うちの子はADHDです。
ADHD傾向です。
グレーゾーンです。
- いつも眠そうにしている…。
- キライな勉強のときはやる気がなくて勉強に集中しない…。
- 眠そうにしている子どもにはどうやって勉強をさせたらいいのかわからない…。
今回はこのような悩みを解決します。
子どもに勉強をさせようとしても眠そうにして集中しなかったり、やる気がなかったりして、
「どうしたらいいの…。」
と、悩んだりこまったりすることってありますよね。
そこで今回は、いつも眠そうにして勉強に集中しないADHDの子どもにするべき5つの対策方法について紹介します。
すぐに知りたい方はコチラ。
→「いつも眠そうにするADHDの子どもに勉強させる5つの対策」
今回の記事を読むことで、
- いつも眠そうにしていたADHDの子どもが集中して勉強ができるようになる
- ADHDの子どもが眠そうにして勉強をしない理由がわかる
- 眠そうにしているときのADHDの子どもへの対応方法がわかる
さらに、やる気をもって勉強をしたり、眠たいアピールや、ぼーっとダラダラ勉強したりすることが無くなった子どもの姿を見ることで、今までのあなたの悩みやストレスがパッとなくなります。
なぜなら私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 元障害児通所支援事業所勤務(放課後等デイサービスで、未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のためにADHDの診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
この経験を通して、たくさんの子どもを見てきました。
小学校教師をしていたときは、朝から眠たそうにぼーっとしていて、勉強をおしえていても、
「○○ちゃん、わかったかな?」
「・・・うん。」
「わかったなら、これはできるかな?」
「…え?」
と、
眠そうにして話を聞いていない子
放課後等デイサービスに勤務していたときは、
ぼーっとして宿題に集中できずに勉強がおわらない子
勉強になると眠そうにしてまったく勉強をしない子
勉強のときは眠そうにするのに、遊びになるとシャキッと誰よりも元気になる子
そして、
そのような子どものお母さんから
「子どもがいつも眠そうにしていて、勉強に集中できません。どうしたらいいですか?」
と相談を受けて、その子の個性や特徴を考えながらアドバイスをしてきたからです。
今回の支援方法は、いつも眠そうにしているADHDの子どもにはどうやって支援をしたらいいのか考えて、なやむお母さんにアドバイスして、すぐにつかえて効果のあった方法を提案しています。
知らないと今より苦労します!
大丈夫ですか?
子どもは授業でみんなについていけていますか?ちょっとでも心配なら後悔する前にこちらの記事を見たほうがいいかと思います。
目次
ADHDの子どもが勉強になると眠そうにしてしまう理由
ADHDの子どもが勉強になると眠そうにしてしまう理由がこれです。
理由
集中力と注意力をバランスよく使えない
ADHDの子どもは、
勉強になると眠そうにして集中できないことがあります。
ADHDの子どもは
集中力と注意力をバランスよく使えないことで
眠そうにダラダラと勉強をしてしまうようになってしまいます。
なぜなら、
ADHDの特性でもある不注意傾向が出たり、
好きなことに夢中になって
すべての集中力をそこで使ったりするので、
その反動で、
キライな勉強になると
集中できなくなって眠そうにぼーっとしてしまうからです。
私が特別支援学級の担任をしていたときも、
勉強がキライなADHDの子どもは、
あそび時間に全力であそんで、
体が疲れるだけではなく、
集中力も遊びでつかってしまうので、
いつも中間休みのあとの3時間目は眠そうにぼーっとして
「どうしよう…。」と悩むことがありました。
さらに、
衝動的に怒ったり興奮したりしたあとも、
「やっと落ち着いた」と思って、
勉強をさせようとしても、
また、
ダラダラと眠そうにしながら勉強をしようとして、
「こまったな…。」と思うことがよくありました。
このように、
ADHDの子どもは集中力と注意力をバランスよく使えません。
これは、
ADHDの子どもの脳は活動性が低いことが多く、
うまく使えていないことが原因と考えられています。
※ADHDの特性や特徴をもっと詳しく知りたい方はコチラ
ADHDの子どもは話を聞いているのか、
聞いていないのか、
いつも眠いようにぼーっとしてしまうことがあります。
海外では、このような子を
「デイドリーマー(昼から夢を見ているような子)」
と言うそうです。
このように、
ADHDの子どもは、
自分のすきなことに集中力を一気につかうので、
自分がキライなこと(勉強など)に集中する力がのこっていなくて、
眠そうにぼーっとしてしまいます。
これが、
ADHDの子どもが勉強になると眠そうにしてしまう理由です。
つぎの項目では、
そんなADHDの子どもにできる対策(支援)方法について紹介します。
いつも眠そうにするADHDの子どもに勉強させる5つの対策
いつも眠そうにするADHDの子どもが
集中して勉強ができるようにするための方法がコチラです。
5つの対策
- 生活リズムをととのえる
- 勉強したことが思い出せるようにする
- 決まった時間だけ勉強をさせる
- 急に眠そうにしたときはムリやり勉強させない
- 学習スイッチを入れる
1つずつ説明します。
生活リズムをととのえる
ADHDの子どもが眠そうにすることなく
勉強に集中できるようにするためには、
まずは、ADHDの子どもの生活リズムをととのえることがたいせつです。
ADHDの子どもは、
いろいろなことに興味・関心が向いてしまうので、
毎日、落ちつきなく過ごしています。
そして、
集中力をいろいろなことに使ってしまって
すぐに疲れてしまいます。
このような状態では、
キライな勉強には集中できずにぼーっとして、
眠そうになってしまいます。
それを防ぐためにも、
まずは、生活習慣を見直すようにしましょう。
- 早寝
- 早起き
- 朝ごはんをしっかり食べる
- 適度な運動をする
- 決まった時間にすることを決める
など、
生活リズムをととのえることで、
ADHDの子どもの心も安定するようになって、
いろいろなことに興味をもって
まわりをキョロキョロ見回したり、
ウロウロと動き回ったりして必要以上に
集中力をつかってしまうことも無くなって、
キライな勉強にも眠そうにすることなく頑張れるようになります。
勉強したことが思い出せるようにする
ADHDの子どもが眠そうにすることなく、
勉強に集中できるようにするためには、
子どもが勉強した内容を思い出せるように支援することがたいせつです。
たとえば、
「今日はどんな勉強をしたの?」
「…さんすう。」
「算数の何を勉強したの?」
「…わからない。」
これは、
ADHDの子どもが、
ぼーっとしながら勉強をしていたので、
勉強の内容を子どもが覚えていないパターンです。
「これは、よくあるわ。」
そうならないためにも、
ADHDの子どもには、
勉強した内容を思い出せるようにするために、
子どもが勉強をしているときに、
勉強とはちがうことも一緒に覚えさせるようにしましょう。
たとえば、
算数の「かけ算」をおしえるときに、
「○○ちゃん、かけ算するよ。」
「うん。」
「あ!今、何時かな?!」
「えーっと、4時だよ。」
「ありがとう。よし!かけ算しよう。」
「うん。」
このようにすると、
ADHDの子どもがぼーっとしながら眠そうに勉強をしたとしても、
「かけ算の勉強をしたこと」と「4時」が、
頭の中に入ります。
これによって、
「今日はどんな勉強をしたの?」
「…さんすう。」
「算数の何を勉強したの?」
「・・・」
「たしか4時から算数の勉強をしたね。」
「4時から・・・あ!かけ算の勉強した!」
と、なります。
このように勉強の内容とちがうもの(今回なら時間)とくっつけることで、
ADHDの子どもが眠そうにしながら勉強をしていたとしても、
学習内容を思い出せるようになります。
注意
「何を勉強したのか忘れたならノートを見なさい。」
と、ADHDの子どもに言うのはやめましょう。
「勉強の内容とノートがくっついているのにダメなの?」
ノートは勉強した内容を書いたものなので、
「勉強」+「勉強」になってしまいます。
ADHDの子どもの頭の中は「勉強」だけになってしまっています。
これでは、
「勉強とはちがうもの」と
くっついていることにはならないので、
眠そうにしながら勉強した学習内容ならば思い出すことはできません。
- 学習した時間
- 体を動かした内容
- 勉強した場所
- 着ている服の色
など、
「勉強」+「勉強とちがうこと」を
くっつけてあげることがたいせつです。
決まった時間だけ勉強をさせる
ADHDの子どもが眠そうにすることなく、
勉強に集中できるようにするためには、
決まった時間だけ勉強をさせることも意識しましょう。
ADHDの子どもが、
自分から集中して学習できるようにするためには、
生活リズムをととのえながら、
いつも決まった時間だけ勉強させることがたいせつです。
たとえば、
「○○ちゃん、勉強はいつするの?」
「うーん。ちょっとTV見てから。」
「ちゃんと寝るまでにやりなさいよ!」
「はーい。」
これでは、
子どもの勉強する時間が決まっていないので、
キライな勉強を始めたときには集中できずに、
学習内容が理解できずに、
ぼーっとして眠そうにしてしまいます。
そうならないためにも、
決まった時間に勉強することがたいせつです。
- 学校から帰ってきたら、すぐに勉強する
- おやつを食べたらすぐに勉強する
- 「○時」になったら勉強する
など、
決まった時間に勉強をさせるようにしましょう。
このようにすることで、
「勉強の時間になったからがんばるぞ!」
と、
子どもが思えるようになるので、
眠そうにしたり、ダラダラしたりすることなく
集中して勉強ができるようになります。
急に眠そうにしたときはムリやり勉強させない
いつも眠そうにするADHDの子どもに
勉強をさせるときに
注意しなければいけないことが、
子どもが
急に眠そうにしたときはムリやり勉強をさせることはやめましょう。
まずは、
子どもがリフレッシュできるように、
または、
気持ちを勉強に向けられるようになるまでは、
そっとしてあげることもたいせつです。
「いつも眠そうにぼーっとしているのに、その判断はどうやってしたらいいの?」
たとえば、
「勉強イヤだな…。」などの
マイナス発言を言っていなかったり、
「勉強をしたくない」アピールをしたりすることもなく
急に眠そうにしているときや、
- 興奮してあばれる
- はげしく体を動かして疲れている
などの行動を勉強の前にしていて、
急に眠そうにしたときは、
子どもをそっとしてあげるようにしましょう。
このような状態のADHDの子どもは、
勉強に対して学習スイッチが入らないので、
勉強に集中することもなく
ダラダラと時間がかかってしまうだけで、
学習内容は理解できません。
そのようなときは、
1度、子どもを休憩させてから勉強を再スタートする方が、
- 子どもは集中できる
- ママはイライラせずにすむ
ようになります。
補足
急に眠そうにしたADHDの子どもに対して休憩をさせる場合は、
休憩の時間を決めるようにしましょう。
そして、
口約束だけだと、
「言っていない!」
「約束していない!」
「勉強はイヤだ!」
と、ADHDの子どもは言うかもしれないので、
それを防ぐためにも、
「○時から勉強する」という約束を、
紙に書かせるように対策することで、
休憩後の勉強をスムーズにさせることができるようになります。
学習スイッチを入れる
ADHDの子どもが
- 眠そうにして勉強をしない
- ぼーっとしてダラダラと勉強をする
- ちょっと集中したら勉強できなくなる
ことが毎日のようにあるならば、
強制的に子どもの学習スイッチをいれることも考えましょう。
1度でも、
ダラダラしたり眠そうにしたりしていたときに、
「今日はもう勉強しなくてもいいよ。」
と言われたことで、
「勉強をやらずに済んだ」経験を
ADHDの子どもがしてしまうと、
- 苦手なこと
- キライなこと
をイヤがるADHDの子どもは、
上手に支援したり声かけをしたりしてあげなければ、
なかなか勉強をすることができなくなってしまいます。
そのような場合は、
子どもの学習スイッチを入れさせるためにも、
新しい学習環境を用意してあげるようにしましょう。
あたらしい学習環境で勉強をすることで、
ADHDの子どもは、
フレッシュな気持ちで
学習にとりくめるようになるので、
眠そうにすることなく集中して勉強ができるようになります。
参考
あたらしい学習環境作りとして、
ADHDの子どもにオススメなのが家庭教師です。
塾なども学習環境がガラッと変わっていいですが、
塾の場合だと、
ADHDの子どもは
集団の中で勉強することに集中できなかったり、
塾に行くことをイヤがったりすることがあります。
しかし、
家庭教師なら、
子どものペースに合わせながら勉強を教えてくれるので、
子どもが最後まで集中して勉強ができるようになるのでオススメです。
今の子どもの「勉強」に対して
悩みが少しでもあるならば、
1度考えて見ることをオススメします。
もっと詳しく、
ADHDの子どもに合った家庭教師について知りたい。
今すぐにでもモヤモヤした悩みを解決したい!
と考える方はコチラの記事を見てください。
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まとめ
ADHDの子どもが眠そうにすることなく
集中して勉強ができるようになるためには、
まずは、
ADHDの子どもが勉強になるといつも眠そうにしている理由を知ることがたいせつです。
それは、
集中力と注意力をバランスよく使えない
という理由があるからです。
そして、
そんなADHDの子どもが眠そうにすることなく、
集中して勉強ができるようになるためには、
方法
- 生活リズムをととのえる
- 勉強したことが思い出せるようにする
- 決まった時間だけ勉強をさせる
- 急に眠そうにしたときはムリやり勉強させない
- 学習スイッチを入れる
という5つの支援方法を意識して、実践することがたいせつです。
そうすることで、
いつも眠そうにしていたADHDの子どもが集中して勉強ができるようになります。
さらに、
最後までシャキッとしながら集中して勉強をしたり、
眠たいアピールや
ダラダラと勉強したりすることが無くなった子どもの姿を見ることで、
今までのママの悩みがパッとなくなり、
日々のストレスがスーッと軽くなります。
そのためにも、
できるだけ、そっと、気づかれないように、
子どもが気持ちよく次の行動に動けるように、サポートしましょう。
いつもなやんで、
いつも頑張っているあなたの少しでも役に立つ情報になったのなら嬉しいです。
ありがとうございました。
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