のスタッフが集中できるようにすることも放課後等デイサービスでは重要なスタッフ間の連携です。
ほかにも、放課後等デイサービスによってそれぞれ異なるとは思いますが、スタッフに相談することで、意識的に暴れる子どもから距離を取らせてもらったり、信頼関係を築くために療育や学習支援、送迎だけではなく、遊び時間に関われるようにしてもらったりなど、不安な気持ちを相談することで配慮してもらえる可能性があります。そのため、暴れる子どもへの対応が苦手ならば、不安でストレスを溜め込むまえにスタッフへ相談するようにしましょう。
転職をする【2つのパターンあり】
放課後等デイサービスで働いていて、どうしても暴れる子どもへの対応に苦手意識を持ってしまう場合は、転職することを考えましょう。
暴れる子どもへの対応に悩んで、苦しんで、子どもの様子や顔色をうかがいながら仕事をすることはストレスを溜めるだけです。そして、スタッフに相談しても改善されない場合は、転職することもあなたの人生を有意義に過ごすための重要な選択肢の1つです。
転職をする場合は2つのパターンがあります。
- 別の放課後等デイサービスで働く
- 他の職種や子どもに関わる仕事を探す
上記の2つのパターンに合ったオススメの記事をそれぞれ紹介します。「これ以上、暴れる子どもへの対応に悩みたくない!」と考えるならば、どちらか記事を選んで今すぐ行動したほうがいいかと思います。
「別の放課後等デイサービスで働く」ことを考えるならこちら。
「他の職種や子どもに関わる仕事を探す」ならこちら。
【注意】暴れる子どもへの対処は早めにしなければ放課後等デイサービスで働きにくくなる
上記の対応方法を実践することで、暴れる子どもへの対応は今までよりもスムーズにできると思います。しかし、放課後等デイサービスで働く場合、支援方法を意識することと同じくらい暴れる子どもに対して早めに対処することを意識することがたいせつです。
暴れる子どもへの対処を早めにしなければ放課後等デイサービスで働きにくくなります。
なぜなら、子どもは1度暴れて自分の思い通りにできるようになった経験をしてしまうと、その他の場面でもすぐに暴れるようになる可能性があるからです。
そして、暴れる頻度が多くなった子どもへの対応をくり返すことで、あなたはどうしたらいいのか悩んだり困ったり自信をなくしたり、暴れる子どもの対応がイヤになったりすることにつながります。
さらに、まわりの上司や同僚から「仕事ができない」と思われるようになってあなたの評価も下がってしまうこともあるので、暴れる子どもへの対処は早めにするようにしましょう。そして、子どもが暴れてもすぐに対応できるように日頃から子どもとコミュニケーションを取ったり事前に暴れる子どもへの支援方法を理解したりしましょう。
私は日頃から子どもとのコミュニケーションも取れていたので子ども対応には自信がありました。
後輩のスタッフが子ども対応に悩んでいたときにできるだけアドバイスをしてサポートしていましたが、ある日、1人の子どもが感情的に暴れだしたときに対応していた後輩のスタッフがうまく子どもを落ち着かせることができずに、私は子ども対応を変わって子どもを落ち着かせて解決したことがありました。
その場は解決しましたが、それをきっかけに、私が休みでいないときに後輩のスタッフが子ども対応をすると、ちょっとしたことで子どもが暴れるようになってしまいました。
そして、後輩スタッフはとっても悩んでいました。この経験から、事前にもっと後輩スタッフにはアドバイスや支援方法などを伝えていれば良かったと反省しました。
まとめ: 5つの対応方法を実践することで、放課後等デイサービスで働くときに「暴れる子ども」への対応にこまらなくなる
今回は、放課後等デイサービスで働くなら暴れる子どもに効果的な5つの対応方法について紹介しました。
放課後等デイサービスで「暴れる子どもへの対応はとても重要」です。そして、放課後等デイサービスで暴れる子どもに効果的な5つの対応方法がこちらです。
この5つの方法を実践することで、放課後等デイサービスで働くときに暴れる子どもへの対応がスムーズにできるようになります。
さらに、暴れる子どもへの対応方法を知ることで、子どもの様子をいつも気にしてストレスを溜めたり、不安になってビクビクしたりすることなく放課後等デイサービスで働けるようになります。そして、先輩や同僚から頼られるようになって、一気に職場での評価が上がります。
補足
上記の対応方法を実践しても、「暴れる子どもへの対応」がどうしても苦手なときは、
という対処方法を実践して、仕事のストレスを溜めないように今すぐ行動することをおすすめします。
今回の記事が少しでも参考になればうれしいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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