うちの子はADHDです。
グレーゾーンです。
- いつもすぐに疲れてしまう…。
- 元気がなくなって心配になるときがある…。
- 急におとなしくなるときがあって不安になる…。
今回はこのような悩みを解決します。
子どもが、さっきまで楽しそうに元気にしていたかと思ったら、
急に元気がなくなったり、やる気をなくしたりしてビックリしたり困ったりすることってありますよね。
特にADHDの子どもを育てていると、そのようなことがよくあります。
そこで今回は、ADHDの子どもの「疲れやすい」を解決するための改善方法についておしえます。
今回の記事を読むことで、ADHDの子どもの
- すぐに疲れる理由がわかる
- 「疲れやすさ」が改善される
さらに、急に疲れたり、やる気がなくなったりせずに、毎日の生活を過ごす子どもの姿を見ることで、今までのあなたの悩みやストレスがパッとなくなります。
なぜなら、私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 元障害児通所支援事業所勤務(放課後等デイサービスで、未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のためにADHDの診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
この経験を通して、たくさんの子どもを見てきました。
疲れやすい子
元気に遊んでいたと思ったら急に疲れて何もできなくなる子
疲れると気力も無くなり何もしない子
そして、そのような子どものお母さんから
「子どもがすぐに疲れて、何もしなくなってしまいます。なぜでしょう?どうしたらいいですか?」
と、相談を受けて、その子の個性や特徴を考えながらアドバイスをしてきたからです。
今回の支援方法は、疲れやすいADHDの子どもには、どうやって支援したらいいのか考えて、なやむお母さんにアドバイスして、すぐにつかえて効果のあった方法を提案しています。
知らないと今より苦労します!
大丈夫ですか?
子どもは授業でみんなについていけていますか?ちょっとでも心配なら後悔する前にこちらの記事を見たほうがいいかと思います。
目次
ADHDの子どもが疲れやすい理由
ADHDの子どもが疲れやすい理由はコレです。
理由
ほかの子よりも敏感
ADHDの子どもは元気に遊んでいたかと思ったら、急に疲れたり、無気力な状態になったりしてしまうときがあります。
気をつけて子どもを見ていても、とつぜん子どもが何もしようとしなくなってビックリすることもあります。
その理由は、ADHDの子どもは、ほかの子どもよりも敏感だからです。
「うちの子は、まわりのことなんて興味がなくて、敏感そうには思えないけど…。」
ほかの子と同じように生活しているように見えても、ADHDの子どもはいろいろなことに対していつも敏感になっています。
たとえば、
- 目から入ってくる情報
- 耳から入ってくる情報
- 体に触れる情報
- におい
などの、「情報」という刺激をいつもADHDの子どもは敏感に反応したり、情報として受けとったりしています。
そして、
ADHDの子どもは、受けとった情報をすべて理解しようとするので疲れやすくなってしまいます。
たとえば、
勉強していたら、風がピューッと吹いて、カーテンがゆれる。
「え!?」
本を読んでいるときに、ドアの閉まる「バタンッ」という音に、
「なに?」
新しい服を着て、その服の生地のチクチクで、
「んー!」
ふわっとかおるコーヒーのにおいに、
「何のにおい?」
ほかにも、
- 人の足音カツッカツッカツッ
- パソコンの音パチパチパチ
- エアコンの音ブーン
- 料理の音ジャッジャッジャッ
- 太陽の光ビカーッ
気になることがいっぱいだ…。
などと、日常の生活にも、ほかの人なら気にしないことでも、
ADHDの子どもにとっては、すべてが「刺激」になって、情報として敏感に反応してしまいます。
そして、
受けとる情報をすべて理解して、解決しようとするので、
結果、
とても疲れてしまいます。
これが、ADHDの子どもが疲れやすい理由です。
つぎの項目では、そんなADHDの子どもの「疲れやすさ」を改善する方法について説明します。
ADHDの子どもの「疲れやすさ」を改善する方法
ADHDの子どもの「疲れやすさ」を改善方法がこの3つです。
3つの改善方法
- ADHDの子どもは「疲れ」に気づかないことを理解する
- 子どもにムリをさせない
- ストレスがかからないように見守る
1つずつ説明します。
ADHDの子どもは「疲れ」に気づかないことを理解する
ADHDの子どもは「疲れ」に気づかないことがよくあります。
ADHDの子どもは自分が興味をもったことに対して夢中になって、
そして、
1度、夢中になってしまうと、自分自身が満足するまではドップリと作業に集中したり、楽しんだりしてしまいます。
「たしかに夢中になることがよくあるわ。」
このような状態になってしまうと、
子どもは「疲れ」をわすれて、のめり込んでいる状態になっているので、あとになってドッと疲れてしまいます。
私が特別支援学級の担任をしていたときも、
ADHDの子どもが給食時間から昼休みにかけて「楽しさ」に夢中になって、
5時間目がスタートしたときには、急に疲れを感じたのか、ビックリするほどボーッとして授業に集中できないことがよくありました。
まずは、
ADHDの子どもは「疲れ」に
- 気づかない
- 気づきにくい
ということを、理解しながら、子どもをサポートすることを意識しましょう。
子どもにムリをさせない
ADHDの子どもの「疲れやすさ」を改善するためには、
まいにちの生活の中で、子どもにムリをさせないようにしましょう。
ADHDの子どもは「すべての情報」が、ほかの子ども以上に頭の中に入ってきて、
- 集中できない
- 頑張れない
- 続けられない
という状態になってしまうことがあります。
そのような状態のときに、
- 「これぐらい我慢しなさい。」
- 「もっとできる。がんばれ。」
- 「ほかの子は、こんなことふつうにしているわよ。」
- 「○○ちゃんなできるよ。イヤがらずにファイト!」
などと、声をかけないようにしましょう。
もしも、子どもが
「まわりが気になる。」
「今はやりたくない!」
と、困ったりイヤがったりしているならば、子どもにムリはさせないようにしましょう。
もしかしたら、
- ちょっと我慢すればできる
- すこし慣れればできる
かもしれませんが、
それは、子どもにとって「ムリをさせている」ので、ほかの子の何倍もがんばってできるようになっています。
ということは、疲れます。
元気がもどるまでに時間がかかります。
しかし、
その元気がもどるまでの時間も、いろいろな情報がドバドバと入ってきています。
これでは、
子どもにストレスがずっとかかっている状態になるので、疲れが取れなかったり、もっと疲れたりしてしまいます。
そうならないためにも、ADHDの子どもにはできるだけムリはさせないようにしましょう。
次の項目では、ADHDの子どもにムリをさせないようにしながらサポートする方法を説明します。
ストレスがかからないように見守る
ADHDの子どもの「疲れやすさ」を改善するためには、子どもにストレスをかけないようにしなければいけません。
そして、
そのためには、子どものことを「見守りながら育てていく」ことを意識することがたいせつです。
「よく聞くことばだわ。」
よく聞く言葉ではありますが本当にたいせつです。
今までよりも少しだけでもいいので、
「子どもがしたいようにすきにさせてあげる」気持ちをもって見守るようにしてみましょう。
子どものことを「見守る」気持ちを持つだけで、
- 「今、イヤがっているな。」
- 「ちょっといつもより顔が疲れているな。」
- 「イライラしはじめたな。」
などと、子どもが頑張りすぎていて、
このあと、
「疲れがドッと出るだろうな」というパターンを見つけることができます。
子どもの「あとで、疲れちゃうなサイン」がわかれば、
疲れないように手伝ってあげたり、やめさせたりすることができるようになるので、
ADHDの子どもの「疲れやすい」を事前に予防することができて、
そして、
改善することができるようになります。
参考
ちなみに、
学校で子どもが、たくさんの情報や刺激によって最もストレスを感じる場面が授業中です。
ADHDの子どもにとって、授業の内容がわからないと、その時間はずっと苦痛でしかありません。
授業がわからない
↓
勉強に集中できない
↓
いろんな刺激が気になる
↓
気になってますます集中できない
↓
授業がわからない
↓
ストレスが溜まる。あとで疲れちゃう。
という悪循環になってしまいます。
「そうかも知れないけれど、学校のことは私にはどうしようもできないわ。」
子どもが学習内容を理解して、学校の授業でわからないところが無くなればストレスを減らすことができます。
そして、
まずは、子どもが学校の学習内容がわかるように家でも対策をするようにしましょう。
対策方法は3つ
自宅でできる子どもの学習対策は3つです。
学習対策
- ママが子どもの宿題や勉強でわからない所をすべて教える
- 家庭学習教材をつかって事前に学習内容を理解させる
- 家庭教師を利用してマンツーマンで勉強の苦手をなくす
子どもにとっては、ママから勉強を教えてもらうことが1番ですが、
- 毎日、子どもの勉強を見られない
- 仕事や家事もしなければいけない
- 子どもが親に教えられると集中しない
などと、悩むママも多くいます。
そのような方は「2」か「3」を選んで解決しましょう。
「2,家庭学習教材」「3,家庭教師」については、こちらの記事がおすすめです。
ここでは書き切れなかった、それぞれの内容について詳しく説明しています。
家庭学習教材についてはコチラ
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ADHDの子どもに「スマイルゼミ」と「進研ゼミ」どっちがいいのか『7つの比較』で判断!幼児から小学生まで対応。
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オンライン家庭教師もあります
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[比較表あり!]ADHDの子どもにおすすめのオンライン家庭教師。
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まとめ
ADHDの子どもの「疲れやすい」を改善するためには、
まず、ADHDの子どもが疲れやすい理由を知ることがたいせつです。
それは、
ほかの子よりも敏感
という理由があるからです。
ADHDの子どもが急に疲れたり、やる気がなくなったりすることなく、毎日の生活を過ごすことができるようになるための方法が、
3つの改善方法
- ADHDの子どもは「疲れ」に気づかないことを理解する
- 子どもにムリをさせない
- ストレスがかからないように見守る
という、3つの方法を意識して、実践することがたいせつです。
そうすることで、
ADHDの子どもの「疲れやすさ」が改善されます。
そして、
今までなら、すぐに疲れて何もできなくなったり、やる気が出なくてぼーっとしていた子どもが、
元気に日々を過ごしたり、意欲的にあたらしいことに挑戦したりする姿を見ることで、今までのママの悩みがパッとなくなり、日々のストレスがスーッと軽くなります。
そのためにも、
できるだけ、そっと、気づかれないように、
子どもが気持ちよく次の行動に動けるように、サポートしましょう。
いつもなやんで、いつも頑張っているあなたの少しでも役に立つ情報になったのなら嬉しいです。
ありがとうございました。
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