- 放課後等デイサービスってどんなところ?
- 放課後等デイサービスで働きたいけれど「仕事内容」がよくわからない…。
- かんたんに放課後等デイサービスについて知りたい…。
今回はこのような疑問や悩みを解決します。
私は放課後等デイサービス(児童発達支援も同時運営)で2年以上働いていました。
今回は放課後等デイサービスで働くなら知っておくべき3つの仕事内容について紹介します。
さっそく知りたい方はこちら
今回の記事を読むことで、
- 放課後等デイサービスでたいせつな仕事内容がわかる
さらに、放課後等デイサービスではどんな仕事をするのかがハッキリとわかるようになって、不安になったり困ったりすることなく放課後等デイサービスで働けるようになります。
本記事の執筆者情報
私は子どもにかかわる仕事を10年以上経験してきました。
- 元放課後等デイサービス・児童発達支援勤務(未就学児から小学生までの発達障害の子どもの支援業務を2年以上経験)
- 元小学校教師(通常学級担任、特別支援学級担任をそれぞれ2年以上経験)
- 心理大学卒業のメンタルケア心理士(心理士資格取得のために発達障害の診断基準であるDSM-5を精神医科学基礎で学習。試験では満点。)
放課後等デイサービスってどんな仕事なのかよくわからないですよね。
私も放課後等デイサービス(放デイ)で働くかどうか考えているときに、「放課後等デイサービス」という名前は知っていたけれど、仕事内容がハッキリとわからず求人募集に応募することに迷っていました。
私は、放課後等デイサービスがどんなところなのかイメージができなかったけれど、
と考えていたので、とりあえず、放課後等デイサービスで働くことに決めました。しかし、実際に放デイで働きはじめると、
などと、自分がイメージしていた「子どもに関わる仕事」とのギャップに驚いたことをおぼえています。
そのため、あなたが放課後等デイサービスで働き始めたときにイメージしていた仕事内容とちがうことにビックリしないように、今回は放課後等デイサービスの仕事内容について紹介します。
仕事内容がわかれば、不安なく放課後等デイサービスで働きはじめることができるようになります。
知っていますか?
※放課後等デイサービスで働きたいと考えているあなたは、放課後等デイサービスの求人に出会えるきっかけをつくることからがスタートです。そのためにもまずはこちらの記事をチェックしてください。良い求人ほどライバルにすぐ取られます。
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放課後等デイサービスや児童発達支援で働くなら登録すべき転職サイト|おすすめ3選。
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目次
放課後等デイサービスとは?
放課後等デイサービスを利用できる子どもは、原則として6歳から18歳までの就学児童で、障害手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳などを所持する子どもが対象です。そして、発達に障害を持っていたり同年代よりも発達に遅れがあったり、発達に特性をもっている子どもが放課後や休日に利用することができる福祉サービスです。
もっと詳しく放課後等デイサービスについて知りたい方はこちら→厚生労働省「放課後等デイサービスガイドライン」
サービス内容は、
- 療育活動
- 活動プログラム
- 遊び
- 学習サポート
など、子ども1人ひとりにあった支援を通して「生きる力」を養ったり、将来、子どもが「自立」できるようにサポートしたりします。
こんな方法もあります
放課後等デイサービスについて、もっとかんたんに知りたいなら放課後等デイサービスの仕事「あるある」について知ることもおすすめです。
放課後等デイサービスと児童発達支援・学童のちがい
- 放課後等デイサービス
- 児童発達支援
- 学童
は「何がちがうの?」と疑問に思う方も多くいます。
ここでは、
- 放課後等デイサービスと児童発達支援
- 放課後等デイサービスと学童
のちがいについて紹介します。
放課後等デイサービスと児童発達支援のちがい
放課後等デイサービスと児童発達支援のちがいをかんたんに説明すると「対象年齢」です。
放課後等デイサービス
就学児(6歳~18歳)
児童発達支援
未就学児(6歳まで)
※スタッフの数や子どもの状態などで受け入れ対象年齢はそれぞれの放課後等デイサービスによって異なる可能性があります。
児童発達支援や放課後等デイサービスは、もともと「児童デイサービス」と呼ばれていましたが、障害をもつ子どもたちへの支援を強化するために2012年度から「児童発達支援」と「放課後等デイサービス」に名前を変えてスタートした事業です。
さらに詳しく知りたい方はこちら→厚生労働省「障害児支援の強化について」
私が勤務していた放課後等デイサービスでも児童発達支援をいっしょに運営していたので、未就学児の子どもたちもたくさん利用していました。
幼稚園や保育園へ行かずに通所する子どもや、幼稚園、保育園が終わったあとに利用する子どもなどさまざまでした。さらに、午後になれば小学生も利用するので未就学児から小学生までが同時に利用することが毎日でした。
支援内容については、年齢に幅があっても、もともと子ども1人ひとりに合った支援方法を考えているので問題はありませんでした。
放課後等デイサービスと学童のちがい
放課後等デイサービスと学童のちがいをかんたんに説明すると「子どもへの対応」です。
放課後等デイサービス
発達に障害があったり遅れがあったり、支援が必要な子どもに対して放課後に療育や個別支援、集団支援を行う場所
学童
放課後に小学生の子どもを預かる場所
放課後等デイサービスの場合は、子ども1人ひとりにあった療育、学習支援、プログラム活動を子どもたちに提供します。そのため、個別の支援計画も作成されているので、子どもが将来、自立するために必要な支援カリキュラムを放課後に取り組む場という印象です。
学童は親が働いていたり何か事情があって「放課後に子どもを預かって欲しい」と考えたりする保護者が子どもを預ける場所です。
私が小学校で勤務していたときや、放デイで働いていたときに、放デイを利用する子どもを迎えに行ったときに見た学童の印象は、「子どもたちが自由に過ごす場所」というイメージです。そして、好き勝手に子どもたちが楽しく過ごしていてガチャガチャとした印象です。
放課後等デイサービスで働くなら知っておくべき仕事内容3選
放課後等デイサービスで働くなら知っておくべき仕事内容がこの3つです。
※それぞれの放課後等デイサービスによって力を入れている内容はちょっとずつちがいます。そのため、今回は、私が勤務していた放課後等デイサービスでの支援内容と、ほかの放デイで勤務していた人たちの情報を交えて「放デイの仕事内容」として紹介します。
子どもたちへの支援
放課後等デイサービスで働くなら知っておくべき仕事内容の1つ目が、放課後等デイサービスを利用する子どもたちへの支援です。
放課後等デイサービスの仕事は子どもたちへの支援がメインです。そして、子どもたちへの支援の内容としては主に3つです。
子どもたちへの支援内容
- 活動プログラム
- 学習支援
- 遊び
活動プログラム
放課後等デイサービスでは利用する子ども1人ひとりの課題やサポートすべき内容、保護者の要望などによって支援の方法が変わります。さらに、
- 個別療育
- 集団療育
- 制作プログラム
- クッキング
- 外出プログラム
- 放デイそれぞれの特徴を活かした療育(ダンス、英語、体操、サッカー、プログラミングなど。)
- etc.
など、放課後等デイサービスではさまざまな活動プログラムを通して子どもたちに支援をしています。
参考
もっと詳しく放課後等デイサービスの活動プログラムについて知りたい方はこちらの記事が参考になります。
学習支援
放課後等デイサービスでは利用する子ども1人ひとりに学習支援をします。
ほとんどの子どもの学習の支援内容は、学校から出される宿題をいっしょにしたり教えたりすることです。
宿題以外にも、通信教育、公文、家庭教師、塾などを利用している子どもの場合は、習い事の学習課題をいっしょにすることもあります。ほかにも、
保護者A
算数ができるようになってほしい
保護者B
漢字を覚えてほしい
保護者C
英語を教えてほしい
など、保護者から要望があれば宿題以外の学習も教えます。
もっと詳しく放課後等デイサービスで働いている人たちが気をつけている子どもたちへの学習支援の仕事内容について知りたい方はこちらの記事を見てください。
遊び
放課後等デイサービスを利用する子どもたちへの支援としては、いっしょに「あそぶ」ことも毎日です。
放課後等デイサービスは子どもが楽しく過ごしたり、遊ぶことでストレスを発散したりする時間をたいせつにしています。しかし、それ以上に、子どもが将来、自立できるように、子どもたちが遊びを通して学びを深めたりコミュニケーション能力を養ったりすることを目的に子どもたちとの遊び時間をたいせつにしています。
絵を描いているだけ
トランプをしているだけ
ボードゲームをしているだけ
公園でオニごっこをしているだけ
ドッジボールをしているだけ
など、「遊んでいるだけ」と思えるような内容でも、放課後等デイサービスでは「あそび」を子どもたちにとって「たいせつな成長の機会」として考えながら遊びに取り組んでいます。
もっと詳しく放課後等デイサービスで働いている人たちが気をつけている子どもたちへの「遊び」の仕事内容について知りたい方はこちらの記事を見てください。
保護者対応
放課後等デイサービスで働くなら知っておくべき仕事内容の2つ目が「保護者対応」です。
放課後等デイサービスを利用する保護者はさまざまな悩みをもって放デイに子どもを預けています。
たとえば、
- 子どものできることを増やしてほしい
- 療育をしてほしい
- 集団生活に慣れてほしい
- 勉強ができるようになってほしい
- 同年代の子と同じことができるようになってほしい
- ちょっとでもいいから子どもと離れてリフレッシュしたい
- 子育ての相談ができる環境に子どもを預けたい
など、保護者が放課後等デイサービスを利用する理由はさまざまです。そして、保護者の悩みを理解して、
子どものため
保護者のため
になるように相談を聞いたりアドバイスをしたりすることが放課後等デイサービスのたいせつな仕事です。
もっと詳しく放課後等デイサービスで働いている人たちが気をつけている「保護者対応」の仕事内容について知りたい方はこちらの記事を見てください。
事務作業
放課後等デイサービスで働くなら知っておくべき仕事内容の3つ目が「事務作業」です。
放課後等デイサービスでは子どもたちへの支援以外にも事務作業があります。
たとえば、
放デイの事務作業
- 子どもの学習プリント作成
- 勉強に役立つ資料の印刷
- 年間予定、月予定の作成
- 活動プラグラムの内容決め
- 療育や活動プログラムで使う道具の作成
- おやつの買い出し
- 備品チェック
- 出席確認
- 子ども1人ひとりの個別の支援計画作成
- ミーティング資料、勉強会資料の作成
- 掃除
などさまざまです。
※それぞれの放デイによって仕事内容や割り当てはちがいます。
上記のように、放課後等デイサービスでは事務作業が思ったよりも多いです。そのため、知っておくだけでも放課後等デイサービスで働きはじめたときにビックリしなくてすむようになります。
放課後等デイサービスで働いていたときの「1日の仕事内容」はこんな感じ
放課後等デイサービスの「1日の仕事内容」について
- 平日
- 休日
2つのパターンで紹介します。
私が働いていた放デイや、別の放デイで働いている人の仕事内容で重なっていたところを「1日の流れ」として紹介します。放課後等デイサービスによってちょっとずつ1日の仕事内容はちがうと思いますが、放デイの1日の流れについてはイメージできるようになると思います。
平日の放課後等デイサービスの仕事内容
出社
ミーティング
前日のふり返り、今日の予定確認、送迎確認。
子どもを迎えに行く(または迎え入れる)
「子ども対応」と「事務作業」をするスタッフに分かれる
子ども対応をするスタッフは、子どもに学習支援、療育、遊びなどの活動支援を提供する。
送迎時間を確認しながら子どもを随時迎えに行く
幼稚園、保育園に行っていない子どもは親の希望時間に迎えに行く。
「午前利用」だけの子どもがいれば送迎
お昼ご飯
子どもたちは家から持参。または、買いに行くこともあります。午後からも随時送迎、子どもの対応
子どもへの対応は、学習支援、療育、活動プログラム、遊びなど。(午後からは就学時の子どもたちの利用がどんどんふえるので、送迎と子ども対応でバタバタです。)
おやつタイム
放デイで全員分を用意。または、クッキングの活動で作った物を提供する。活動プログラムや療育の実施
帰りの送迎
「子どもの送迎に出るスタッフ」と「片付け作業をするスタッフ」に分かれる。
今日のふり返り
1日終了
退社
休日の放課後等デイサービスの仕事内容
出社
ミーティング
前日のふり返り、今日の予定確認、送迎確認。
子どもを迎えに行く(迎え入れる)
休日のため、保護者の希望する時間に子どもを迎えに行く。「子ども対応」と「事務作業」をするスタッフで分かれる
休日は朝から利用者がいっぱいになることがほとんどなので、事務作業よりも子ども対応でバタバタ。子ども対応をするスタッフは、子どもに学習支援、療育、遊びなどの活動支援を提供する。
送迎時間を確認しながら子どもを随時迎えに行く
活動プログラムや療育の実施
「午前利用」だけの子どもがいれば送迎
お昼ご飯
子どもたちは家から持参。または、買いに行くこともあります。午後からも随時送迎、子ども対応
子どもへの対応は、学習支援、療育、活動プログラム、遊びなど。
活動プログラムや療育の実施
おやつタイム
放デイで全員分を用意。または、クッキングの活動で作った物を提供する。子ども対応
子どもへの対応は、学習支援、療育、活動プログラム、遊びなど。帰りの送迎
「子どもの送迎に出るスタッフ」と「片付け作業をするスタッフ」に分かれる。
今日のふり返り
1日終了
退社
※それぞれの放課後等デイサービスによって内容は異なる可能性があります。
放課後等デイサービスの仕事内容からオススメできる放デイの仕事が向いている人の特徴
放課後等デイサービスの仕事内容について紹介してきましたが、放課後等デイサービスの仕事内容がわかって、
働く気持ちにはなったけれどまだ行動に踏みきれない
迷惑をかけそうで働くことへの1歩が踏み出せない
と悩むあなたに、放課後等デイサービスの仕事内容からオススメできる放デイの仕事が向いている人の特徴について紹介します。
放課後等デイサービスの仕事内容を理解して、さらに、放課後等デイサービスの仕事が向いている人の特徴に当てはまるのであれば今すぐ行動しましょう。
放課後等デイサービスの仕事が向いている人の特徴がこちらです。
- 子どもが好き
- 子どもに関わる仕事がしたい
- 1つだけでも特技がある
- 発達障害について学びたい
- 放課後等デイサービスについてなんとなくわかる
- 車の運転ができる
- 好きなことをしている時間が仕事になると嬉しい
- 自分が今までに経験したことを仕事で活かしたい
- 1つの事をずっとするよりも色々な業務をこなせるようになりたい
- 遊び感覚を持って楽しく仕事がしたい
- 笑顔の多い職場で働きたい
上記の項目に当てはまる項目が多ければ多いほど、あなたは放課後等デイサービスの仕事に向いています。そして、良い求人ほどすぐになくなるので、他のライバルに魅力的な求人情報を見つけられるまえに、今すぐ転職サイトに登録することをおすすめします。
参考
放課後等デイサービスで働きたいなら登録するべき求人サイトについて紹介した記事がこちらです。後悔したくないなら見たほうがいいかと思います。
もっと詳しく、放課後等デイサービスの仕事が向いている人の特徴について知りたい方はこちらの記事を見てください。
まとめ:3つの仕事内容を理解することで、放課後等デイサービスで働くことに困らなくなる
放課後等デイサービスで働くなら、
放課後等デイサービスとはどんなところか
放課後等デイサービスと「児童発達支援」「学童」のちがい
放課後等デイサービスの「1日の仕事内容」
について理解する必要があります。そして、放課後等デイサービスの仕事内容についても知ることがたいせつです。
放課後等デイサービスで働くなら知っておくべき仕事内容は3つです。
この3つの仕事内容について理解することで、放課後等デイサービスで働くことに困らなくなります。
さらに、放課後等デイサービスではどんな仕事をするのかハッキリわかって、不安になったり困ったりすることなく放課後等デイサービスで働けるようになります。
今回の記事がすこしでもあなたの参考になればうれしいです。最後まで読んで頂きありがとうございました。
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