うちの子はADHDです。
ADHD傾向です。
グレーゾーンです。
- 算数の計算の勉強をイヤがってこまる…。
- ほかの子と同じくらい計算ができるようになってほしい…。
- どうやって計算ができるように教えたらいいのかわからない…。
今回はこのような悩みを解決します。
子どもが算数の計算問題をイヤがって勉強させるのに苦労したり、
- 「計算ぐらいできるようになってほしい…。」
- 「計算ができなくて、これからの算数の勉強だいじょうぶかしら…。」
と悩んだりすることってありますよね。
そこで今回は、算数の計算がキライなADHDの子どもにするべき対策についておしえます。
さっそく知りたい方はこちら。
今回の記事を読むことでADHDの子どもが、
- 算数の計算ができるようになる
- イヤがらずに計算問題をするようになる
さらに、「はやく計算問題をやりなさい!」と怒らなくても、自分から計算問題をやろうとする子どもの姿を見ることで、今までのあなたの悩みやストレスがパッとなくなります。
なぜなら私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 元障害児通所支援事業所勤務(放課後等デイサービスで、未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のためにADHDの診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
この経験を通して、たくさんの子どもを見てきました。
計算問題がきらいな子
算数の勉強になるとあばれる子
なんども計算ミスをして落ちこむ子
そして、そのような子どものお母さんから
「子どもが算数の計算問題をイヤがります。どうしたらいいですか?」
と相談を受けて、その子の個性や特徴を考えながらアドバイスをしてきたからです。
今回の支援方法は、算数の計算がキライなADHDの子どもに計算問題の勉強をさせるにはどうしたらいいか考えて、なやむお母さんにアドバイスして、すぐにつかえて効果のあった方法を提案しています。
※算数の勉強の悩みをまとめて解決したい方はこちら。
知らないと今より苦労します!
大丈夫ですか?
子どもは授業でみんなについていけていますか?ちょっとでも心配なら後悔する前にこちらの記事を見たほうがいいかと思います。
目次
ADHDの子どもが算数の計算がキライな理由
ADHDの子どもが算数の計算がキライな理由がこちらです。
理由
子どもによってキライな理由がすこしずつちがう
ADHDの子どもが算数の計算問題がキライな理由は子どもの性格によって少しずつちがいます。
そして、子どもが計算問題をすることをイヤがる理由には3つのパターンがあります。
それぞれのパターンがこちらです。
- 算数の計算への苦手意識がとてもつよい
- いつもうっかりミスをしてしまう
- まちがえたくない気持ちがつよい
この3つのパターンによって、算数の計算問題をすることをイヤがったり、計算問題をしても間違いがおおくなったりしてしまいます。
算数の計算への苦手意識がとてもつよい
国語の勉強はスムーズに取り組めるのに算数の計算プリントやドリルになると、
- 「イヤだ!」
- 「やりたくない!」
- 「できない!」
と急に怒り出して、計算をさせる前にいつも落ち着かせることに苦労していました。
いつもうっかりミスをしてしまう
計算の問題が出てもあまりイヤがることなく取り組むけれども、すぐに集中が切れてしまうので、毎回うっかりミスや計算ミスがある。
ときどき、全部終わっていないのに、「できた。」と言って遊ぼうとするので、ずっとそばで見て教えなければいけないので大変でした。
まちがえたくない気持ちがつよい
失敗したくない気持ちがつよくて、まちがいを指摘されたり、やり直しをさせられたりすることをイヤがって、まちがえたくない気持ちから計算にとても時間がかかったり、ときには間違えたくない気持ちが強くなりすぎて問題を解こうとしなかったりして、子どもの様子を見ながら学習のサポートをしなければいけなくて苦労しました。
このように、子どもによって算数の計算がキライな理由はすこしずつちがいます。
これがADHDの子どもが算数の計算がキライな理由です。
つぎの項目では、そんなADHDの子どもそれぞれに合わせた対策方法について説明します。
【性格別】計算がきらいなADHDの子どもにするべき対策
算数の計算がきらいな子どもにできる対策は性格別で変わります。
性格別「3つのパターン」がこちらです。
まず、ADHDの子どもが算数の計算問題ができるようになるためには、どのタイプの子どもでも意識しなければいけないことがあります。
それは、子どもに「できてほしい」ことをよくばらないようにすることです。
計算がきらいな子どものパターンである
- 「苦手意識がつよい子」
- 「ちょっとしたミスが多い子」
- 「まちがえたくない気持ちがつよい子」
それぞれ計算がきらいで苦手なので、
「全部できるようにならなくても、少しずつできるようになって算数の計算を好きになってくれたらいい。」
という気持ちを持つようにしましょう。
そして、子どもに算数の計算を教えるときは、
- しっかりとできたことを「ほめる」
- 「かんたんにできる」ことに気づかせる
- 「大丈夫」と伝える
という、この「ほめる、かんたん、大丈夫」を意識することで、子どもは算数の計算ができるようになります。
それでは、それぞれの対策方法について1つずつ説明します。
計算をすることに苦手意識がつよい子への対策
算数の計算をすることに苦手意識がつよいタイプのADHDの子どもは、
- 「算数はキライ!」
- 「計算はむずかしい!」
と考える傾向があります。
これは算数の計算問題に対して、成功体験がすくないことで自信がなくなってしまっているために、算数の計算がキライになってしまっています。
私が出会った子どもも、国語の漢字は書くことをイヤがらずにできましたが、算数の計算問題になると、急にイヤがってあばれて、机の下から出てこなくなったことがありました。
そんなときに私がした「声かけ」が、
- 「国語の勉強がすぐにおわってすごいね!」
- 「算数もやろうと思ったことが100点だよ!」
と子どもを「ほめる」ようにしました。
そして、
「ちょっと計算問題、見せてね。あ!今日のかんたんだ!やったね!」
と子どもに計算の問題が「かんたん」であることを伝えて、
「一緒に計算問題しよう。一緒にやったらすぐおわるよ。大丈夫!」
と、子どもに「一緒にやればできるから大丈夫」ということを伝えました。
この、
- ほめる
- かんたん
- 大丈夫
という3つを意識的に伝えることで、子どもが机の下から少しずつ出てきてくれて、計算問題をがんばることができました。
そして、気づけば、机の下に逃げることなく計算問題もイヤがらずにできるようになりました。
計算問題のちょっとしたミスが多い子への対策
計算問題のちょっとしたミスが多いタイプのADHDの子どもは、がんばって計算問題に取り組んでも不注意傾向がつよく出てしまい、自分でも気づかないうちに「ちょっとしたうっかりミス」が多くなってしまいます。
算数の計算問題の場合は、
1つのミスで間違いになってしまうので、うっかりミスをしてしまうADHDの子どもは、いつも「バツ」になってしまい、
「また間違えた…。」
「またやり直し…イヤだな…。」
と、自信をなくしてしまうだけでなく、算数の計算をキライになってしまう傾向があります。
そうならないためにも、計算問題をするときは、できるだけ子どもと一緒に勉強するようにしましょう。
子どもの学習をそばでサポートしながら、ちょっとしたミスを子どもがしたときにすぐ教えてあげるようにすることがたいせつです。
私が出会った子どもに教えたときは、1問1問、大きな文字でホワイトボードに書いてあげて、一緒に計算問題を解くようにしました。
- 計算のうっかりミスができるだけ出ないように
- 子どもが見てわかりやすいように
視覚的支援をしながら、
そして、
1問1問、集中できるようにすることで、子どもはちょっとしたミスをすることがグッと減りました。
そして、子どもがミスをせずに正解したときは、
「まちがえずにできたね!すごい!」
としっかりと子どもをほめて、
「一緒に勉強するとかんたんでしょ♪」
と子どもに計算問題は「かんたん」と言うことを伝えて、
「1問1問、集中したらまちがえないよ。これで大丈夫!」
と子どもに声かけをすることで、計算がキライだった子どもも、ちょっとしたミスがなくなり算数の計算ができるようになりました。
そして、自分からホワイトボードを用意して、まちがえないように気をつけながら勉強することもできるようになりました。
計算をまちがえたくない気持ちがつよい子への対策
計算をまちがえたくない気持ちがつよいタイプのADHDの子どもは、まちがえるのがとにかくイヤで、人に言われることもイヤがる傾向があります。
そして、
「まちがえるから計算問題はきらい!」
となります。
このようなタイプの子どもに計算をすきになってもらうためには、一緒に同じ問題を解くようにしましょう。
私が出会ったこのようなタイプの子どもに教えたときは、子どもとおなじ計算問題を用意して一緒に問題を解きました。
あらかじめ子どもがまちがえている場所をチェックしておいて、子どもがまちがえているところを同じようにまちがえておきます。
そして、はじめに私が解いた問題を答え合わせして、「あ!まちがえた。」と子どもに伝えると、
「ぼくもまちがえた。」
と子どもは言ってくれます。
そうすると、
「まちがえたのは、ぼくだけじゃない。」
と子どもは思うことができて、イヤがったり怒ったりすることなく一緒にまちがえを直すことができました。
そして、
「まちがえたけどイヤがらずに直すことできたね。すごい!」
と子どもをほめて、
「まちがえても直したら正解になるし、かんたんなことだよね。」
と「かんたん」にできることをイメージさせて、
「まちがえることはみんなあるし、大丈夫♪」
と、まちがえても「大丈夫」ということを何度も伝えながら、一緒に計算問題をすることで、気づけば、子どもが1人で勉強していても、まわりの目を気にすることなく消しゴムを使ってまちがえた問題の直しができるようになり、計算問題もイヤがらずに取り組めるようになりました。
対策をしてもダメなとき
ADHDの子どもに上記の対策をしても、算数の計算問題をイヤがったり、できなかったりするときは、
子どもに、
- 算数の計算が「かんたん」と思わせる
- 計算ができるようになって自信をもたせる
必要があります。
子どものそばでじっくりと学習のサポートをして、算数の計算に対しての苦手意識をなくすようにしましょう。
そのためには、
- 毎回の計算問題をいっしょにする
- 反復練習をくりかえす
- 計算問題になれさせる
などの学習サポートしながら、子どもが計算問題をできたときに、しっかりとほめてあげるようにしましょう。
そして、子どもが計算問題に対しての苦手意識がへってきたら、もう1度、それぞれの性格別の対策をするようにしましょう。
参考
- ずっと子どものそばで教えられない
- ほかにもやることがあって忙しくてできない
- もっと早く子どもが、1人でできるようになってほしい
と考える方もいます。
そんなあなたは「習い事」を利用して、子どもが計算問題をイヤがらずにできるようにしましょう。
このまま何もせずに算数の計算がキライなままだと、今後の算数の学習すべてができなくなる可能性があります。
そうすれば、もっと子どもの勉強について悩まなければいけなくなります。
そうならないためにも、今から「習い事」を利用することを考えましょう。
ADHDの子どもに学習の習い事を利用して、算数の計算ができるようにするためには家庭教師の利用をおすすめします。
家庭教師なら、
計算問題がまちがっていればすぐに教えてくれたり、正解していればすぐにほめてくれたりするので、子どもが意欲的に勉強ができて、そして、計算もできるようになります。
注意
ADHDの子どもが家庭教師を利用する場合は、子どもに合った家庭教師を見つけるようにしましょう。
子どもに合った家庭教師の見つけ方がわからない方は、ここでは書ききれなかったADHDの子どもに合った家庭教師の選び方について、こちらの記事で詳しく書いているので見てください。
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[簡単5分!]失敗しないADHDの子どもに合ったおすすめ家庭教師。2つの方法で見つかります。
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オンライン家庭教師もあります
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[比較表あり!]ADHDの子どもにおすすめのオンライン家庭教師。
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まとめ
ADHDの子どもが算数の計算ができるようになるためには、ADHDの子どもが算数の計算がキライな理由を知ることがたいせつです。
それは、
子どもによってキライな理由がすこしずつちがう
という理由があるからです。
そして、ADHDの子どもが算数の計算ができるようになるためには、
対策方法
- 計算をすることに苦手意識がつよい子への対策
- 計算問題のちょっとしたミスが多い子への対策
- 計算をまちがえたくない気持ちがつよい子への対策
いう3つの対策を、それぞれ意識して実践することがたいせつです。
それでも子どもが
- 計算ができない
- 計算をすきになれない
などの場合は、じっくりと時間をかけて勉強を教えたり、習い事を利用したりして計算問題ができるようにサポートすることで、
ADHDの子どもが算数の計算ができるようになります。
さらに、イヤがらずに計算問題をするようになるだけではなく、自分から計算問題を解こうする子どもの姿を見ることで、今までのママの悩みがパッとなくなり、日々のストレスがスーッと軽くなります。
そのためにも、できるだけ、そっと、気づかれないように、子どもが気持ちよく次の行動に動けるように、サポートしましょう。
いつもなやんで、いつも頑張っているあなたの少しでも役に立つ情報になったのなら嬉しいです。ありがとうございました。
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