- 放課後等デイサービスの「あるある」が知りたい。
- これって自分だけが放デイで経験していることなのかな?
- 放課後等デイサービスってどんな職場なのか楽しみながら知りたいけどそんな方法あるかな?
今回はこのような疑問を解決します。
私は放課後等デイサービスで働いていたとき、
先輩
「そうだね。あるあるだね。」
先輩
「あるあるだ。」
先輩
「それ、あるある。」
と驚くことがありました。
そして、
と思うことがありました。
そこで今回は、放課後等デイサービスで働くなら知っておくべき「放デイあるある」について紹介します。
さっそく知りたい方はこちら。
今回の記事を読むことで、
- 放課後等デイサービスの「あるある」を知ることができる
さらに、放デイの「あるある」を知っていることで、今後、放課後等デイサービスの仕事現場で起こる可能性のある出来事に、あわてることなくスムーズに対応できるようになって、職場で頼れる存在になれます。
本記事の執筆者情報
私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
- 元放課後等デイサービス・児童発達支援勤務(未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のために発達障害の診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
暇つぶしの感覚で「放デイあるある」を知って、気づけば、職場でスムーズに児童対応や業務をこなす頼れる存在になってください。
あなたはどっち?
たいせつなことは行動しながら考えることです。どっちか選んでそのままにすると何も変わりません。選んだら行動してください。
今の職場にちょっとでも不満があるあなたはこちら。
≫放デイを辞めた人の「辞める理由」や「きっかけ」とその後の行動。
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【15人にインタビュー】放デイを辞めた人の「辞める理由」や「きっかけ」とその後の行動。
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目次
- 1 放課後等デイサービスの「あるある」を知っていると働くときに役立つの?
- 2 放課後等デイサービスあるある
- 2.1 1人があばれると時間差で、ほかの子もあばれる
- 2.2 学校に子どもを迎えに行って待たされると、つぎの送迎に間に合うか、そわそわする
- 2.3 子どもが帰りぎわに暴れはじめると送迎時間までに落ち着かせられるか、あせる
- 2.4 雨の日はなぜか不安定になる子どもが多い
- 2.5 学校・保育園・幼稚園が休みの日で、朝からたくさんの子どもがいるときは、スタートからいつもの何倍もの気合いを入れる
- 2.6 外出や休日の疲れ度は体感「平日の5倍」
- 2.7 ちょっとした外出(公園など)に行ったときに、貸し切りだと心の中でガッツポーズをする
- 2.8 集団療育は個別療育よりも難易度が数倍に跳ね上がる
- 2.9 「クッキング」や「おやつ」の時間などは、急に静かな時間がやってくる
- 2.10 おもちゃの電池の消耗がはやい
- 2.11 学校の教室まで迎えに行って待たされると気まずい
- 2.12 エレベーターのボタンには注意が必要
- 2.13 送迎で保護者と話が盛り上がると、途中から時間が心配になる
- 2.14 「はじめまして」は気をつかう
- 2.15 療育の内容に頭を悩ます
- 2.16 療育グッズの置き場所にこまる
- 2.17 1つの学校だけが下校時間変更の場合は「ちょいピンチ」2つの学校が重なると「もうピンチ」
- 2.18 送迎に行くときは車の停車場所で悩む
- 2.19 「トイレがいっぱいあったら…。」と思うときがある
- 2.20 新しいグッズをなかよく使えたら感動
- 2.21 宿題をいかに早く終わらせるかが勝負
- 2.22 「手作りの療育グッズ」作るための材料溜まりがち
- 2.23 雨の日が続くと過去の「療育グッズ」が活躍する
- 2.24 送迎で乗り込んだ車のガソリンが少ないとドキドキする
- 2.25 「特定のおやつブーム」がときどきやってくる
- 2.26 遊んだ「おもちゃ」が散乱する
- 2.27 短時間利用の子どもには、どうやって満足させられる時間を長くできるかが勝負
- 2.28 子どもの発想で思ってもいない遊びが生まれる
- 2.29 手作り療育グッズは忘れた頃にもう一度活躍してもらう
- 3 「放デイあるある」を実際に働いている職場で活かす方法
- 4 まとめ:あるあるを知っているだけで、放課後等デイサービスで働くときの気持ちが楽になる
放課後等デイサービスの「あるある」を知っていると働くときに役立つの?
「あるある」は、「あるある~♪」って共感したり、「へぇ~。放デイってそんなことがあるんだぁ。」っと思ったりするだけではなく、「あるある」を知っているだけで、放課後等デイサービスの現場で働くときに役立つことがあります。
それがこちらです。
ココがポイント
放デイで働いているときの困り事への準備ができる
「放デイあるある」は、放課後等デイサービスで働いている人が共感できるようないろいろな場面について紹介しています。
そして、今後、放デイで働いているときに「あるある」を知っていることで、「自分ならこんな時どうするかな?」と考えることができるようになります。
そのため、「放デイあるある」のような場面が起きたときに、サッと児童対応ができるようになったり、イヤな思いをしたり、疲れたり、ストレスを溜めたりすることなくスムーズに働くことができるようになります。
これが、放課後等デイサービスの「あるある」を知っていると働くときに役立つ理由です。
放課後等デイサービスあるある
放課後等デイサービス「あるある」がこちらです。
放デイあるある
- 1人があばれると時間差で、ほかの子もあばれる
- 学校に子どもを迎えに行って待たされると、つぎの送迎に間に合うか、そわそわする
- 子どもが帰りぎわに暴れはじめると送迎時間までに落ち着かせられるか、あせる
- 雨の日はなぜか不安定になる子どもが多い
- 学校・保育園・幼稚園が休みの日で、朝からたくさんの子どもがいるときは、スタートからいつもの何倍もの気合いを入れる
- 外出や休日の疲れ度は体感「平日の5倍」
- ちょっとした外出(公園など)に行ったときに、貸し切りだと心の中でガッツポーズをする
- 集団療育は個別療育よりも難易度が数倍に跳ね上がる
- 「クッキング」や「おやつ」の時間などは、急に静かな時間がやってくる
- おもちゃの電池の消耗がはやい
- 学校の教室まで迎えに行って待たされると気まずい
- エレベーターのボタンには注意が必要
- 送迎で保護者と話が盛り上がると、途中から時間が心配になる
- 「はじめまして」は気をつかう
- 療育の内容に頭を悩ます
- 療育グッズの置き場所にこまる
- 1つの学校だけが下校時間変更の場合は「ちょいピンチ」2つの学校が重なると「もうピンチ」
- 送迎に行くときは車の停車場所で悩む
- 「トイレがいっぱいあったら…。」と思うときがある
- 新しいグッズをなかよく使えたら感動
- 宿題をいかに早く終わらせるかが勝負
- 「手作りの療育グッズ」作るための材料溜まりがち
- 雨の日が続くと過去の「療育グッズ」が活躍する
- 送迎で乗り込んだ車のガソリンが少ないとドキドキする
- 「特定のおやつブーム」がときどきやってくる
- 遊んだ「おもちゃ」が散乱する
- 短時間利用の子どもには、どうやって満足させられる時間を長くできるかが勝負
- 子どもの発想で思ってもいない遊びが生まれる
- 手作り療育グッズは忘れた頃にもう一度活躍してもらう
1人があばれると時間差で、ほかの子もあばれる
放課後等デイサービスの指導員をしていると、子どもが何かのきっかけで怒ったり泣いたりあばれたりすることはよくあります。
そして、なぜか1人の子どもが暴れると、ちょっと時間がたったあとにほかの子もあばれだして、落ち着かせることが大変になることがあります。
学校に子どもを迎えに行って待たされると、つぎの送迎に間に合うか、そわそわする
放課後等デイサービスの指導員をしていると、子ども(利用者)を学校へ迎えに行くことがあります。
予定時間に学校へ迎えに行ったときに、まだ下校時間になっていない場合は、子どもが下校するまで待ちます。
次の送迎予定がなければ余裕で待てますが、次の送迎時間が迫っていると、間に合うかどうか、とても「そわそわ」します。
さらに、次の送迎が、1分でも遅れるとあばれだす子どもの場合は、とってもあせります。
子どもが帰りぎわに暴れはじめると送迎時間までに落ち着かせられるか、あせる
放課後等デイサービスの指導員をしていると、あとちょっとで子どもが帰る時間(送迎時間)という時間帯に子どもが、
- 何かイヤなこと
- 納得できないこと
- 友達とのトラブル
などがあって感情的に怒りだして暴れはじめてしまうと、子どもを落ち着かせることに気を使うだけではなく、送迎時間までに落ち着かせられるかどうかにも気を使いあせることがあります。
ヒヤヒヤします。
雨の日はなぜか不安定になる子どもが多い
放課後等デイサービスの指導員をしていると、毎日のように誰かが怒ったりあばれたりしていますが、
なぜか雨の日だと気持ちが不安定になって、
- 怒る
- 泣く
- 暴れる
- さけぶ
- 壊す
などのトラブルが増える気がします。
気圧の変化なのか、外で遊べずにストレスが溜まるのか、ハッキリとはわからないけれどトラブルが多いような気がします。
学校・保育園・幼稚園が休みの日で、朝からたくさんの子どもがいるときは、スタートからいつもの何倍もの気合いを入れる
放課後等デイサービス(児童発達支援含む)の指導員をしていると、学校や保育園・幼稚園が休みの日は、子どもたちが午前中から利用することが多くなるので、平日とは違って「気合いを入れる」ことがよくあります。
平日の午前中の場合は、
- まだ保育園・幼稚園に通っていない子
- 学校に行きたくても行けない子
などが午前中から利用します。
そして、昼過ぎ頃から、幼稚園や保育園に通っている子が来るようになり、15時頃から小学生が来るようになるので、それぞれの時間帯によって子どもへの関わり方が徐々に変わってくるのが平日です。
しかし、休日になると、すべての世代が朝からそろっていたり、放デイを利用する人数が増えてトラブルになったりすることも増えるので、
休日は「1日が平和に終わる」ように朝のスタートからグッと気合いを入れます。
外出や休日の疲れ度は体感「平日の5倍」
放課後等デイサービスの指導員をしていると、学校が休みの日は、子どもたちが午前中から利用することが多くなるので、平日とはちがい気合いをいれることがよくあります。
さらに、公園やアミューズメント施設などに子どもを連れて行くときは、
- まわりに迷惑をかけないように
- ケガをしないように
- 危険な行動をしないように
- 好き勝手に行動しないように
- 迷子にならないように
- 時間を守るように
- トラブルが起きないように
など、いろいろなことに気を使って仕事をがんばらなければいけません。
また、いつもとちがう環境で子どもが落ち着きなく動き回ったり、全体での指示が入りにくくなったりするので、トラブルが起きないように意識しなければいけません。
そのため、1日がおわったあとは、ドッと疲れます。
体感としては平日の5倍はつかれます。
しかし、無事に1日が終わって、子どもが楽しんでくれたことへの喜びは10倍になります。
ちょっとした外出(公園など)に行ったときに、貸し切りだと心の中でガッツポーズをする
放課後等デイサービスの指導員をしていると、天気の良い日に時間に余裕があって子どもの様子やスタッフの数にも問題がなければ、ちょっとした外出として近くの公園などに子どもを連れて行くときがあります。
そのようなときに、公園に誰もいなくて貸し切り状態のときは、
- ほかの遊んでいる知らない子とトラブルにならないか
- まわりに迷惑をかける行動をしないか
- 好き勝手に行動して見失わないか
などを心配せずに、子どもといっしょに遊んだり支援をしたりできるようになるので、心の中でガッツポーズをします。
集団療育は個別療育よりも難易度が数倍に跳ね上がる
放課後等デイサービスの指導員をしていると、子どもへの支援として、個人的に1対1での個別療育や、複数の子どもたちと一緒に療育をする集団療育があります。
個別療育の場合は、子どもの気分や体調、特性などを意識しながら、子どものペースに合わせて療育をすすめていきます。
しかし、集団療育の場合は、1人の子どもに合わせるのではなく、全体を見ながらみんなが仲良く、楽しく、そして、学べるように療育をしなければいけません。
子どもによっては、
- 意欲的に参加する子
- 参加しない子
- 「今はやりたくない!」と言い出す子
- 機嫌が悪い子
- はじめの説明で集中が切れてしまう子
など、さまざまです。
そのような状況の中で療育をスムーズにすすめなければいけないので、難易度がかなり上がります。
しかし、集団療育は「コミュニケーション能力」や「協調性」などを子どもが養える機会になるので、難易度は高いけれど、それだけ子どもにとって必要な経験をさせてあげられるので、やりがいと達成感があります。
「クッキング」や「おやつ」の時間などは、急に静かな時間がやってくる
放課後等デイサービスの指導員をしていると、療育のプログラムとして「クッキング」をしたり、毎日、子どもたちに「おやつ」を提供したりします。
そして、クッキングで作った物をみんなで食べるときや、おやつの時間にみんなで一緒に食べたり、または、それぞれが好きなおやつを選んで食べたりするときに、
あんなに大きな声を出して遊んだり、楽しそうに走り回ったり(ときには泣いたり暴れたり)していた子どもたちが、黙々と食べはじめて静かになるときがあります。
急に統一感のある静けさがやってきます。
おまけ
この時間を逃すと子どもと一緒に遊んだり支援をしたりしながら、そして、様子を見ながら、トラブルにならないように気をつけて連絡帳などを書かなければいけなくなって大変になります。
おもちゃの電池の消耗がはやい
放課後等デイサービスの指導員をしていると、気づけばおもちゃの電池が無くなっています。
放課後等デイサービスには、子どもたちが楽しめるように療育グッズやおもちゃがたくさんあります。
そして、子どもたちはいつも楽しんで使っていますが、
- すぐに興味が変わる子
- おちつきなく動き回る子
- 遊んでいるおもちゃをそのままにする子
など、不注意傾向の強い子どもがたくさんいるので、遊んでいたおもちゃをそのままにすることが多く、電池を使用するおもちゃがそのままの状態でほったらかしになることも多く、気づけば電池がなくなってしまいます。
そのため、日頃から電源を付けっぱなしのおもちゃはないかチェックしたり、電池切れのおもちゃはないかを確認したりしなければいけません。
おもちゃで遊んだあとにしっかりと電源を「OFF」にする子どもを発見したときは、みんなに伝わる声で褒めて、まわりの子どもたちに「遊んだあとは電源を『OFF』にしてね~。」という願いを込めます。
学校の教室まで迎えに行って待たされると気まずい
放課後等デイサービスの指導員をしていると、子どもを学校へ迎えに行くことがあります。
そして、子どもを迎えに行くときは、
- 学校
- 保護者の考え
で子どもを迎えにいく待ち合わせ場所が変わります。
子どもをスムーズに、そして、確実に出会って迎えにいけるようにするためには「教室まで迎えに行く」ことです。
教室まで子どもを迎えに行くことは、送迎側としても子どもと出会えてスムーズに連れて行けるので助かります。
しかし、ときどき、授業が長引いたり「帰りの会」が延びたり、子どもが帰りの用意に時間がかかったりすることがあります。
そのような時は、教室の前で待たなければいけません。そして、教室の前で待っていると、ほかの子どもたちから、
- 「だれ?」
- 「だれのお父さん?」
と声をかけられたり、チラチラ見られたり、さらには他のデイサービスのスタッフが子どもを迎えに来ていると、同じように子どもを待つことになるので、
軽い挨拶をしたあとにお互い「まだかな…。」と考えながら、無言で子どもを待たなければいけなくなるので、気まずい時間が流れることがあります。
エレベーターのボタンには注意が必要
放課後等デイサービスの指導員をしていると、子どもたちを連れて外出する機会があります。
近くの公園などは、
- 子どもがケガをしないように
- トラブルにならないように
そして、思いっきり楽しめるように意識します。
しかし、外出となると公園以外にも、
- アミューズメント施設
- 動物園
- 植物園
- 運動公園
- 公共施設
など、いろいろな所に子どもを連れて行くことがあります。そのようなときに意識することは上記の公園で意識する内容以外にもあります。
ときどき現れる「エレベーターのボタン」です。
エレベーターのボタンは年齢関係無くほとんどの子が押したがります。しかし、エレベーターのボタンは1度押すと「光ってしまう」ので、2回目以降は押しても手応えがなく満足できません。
そのため、
- こだわりが強い子
- 何でも1番がいい子
などをたくさん連れて行動しているときは、トラブルにならないように、ケンカにならないように意識する必要があります。
送迎で保護者と話が盛り上がると、途中から時間が心配になる
放課後等デイサービスの指導員をしていると、毎日のように子どもを自宅まで送迎します。
そして、簡単にではありますが保護者に子どもの様子について伝えます。
このときに、悩み相談、または、最近の子どもの変化などについて話をするときに、話が盛り上がることや、「しっかりと相談に乗りたい」と思うことはよくあります。
このようなときに、
- このあとの予定
- つぎの送迎
- デイに早く戻って子どもの対応をする(スタッフはフロアに多いほど療育がスムーズにできるので)
など、やらなければいけないことが詰まっていると、保護者と話をしたくても、だんだん時間が気になり、後ろ髪を引かれる思いで話を切り上げることがあります。
「はじめまして」は気をつかう
放課後等デイサービスの指導員をしていると、子どもたちの「はじめまして」には気をつかいます。
なぜなら、いつもとちがう環境がキライな子どもが多いため、1人でも知らない人がいて「はじめまして」の環境になってしまうと、
子どもは、
- ソワソワして落ち着きがなくなる
- いつもはしないような行動をする
- テンションが上がる
- 試し行動をする
など、色々な行動をするようになるからです。
そのため、それぞれの子どもにあった対応をしなければならず気を使います。
放課後等デイサービスでは、日々、
新しい子どもが来て「はじめまして」
曜日によって利用者がちがうので、偶然、利用日が変わって「はじめまして」
あたらしいスタッフが入って「はじめまして」
など、さまざまなパターンの「はじめまして」があるので、そのたびに子どものちょっとした変化を見つけて対応をしなければいけません。
療育の内容に頭を悩ます
放課後等デイサービスの指導員をしていると、
毎回、
- 子どもたちが楽しめるように
- 学びを深められるように
療育の内容を考えます。
(各放課後等デイサービスによって異なりますが、次月の療育内容を保護者に伝えるために、月曜日は「○」、火曜日は「△」など、療育内容を月予定として伝えます。)
そのため、療育内容を考えるときは、
- 子どもの実態
- 誰がその日に利用するか
- 子どもの利用時間
などがハッキリとわからないときに療育内容を決めることになるので、
- 誰でもできる
- みんなで楽しめる
- 学びを深められる
など、いろいろな視点で療育内容を決めなければならず頭を悩ませます。
そのため、当日に子ども達がたのしんで療育に参加してくれたときはとっても嬉しいです。
療育グッズの置き場所にこまる
放課後等デイサービスの指導員をしていると、毎日のように療育グッズが増えていきます。
そして、療育グッズには、子ども1人ひとりに合った個別療育用の支援グッズや、みんなが楽しんで参加できるような療育グッズなどを手作りすることもよくあります。
そのため、その日だけに作った療育グッズでも、
と考えることもよくあるので、
と思って捨てずに保管することがあります。
さらに、子どもが「前にやった○○したい。」と急に言うことがあるので、そのときに、もしも療育グッズを捨ててしまっていると、「なんでー!」と怒りだしてしまうことがあります。
そのため、「とりあえず置いておこう…。」と考えることもよくあるので、捨てずに保管することがあります。
そして、気づけばどんどん溜まって、療育グッズの置き場所にこまることになります。
1つの学校だけが下校時間変更の場合は「ちょいピンチ」2つの学校が重なると「もうピンチ」
放課後等デイサービスの指導員をしていると、学校へ子どもを迎えに行ったり家に送ったりと送迎を毎日のようにします。
そのため、
「○○小学校」
↓
「△小学校」
↓
「□小学校」
○○ちゃんを家に送る
↓
「☆小学校」
↓
「△小学校」
「○○小学校に▽ちゃんを迎えに行く」
↓
「▽ちゃんをデイサービスに連れて行く」
↓
すぐに次の送迎で「△小学校」
↓
「□小学校」
など、毎日の利用者が変わるので、いろいろなパターンで送迎をします。そして、スムーズに送迎ができるように事前に、送迎の予定時刻や順番を決めます。
このときに、1つの学校だけ下校時間が変更になってお迎えの時間が変わった場合は「どうしよう…。よし!この順番で行こう!」と、ちょっとピンチになりながらも対応できます。
しかし、これが2つの学校が重なる(急遽、当日に決まる)ような場合だと、
と、もうピンチです。
しかし、このようなピンチをスムーズに送迎できたときには、いつもとはちがうちょっとした達成感があります。
送迎に行くときは車の停車場所で悩む
放課後等デイサービスの指導員をしていると、児童の自宅、学校などへ車で迎えに行くことが毎日のようにあります。
そのようなときは、どこに車を停めるかを考えなければいけません。
たとえば、学校に迎えに行くときに、教室まで子どもを迎えに行くときは、同乗者がいない場合、車を置いて子どもを迎えに行かなければいけないので、停める場所に悩みます。
さらに、保護者の迎えや他のデイと重なる場合は、車がベストポジションに停められないときもあるので、「どこに停めよう。」と考えたり、子どもが「いつもの場所に車がない!」と怒り出さないように「どうやって伝えよう。」などと考えたりすることがあります。
「トイレがいっぱいあったら…。」と思うときがある
放課後等デイサービスの指導員をしていると、毎日さまざまな子どもたちの対応をします。
ときどき「トイレに行きたい子」が同じタイミングで重なることがあります。そして、待つことができる子どもならば問題がないですが、待てない子が2人、3人と重なった場合は、
「トイレ行きたいー!」
「早く(トイレから)出てー!」
と大きな声を出したり、ドアをドンドン叩いたりして、ちょっとした騒ぎになります。
そんなときは「トイレがいっぱいあったら…。」と思いながら、子どもたちの対応をします。
新しいグッズをなかよく使えたら感動
放課後等デイサービスの指導員をしていると、「療育グッズ」や「おもちゃ」などいろいろな物が新しく導入されることがあります。
そして、子どもたちは新しいグッズを見つけると
- 「これ何!?」
- 「やりたい!」
- 「早く使いたい!」
など、目をキラキラさせて「使いたい」アピールをしてくれます。
しかし、
- みんなで仲良く使う
- 順番を決めて使う(自分の番まで待つ)
- やることをやってから使う(宿題や勉強など)
ということが苦手な子どももいるので、新しいグッズを登場させるときは子どもに見せるタイミングを考えなければいけません。
そんなときに、トラブルもなく、みんなで仲良く使ったり、遊んだりできたときは、嬉しくて感動です。
宿題をいかに早く終わらせるかが勝負
放課後等デイサービスの指導員をしていると、宿題をいかに早く終わらせるかが勝負になることがよくあります。
子どもたちが利用する時間がバラバラなので、はやい時間から利用する子どもの場合は、勉強や宿題を終わらせてからも「送迎時間」「帰る時間」までに余裕があります。
しかし、学年が上がれば上がるほど、下校時間が遅くなるので、放デイを利用する時間も限られてきます。
そして、そのような中で宿題を終わらせなければならず、宿題に時間がかかっていると遊び時間や療育時間がどんどん少なくなってしまって、子どもが「何もできなかった!」「もっと遊びたい!」などという状態になってしまいます。
そのため、学校がある日は、いかに早く宿題を終わらせられるかが勝負になります。
「手作りの療育グッズ」作るための材料溜まりがち
放課後等デイサービスの指導員をしていると、「手作りの療育グッズ」を作るときがよくあります。そして、作るための材料が溜まりがちになります。
と思って、子どもが使える量を集めたり、残したりしていると、気づけばどんどん溜まってしまいます。
たとえば、
- 牛乳パック
- ペットボトルキャップ
- ダンボール
- 新聞紙
- キレイな包み紙
- etc.
置き場所や片づけ、管理にこまります。
雨の日が続くと過去の「療育グッズ」が活躍する
放課後等デイサービスの指導員をしていると、雨の日が続くときは、どのようにして過ごすかを考えることがあります。なぜなら、雨が続くと、
外で遊べない
室内が子どもやスタッフでいっぱいになる
雨のせいなのか子どもが不安定になる
からです。そんな雨の日が続くようなときに活躍してくれるのが療育グッズです。
はじめて療育グッズを使う子は新鮮な気持ちで楽しんで、すでに使ったことがある子どもは抵抗なく取り組めるので、雨が続く日でも、療育グッズがあることで子どもたちが楽しんで過ごしてくれるので助かります。
送迎で乗り込んだ車のガソリンが少ないとドキドキする
放課後等デイサービスの指導員をしていると、毎日のように子どもの送迎で、
- 自宅
- 幼稚園
- 保育園
- 学校
などへ車で迎えに行きます。そのときに、乗り込んだ車のガソリンがちょっとしかないとドキドキします。送迎予定が詰まっていると心臓ドキドキのバクバクです。
「特定のおやつブーム」がときどきやってくる
放課後等デイサービスの指導員をしていると、毎日のように子どもたちへ「おやつ」を提供します。
基本的におやつは子どもたちの好みがあるので、自分たちで選ばせることがよくあります。(※放デイの方針でそれぞれ異なります。)
おやつの時間にはいろいろな種類のおやつを子どもたちに提供しますが、急に子どもたちに中で、特定のおやつが突然ブームになることがあります。
そして、ブームが来ると毎日のように食べる子どもたちが増えて買い出しの頻度が上がることがあります。私が勤務していたときは、「チョコパイ」「おにぎりせんべい」「即席ラーメン」「うまい棒」のブームを経験しました。
遊んだ「おもちゃ」が散乱する
放課後等デイサービスの指導員をしていると、遊んだ「おもちゃ」が散乱することがあります。
おもちゃで遊んでいても、他のことが気になると遊んでいたおもちゃをそのままにして次の行動をする子どもがいるため、気づけばおもちゃが散乱します。
しかし、散乱したおもちゃを見て、「ちゃんと片づけよう。」と声をかけたり、「○○で遊びたいから、ここをキレイにしよう。」と言って、自分が遊んでいないおもちゃを片づけたりする子どももいます。そんなときに、散乱したおもちゃのおかげで、子どもの成長に気づけることがあります。
短時間利用の子どもには、どうやって満足させられる時間を長くできるかが勝負
放課後等デイサービスの指導員をしていると、短時間利用の子どもがいるときの対応を「しっかりとしなければ!」と思うことがあります。
放課後等デイサービスでは、子どもの利用時間がバラバラです。(※児童発達支援もいっしょに運営している放課後等デイサービスの場合は、8時間以上利用する子どももいます。)
そして、6時間授業がふえてくる小学生の中学年以上になると、放課後等デイサービスを利用する時間が短くなります。特に高学年の場合は「クラブ活動」や「委員会活動」などがあると、さらに下校時間が遅くなるので放課後等デイサービスに来ても1時間または40分間ぐらいで帰らなければいけなくなる子どももいます。
そのため、放課後等デイサービスの利用時間が短い子どもの場合は、放デイを利用しても、
おやつを食べる
宿題をする
時間しかなくて、上手に子ども対応をしなければ、
「今日は何もしてない!」
「ぜんぜん遊べなかった!」
など、子どもが楽しい気持ちになることなく自宅へ帰ることになってしまいます。
そうならないためにも、短時間利用の子どもの場合は、短い時間の中で、どうやって子どもを満足させられる時間を長くできるかが勝負です。
子どもの発想で思ってもいない遊びが生まれる
放課後等デイサービスの指導員をしていると、ときどきこちらが思ってもいない、想像もしなかったような遊びが生まれます。
子どもが急に考えた遊びでみんなが盛り上がって、「子どもの発想力や想像力はステキだな~。」と思う場面があります。
たとえば、
「バランスボール、ギュッと固定」
バランスボールを「天井の角」や「棚と棚の間」などにギュッと押し込んで落ちないよう固定して、誰が長い時間固定できるか。
「いろんな信号機」
施設内にある青色、黄色、赤色の物を何でも使って並べて、誰が多く信号機を作れるか。
「誰が来ているかな」
送迎の車の中で、すでに来ている友達やスタッフを予想する。
上記は私が勤務していた放課後等デイサービスで子どもたちが急に考えて生まれた遊びです。
と思った瞬間です。
手作り療育グッズは忘れた頃にもう一度活躍してもらう
放課後等デイサービスの指導員をしていると、療育グッズを自分たちで制作することがあります。
手作りの療育グッズは時間をかけて作っているので、できるだけ多くの子どもたちに「たくさん使ってもらいたい」と思いながら作っています。しかし、子どもは手作り療育グッズの1回目は、初回なので、興味をもって楽しそうに使ってくれますが、2回目以降や、翌日、次回などに何度も手作り療育グッズを登場させるとすぐに飽きてしまうことがよくあります。
そのため、せっかく作った療育グッズを1回で終わらせないためにも、子どもたちが忘れた頃に、もう一度登場させて、ひさびさに使える「こんなのあった!」という思い出した気持ちを利用して、もう一度、集中して療育グッズを使ってもらうように工夫します。
補足
手作り療育グッズはあまり手応えがないと1回で終わることもあります。保管場所がいっぱいの場合も処分または持ち帰りです。グッズの保管場所がいっぱいになることも「放デイあるある」です。
「放デイあるある」を実際に働いている職場で活かす方法
「放デイあるある」を実際に働いている職場で活かす方法がこちらです。
- あるあるの内容を「自分事」として考える
- 就職に役立てる
- 部下の指導に活用する
1つずつ説明します。
あるあるの内容を「自分事」として考える
放課後等デイサービスのあるあるが「自分にも起きたら」と考えることで、スムーズに仕事をこなすことができるようになります。
今回紹介した「放デイあるある」は、これから働いているときに起こる可能性があります。
そのため、事前に、あるあるを知って、「もしもこんなことが起こったらどうしよう。」と数秒でも考えることで、実際に起こったときに焦ることなくスムーズに対応できるようになります。
就職に役立てる
これから放課後等デイサービスで働きたいと考えているあなたには、事前に放課後等デイサービスのあるあるを知っていることで就職に役立てることができます。
なぜなら、面接で聞かれる内容や会社説明をされるときに、今回紹介した「あるある」に関わることを聞かれたり、説明されたりします。
そのため、放課後等デイサービスがどのような所なのか、あるあるを知って面接に臨むだけでも、放課後等デイサービスで働きたいほかのライバルよりも、余裕を持って面接を受けられるようになるからです。
参考
放課後等デイサービスの採用面接への対策についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をみてください。
部下の指導に活用する
放課後等デイサービスのあるあるを知っていることで、部下への指導に役立てることができます。
たとえば、
- 「放課後等デイサービスで働いているとこんなことがあるよ。」
- 「こんなときはどうする?」
などとあるあるを活用して説明したり質問したりすれば、部下もイメージしやすくなります。
さらに、あるあるを伝えることで、実際に働いているときに「放デイあるある」のようなことが起きれば、「あのときに教えてもらっていたので困ることなく対応できました。」と感謝されるようになります。
まとめ:あるあるを知っているだけで、放課後等デイサービスで働くときの気持ちが楽になる
今回は、放課後等デイサービスのあるあるについて紹介しました。
まず、「放デイあるある」を知ることは、暇つぶしとして楽しんだり、共感したりするだけではなく、「あるある」を知ることで放課後等デイサービスの職場で役立つことがあります。
それが、
放デイで働いているときの困り事への準備ができる
ということです。
今回紹介した「放課後等デイサービスあるある」がこちらです。
あるある
- 1人があばれると時間差で、ほかの子もあばれる
- 学校に子どもを迎えに行って待たされると、つぎの送迎に間に合うか、そわそわする
- 子どもが帰りぎわに暴れはじめると送迎時間までに落ち着かせられるか、あせる
- 雨の日はなぜか不安定になる子どもが多い
- 学校・保育園・幼稚園が休みの日で、朝からたくさんの子どもがいるときは、スタートからいつもの何倍もの気合いを入れる
- 外出や休日の疲れ度は体感「平日の5倍」
- ちょっとした外出(公園など)に行ったときに、貸し切りだと心の中でガッツポーズをする
- 集団療育は個別療育よりも難易度が数倍に跳ね上がる
- 「クッキング」や「おやつ」の時間などは、急に静かな時間がやってくる
- おもちゃの電池の消耗がはやい
- 学校の教室まで迎えに行って待たされると気まずい
- エレベーターのボタンには注意が必要
- 送迎で保護者と話が盛り上がると、途中から時間が心配になる
- 「はじめまして」は気をつかう
- 療育の内容に頭を悩ます
- 療育グッズの置き場所にこまる
- 1つの学校だけが下校時間変更の場合は「ちょいピンチ」2つの学校が重なると「もうピンチ」
- 送迎に行くときは車の停車場所で悩む
- 「トイレがいっぱいあったら…。」と思うときがある
- 新しいグッズをなかよく使えたら感動
- 宿題をいかに早く終わらせるかが勝負
- 「手作りの療育グッズ」作るための材料溜まりがち
- 雨の日が続くと過去の「療育グッズ」が活躍する
- 送迎で乗り込んだ車のガソリンが少ないとドキドキする
- 「特定のおやつブーム」がときどきやってくる
- 遊んだ「おもちゃ」が散乱する
- 短時間利用の子どもには、どうやって満足させられる時間を長くできるかが勝負
- 子どもの発想で思ってもいない遊びが生まれる
- 手作り療育グッズは忘れた頃にもう一度活躍してもらう
これが放課後等デイサービスあるあるです。
上記の放課後等デイサービスあるあるを自分事として考えられるようになれば、放デイで働くときの気持ちが楽になります。そして、頼れる存在になれます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。