「小学生のADHDの子ども,算数,お金の勉強ができるようになる7つの支援」の文字

ADHD

小学生のADHDの子どもが算数のお金の勉強ができるようになる7つの支援。

うちの子はADHDです。

小学生です。

グレーゾーンです。

  • 算数の「お金」の勉強が苦手…。
  • 「お金」の意味や価値についてわかっていないから心配…。
  • 将来のためにも「お金の使い方」はわかってほしいのにイヤがって勉強をしてくれない…。

今回はこのような悩みを解決します。

 

子どもが算数の「お金」の勉強をイヤがったり、お金の意味や価値、使い方がわからなかったりして、

「どうしたらいいの…。」

モヤモヤしている女性

と困ることってありますよね。

 

そこで今回は、小学生のADHDの子どもが、算数の「お金」の勉強ができるようになる7つの支援方法について紹介します。

さっそく知りたい方はこちら。

「7つの支援」

 

今回の記事を読むことで、

  • 小学生のADHDの子どもが、算数のお金の勉強をイヤがらずにできるようになる

さらに、お金の意味や価値、使い方について理解して、実際の生活の中でも使えるようになった子どもの姿を見ることで、いつも悩んでいたあなたの気持ちもスーッと軽くなります。

 

なぜなら、私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。

  • 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
  • 元障害児通所支援事業所勤務(放課後等デイサービスで、未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
  • 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のためにADHDの診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)

この経験を通して、たくさんの子どもを見てきました。

 

算数のお金の勉強がキライな子

お金の問題をするのをイヤがる子

お金の意味や価値がわからなくて買い物ができない子

そして、

そのような子どものお母さんから

「子どもが算数のお金の勉強ができません。お金の使い方や意味を理解してほしいです。どうしたらいいですか?」

白旗を上げて困っている女性

と、相談を受けて、その子の個性や特徴を考えながらアドバイスをしてきたからです。

 

今回の支援方法は、算数の「お金」の勉強が苦手な小学生のADHDの子どもには、どうやって支援をしたらいいのかを考えて、なやむお母さんにアドバイスをして、すぐにつかえて効果のあった方法を紹介します。

 

※算数の勉強の悩みをまとめて解決したい方はこちら。

 

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小学生のADHDの子どもが算数の「お金」の勉強が苦手な理由

「小学生のADHDの子ども,算数のお金の勉強,苦手な理由」の文字

小学生のADHDの子どもが、算数の「お金」の勉強が苦手な理由がこちらです。

理由

「楽しい」から「むずかしい」に変わる

 

ADHDの子どもにとって、算数の「お金」の勉強を初めて学習するときは、

  • おもちゃで遊ぶような楽しい感覚
  • 大人が使っている物を使えるうれしい感覚

など、

「お金の勉強って楽しい♪」

にっこり笑う男の子

と思って勉強をはじめます。

 

 

しかし、いざ、「お金」の勉強がはじまると、

「おぼえるのが多くてイヤだ…。」

「思ったよりも楽しくない…。」

汗を2つ流す男の子

などと、「お金」の硬貨やお札について覚えなければいけない種類がたくさんあることに、子どもが苦手意識をもってしまうことがよくあります。

 

そして、

「なんとかお金の種類を覚えたぞ!」

ガッツポーズの男の子

と思っても、

今度は、

  • 「お金が何円あるか」を考えるために、算数の「たし算」を使って計算しなければいけない
  • 日常生活でお金を使う場合は、ちかくに紙やペンが無いことで、お金の計算は頭の中でさせられる
  • 「おつり」の計算になると、今度は「ひき算」をしなければいけない

など、

ADHDの子どもは「楽しい」と思って勉強をはじめた「お金」の学習が、

「お金の種類がおぼえられない…。」

「お金の種類を覚えたのに、今度は『たし算』や『ひき算』をしなきゃダメなの?」

勉強がわからなくて困る男の子

などと思って、

「お金の勉強はむずかしい!」

イライラして怒っている男の子

と思うようになってしまいます。

 

これが小学生のADHDの子どもが算数の「お金」の勉強が苦手な理由です。

 

つぎの項目では、そんな小学生のADHDの子どもが算数のお金の勉強ができるようになるために実践すべき支援方法について紹介します。

 

小学生のADHDの子どもが算数の「お金」の勉強ができるようになる7つの支援方法

「小学生のADHDの子ども,算数のお金の勉強,7つの支援方法」の文字

小学生のADHDの子どもが算数の「お金」の勉強ができるようになる7つの支援方法がこちらです。

1つずつ説明します。

 

お金の名前を言えるようにする

小学生のADHDの子どもが算数の「お金」の勉強ができるようになるためには、子どもが「お金の名前」を言えるようにすることがたいせつです。

 

小学生のADHDの子どもが「お金」の勉強をするときに、まず、やらなければいけないことが、1円、5円、10円などの「硬貨」の名前や、千円札、五千円札、1万円札などの「お札」の名前を子どもが言えるようにすることです。

 

 

1円、5円、10円…1万円などのお金を、子どもがパッと見てすぐに答えられるようになることが、小学生のADHDの子どもが算数のお金の勉強ができるようになる第一歩です。

 

そのためには、

毎日、

「これは何円でしょう?」

話す女性

と、「お金の読み方クイズ」をして、

「100円♪」

にっこり笑う男の子

などと、子どもが楽しく「お金の種類」について覚えられるようにしましょう。

 

お金の価値を理解させる

小学生のADHDの子どもが算数の「お金」の勉強ができるようになるためには、お金の価値を理解させることがたいせつです。

 

小学生のADHDの子どもが「お金(硬貨やお札)」を見て名前を言えるようになったら、

1円が1番安い

1万円が1番高い

など、お金の価値を子どもに教えましょう。

 

そのための簡単な方法が、

子どもが「1円、5円、10円、50円、100円…1万円。」と、値段が安い順に言えるように練習をしましょう。

 

「値段が安い順に声に出す」ことをくり返せば、子どもはすぐに「お金の価値」を覚えられるようになります。

 

さらに、子どもが声に出して値段が安い順に言えるようになれば、

実際のお金を使って、

はてな

「このお金より値段が高いのはどれだ?」

「このお金より値段が安いのはどれだ?」

と、子どもにクイズを出すようにしましょう。

 

このようにすることで、ADHDの子どもがお金の価値を理解できるようになります。

 

kokou
「クイズを出したときに、子どもがわからなくて悩んでいたら、『1円から声に出して言えばわかるよ。』と伝えれば、子どもはすぐに答えを見つけることができます。」

 

同じ価値の組み合わせがあることを教える

小学生のADHDの子どもが算数の「お金」の勉強ができるようになるためには、お金には同じ価値の組み合わせがあることを教えることがたいせつです。

 

kokou
「ADHDの子どもが『お金の価値』を理解したら、次は同じ価値になるお金の組み合わせをおしえましょう。」

 

「例」同じ価値の組み合わせの図

値段の価値が同じ「お金」の画像

 

同じ価値になるお金の組み合わせを子どもに教えるときは、上記の図のように、

  • 1円が5枚で5円
  • 10円が5枚で50円
  • 100円が5枚で500円

など、

「お金の枚数がそのまま値段になって、別のお金『1枚』と同じ価値になるんだ♪」

にっこり笑う男の子

ということを子どもが理解できればOKです。

 

注意

  • 「1円が5枚、5円が1枚で何円?」
  • 「10円が2枚、50円が1枚で何円?」

など、たし算をするような内容の問題は、まだ算数のお金の勉強に苦手意識を持っている子どもの場合は、問題を出さないようにしましょう。

「やっぱりむずかしい!」

「もうやりたくない!」

イライラして怒っている男の子

と子どもが思って、算数の「お金」の勉強がキライになってしまいます。

 

おままごとをする

小学生のADHDの子どもが算数の「お金」の勉強ができるようになるためには、子どもといっしょにおままごとをすることです。

 

小学生のADHDの子どもが、「お金」の硬貨やお札を見て名前を言えるようになって、お金の価値もわかったら、次は、おもちゃを使ってかんたんな「おままごと」を子どもといっしょにするようにしましょう。

「おままごと?勉強をせずに遊ぶの?」

考えるママ

 

あそびを学びに変える意識をもちながら、

「これは何円ですか?」

にっこり笑う女性

「これは○○円です。」

とても嬉しそうな女の子

と、子どもが「お金」の使い方を楽しみながら勉強ができるように支援しましょう。

 

ADHDの子どもは、楽しむことで「お金」について理解することができるようになります。

 

おすすめ「おままごと」

「おかし」をどっさりと買って、その日のおやつを「子どもが選んで買うおままごと」を、子どもといっしょにすることをおすすめします。

 

おかしの種類によって値段をママがきめましょう。

そして、

「今日のおやつは○○ちゃんが、100円で好きな物を買ってね。」

にっこり笑う女性

と子どもに言えば、子どもは喜んで楽しみながら「おやつ」をえらびます。

 

そして、どのお菓子の組み合わせなら「100円で買えるか」を考えるようになるので、お金の勉強が自然とできるようになります。

 

kokou
「個包装のおかしなら、値段を設定しやすいです。」

 

クイズをする

小学生のADHDの子どもが算数の「お金」の勉強ができるようになるためには、「お金のクイズ」をすることがたいせつです。

 

ここまでで、ADHDの子どもは、ある程度「お金」について理解することができて、お金の勉強に対しても、苦手意識がなくなってきているはずです。

 

このあとは、またクイズをしましょう。

「クイズ?」

考えるママ

 

次のクイズは、ランダムに数枚のお金を用意して「いくらでしょう?」とクイズを出します。

 

ポイント

最初は子どもが問題を出して、ママがクイズに答えるようにしましょう。そして、いっしょに答え合わせをしましょう。

このクイズ形式に子どもが慣れてきたら、次にママが問題を出して子どもが答えるようにしましょう。

kokou
「このときも、いっしょに答え合わせをしましょう。」

 

注意

子どもが「お金クイズ」に意欲的に参加しようとしない場合は、ムリやりクイズをするのではなく、毎日、1問~3問ぐらいの少ない回数を、コツコツと実践するようにしましょう。

 

買い物をする

小学生のADHDの子どもが算数の「お金」の勉強ができるようになるためには、子どもといっしょに買い物をすることです。

 

小学生のADHDの子どもが算数のお金の勉強に対して苦手意識をもたずに勉強ができるようになったら、実際に子どもといっしょに買い物へ行って、お金を使った支払いを子どもにしてもらいましょう。

 

kokou
「支払いをするときは『セルフレジ』がおすすめです。」

 

「?」

考えるママ

 

店員さんがレジ打ちをしてくれる普通のレジだと、ADHDの子どもは緊張して、すぐにお金を用意することができません。

 

さらに、ママも次の順番で並んでいる人が気になったり、店員の顔色が気になったりして、

「貸して!」

ムッとする女性

と、子どもからサイフを取り上げて、ママが支払ってしまう可能性があります。

 

そうなってしまうとADHDの子どもは、

「やりたかったのに!」

「何でやらせてくれないの!」

「ジャマしないでよ!」

イライラして怒っている男の子

などと、かんしゃくを起こしたり怒ったりしてしまいます。

「想像がつくわ…。」

ゾッとして汗をかくママ

 

そうならないためにも、お金の勉強として買い物を子どもにさせる場合は、セルフレジがおすすめです。

 

セルフレジなら、子どものペースでお金の計算ができて、ママもまわりの目を気にすることなく落ちついて子どもにアドバイスをすることができます。

「なるほど!」

「ハッ!」と気づくママ

 

そして、実際に子どもがお金の計算をしながら買い物が上手にできたときには、しっかりと子どものことを褒めるようにしましょう。

 

ADHDの子どもは素直です。褒められれば褒められるほど、どんどん自信を持ってできるようになります。ここがかわいいポイントです。

 

このくり返しで、小学生のADHDの子どもが算数のお金の勉強をイヤがらずにできるようになって、お金の意味や使い方も理解して、実際の生活の中でも自信を持って「お金」がつかえるようになります。

 

学習環境を用意する

小学生のADHDの子どもが算数の「お金」の勉強ができるようになるためには、学習環境を用意することがたいせつです。

 

ADHDの子どもが算数のお金の勉強に対して苦手意識がなくなって、さらに、お金を使って実際に買い物ができるようになれば、あとは、宿題や学習プリント、ワークなどの「算数のお金の問題」に対して集中して取り組めるような学習環境をつくりましょう。

 

 

小学生のADHDの子どもがお金の意味や価値をわかっていれば、あとは集中して問題に取り組めるような学習環境があれば、算数の「お金」の勉強はできるようになります。

 

 

しかし、ADHDの子どもは、勉強中に自分の興味関心があることを見つけてしまうと、そっちに意識が向いてしまって、勉強に集中できなくなってしまいことがよくあります。

 

そして、

「はやく勉強しなさい!」

「まだ算数の宿題おわっていないの?!」

上から目線で注意する女性

などと怒られるようになって、

「もうやりたくない!」

「算数のお金の勉強なんてしたくない!」

イライラして怒っている男の子

と子どもは思って、また、算数のお金の勉強をすることをイヤがるきっかけになってしまいます。

「それはイヤだわ…。」

悩む顔のママ

 

そうならないためにも、子どもが集中して算数のお金の勉強に取り組めるような環境をつくることも意識するようにしましょう。

 

参考

ADHDの子どもが「集中して勉強ができる環境」の作り方について知りたい方は、こちらの記事が参考になります。気になる方は見てください。

 

こんな方法もあります

小学生のADHDの子どもが「算数のお金」の勉強ができるようになるための学習環境をかんたんに用意する方法として、習い事を利用することもおすすめです。

 

習い事を利用すれば、子どもが自分から学習のやる気スイッチを入れて勉強ができるようになります。

 

参考

小学生のADHDの子どもに学習の習い事を利用することを考えるあなたには、おすすめの記事を4つ紹介します。気になる記事を選んで見てください。

 

通信教育

 

オンライン学習教材

 

家庭教師

 

オンライン家庭教師

 

 

まとめ:7つの支援方法を実践することで、小学生のADHDの子どもが算数のお金の勉強ができるようになる

「まとめ」の文字

小学生のADHDの子どもが算数のお金の勉強ができるようになるためには、まず、小学生のADHDの子どもが算数の「お金」の勉強が苦手な理由について知ることがたいせつです。

 

それは、

「楽しい」から「むずかしい」に変わる

からです。

 

そんな小学生のADHDの子どもが算数の「お金」の勉強をイヤがらずにできるようになるためには、

この7つの方法を意識して実践することで、

小学生のADHDの子どもが、算数のお金の勉強をイヤがらずにできるようになります。

 

さらに、お金の意味や価値、使い方について理解して、実際の生活の中でも使えるようになった子どもの姿を見ることで、今まで困っていた悩みがパッとなくなり、日々のストレスがスーッと軽くなります。

 

そのためにも、できるだけ、そっと、気づかれないように、子どもが気持ちよく次の行動に動けるように、サポートしましょう。

 

いつもなやんで、いつも頑張っているあなたの少しでも役に立つ情報になったのなら嬉しいです。ありがとうございました。

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  • この記事を書いた人
kokou

kokou

子どもが好きです。子育て、ADHD、発達障害についての専門家。 心理大学卒の元小学校教師、元障害児通所支援事業所勤務、そして、メンタルケア心理士。子ども「に」教えるのは得意にしてきたが、現在、子ども「を」育てる難しさをパパとして勉強&奮闘中。

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