うちの子はADHDです。
ADHD傾向です。
グレーゾーンです。
小学校3年生です。
- 小学3年生になってから宿題をイヤがるようになった…。
- 最近は宿題を終わらせるまでにとっても時間がかかる…。
- 家で子どもにできる宿題の支援方法が知りたい…。
今回はこのような悩みを解決します。
子どもが小学3年生になってから宿題をイヤがってやろうとしなかったり宿題をダラダラと集中せずに長い時間かけてやったりして、
「どうしたらいいの…。」
と悩んで困ることってありますよね。
そこで今回は、ADHDの小学3年生の子どもに宿題をスムーズにさせる7つの方法について紹介します。
さっそく知りたい方はこちら。
今回の記事を読むことで、
- 小学3年生のADHDの子どもが宿題をイヤがらずにできるようになる
さらに、学校から帰ってきたらすぐに宿題をしたり、約束の時間になると自分から宿題をはじめたり、ダラダラと時間をかけずに宿題をしたりする子どもの姿を見ることで、いつも悩んでいたあなたの気持ちもスーッと軽くなります。
保存版
【悩み解決】ADHDの小学3年生の子どもの「育て方の悩み」をまとめて解決したい方はこちら。
本記事の執筆者情報
私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
※小学3年生の担任経験あり。
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 元障害児通所支援事業所勤務(放課後等デイサービスで、未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のためにADHDの診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
この経験を通して、たくさんの子どもを見てきました。
小学3年生になってから宿題をやらなくなった子
宿題をはじめるまでに時間がかかる子
やりたくない宿題は「今日は宿題がない」と言ってウソをつく子
そして、そのような子どものお母さんから、
「子どもが3年生になってから宿題をイヤがるようになって困っています。どうしたらいいですか?」
と相談を受けて、その子の個性や特徴を考えながらアドバイスをしてきました。
今回の支援方法は、宿題をやらないADHDの小学3年生の子どもにはどうやって支援したらいいのか考えて、なやむお母さんにアドバイスをして、すぐにつかえて効果のあった方法を紹介します。
知らないと今より苦労します!
大丈夫ですか?
子どもは授業でみんなについていけていますか?ちょっとでも心配なら後悔する前にこちらの記事を見たほうがいいかと思います。
目次
ADHDの小学3年生の子どもが宿題をしない理由
ADHDの小学3年生の子どもが宿題をしない理由がこちらです。
理由
内容がむずかしくなるだけではなく宿題の種類がふえる
小学3年生になると宿題がむずかしくなるだけではなく、宿題の「量」や「種類」もふえます。低学年のときは限られた種類だった宿題が、小学3年生になると、
- 国語
- 算数
- 理科
- 社会
- その他
など、出される宿題の種類がふえるようになります。
さらに、小学3年生になって新しく勉強する学習もあるので、低学年のときに宿題として出ていた教科にもさまざまな内容の宿題が出されるようになります。
たとえば、
国語は新出漢字だけでもたくさんあるのに、3年生になるとローマ字の宿題もあります。
ほかにも、低学年での学習内容を理解していないとできないような宿題も出されるので、2年生までの学習でつまずいている子どもの場合は宿題に対してむずかしさを感じるようになって苦労することになります。
勉強に対して苦手意識をもっているADHDの子どもの場合は小学3年生になることで、
- 宿題がもっとむずかしくなった…。
- 宿題が多くてイヤだ…。
- 宿題なんてやりたくない…。
と思うようになるので宿題をイヤがってやらなくなってしまいます。
これが、ADHDの小学3年生の子どもが宿題をしない理由です。次の項目では、そんなADHDの子どもが宿題をするようになる方法について紹介します。
ADHDの小学3年生の子どもに宿題をさせる7つの方法
ADHDの小学3年生の子どもに宿題をさせる7つの方法がこちらです。
7つの方法
1つずつ説明します。
宿題をする時間をきめる
小学3年生のADHDの子どもが宿題をイヤがらずにできるようになるためには、子どもが宿題をする時間をハッキリと決めることがたいせつです。
ADHDの子どもは自分の興味関心があることや好きなことに対してはすぐに夢中になってしまうので、やらなければいけないことなどを後回しにしたりそのまま忘れてしまったりすることがよくあります。
また、イヤなことや苦手なことをすぐに避けようとするので、小学3年生のADHDの子どもが宿題をキライな場合は、
すぐに宿題をはじめられない
宿題をしてもダラダラと時間がかかる
宿題をしてもすぐに集中が切れる
ようになってスムーズに宿題を始めたり終わらせたりすることができなくなってしまいます。
「わかるわ…。」
そして、
「はやく宿題をしなさい!」
と、結局、怒られてから宿題を始めることになって、
「よし!宿題をがんばろう!」
と子どもは思えずに、
「怒られた…。宿題しなきゃ…。イヤだな…。」
という気持ちで子どもは宿題をイヤイヤ始めることになって、集中できずになかなか宿題が終わらない状況になってしまいます。
そうならないためにも、宿題を始める時間はしっかりと決めて、
「はやく宿題をしなさい!」
「いつになったら宿題をするの?!」
「もう宿題はやったの?!」
などと子どもを怒ったり注意したりしなくすむように対策しましょう。
いつも同じ時間に宿題をやりはじめる習慣が子どもに身につけば、自然と宿題へのやる気スイッチが入ってスムーズに宿題を始められるようになります。
宿題が終わったあとの予定をきめる
小学3年生のADHDの子どもが宿題をイヤがらずにできるようになるためには、宿題が終わったあとの予定をきめることがたいせつです。
子どもがイヤがらずにスムーズに宿題を始められるようにするためにも、「宿題が終わったあとに何をするのか」という予定を決めましょう。
ADHDの子どもはイヤなことを始めることに時間がかかります。そして、できるだけ「やらないようにしたい」と考えるので、宿題をすることをイヤがるADHDの子どもの場合はスムーズに宿題を始めることがなかなかできないことがよくあります。
「今から宿題する。」と言葉では言うけれどダラダラと時間をかけて、結局、「はやく宿題をしなさい!」と怒られて宿題をすることになります。
「うちの子もいつもそんな感じだわ。」
しかし、小学3年生になると低学年のときのような「注意されれば素直に宿題を始める」こともあれば、宿題をすることのイヤな気持ちが強くなりすぎて、「はやく宿題をしなさい!」と注意されたことに対して、
「イヤだ!」
「宿題はあとからする!」
「うるさい!」
などと怒ったり反抗したりすることもあります。
「たしかに…。小学3年生になってから反抗することがふえたわ…。」
小学3年生のADHDの子どもが宿題をイヤがったり反抗したりしないためにも、宿題が終わったあとに何をするのかを決めて、
「宿題が終わったら○○するぞ!」
「そのためにも早く宿題をやろうっと!」
と子どもが思えるようにしましょう。
参考
- おやつを食べる
- 好きなおもちゃで遊ぶ
- 好きな動画を見る
- 好きなゲームをする
- 買い物へ行く
- 公園へ遊びに行く
宿題の内容をかくにんする
小学3年生のADHDの子どもが宿題をイヤがらずにできるようになるためには、宿題の内容をかくにんすることがたいせつです。
子どもの宿題を確認するときは、宿題の内容が子どもにとって「かんたん」なのか「むずかしい」内容なのかをチェックしましょう。そして、「今日の宿題はいくつあるのか」という宿題の数を確認することも忘れないように確認しましょう。
なぜなら、小学3年生になるとさまざまな宿題が出るので、低学年のときのように基本的に同じような宿題(プリントや音読など)ではなく、さまざまな宿題が出るので、ADHDの子どもはわざとではなくてもうっかり宿題の内容や数を間違えることがあるからです。
そうなってしまうと、
「やっと宿題がおわった♪」
と子どもが思って遊び始めたあとに、
「まだ終わってないよ。○○の宿題が残っているよ。」
と子どもに声かけをしたときに、子どもはすでに宿題を終わらせた気持ちになっているので、
「宿題はもう終わったよ!」
「もう宿題はやりたくない!遊びたい!」
「遊び時間がなくなる!」
などと怒り出すきっかけになってしまいます。
さらに、小学3年生になると、宿題の内容で「キライな教科」や「やりたくない内容」の宿題が出たときに、「今日の宿題はこれだけ。」などと言って、やりたくない宿題を隠してごまかすこともあるので注意が必要です。
このように、小学3年生のADHDの子どもが
宿題をうっかり忘れないようにする
イヤな宿題をごまかさないようにする
すべての宿題をぜんぶやりきらせる
ためにも、宿題の内容は子どもといっしょにいつも確認するようにしましょう。
宿題をする順番をきめる
小学3年生のADHDの子どもが宿題をイヤがらずにできるようになるためには、宿題の順番をきめることがたいせつです。
小学3年生になると「好きな教科」と「キライな教科」がハッキリとわかれます。そして、ADHDの子どもは好きな教科や得意な教科の宿題をいつも先に終わらせようとします。
そのため、キライな教科の宿題をするときには、
集中力がなくなって宿題ができない
ダラダラと時間をかけて宿題をする
宿題を後回しにして遊び始める
など、子どもが宿題をスムーズに終わらせることができなくなってしまうことがよくあります。
「うちの子といっしょだわ…。」
そうならないためにも、小学3年生のADHDの子どもの場合は宿題をする順番を「宿題を始める前」に決めるようにしましょう。そして、宿題の内容と子どもの様子を見ながら、子どもに1人で宿題をさせるか、いっしょに宿題をした方が子どもの集中力が最後まで続いて宿題ができるのかを判断するようにしましょう。
注意
小学3年生のADHDの子どもに宿題の順番をきめるときは「視覚的な支援」をすることがたいせつです。
口約束だけではADHDの子どもはうっかり忘れてしまうこともあるので、紙やホワイトボードなどに宿題の順番を書いてあげましょう。
子どもが宿題をする順番がパッと見てわかるように支援してあげることで、ADHDの子どもが順番どおりに宿題を終わらせることができるようになります。
さらに、宿題の順番を書いた紙やホワイトボードに、宿題が1つ終わるごとに「花マル」などを描いてあげると、子どもが視覚的に達成感を味わうことができるようになって宿題に対してのやる気が続くようになるのでおすすめです。
参考
私が小学3年生のADHDの子どもに宿題をスムーズにさせるときにホワイトボードに書いていた「宿題を終わらせる順番」の例を紹介します。
宿題の順番決め(例)
例「1」
「1人でがんばる」
①漢字ドリル
②計算プリント(おもて)
「いっしょにする」
③計算プリント(うら)
④国語の音読
例「2」
「1人でがんばる」
①漢字ノート
「いっしょにする」
②計算プリント
③国語の音読
苦手な教科をサポートして安心させる
小学3年生のADHDの子どもが宿題をイヤがらずにできるようになるためには、苦手な教科の宿題をサポートして子どもを安心させることがたいせつです。
小学3年生になると低学年のときとはちがって宿題の内容にもいろいろな種類があります。
さらに、教科数も増えるので子どもの中で好きな教科と苦手な教科の宿題にもハッキリと差が出るようになります。
苦手な教科が宿題に出たときのADHDの子どもは、どうしても宿題にやる気になれなかったり、イヤがってやろうとしなかったり、てきとうに終わらせようとしたりすることが増えます。
「うちの子といっしょだわ…。」
そのため、子どもが苦手としている教科の宿題についてはいつもサポートしてあげるようにしましょう。
子どもが苦手意識をもっている宿題をいつもサポートしてあげることで、
「イヤだな…。」
「やりたくない…。」
「宿題はキライ!」
などと子どもが宿題に対して思う回数を一気に減らせられるようになるので、子どもが宿題をスムーズにできるようになります。
宿題をしているときは間違いを指摘しない
小学3年生のADHDの子どもが宿題をイヤがらずにできるようになるためには、子どもが宿題をしているときは間違いを指摘しないことがたいせつです。
子どもが宿題をしているときに間違いを見つけてしまうと、
「ちがうよ。」
「よく見て。」
「もっとキレイに書かないと。」
「ちゃんと姿勢良くして。」
「鉛筆の持ち方がちがう。」
「消しゴムをちゃんと使いなさい。」
などと気になったことをどうしても注意したり間違いを指摘したりしてしまいます。
「わかるわ…。」
子どもの間違いや気になる行動を注意したり横から声をかけたりしたくなる気持ちはわかりますが、そこをグッと我慢しましょう。
「子どものため」だと思って声かけをしたとしても、イヤな宿題をしているときの子どもは、
「せっかく頑張っているのにうるさい!」
「どうしてジャマするの!」
「集中できない!」
などと間違いを指摘されることにイライラして、イヤな気持ちになって子どもはさらに宿題をやらなくなってしまいます。
そうならないためにも、子どもが宿題をがんばってやっているときに、気になることや間違いを見つけたときは、すべての宿題が終わったあとに声かけをしたり、毎回決まった時間に宿題をチェックする時間をつくったりするなどの対策をして、子どもの宿題に対してのやる気がなくならないように工夫しましょう。
宿題を1人でもできるようにする【重要】
小学3年生のADHDの子どもが宿題をイヤがらずにできるようになるためには、子どもが宿題を1人でもできるようにすることがたいせつです。
小学3年生のADHDの子どもが宿題をイヤがるのは、
「宿題がむずかしい…。」
「やってもわからない…。」
「宿題に時間がかかって遊べなくなる…。」
など、宿題に対して苦手意識を持っているからです。
宿題に対しての苦手意識がなくなって、
「宿題はかんたん♪」
「すぐに宿題はおわる♪」
「はやく宿題やって遊ぼうっと♪」
と子どもが思えるようになれば子どもはスムーズに宿題ができるようになります。
子どもが1人でも宿題ができるようにするためにも、授業で学んだ学習内容をしっかりと子どもが理解できているかどうかを確認しましょう。
授業で学んだことが宿題に出ます。
そのため、授業に子どもがついていけさえすれば宿題も子ども1人の力でできるようになります。
そのため、今、子どもが学校の授業内容があまりわかっていないと思うのであれば、今すぐに自宅でもしっかりと学習サポートを始めてあげることで小学3年生のADHDの子どもが宿題を1人でもスムーズに終わらせることができるようになります。
参考
小学3年生のADHDの子どもに自宅でできる学習サポート方法について知りたい方はこちらの記事が参考になります。
忙しくてできない!
子どもの宿題を見てあげたいけれど忙しくて時間がない!
と悩むあなたは、習い事を利用して悩みをかんたんに解決することをおすすめします。
子どもが授業でこまらないように、みんなについていけるように、そして、ADHDの子どもに合っている習い事について紹介した記事がこちらです。
今、子どもが授業にちょっとでもついていけていないと思うのであれば、これ以上、苦労しないように今すぐ記事を見て対策をしたほうがいいかと思います。
まとめ:7つの方法を実践することで、小学3年生のADHDの子どもが宿題をイヤがらずにできるようになる
小学3年生のADHDの子どもが宿題をイヤがらずにできるようになるためには、ADHDの小学3年生の子どもが宿題をしない理由について知ることがたいせつです。
理由がこちらです。
内容がむずかしくなるだけではなく宿題の種類がふえる
そんなADHDの小学3年生の子どもに宿題をさせる7つの方法がこちらです。
7つの方法
この7つの方法を意識して実践することで、小学3年生のADHDの子どもが宿題をイヤがらずにできるようになります。
さらに、学校から帰ってきたらすぐに宿題をしたり、約束の時間になると自分から宿題をはじめたり、ダラダラと時間をかけずに宿題をしたりする子どもの姿を見ることで、今まで困っていた悩みがパッとなくなり、日々のストレスがスーッと軽くなります。
そのためにも、できるだけ、そっと、気づかれないように、子どもが気持ちよく次の行動へ動けるようにサポートしましょう。いつもなやんで、いつも頑張っているあなたの少しでも役に立つ情報になったのなら嬉しいです。ありがとうございました。
保存版
ADHDの子育ての悩みを「まとめて解決」したい方はこちら。
≫【必読・保存版】ADHDの子どもの子育てに悩んだらまず読む記事|幼児から小学生対象。
-
【必読・保存版】ADHDの子どもの子育てに悩んだらまず読む記事|幼児から小学生対象。
続きを見る
紹介した記事リスト
-
【9歳児の親専用】ADHDの小学3年生の育て方にはもう悩まない!知らないと後悔する11の対応。
続きを見る
-
ADHDやグレーゾーンの子どもに個別療育を受けさせるなら1番に考えるべきはリタリコジュニア。しかし、知らなきゃ後悔するデメリットあり!
続きを見る
-
【成長速度が違う!】ADHDの小学生が授業でみんなについていけるようになる習い事5選!
続きを見る
-
ADHDの小学3年生にするべき「教科別」学習支援|元小学校3年生担任が解説!
続きを見る